駐英中国大使の劉暁明氏は17日付のタイムズ紙で、英空母「クイーン・エリザベス」を太平洋地域に派遣する計画を中止するよう要請した。
参考:China warns UK against aircraft carrier plan
駐英中国大使が英国に空母「クイーン・エリザベス」の極東派遣中止を要請
英メディアは最近、年内に初期作戦能力の獲得を宣言する英空母「クイーン・エリザベス(R08)」を来年に極東へ派遣して、米海軍や海上自衛隊等の同盟国と共同訓練を実施する計画だと報じたが、駐英中国大使の劉暁明氏は17日付のタイムズ紙で「EU離脱後も英国は国際的に重要な役割を果たすべきだが、太平洋地域に英空母「クイーン・エリザベス」を派遣するのは重要な役割を果たすための正しい方法ではない」と語り、英国に空母の極東派遣を中止するよう要請して注目を集めている。
劉氏は今月初め英国に対して「中国を敵視するなら相応の結果を覚悟する必要がある」と語りファーウェイ製5G通信機器排除の動きを牽制したが、結局英国は排除の方針を発表したため「間違った決定だ」と批判しており、今回の英空母「クイーン・エリザベス」極東派遣中止要請も米中の対立に「英国が首を突っ込んでくるな」と言いたいのだろう。
現在、中国は南シナ海問題で米国と、尖閣諸島問題で日本と、カシミール州ラダック地域のインフラ開発問題でインドと、新型コロナウイルスの発生源特定を主張したオーストラリアとの関係が急速に悪化しており、中国が最も恐れていた米日豪印4ヶ国による「中国封じ込め戦略」が実現寸前だ。
ここに香港問題を理由(建前)に英国までもが首を突っ込んでくると中国としては圧倒的に分が悪いため、何としても外交努力で空母「クイーン・エリザベス」極東派遣を阻止したい構えだが、特に英国を困らせるだけの手札が無いため空母の極東派遣を阻止するのは難しいかもしれない。
中国封じ込め戦略を打破する秘策はイランを起点した貿易ルート確立
しかし中国も最悪の事態(インド洋やアラビア海等の制海権を抑えられ貿易ルートを遮断されること)を想定して、イランを起点とした西アジア諸国の取り込みを急いでいるらしい。
現在中国はイランと経済や安全保障に関する協定を結ぶ交渉を進めながら、イランの影響力が及ぶアフガニスタン、イラク、シリア、レバノン等の地域で両国の合弁企業による5G事業免許の取得や5G通信網のインフラ整備、地中海に面したシリアやレバノンで石油やガス田の採掘権取得、西アジア諸国への電力供給事業などを通じて影響力の確保し、中国の新疆ウイグル自治区~アフガニスタン~イラク~シリア・レバノン~地中海~欧州へと繋がる貿易ルートを確立しようと必死だ。
この計画にはロシアも噛んでおり、イランから分岐してアゼルバイジャンを経由し北欧へ繋がる貿易ルートの開発を行う予定だと言われている。
そしてイランとの協定の中で最も注目されるのは、ホルムズ海峡に面したイランのジャスク港を中国が軍事利用するという点だ。
世界の原油輸送の約30%が通行するホルムズ海峡に近いジャスク港は戦略的要衝と言っても過言ではなく、ここを拠点に中国海軍の空母打撃群や潜水艦が活動を始めればホルムズ海峡の制海権が中国とイラン側に大きく傾く(影響力が増す)ため日本や米国などの原油輸送に大きな影響を及ぼすことになるのは必至で、米日英豪印5ヶ国がインド洋やアラビア海の制海権を抑えて中国への海上輸送ルートに圧力を加えるなら、中国は(将来的に)陸上輸送ルートに切り替えることが可能な上、ホルムズ海峡を通過する原油輸送に圧力を加えると脅す事が可能になる。
だからこそ米国はイラン制裁解除(今年10月)に反対して制裁延長を要求しているのだが、国連の安全保障理事会で拒否権を保有するロシアと中国が制裁延長に反対しているため、制裁解除後の中東情勢は大きな変化が起こるはずだ。
果たして米日豪印に英国を加えた5ヶ国による「中国封じ込め戦略」に成功するのか、イランを起点した内陸部の貿易ルート確立やホルムズ海峡を制して中国が封じ込め戦略の打破に成功するのか注目される。
※アイキャッチ画像の出典:Royal Navy / OGL v1.0
これはさすがにみっともない。
中国の外交における言動ですが、年々小物臭がきつくなっている。
これが習近平の言う「中国の夢」か。
本人の器が滲み出ている。
イスラムを禁止している国がイスラムの国を頼ってるわけだが、貧すれば鈍するを地でいってるような。
細かいことを言うようですが
「鈍する」
ではなくて
「貪する」
ですよ。
「貧乏すれば食う事に必死になる」
が元の意味。
正解は貧すれば鈍するです。
貪するは太宰治の誤用。と言うか洒落た言い回しかな。
ホントにケツの穴が小さいよな
まあ少々小振りですけど、我が国も「いずも」型2隻にF-35Bを乗せてブチ込んで、日英共同で拡張開発してやりましょうw
“18世紀後半に中国との交易を求めてやってきた英国の使者マッカートニーに対して、
清の乾隆帝は「中国は地大物博(土地が広く物資が豊か)だから、他国と交易する必要はない」と言い切った。
これが中国人の基本的な考え方である。”
JBpress「なぜ中国は国際社会と激しく衝突し始めたのか」川島 博之 より引用
リンク
豊かになった結果、上記に帰結したと考えるとズバリだと思った。
ただ現状の戦狼外交は単なる遺憾の意で弱い犬ほど良く吠えているようにしか見えんのよね。
本来なら金をばら撒いて黙らせていたのを、それすら出来なくなっている訳だから。
中国を敵視だの誰も発言してないのに、これぞ自爆
後ろ暗いことやってるからボロが出るんですよ
ホルムズ海峡を中国の監視下に置かれては、中国の者とされては敵いません。
なんとしても阻止せねば。
ジャスクは中国くれてやって
1)港その物を機雷で封鎖~入・出港出来なくする、
2)オマーンとUAE等々の対岸に西側(NATO+US+UK+OZ+JPN)の対艦ミサイル、対空ミサイル、対艦/対潜魚雷を配置、
(ミサイルは空中爆発でしかナイけど、魚雷は確実な撃沈を期待出来る)
中国の力には同盟各国の力を結集して立ち向かいましょう。
途中で送信してしまったので再送信します。
中国とロシアはの同盟は難しいでしょうね
米日豪印+英の同盟は中国にとってやっかいな存在になるでしょう。
日本の踏ん張りどころではないでしょうか。
効いてる!効いてる!
ホントに昨今の中国は単純で解りやすいですね(笑)
がしかし、国際的な権謀術数は更に進化してます。
戦略的な日米英豪に、戦術的に印は合流します。してます。
露には中立、、、その後は伝統的な火事場速攻で勝手に参加すると思います(笑)
英国にとっては、香港の一国二制度が党中央政府によって事実上破棄されたので、作戦参加は必然となったという見方です。
約束を反故にされたことへの報復、香港市民へ見捨てないというメッセージ、が兼ねられていると推察します。
英連邦に属する国で、かつ中国の報復を恐れない国が今後続く可能性はあります。
空母クイーン・エリザベスが日本に寄港することになれば大喜びです。近傍の2国は大騒ぎするでしょうが。
クイーンエリザベス艦載機のF‐35を日本の国際整備拠点で整備する、という噂もあるようですね。
近くに居て、必要があるなら、請負でしょう。
何処でやっても、ロッキードの仕事ですから。
それは実現すれば大変インパクトがありますね。
共同訓練に関するF-35整備を日本のMRO&Uで行う、これは強烈なメッセージになります。
人類の敵である中国共産党を皆で協力して封じ込めるのは良い事だ。
しかしホルムズ海峡を抑えられるのは困る。西側諸国が妨害・阻止する手段はあるだろうか。
仮にジャスク港を中国が押さえても周辺諸国は親中のイランとパキスタン以外敵だらけの状況下だから、米国中心の有志連合で包囲出来ると思う
中国本土からジャスク港へ艦艇を派遣したら、嘗てのソ連軍艦の様にインド洋を航行中に各国の軍艦から徹底的に監視されるだろうね
ウイグル問題がある中、札束見せびらかせてもイランを懐柔できんのではないか
中南海の見通しは甘すぎるんでわ?
イランはあくまで反米のポジションからのみ中ロシアとの関係を保ってるだけで、本来の目標は中東の盟主たらんとあるわけで、それで同じく大国サウジアラビアと覇を競ってるわけです。
中国の言いなりになるほど甘くはありません
宗派の対立なぞ名目に過ぎないと考えるべき、みな自分がナンバーワンの自己中ですよ
イランが中東の盟主となることを目指しているのはまさにその通りで、だからこそサウジですらイスラエルとの接近を試みる動きを見せるわけです。
中国がウィグルの民族浄化をしていたとしても組むべきところは組むでしょう。
そうは言ってもやはり1000年来の宗派対立をまったく無視することは出来ないように感じます。
今回の場合イランはシーア派の盟主の一方でサウジアラビアはスンナ派の盟主、ウイグル問題のウイグル人イスラーム教徒はスンナ派なので云わば対立派閥の弱体化に寄与している中国とは心理的にまだ手を組みやすいという面はあるかと
どこを読んで勘違いされているのか知りませんが、サウジはイランに対抗している側ですよ。
そのつもりで書きましたが…
誤解を招いたようで申し訳ない
中国の一帯一路構想の応用例ですね。
イランがらみだと
・中央アジア-西アジア-トルコ-EUルート
・パキスタンルート
の2ルートがありますが、パキスタンルートはそのまま延伸すればイランのジャスク港までいけますし、イランへの国際的な経済制裁が継続し中国に経済依存している状況では中国の望みが実現するでしょう。
かと言ってイランへの経済制裁を緩める、と言う選択肢も現時点ではないので中国を締め上げてイランやパキスタンの元栓を断ちつつ懐柔していくしかないでしょうね。
中国としては、EUが融和的なので、こちらの取込みに動くかも。
「中国はここ数カ月で欧州を失った」(欧州議会対中関係担当ラインハルト・ビュティコファー議員)
コロナ前とはかなり雰囲気が違うみたいですよ。
陸路を開拓したところで、輸送効率は海路に遠く及びません。中国が今の方針を続ける限りじり貧なのは明らか。チキンレースですらありません。ホルムズ海峡に近い港を押さえたところで、そもそも連合側とでは海軍力で水を開けられているのだから結果は同じ。
ここで言う輸送ルートとは原油や天然ガスのパイプラインのことなので多分海上輸送よりも効率が良いと思うよ。あとホルムズ海峡に近い港を抑えるということは実際にドンパチやるという意味じゃなくて、いざとなれば原油や天然ガスを輸送するタンカーに掛けられた保険料が上昇するという意味なんだよ。
船舶保険料が高騰するほど中国が軍事的圧力を高める事態になれば、米側は海上封鎖で対抗する事になるでしょうね。
このだんだん国家陣営が固まっていく感じ
なーんか見たことあるなあ
世界大戦直前あたりで
新興列強が発展する→イキリ始める→他国の利権と衝突する→WW
2度ある事は3度あるしまあ…
“トゥキディデスの罠”っていう奴ですね…
海洋国家なのに大陸国家とつるむと失敗する
海洋国家は海洋国家とつるむべき
たまたま地理的区分が同じってだけでアジアなんかと同じ側に立って同じ過ち繰り返したら
先の大戦で死んだ先達たちに合わせる顔がない
まだ凶悪な戦争犯罪人集団だった日本兵達をありがたがってるの?
21世紀に入って20年も経つんだし、いい加減意識を切り替えるべきじゃないかね
悪いことを悪いと言えるのは小学生だってできる話だぞ?
と韓国人や中国人が申しております。
日本兵達をまだ凶悪な戦争犯罪人集団だったと思い込んでいるの?
21世紀に入って20年も経つんだし、いい加減意識を切り替えるべきじゃないかね
プロパガンダをプロパガンダと言えるのは小学生だってできる話だぞ?
>21世紀に入って20年も経つんだし、いい加減意識を切り替えるべきじゃないかね
こいつみたいな左翼こそ前世紀の遺物www
今世紀最大のおまいうwww
当時の情勢・地政学的な背景も頭に入って無くて、極左脳で思考停止してるニキですか?
それとも釣りですか?
多分に釣りでしょうね。
英国は中国100年の植民地化を決定的にさせた極悪国家でした。英国によるアヘン戦争以来、欧米日による苛烈な中国侵略により、中国は200年の発展を阻害されたとさえ言われているぐらい、影響は大きかったのです。だからこそ中国はそれら過去に中国を侵略した国に歴史問題で道義的に厳しい追及をしている。こういう中国の心理を理解しない英国が再度アジアに介入しようとするならば中国は座して見過ごさない。英空母が来るのなら、中国潜水艦は常に英空母の真下で監視することでしょう。即時撃沈できる態勢でね。英空母を呼び寄せた国にも相応の責任を取らせる。日本やアメリカが嫌がる一番弱いところを狙い撃ちにして反撃するだろう。尖閣問題でもさらに日本の支配を削ぎ落し、中国の実効支配を確実に進める。
香港の件もあるので、極東派遣と言ってる部分もあるのでしょうが、英国は空母2隻に対してF-35Bひこうたいを1隻分しか配備しないそうなので、米海兵隊や空自のF-35Bを代わりに運用したいのではないのか?
ついでに海自の護衛艦も貸してやれよ。
45型は不具合で、暑いインド洋越えられ無いんだろ?
もう中国の覇道を止められる者は何処にもいないのよね
コレが現実
中国が覇道を進んでるというのは認めるんだ?
果たして、そうかな?
だからどうすんの?
チョークポイント回避のため、パイプラインの拡充が必要でしょうかね。
頼りのイランは、イスラエルの妨害工作で大混乱だけどね!
おっとそうでしたか、私の読み間違えでしたねすみません。
ほぼ同じことを思っていたということですね。
おっとそうでしたか、私の読み間違えでしたねすみません。
ほぼ同じことを思っていたということですね。
※誤り投稿でした
中国の深刻な火種は単に民族差別や自由化の遅れだけでなく、共産主義をうたいながら格差を容認してる矛盾が複雑に絡んでいるところにあります。
物言える自由を知ってしまった留学エリートたち、貧困層に押し込められた民族、それらが爆発しないようにナショナリズムを強調し、対外強硬策を選ばざるを得ない、巨大な砂上の楼閣ですよ
必然として中華帝国が崩壊をしてゆくのを速めるには、我らが自由と平等の原則を貫き通すことこそ、最大の圧力です。
在英中国大使、BBCでウイグル人連行動画の解説を求められる
リンク
こんな関係でどうして英国が言うことを聞くと思ったのか
札束で頬を張れば言うことを聞く、と思ったんでしょう。
どうも中韓は他国の心象やプライドに無頓着なので。