英国のTimes紙は24日「ルハーンシク州の補給ルートがロシア軍に遮断されるのは時間の問題だ」と指摘しており、マリウポリと同じようにセベロドネツクも包囲される可能性が高くなってきた。
参考:Russian forces in sustained onslaught to capture key Donbas regions
キーウ方面ではロシア軍は補給に苦しんだが、東部戦線ではウクライナ軍が補給に苦しんでおり立場が逆転してしまった
英国防省はルハーンシク州セベロドネツク周辺の攻防について「準備されたウクライナ軍部隊によって守られていたが、砲兵部隊の砲撃を集中させたロシア軍が局地的に成功を収めた」と主張、ウクライナの防衛戦略センターも「ポパスナを占領したロシア軍はウクライナ軍陣地を迂回して北へ進み、セベロドネツク~アルチェモフスクを結ぶ幹線道路「T1302」に約1マイルの距離まで迫っている」と指摘している。
さらに英国の国際戦略研究所は「ウクライナ軍の補給ルートを遮断するためロシア軍は計画的に戦いを進めており、セベロドネツクで戦うウクライナ軍は既に弾薬や燃料といった物資が不足している。もしT1302を使用したセベロドネツクへのアクセスが遮断されればウクライナ軍への補給は非常に複雑になる」と警告、ネット上にアップされた動画でセベロドネツクに向かうT1302はロシア軍の砲撃を受けていることも確認されているので状況は極めて深刻だ。
以前の記事でも紹介がアルチェモフスクからセベロドネツクに向かうルートで「完全に舗装された道路」はT1302のみで、アルチェモフスクから北に伸びるT0513も舗装された道路だが、途中のSivers’kからセベロドネツクへ向かうルートは未舗装の道路を使用しなければならず、このルートもドネツ川の対岸に陣取る敵砲兵部隊の射程圏内で安全ではない。
つまりセベロドネツクに対する物理的な包囲網は完成していないが、ポパスナを奪取したことでT1302を走行する輸送部隊を砲兵部隊で攻撃することが可能になり「この突出部を着実に拡大させるロシア軍が物理的にT1302を遮断するのも時間の問題」という意味で、キーウ方面ではロシア軍が補給に苦しんだが東部戦線ではウクライナ軍が補給に苦しんでおり立場が逆転してしまった。
果たしてウクライナ軍はマリウポリと同じようにセベロドネツクを死守するのだろうか?それともロシア軍の包囲が完成する前にドネツィク州に後退するのだろうか?
追記:ポパスナのロシア軍がT1302に到達、スラビャンスクに迫る敵を食い止めているリマンの一部をロシア軍が占拠することに成功、ドンバスの戦況はウクライナ軍にとって悪化する一方だ。
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※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр
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プーチンが作戦に逐一口出ししてたって話し合ったけど、それやめた可能性ある?
小泉センセもいってたけどロシア軍直近だと「マトモな軍隊」として作戦行動取れてるみたい。
ここは戦略的撤退ですかね、
徒に四個旅団失うわけにはいかないし二個は軽歩兵旅団らしいからやり合っても状況はよくはないでしょうね、ええ
やっぱり腐っても軍事大国ですねぇ
西側の軍事援助の継続と拡大が必要不可欠なのは疑いようがない
講和とか日和ってんじゃねーぞゴルルァ(独仏伊)
じゃぁなにができるんだよお前の国(日本)はぁ?クゥーン(図星)
こんだけ支援して結局、東部南部侵略されてそれで虐殺者共に譲歩して手打ち
同じように日本欧州全部侵略されんのかなぁ
停戦しても追い出しても、たぶんこの戦争の被害に補償や弁済はロクに受けられないよね。
マッチポンプと言っちゃったら本当に申し訳無いんだけど、元はと言えば、ゼレンスキーの対ロシア政策の失策なんですよねえ。。。
ベラルーシのルカちゃん、アゼルバイジャンのアリエフあたりの独裁者勢が、結果的に対ロシアでは抜群にバランス感覚良かった。
ロシアの凍結資産があるから
それが復興に充てられた前例もある
陸続きだろうが西進すればNATOとぶつかるし、日本に関しては陸続きじゃないから中国と北朝鮮が協力すれば何とか行けるレベルでは?
陸路がない分どれだけ空路と海路で輸送出来るのか問題だし、北方領土と北海道は目と鼻の先とか言うなら北海道側陸上からの攻撃すら届く。
まさか日本領土への攻撃は問題ないがロシア実効支配地域への攻撃は駄目だと言う話にもならないでしょ。
6月の大攻勢まで持てばいいが。ただマリウポリより広いから耐えれるかも。ゼベロドネツクには、ウクライナ軍がどのくらいいるんでしたっけ
ゼレンスキー大統領は4月の前半頃から東部戦線に優秀な部隊の大部分を配置してるので、それが全滅したらウクライナは敗北だと言っていたが、包囲される危険を知りながら今まで優秀な部隊を撤退させずにいた疑いがある。また、ウクライナを東西に分断する大河のドニエプル川を絶対防衛ラインにすべきなのに右岸の都市ヘルソンがロシア軍に占領されたまま放置している。このままでは最悪の場合、ウクライナが消滅する危険すらあるのだ。計画的に撤退をせずにグズグズとルハーシンク州最後の支配地だとしてセベロドネツクとリシチャンシクに拘泥すれば撤退時に大損害が出るのは必定。ゼレンスキー大統領は軍の最高司令官として感情に流されず合理的・大局的な最善の選択をすべきだ。
逆に、ロシア側はキーウ攻略部隊やハルキウ攻略部隊を攻略失敗したら撤退させ東部戦線で包囲戦を行い、当初の戦術的大失敗を感情に流されず合理的・大局的・戦略的采配によって挽回している。西側報道では軍事的に無能なプーチンが采配を振って失敗してると馬鹿にしているが用心すべきだ。
ウクライナは地方のオルガルヒの力が強いので、簡単には地盤を放棄したがらないのだと考えられます。
戦争開始から一貫してゼレンスキー大統領は、軍事的な作戦に関しては軍に任せていますが、そもそも軍閥と化した地方の軍隊は中央政府には容易にコントロールできないものである可能性も高いです。
ハルキウやマリウポリのように徹底抗戦した地域があるかと思えば、ヘルソンのようにあっけなくロシア軍の侵入を許したり、地域によって防衛に対する方針がかなり異なるように思えます。
そして、この地域はルガンスク州の最後の拠点なので、やはり現地の軍隊が撤退したがらないのではないでしょうか。
対してロシア軍は柔軟に部隊配置してるな。
ルガンスクの戦いなんかLPRの地元なのに関係のないハルキウとロシアの国境沿いに持っていってハルキウにいたロシア軍をルガンスクに持ってきたり。
縄張り無視して能力からの適材適所の選択
すでにロシア軍は政治でなく軍事の論理で動いているし、これは併合でなく敵を容赦なく殲滅するための、独ソ戦やシリアの戦線で用いてた戦術そのもの。
プーチンの干渉が消えたかどうかは知らんが、ロシア軍としての戦略戦術がふつうの戦争に切り替わってるのは違いない、
そしてふつうの戦争だとロシアにも大きな分がある、ウクライナは待ったなしで総力戦に挑まないと
ゲームだと、そろそろやばいと思ったら突出部の自軍をさっと撤退とか簡単にできますが、実際の戦争だとそう簡単でもないんですよ。
特にウクライナは自国の防衛のために戦ってますし、奪回した領土で何があったわかってますからね。
ちょっと感情的になられているようですが、状況は不確かですからもうちょっと落ち着いて見守ったほうがいいですよ。
>奪回した領土で何があったわかってますからね。
住民虐殺はキーウ(キエフ)近郊での事で、ドンバス地域のルハーシンク州は「ルガンスク人民共和国」というデッチアゲ国家にする予定なので住民は国民にする予定なので虐殺はしません。(ただし、アゾフ大隊兵士と家族を除く)
先に報道であったように、今後の米欧の軍事支援増強があっても大規模反攻が可能になるのは最速6月後半になる見込み。
それまでは前線配備と現有予備で現状を維持したいが、今回はロシア軍も明確な作戦目標と戦力の集中運用が成功しつつあるように見えます。
少なくとも、ウクライナはマリウポリのような包囲孤立・救出困難・降伏というシナリオは絶対に避けたいはずですが、準備済の手持ち予備をポパスナ方面や補給ルートに投入し状況の打開と戦線維持が可能なのか、ゼレンスキーの発言等を見るとかなり厳しい状況なのかと。
ウクライナ軍総司令部は戦線の再編や奪回反攻戦の開始時期等、戦略の見直しと再調整が必要かもで正念場と思います。
米国のMLRSが早く到着しないとウクライナ軍がはつらくないか。包囲されるであろうゼベロドネツクに補給路開けないと。
ヘリ輸送は無理だし。近接航空支援ないと地上の進軍は難しい。攻撃ヘリの支援パッケージはなかったけ?キエフの時にもロシアの補給が滞ったからいけたのもある。それを忘れてはいけない。
支援国からの講話圧力をかき消すために、突出部の逆包囲とか一発逆転狙った作戦強行しないか心配。
それこそロシア軍の思うつぼかも知れない、追い詰められた相手の裏をかくのは戦術の常道
ウクライナは一度引いて建て直しをする勇気が欲しいところ、決戦を引き延ばせば勝機も見える、西側支援は増えはせよ減らないから、ロシアが先にじり貧になる
撤退すればいいとか簡単に言うけど、そこに残された人達がどうなるかを考えてしまったら、、、
国を守る軍人としてはそうそう退けないわなぁ、それが最善だとしても。
とは言え東部の旗色が悪いのは簡単には覆らないだろうし。
ほんとロシア最悪だな。
前線からの避難を行わず徹底抗戦を国民に強いているのはウクライナ側ですが…
武力を用いたロシアが悪いのは原則として、国民を保護しないウクライナ側にも問題は多いのでは
その辺りの問題提起は戦後に存分にやればよいかと。
しかしこの状況を見て、日本では強襲されたときにどうするかの議論をするのは賛成です。
包囲の口があと20キロだから、補給するのも撤退するのもロシア砲兵の射程内。
セベロドネツクにはウクライナ砲兵の支援はもう届かないから、包囲させて持久戦に持ち込み救援を待つか、砲撃と追撃受けて壊滅的打撃を受けるのを覚悟でセベロドネツク、リシチャンスクから撤退するかしか選択肢がない。
侵略されているウクライナとしては撤退という選択肢は最初から捨てている気がします。
>セベロドネツクにはウクライナ砲兵の支援はもう届かない
Sivers’kが確保できている現時点なら撤退時に榴弾砲での援護はできる。M777榴弾砲で射程30kmのERFB砲弾か非常に高価な射程40kmのM982 エクスカリバー砲弾使用でセベロドネツクまで援護可能。