セベロドネツクとリシチャンシクと繋ぐ「最後の橋」をロシア軍が破壊、ウクライナ軍は戦闘車輌をセベロドネツクに移動させることも、リシチャンシクに後退させることも出来なくなってしまった。
参考:Россияне разрушили второй из трех мостов в Северодонецк, обстреливают последний
セベロドネツクで戦うウクライナ軍の生命線=車輌の通行が唯一可能な橋を失う
セベロドネツクとリシチャンシクと繋ぐ橋は全部で3本あり、右下の橋は車輌の通行が困難なほど損傷(徒歩での通行可)、真ん中の橋は完全に橋桁が落下しているのが視覚的に確認されており、左上の橋は幾らか損傷しているものの車輌の通行が唯一可能で「セベロドネツクで戦うウクライナ軍の生命線」と言うべき存在だった。
ハーンシク州知事のガイダイ氏は12日、ロシア軍はセベロドネツクで戦うウクライナ軍の補給ルートを遮断するため「最後の橋に向けて激しい砲撃を加えている」と明かしていたが、遂に左上の橋の橋桁も落下しているのが視覚的に確認され、ウクライナ軍はセベロドネツクとリシチャンシクと繋ぐ全ての橋を失った格好だ。
セベロドネツクを巡る戦闘の詳細は不明な点が多いがロシア軍は空港をほぼ制圧したと言われており、ポパスナ方面でもKomyshuvakhaをほぼ制圧して南の防衛拠点といわれるゾロテが包囲される寸前で、ジリジリとウクライナ軍は後退を続けている。
因みにバフムート~リシチャンシク間を結ぶ幹線道路「T1302」へのロシア軍到達は辛うじて阻止されているが、既に補給ルートとしては使い物にならないため迂回ルート(恐らくバフムート→T0513→Sivers’k→未舗装道路→リシチャンシク)による補給が行われているらしい。
関連記事:ロシア軍がセベロドネツク市内の90%を確保、ウクライナ軍は工業地区で抵抗
※アイキャッチ画像の出典:IgorGirkin
文字通りの背水の陣になってしまったと。重火器を放棄すれば兵員の撤退自体は可能なんでしょうけど。この辺りが潮時になってしまうんですかね。
一番厄介なのはこれでハーンシク州が制圧なんでしたっけ。この辺りで講和を、って勢力が強くなることでしょうか。バイデン大統領も怪しげなことを言い出しましたし。
ロシアと講和したところでインフレが何とかなるわけじゃないですけどね。
ロシアは軍は評判より強くなかったですけど
経済は評判より強かったですね
禁輸措置をされてもインドやラトビアを経由して産地ロンダリングを繰り返して原油を輸出しているから
あまりダメージが無いみたいですし
アメリカの方はガソリン価格がリッター160円と日本並で去年は50円ほどでしたから尋常じゃないくらい高いです
日本のガソリンは半分近くが税金なのでアメリカのガソリンは日本より高いというとんでもないことになってます
アメリカってそこそこ自国で原油生産量ある筈ですけど、やっぱりそれでも価格上昇けっこうキてるんですね。あの国でガソリン値上がりとなると国民世論が大きく振れそうで怖いですね、良くない方向に。対露妥協派というかボチボチ戦争から手を引け派というか。
残念ながらすでにそうなっています。正確にはよその国よりも自分の国のこと何とかしろ、っていったところか。バイデン大統領のコメント(ウクライナが我が国の忠告を無視した)もその文脈で出てますし。
アメリカの自国産の石油産業は、民主党の主流たるリベラリストからすれば、アメリカを裏から支配し世界の環境問題を悪化させる巨悪としか見てません。アメリカの油田は今すぐにでも閉鎖すべき、と言い続けてきた以上、「石油不足だから増産してくれ」なんて頭下げらんないでしょう。
そもそも自分達の思想こそ正義って考えている連中が柔軟な対応ができるわけ無いし、できていたらロシアの侵攻だってまた違った姿になっていたでしょう。
アメリカは石油を増産しようと思えば他国に売る余裕が出るぐらい増産するキャパ自体はありますからね
アメリカは本気でシェールガスを増産すれば、アメリカのGDPは跳ね上がり、インフレも落ち着き、ロシアに大打撃を与え、欧州やアジアの生命線を握る一石三鳥にも四鳥にもなる好手なのに、環境団体に配慮して一向に増産する気配を見せませんね。
今更アメリカが原油を生産しようがしまいが、他の国で生産し消費続ける限り、温暖化に寄与することはありません。
今、世界最悪の環境破壊行為をしている国を放置して自国を縛り続ける環境団体ほど有害なものはないですね。
今年の11月にアメリカの中間選挙ですがバイデン民主党は負けるでしょうね。
あまりにも米国内のインフレが強烈過ぎてアメリカ人は疲弊しているので、上下院共に共和党が過半数になると思います。
共和党は民主党よりもウクライナ戦争への関与へ消極的なので、この影響がどのように出るのか。
あるいは、ないとは思うが、トランプが再び復帰した場合はどのようになるのか。
ロシアとしては共和党が勝利することが望ましいので、またQアノンがSNSで騒がれるようになるかもしれませんね。
>迂回ルート(恐らくバフムート→T0513→Sivers’k→未舗装道路→リシチャンシク)による補給が行われているらしい。
あー、先日カイダイ氏がセベロドネツク方面への補給は泥っだらけになりつつも維持されている、なんて言ってたのはこのルートの事なんですね。で、どうしても補給量が落ちていき、火力差・弾薬量が1/20だの1/40だの絶望的状態に陥り、死者数も200人/日などとそれまでに比べて倍増いう悲惨な状況にある、と。半月後にはリシチャンスク辺りも安閑としていられなくなりそうな気も…
それと、バーフムト方向に指向していた筈のロシア軍の動静って今どうなんですかね、気になります。あとはリマン周辺のロシア軍の攻勢も。あっちもウクライナ軍の部分撤退云々の話がありましたよね?
全体的に、東部は状況良くないですね…口の中が苦くなるような腹立たしい気分
ヘルソンでの攻勢も砲兵戦力の不足で事実上失敗したようだし、状況はかなり悪いですね。
ドイツはスペインからのレオパルド2の供与も渋っているらしいし、何より一番肝心なアメリカからの支援がロシア相手に戦うには少なすぎる。
ロシア軍は1日に数万発の砲撃を行っているという情報などを見るに、備蓄で戦っているのではなく、軍需工場は既に戦時の大量生産体制になっているのでしょう。
今のままだと、突出部を放棄して戦線を整理してもジリジリ押し込まれるのは明白で、名ばかりとは言えレンドリース法を成立させておきながら支援不足でウクライナの敗戦という事になりかねない。
全く軍事支援をする気が無い我が国にドイツやアメリカに支援が少ないなんてケチ付ける資格は無いと思いますが…
戦後復興だけ手伝えば良いなんて虫が良すぎるのでは
FH70もMLRSもどうせ捨てるんだから直接送れないならアメに下取りに出せばいい話だからな
日本にも軍事的支援で出来ることはもっと有るし、やるべきだとも思いますがで、ロシア地上軍との大規模な消耗戦を戦えるだけの資材が有るのはアメリカだけです。
問題はそのアメリカが、と言うよりバイデンがエスカレーションの抑制に固執し過ぎる余りに、出来る支援を留め置いていることだと思います。
そりゃ、エスカレーションした結果で核を使われかねないなら固執もするでしょう…
どこの指導者だって「第三次大戦の引き金を引いた」と批難はされたくない筈です
プーチン一人を除いては
ロシアは、いにしえの弾薬備蓄が大量にあると思います。車両ほど駄目になるもんじゃないですしね。
現地情報を収集してるツイッターのウォッチャーの方によると、橋を落とされるのはウクライナ軍では想定済みだったという説でした。戦意高揚のための強がりかもしれませんがまだまだ粘るつもりなのかもしれません
どうもです。
そのTwitterのウォッチャーさんと思われる方のツイートを読みましたが、橋が落とされても増援が渡る算段は付けていると書かれていましたね。
むしろ憂慮すべきは、リシチャンスクがロシア軍砲撃の焦点となりつつある点で、此処でロシア軍が打ち勝つ様な事があるとセベロドネツク方面のウクライナ軍は今度こそ崩壊するかも知れません。
まあ素人でも「これ橋落とされたらやばいんじゃね?」って考える状況なのに
ウ軍側が橋が落とされた後のことを想定してない訳はない……と思いたい
むしろ補給よりは撤退の必要に迫られた時のことが心配だな
上の書き込みで書き忘れた事があったので、もう一つ。
ここへ来て欧米諸国(特に米と独)の足並みが乱れて来た背景には、先日CNNが報じた「ウクライナ国防省情報総局は11日までに、ロシアはあと1年は『現在のペースで』戦争を継続できるとの見方を示した」事が影響しているのかも知れません。
つまり、ロシアは事実上の総力戦体制に入りつつあり(総動員こそ明確に行っていないが、毎日数万発は撃っていると言うロシア軍の砲撃規模から見て、砲弾等の消耗品の戦時量産は既に始まっていると見て間違いない)、NATO諸国はこれを予想していなかった可能性が有ります。
要するにNATOもウクライナも独ソ戦時のヒトラーと同じく、緒戦のロシア軍の敗退を見て「ロシア軍は呆気無く壊滅するだろう」と言う誤算を犯した訳です。
更にウクライナ国防省情報総局はSNSのテレグラムで「クレムリン(ロシア大統領府)指導部は欧米に制裁解除を迫るため、おそらく当面は戦争を凍結しようとするだろうが、その後は侵略を続けるとみられる」と指摘しています。
ですので、欧米が安易にロシアに対して妥協すれば、ウクライナは勿論バルト三国・フィンランド・スウェーデン・ポーランドへロシア軍が「御礼参り」に来るのは確実でしょう。
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ウクライナ以上の犠牲を払ってまで多方面の国、しかもNATO加盟国に喧嘩を売るメリットってなんですかね。成功すればバッファーゾーンは得られるが国民がそれで納得出来るのか、兵力はあるのか。
少なくとも中国がバックにつかない限り夢みたいな話だと思いますが。
厳しい戦いだ
セベロドネツクでどこまで粘るべきかが難しいところ
まぁロシア軍も全部の橋破壊したということはセベロドネツク側からリシチャンシクを短期的にとるつもりはないのかもしれんが
リシチャンシク側は南側から攻めるつもりだろうか?
橋が落とされるのは素人でも読めるから橋での補給はあきらめていそう。あとは川わたる船で補給でしょうね。
車両は最低限以外はもう残ってはいなさそうかな。
ウクライナ軍が撤退という噂はセベロドネツクから車両が大量に引き上げた点からロシア軍騙されたみたいです車両はほとんどなさそう。
架橋戦車って重物資に入ってましたっけ?92式浮橋提供できないものか。
まだセベロドネツクから撤退できてないウクライナ軍兵士がいるかもしれません。
私は首相官邸のホームページから、ウクライナ支援で、無人ヘリとゴムボートを空輸すべきだと意見しておきました。
やはり砲兵…砲兵が戦場の支配者になる…
陸自特科部隊の保有砲門数稼働率、観測UAV数は十分か!?
彼の地の大陸機甲野戦と本邦で生起する可能性が高い島嶼両用戦とでは様相・推移が異なる部分も多いので、日本の国防における最善とはどのようなものになるのか熟考する必要はあると思います。