エジプト議会は来週中にもリビアへの軍事介入に関する法案を審議して可決されるだろうと現地メディアが報じており、トルコとエジプトの正規軍がリビアで衝突する可能性が高まっている。
参考:Egypt’s parliament to mandate Sisi to intervene militarily in Libya
エジプト陸軍の機甲師団 VS トルコ空軍の無人航空機 果たして勝利を収めるのはどちらか?
反政府組織「リビア国民軍」を支持するトブルク政府は今月14日、リビア内戦にエジプト軍が介入することを正式に許可することを決定したため反政府組織側は「エジプトによるリビアへの直接介入は国際的に正当化された」と主張しており、エジプトの動向に注目が集まっている。
現在、リビア内戦の戦況はトルコが支援する国民統一政府側が戦いを優勢に進めており、反政府組織側が支配しているリビア内陸部の油田地帯が危機に晒されている。もしここを抑えられればリビアの主要な油田が全て国民統一政府側に属することになるため、リビアの地下資源を目当てに反政府組織側を支援する国にとっては到底許容できない事態だ。

出典:Ali Zifan / CC BY-SA 4.0 支配地域のデータは最新ではないので注意
さらに国民統一政府側を支援しているトルコは、リビア国内に軍事基地を設けて恒久的にトルコ軍を駐留させることを望んでおり両政府間で交渉が進められている。
このようなトルコの動きは隣国エジプトにとって安全保障上の障害として作用するため、エジプトのシシ大統領は6月末「エジプトは隣国リビアへ軍事介入を行う正当な権利を有しており、必要に応じてリビアで任務を遂行する準備を行う」と軍に命じており、この動きを正当化するため反政府組織「リビア国民軍」を支持するトブルク政府はリビア内戦へのエジプト軍介入に許可を与えたと言うわけだ。
この決定を受けてエジプト議会は来週中にもリビアへの軍事介入に関する法案を審議する予定で、もし法案が成立すればエジプトのシシ大統領はリビアへの軍事介入が義務付けられることになる。
当然、この動き国民統一政府側やトルコは「国連に承認されていないトブルク政府の決定には何の正当性もない」と反発を強めており、仮にエジプトがリビア内戦に正規軍を送り込むようなことになれば、トルコ正規軍と衝突する可能性が高いが、地理的条件から推測するとトルコ側の方が圧倒的に不利かもしれない。

出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Michael Battles エジプト陸軍の戦車M1A1エイブラムス
エジプトはリビアとの国境沿いに陸軍のM1A1エイブラムスや装甲車両を多数集結させており、命令さえ下りればリビアになだれ込む準備が完了しているのに対し、トルコはリビアに無人航空機や自走砲、旧式のM60A1等の戦力しか持ち込んでいないため装備の面では圧倒的に不利だ。
さらにトルコはリビアに重装備を送り込むには海上輸送しか手がないため、エジプト海軍が東地中海でトルコの海上輸送を遮断する手段にでればお手上げとなるかもしれないが、トルコにはシリア政府軍の戦車や装甲車を100輛以上破壊してシリア部隊を壊滅させた国産の無人航空機戦力があるのでエジプト軍も警戒しているはずだ。
管理人的にはエジプトのリビア介入の可能性は非常に高いと見ており、仮にエジプト陸軍の機甲師団がトルコ軍の無人航空機+精密誘導兵器に撃退されるような事態になれば、今後の地上戦の在り方に大きな変化をもたらす可能性があるため、その動向に注目している。
※アイキャッチ画像の出典:CeeGee / CC BY-SA 4.0
世界中不穏過ぎて笑えない。
ジャンケンの様なものでな、UAVが機甲師団に攻撃を仕掛けた時点でもう勝敗は決してるよ…
地上車両は無人航空機の攻撃に対して余りに脆弱
現在の対空手段じゃUAVに対してあまりに不利、米中露がゲームチェンジャーだと挙って開発しそれに続いて開発を始めた中堅国…まぁ、時代よな
アジアからすると、どうでもいいからケンカは止めてねって感じ
向こうから見ても尖閣だの竹島だの、同じくだよね
ケンカじゃなくてそれらは明確な侵略行為です…
中東もアジアですけどね。
そうやって問題をすり替えて自国の侵略を正当化する方向に持ってくのが五毛のトレンドなの?
どうでもよくはないだろ
今後を占う貴重なデータになりそう
是非実現して欲しいところ
スペイン内戦がww2に向けた兵器実験場だったのと同じ関係にならなきゃ良いんだがな・・
ホント中東の連中って自分勝手というか、内輪もめ好きですよね。
それはさておき、トルコの無人機がシリアで優勢だったとしてもそれは制空権があったからでは?
米国式の防空システムを持つエジプトが相手では無人機なんてすぐ撃墜されて終わりな気がします。
既にF-16を侵入させて示威行為済みですからね。空中給油機もアラブ連合体制で用意しているとか?
ならば、空地一体で進攻すればシルトやアル・ジュフラ空軍基地までは容易に確保出来るかと
アル・ジュフラ空軍基地を拠点として安定的に確保し、補給も万全であれば、このまま一気に全土占領すら可能かもしれません。エジプトの総合力と、意思次第ですかね?
さすがにエジプトもシリアの悲劇をいてるだろうから、空対地・地対地ミサイルで無人機の基地を使えなくしてから地上軍を出すだろうからエジプトが勝つだろう。
完全に潰すことが出来なければかなりの損害が出る。
内輪揉めじゃないんですよ。
そんな見方では外国人が日中韓の関係をただの仲間内で仲が悪いもの、と見ているのと大差ありません。
代理ではなくトルコとエジプトの直接対決まで見えてきてんじゃねえか
んでトルコにロシア、エジプトにはアメリカがバックに付く流れだろ
イタリアはトルコ陣営でフランスはエジプト陣営だっけか
トルコ殴れりゃなんでもいいギリシャもいるし
世界大戦だけは勘弁してくれよな
それはそれで楽しそうだし良いんじゃないかな
あかんでしょ
リビア内戦ではロシアとトルコは敵同士だよ。むしろS-400やSu-57導入話の方が例外的。シリア内戦でロシア機を撃墜した落とし前か何かなのではと
リビア内戦では、トルコの無人機がロシアの対空火器を撃破しまくった。ロシア製対空火器の性能の誇張が、シリア内戦と合わせてまた明らかになった形だね
アメリカはオバマ政権時代に行ったリビア介入の反省からリビアに関して消極的スタンスなのでどちらかを支援するとかは無く放置ぎみで、エジプトが支援してるリビア国民軍(LNA)側にはロシアが民間軍事会社使って支援してるので、単に米ロの色分けじゃ語れない情況なのが今のリビア情勢。
原油価格が下がりすぎてる今、地球の反対側の戦争を批判する理由がない
外交は利害関係
それを善悪、道徳、同義で判断するようになったら
未だに儒教を卒業出来てないアジアの連中と同レベルに成り下がってしまう
戦争を肯定できない人に日本人を名乗る資格なし、ですね
油価格を回復させる為に戦争する。確かに一理あるから納得した。
そう見るとガンダム00みたいですね
ドローンをステルス化して地上のレーダーから見えにくくすればかなりいけそうな気がする
防空施設や対空車両を優先的に破壊すれば通常ドローンが使えるし
あるいはダミーのドローンを飛ばしまくって対空ミサイルを消費させてから地上攻撃を行うか
これが全面戦争にならないという意味は?それは内輪揉めのケンカの領域だからですよ(笑)
諸事情から本気を出せないというよりも、本気出すのはキツいからみな内心は避けたいんですよ。
複雑化し過ぎて、どっちかを全滅させるまで終わらなさそう
内輪もめっていう人は、国も民族も宗教も文化的な歴史背景も違うってことが理解できないのかな?
物理的な距離でも北アフリカ~中央アジアまでが、どれだけ広いか世界地図見ればわかるはずなのに。
たぶんに諧謔を含んでるのを理解してくれないと。
このエリアはイスラム圏であり、かつてはトルコ帝国の影響下にあり、遡ればアレキサンダー大王時代から交流のある文化圏ですよ(笑)
違うつもりで違わない、どこか同じ。
欧州から眺めたら、お箸を使って米を食べ、裾の長い民族衣装着てるアジアの連中なんてみな同じって感覚ですよ(笑)
あなたはドイツとオランダ、フランスの民を正確に外見で区別できますか?
その次元なんですよ