ペロシ米下院議長は2日夜に台湾に到着、中国は直ぐに台湾を取り囲むように設定した演習海域(計6ヶ所)を公開して「実弾発射を伴う演習を4日~7日まで行う」と発表した。
参考:裴洛西抵台 睽違25年美眾院議長再訪台灣[影]
参考:PLA to conduct drills around island of Taiwan Tuesday night including conventional missile test launches
21世紀に全面戦争は起こらないという幻想をロシアが打ち砕いているため、何事もなく8日の朝を台湾が迎えられるよう祈るしか無い
台湾市民はペロシ米下院議長を歓迎するため台北松山空港に詰めかけたが、議長を乗せた特別機は中国軍機との接触を避けるためフィリピン海から回り込むコースを飛行、予定より14分ほど遅れて台北松山空港に無事到着(台湾空軍機のエスコートを受けたとの情報もある)した。
大統領や副大統領の訪問が困難な台湾にとって米下院議長は事実上「米国が派遣できる最高位の政府関係者」で、下院議長の台湾訪問は1997年のギングリッチ氏から数えて25年ぶりだ。
ペロシ議長は3日に立法院を訪問、蔡英文総統と会談や昼食会などのスケジュールを消化したのち次の訪問国へ向かう予定だが、中国人民解放軍はペロシ議長が台湾に到着すると直ぐに「台湾周辺海域で実弾発射を伴う演習を4日~7日まで行う」と発表、中国は「ペロシ議長が去った台湾」を取り囲むように設定した演習海域(計6ヶ所)でミサイル発射も含まれる実弾演習を4日間(4日午後12時~7日午後12時までなので実質的には72時間)行うつもりらしい。
PLA will conduct important military exercises and training activities including live-fire drills in six regions surrounding the Taiwan island from Thursday to Sunday pic.twitter.com/k9q1WEDsyF
— Global Times (@globaltimesnews) August 2, 2022
これが「単なる演習」で終わるのか、人民解放軍創設の記念日(8月1日/特に今年は創設95周年の節目)の直後に台湾訪問が強行され、政治的にも軍事的にもメンツを潰された中国が「演習以上の行動に出るのか」かは不明だが、21世紀に全面戦争は起こらないという幻想をロシアが打ち砕いているため、何事もなく8日の朝を台湾が迎えられるよう祈るしか無い。
因みにロシアのウクライナ侵攻、中国と台湾の軍事的緊張、トルコとギリシャの軍事的対立、アゼルバイジャンとアルメニアの衝突、セルビアとコソボの対立など問題ばかりの2022年はまだ「5ヶ月間」も残っており、8ヶ月前に「国家同士の正規戦」を目の当たりにするとは誰も想像もしていなかっただろう。
追記:ペロシ米下院議長の到着前から台湾政府関係のサイトに対するサイバー攻撃が続いている。
関連記事:ペロシ米下院議長の台湾訪問が迫る中、台湾海峡は一触即発の緊張状態
関連記事:台湾は防空壕の準備を開始、中国は福建省への地上部隊の移動を開始
※アイキャッチ画像の出典:中国中央電視台のスクリーンショット
こんな近くで軍事演習していいのか?
通知すればいいってもんじゃないでしょうに。
台湾への軍事技術提供が逆に進みそうな…
中国の主張では自国領土で自国のEEZだからな
演習と称して全体海上封鎖しなかったのが不思議なぐらい
不気味ですね…中国の動き。福建省に軍が集結してるなんて話がチラホラ出てくるあたりウクライナでの開戦前夜のロシアの動向とよく似ていて本当に何が起こるか分からない。
願わくば何事もなく終わってほしいところ。
これでかりに下院議長が殺されたとして、米国民は民主党を叩きそうですねー
今や国民の最大の敵が自国の対立政党なのが今の米国なので
中国に配慮しなかった政権が悪いとか言って、ワンチャン内戦勃発もあるかも
寧ろロシアは全方位で兵を固めてから本当に侵攻した事実が出来たからこそ
中国はロシアの動きと同じような事をする事で、ロシアを想起させる事で脅しになると思ってるんでしょうね
>願わくば何事もなく終わってほしいところ。
これは台湾はもちろん、日米を筆頭にした西側の総意ではありますが、
そのスタンスがここまで中国をツケ上げる事態になったとも言えますね。
中国からしたらここ数十年の西側というのは、「自分は何をどのような挑発をやっても返り討ちに遭わない」存在として仕上がっています。
何をしても怒られない過保護の親に育った我儘な子供です。
尖閣の領海に侵入しようが、日本の領海を潜水したまま通過しようが、警告やらは受けても拿捕やそれに相当する
「挑発に対する物理的な対価」を払わされていません。
米軍に対する挑発行為も同じです。
いくらギリギリの挑発をしても西側は「何事もなく終わって欲しい」という願望のスタンスを崩さないから
今回の演習でも相当悪質な挑発は行う可能性がありますね。
別に挑発があればミサイルを撃って撃沈しろとまでは言いませんが、西側の全勢力を投入して、
中国よりも悪辣な挑発を開始して中国を徹底的に疲弊させる事は必要と思います。
それで戦争に至らずに中国が萎縮し国際的な立場が奈落の底まで落ち始めたら相当な人数の人命が救われます。
与那国島付近の海域の水上・海中には海自が展開しているだろうな。
長い一週間になりそう
(与那国島の陸自駐屯地って、準備終わってたっけか?)
西側に2方面支援は無理、海上輸送は封殺出来ると判断されるとまずいですね。
2日夜から台湾の北部、西南部、東南部の空海域で、東部戦区の空海軍による統合訓練を実施しているみたいですね。
中国軍、台湾周辺で軍事演習方針 「台湾独立勢力への警告」と主張
リンク
管理人さんいわく、祈るしかないとは・・・。状況の急変具合についていけないですね。いきなり実弾演習の設定って中国軍の展開力も見れそう。
一方で情報がでてないが、自衛隊も相当警戒してそう。下手すりゃ米軍も第二第三の空母を差し向けているのでは。
なにもおこるなよ‥‥
まぁ戦争はじめるには両者準備不足なので大丈夫だとは思うが(´・ω・`)
人民解放軍戦闘機は、空自スクランブル機に戦闘準備行動と取れる行動を取ったり、米哨戒機へ衝突しかねない機動を行ったり、行き過ぎた徴発行為の実績があります。
当然ながら演習の監視を行うだろう日米台の航空機や艦艇に対し、今回も同様の挑発を行いかねない懸念があり、それが事故や偶発的戦闘を生起しないか心配ではあります。
人民解放軍が開戦のきっかけを作ろうと意図的に挑発に走る可能性も無きにしもあらずで、無事に演習で終ることを祈るしかないですね。
いよいよ台湾もおしまいですか
ここまでやって侵攻しないなら逆効果でしょうね。
台湾人の過半数が米軍駐屯をお願いしだすかもよ。
中国も米国も経済苦だし、ホント勃発するかもね。
海峡危機は即ち(台湾のすぐ東側に与那国から南西諸島に至る領土を抱える)日本の有事であるとはまさにこういう状況を言うんでしょうね。偶然かもしれませんが、12式地対艦誘導弾の能力向上型の取得時期が3年ほど繰り上げになりましたし、市ヶ谷は当然として霞が関や永田町にも危機感を持っている人たちは一定数居るんだと思います。ですがやはり、こういう状況では内閣の名によって政治的な見解をちゃんと出してほしい。台湾が圧迫されているのではなく、日本の領土領海のすぐ横で人民解放軍が活動しているのですから。
↑リンクです。
内閣ではなく外相のコメントですがこれを見る限り危機感というものは無さそうです。
危機感が無いって、明日にでもアメリカが攻めてくると煽っていた戦前政府のような言動がお好み?
政権幹部が易々と”強い言葉”を使うわけないじゃん。ましてや下手すりゃ開戦一歩手前くらいの情勢だった、慎重な言い回しになるのが普通でしょ。ましてやサシで戦ったら絶対勝てない相手なんだし。
危機感が無い、というのは言い過ぎかもしれませんが「コメントする立場に無い」じゃなくて今の立ち位置を明確にしてほしいなぁ、と思った次第です。
ただあなたの言う通り確かに今の情勢の中で強い言葉を使うのも良く無いのかもしれません。政治って難しい。
私も強く言い過ぎました。すいません。
ただ立場表明の不十分さについては、首相とペロシ議長との会談が近々にあるようなので、その内容次第でわかるのではないでしょうか。
自衛隊と米空母で南西諸島あたりで軍事演習できんかな。ちょっとばかし抑止力にはなるかな?
ぜひやってほしい。
台湾海峡で、場合によっては台湾も参加でお願いしたい。
いくつかの動画見てると、中国で本気でやる時はパールハーバー攻撃で横須賀とグァムが真っ先に餌食となるのがアメリカの軍事分析。
日本が本戦場だから台湾も安心だな。
対岸にある韓国と台湾は追って接収でよいでしょう。
なんで台湾そっちのけで日本が本丸(本戦場などという単語は無い)になると思っているのか意味不明。
中国の世論戦なんでしょうけど、稚拙ですね。日本語も支離滅裂。
一般的なまとめサイトなら、こんなのでもそれなりに効果はあるんでしょうが。
ここ数年で一番の緊張状態ですね。
まさに台湾有事は日本有事であるということがわかる演習範囲。
普段地上波テレビは見ないのですがこのことについて詳しく報道しているのでしょうか?
国民に万が一への備えを呼びかけることは必要なのではないかと思いまして。
この台湾を取り囲む様な軍の配置に実弾を使った演習・・・完全に台湾を全方位からいつでも侵攻可能な布陣で不安ですね。
とにかくこれが単なる演習という名の脅しで終わればいいのですが・・・ロシアの前例があるだけに恐ろしいですね。
そして日本もいずれ同様の事態に直面するかも
しれないですね。
中共軍に演習と称して台湾を取り囲ませるのはまずいでしょう。それではウクライナ侵略戦争から学んでいないことに。
皆さん、必要以上に警戒しておられるようですが、「相手国を全方面から包囲する」という方法は
ロシアがウクライナに対して行って、見事に失敗した戦術です。
たしかに人民解放軍はロシア軍よりは戦力は多いですが、海上戦力に限定すると日米を相手にしながら台湾を包囲できるほどの力はありません。
もし、本気で台湾侵攻を考えてるのなら、金門島や澎湖諸島に圧力を加えるべきで、台湾包囲作戦などというのは単なるアピールに過ぎないと思います。
中国が本気で台湾を攻めるならば、台湾海峡側に戦力を集中して上陸後に橋と
自分は1mmも心配してない
理由は中国に台湾侵攻できる軍事力は無いから
海は巨大な水堀
中国に台湾侵攻できる軍事力はない→充分あるのでは?
ないない言って実際に起きたのがウクライナ侵攻です。危機感を持たないといけません。
確かに海は巨大な水堀ですが航空機なども現代ではあります。ですから台湾も避難所活用しているんでしょう。希望的観測ではいけません。
航空戦力は中国よりロシアのほうがあるわけですが、思ったほど役に立ってません。台湾ではより難しいと思えます。
今回アメリカが空母を派遣して「何かあったら守る」という意思を示したのは大事なことでしょう。そうである限り中国は絶対に手を出せない。
航空戦力に関しては中露が同じ状況であるかと言えばそうでも無いし、UAVやミサイルとかの装備は中国の方が上でしょう。そもそも航空機があろうがミサイル等の誘導兵器が無ければ数があったとしても活用が難しい。
それにウクライナと台湾の面積なんて比較するのも馬鹿らしい差があるんだから面積辺りに投入出来る火力は中国が遥か上だと思う。いくら世界2位ぐらいの防空密度持っていようが手数が多い中国相手だからどこまで有効に活用出来るかも不明。
演習場所の配置を見る限り。
これは、台湾封鎖の予行演習の様に見えます。
全ての演習場所で同時に行動を起こせば、なおさらですね。
控え目に言って、恫喝でしょうね。対象は米国でしょうね。
今回、中共はメンツにこだわるあまり、虎(米国)の尻尾を
踏んだように思えます。そうなると、後は時間の問題のような気がします。
今日・明日では有ませんが。
今現在の中国人民解放軍の強襲揚陸艦の数と揚陸能力を鑑みるに台湾侵攻は無理
唯一出来るのは工作員による斬首作戦からの傀儡政府を立ち上げ、同時にデマ情報を拡散して軍民問わず麻痺させ指揮系統がズタズタな状況に付け入って傀儡政府の保護を名目に雪崩れ込むくらいだ
正攻法では台湾を攻略可能なレベルの兵力を動員できない
上でも言われているが侵攻時の予行練習として利用するくらいが関の山かと
台湾侵攻が無理って言ってる人もいるが独裁政治ってのは少数者が全てを決定するわけで、ロシアや北朝鮮や中国では独裁者とその仲間が国の行き先を決定するわけで、結果として理屈とか理論がいつでも通用するわけじゃないんだよね。
判断をミスることは人間誰でも有り得るわけで、それが故に当たり前の理屈や常識が中国には通用しないときがある。
日本としては危険極まりない国が西岸に複数あるわけだから、核くらい常備してもいいかもしれない。
こんな時こそ、北の警戒を怠ってはならない。
ロシア海軍と連動してるに違いない
ついでに北朝鮮も出てくるかもね。(韓国に食料強奪に)
こんな混乱したタイミングでしか行動できないでしょうから。
ロシアの侵攻をほぼほぼ当てたアメリカの情報機関が、開戦の危機を発表していない事態で、おそらく武力衝突はないでしょうが、ただ、中国による台湾への経済的締め付けはさらに強くなるでしょうね・・。
それによって疲弊した台湾国民が、どういうふうに行動するかですが、台湾のそのへんの情勢をいまいちわからないので正直なんとも言えない所ですが、今の台湾の民衆心理と状態はどういう感じなんでしょうね・・?
自己レス
2022-07-19の蔡英文総統の支持率は、53%みたいだから、内政的には安定している感じなのかもしらん。
この感じなら、中国の経済制裁も乗り切れそうな感じかな?
ペロシも結局の所は、1つの中国という原則を維持した上での発言しかしてないから、アメリカ側からのメッセージは現状維持に努めよで、中国もこれだとギリギリ線は越えてないからとんでもないことはしづらい感じかな?(表向き威嚇行動はもちろんするんだろうが)
なんでアメリカの情報機関が毎度毎度開戦予報を出してくれると思ってるのか…