中国が信じられないほど多くの軍艦を建造している様子がソーシャルネットワークにアップされ注目を集めている。
参考:The Chinese Navy Is Building An Incredible Number Of Warships
中国大連の造船所で建造される中国海軍の艦艇群を移した画像
米海軍はアーレイ・バーク級駆逐艦を毎年1~2隻のペースで建造し続けており、空母に至っては数年の1度のペースで建造しているが、今回、ソーシャルネットワークにアップされた画像は、中国が大量の軍艦を同時に建造している様子を捉えている。
Today, China Changxing island pic.twitter.com/cxVmRiMjiQ
— 龙龑之 (@Loongnaval) December 13, 2019
China Navy HDZH shipyard and JN shipyard pic.twitter.com/Kme9yakWO4
— 龙龑之 (@Loongnaval) December 13, 2019
飛行機の窓から撮影された画像には、中国大連の造船所で建造まはた艤装中の軍艦が多数映り込んでおり、米海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦に相当する052D型(昆明級)駆逐艦が計6隻、タイコンデロガ級巡洋艦を上回る大型艦(基準排水量12,000トン)で、もっとも新しいイージス艦タイプの055型駆逐艦が計3隻、空母が1隻、強襲揚陸艦に搭載されるであるエア・クッション型揚陸艇が1隻、船体に巨大なアンテナを備えたミサイル追跡船が1隻映っている。
China Dalian Shipyard pic.twitter.com/mN7XYitcPi
— 龙龑之 (@Loongnaval) December 14, 2019
中国はこの造船所だけで計12隻(空母1隻、駆逐艦9隻、補助艦艇2隻)も建造していることになり、ここの駆逐艦だけで、英海軍が保有する駆逐艦(6隻)の数を上回ることになる。
最も驚きべきことは、この画像に映った建造中の軍艦は中国が建造している軍艦の「一部」でしかないことだ。
軍艦の数だけで言えば、中国(300隻)は米国(287隻)を既に追い抜いた状態で、中国海軍は世界最大だと言っても過言ではないが、質の面では米海軍に追いついたとまでは言えない。
中国海軍の艦艇の大半は、外洋で戦闘を行うようには作られておらず、ここ数年で50隻以上も建造した「056型コルベット(1,300トン)」は中国の沿岸地域で、主に対潜任務を行うことを目的に建造された艦艇だ。
やや大きめな「054型ミサイル・フリゲート(3,450トン)」は、外洋での航洋性は向上したが複数の艦艇で構成される艦隊の防空面で貢献できるほどの性能はなく、中国海軍が保有する艦艇の約1/3は、このような質の低い艦艇で構成されている。
しかし、ソーシャルネットワークにアップされた画像が示すように、米国が追いつけないほどのスピードで「052D型駆逐艦」や「055型駆逐艦」が建造されていけば、数年以内に艦艇の数だけでなく、質の面でも米海軍超えを果たすのは、ほぼ確実と言っていいだろう。
唯一、気がかりなのは急速に拡張を続ける軍艦に、人間の供給が追いつくのか=一定の教育や訓練を施したレベルの高い乗組員が供給できなければ、どれだけ軍艦の数や質を引き上げても意味がなく、中国はこのあたりの準備を行っているのかは今の所不明だ。
※アイキャッチ画像の出典:星海军事 / CC BY-SA 3.0 055型駆逐艦のイメージ
作れば作るほど、後々の更新が厳しくなる。更新時期には少子高齢化がマッハなので、無人艦隊レベルの省力化が必要になりそう
正直、2030年代末までには米国と勝敗を付けたがるのではないかと危惧する。F-3が間に合わなさそうだ
本当に金が続くのかね
このペースでの建造を維持できるとはとても思えん
陸空だって金使いまくってるのに
ワンチャン東南アジアの中国傀儡に売っぱらうためかも…
タイとかインドネシアとかね〜
維持費で潰れてくれねえかなぁ……
数年前からずっとこのペースだから今さら感のある話。052D型とか空母とかの正面装備だけじゃなく補給艦・音響測定艦とかも建造してるし、戦力差は開いていくばかり
一説にはWWII含めてもほとんど前例の無いペースらしいけど(違ってたらごめん)
こんなに一気に造ると細かい不具合の修正とか手が廻らなそうだし経済的に今がピークと考えると何十年後かの更新時期に大変な苦労しそう
でもそれなりの性能でもこれだけの数作られると脅威ではある
>数年以内に艦艇の数だけでなく、質の面でも米海軍超えを果たすのは、ほぼ確実と言っていいだろう。
ええ・・そんな事態こそ確実に無さそうですが。元記事の人ェ・・・
民間の造船は日中韓で世界のシェアの大半が占められてる訳ですが、
もちろん軍需には専門の技術者が居るんだろうけど、アメリカの軍艦の建艦が中共のスピードには完敗なのは、
予算があっても供給が満たせないという面もあるんだろうなー。
公共事業としての面もあるだろう
統制経済の国は公共事業として軍拡をやる。ソ連も一緒
冷戦末期はWW2の時代でも無いのに、常備軍550万人、戦車50000両とかだった
需要不足の日本も中共の1/10ぐらいは学んだ方が良い
軍事費は(ソ連みたいに)やり過ぎなければ公共事業として悪い案件では無い
民間への技術のフィードバックもあるし。
西独や韓国の経済成長を見るに、「軍事費は負担なだけ」という理論は誤りだと思う
ソ連末期みたいにGNP比15~20%とかは完全に失敗だけども
経済力を高めつつも福祉にかける金は他国に比べ最低限、軍事にはかけられるだけかけられ規模の上では世界最大だが、質の上では米国に劣る。艦船による飽和攻撃かな。
いきなり艦数だけ増やしても、乗組員の育成が追いつかなければ戦力にならない。
それと今後、艦のメンテナンスを継続して出来る体制が取れるのかが、これから中国の課題では?
米国も大型艦のメンテが出来る造船所や熟練職人が少なくて、稼働できない艦艇が増え続けていますが・・・。
WW1後の日本を連想する。急速に海軍力が上昇した感じが特に。
人海戦術が国技なのは、少数精鋭が成り難いから。中国の物価が先進国並みになりつつあるってことは、兵器の開発費製造費も同じになると言う意味
それを多数建造するのはいかに無駄の多い軍拡かってこと。
遠からず行き詰まる、が、その規模は日本を遥かに上回るんだよね
おそらくですが、現在大量建造中の沿海域用軍艦の次のリプレースは考えてないのかもしれません。
中国としては日本海・東シナ海・南シナ海の沿海域(=第一列島線)権益確保のための海軍力を主力とし、あと10年から20年で権益を確保するつもりなのでしょう。
権益確保できれば大洋進出するために建造している大洋航行可能なミサイル駆逐艦や空母、第一・第二列島線内で活動する戦略原潜を主体にし、今建造中の沿海域用の軍艦はそのまま退役させて少数の大洋航行可能な軍艦で第一・第二列島線の権益を維持する方向なのかもしれません。
一時期の日本帝国軍を思い出す。
まあ強襲して一時的に実効支配しても
アメリカにボコボコにされるんだろうなあ