アルメニア当局はトルコがアゼルバイジャン支援のためF-16C/Dを派遣した場合、短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を使用すると発表した。
アルメニアは短距離弾道ミサイル「イスカンデル」使用をチラつかせトルコ参戦を牽制
ナゴルノ・カラバフ地域を巡るアゼルバイジャンとアルメニアの戦いは激しさを増しており、現在最も戦闘が激しいのは南部フュズリ州の州都フュズリ市だ。
アゼルバイジャン軍は現在フュズリ市奪還に向け断続的な攻撃を仕掛けておりアルメニア軍もこれを阻止するため必死の抵抗を見せているが、アゼルバイジャン軍は多連装ロケット砲や榴弾砲を動員してフュズリ市に立てこもるアルメニア軍を攻撃、さらに戦車や装甲車両による進軍も始まっており両軍とも多くの損害が出ているようだ。
因みに1993年のナゴルノ・カラバフ紛争時にアルメニア側に奪取されたフュズリ市はゴーストタウン化しているので、民間人への被害は報告されていない。
アルメニア側の発表ではアゼルバイジャン軍の侵攻を幾つかの地点で押し戻し、報復攻撃としてアゼルバイジャン側の都市テルテルに砲撃を加えていると主張しているが、アゼルバイジャン軍に奪取された7つの村やアルメニア側の通信拠点だったムロヴダグ山頂などの再奪取までには至っておらず、戦況的にはアゼルバイジャン優位で進んでいるのだろう。
補足:28日のアルメニア国防省発表によれば、2日間の戦闘でアゼルバイジャン軍は400人以上が死亡、攻撃ヘリ4機、各種無人航空機49機、戦車や装甲車両80輌、車輌82台を破壊したらしいのだが、自軍の被害については明らかにしておらず、アゼルバイジャン側は自軍が被った被害や与えた損害に言及していないため検証は不可能
このようにアルメニアが苦しい状況に陥った原因の一つには。トルコによるアゼルバイジャン軍支援が挙げられ最も具体的で直接的な支援はシリア人傭兵の派遣だ。
Azerbaycan kaynakları, ülkeye transfer edilen ÖSO militanlarının konvoyuna ait olduğu iddia edilen görüntüler paylaşıyor. Çok sayıda pikaptan oluşan konvoyun, Dağlık-Karabağ bölgesine hareket ettikleri belirtiliyor. pic.twitter.com/R9GeKqqP4j
— Erkin Öncan (@erknoncn) September 27, 2020
トルコはシリア領内で反政府組織「自由シリア軍(FSA)」を支援しており、このFSA所属のシリア人兵士を1,000人ほどアゼルバイジャンに派遣してナゴルノ・カラバフ地域の戦いに投入しているらしい。
ただシリア人兵士の数については情報源によって数字(1,000人~4,000人)が異なるため正確な規模は不明で、さらに噂レベルではナゴルノ・カラバフ地域での作戦にトルコ空軍のF-16C/Dが参加していたという主張もあったが、アルメニア当局は「トルコがアゼルバイジャン支援のためF-16C/Dを派遣した場合、アルメニアは短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を使用する」と公式に表明しているため、トルコ側の反応に注目が集まっている。
ただアルメニア側が短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を保有しているように、アゼルバイジャン側にもイスラエル製準弾道ミサイル「LORA」があり、精密誘導が可能な地対地ミサイルまで加えればアゼルバイジャンの遠距離攻撃能力はアルメニアを上回るので、イスカンデル使用をチラつかせた脅しに効果があるのかはトルコの出方を見てみないと何とも言えない。
因みに一部のアルメニアメディアがナゴルノ・カラバフ地域で撃墜した航空機がF-16だったと主張しているが、アゼルバイジャン国防省は「我が軍はF-16を保有していない」と公式に否定している。
※アイキャッチ画像の出典:Vitaly V. Kuzmin / CC BY-SA 4.0 短距離弾道ミサイル「イスカンデル」
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勿論通常弾頭でしかもアゼルバイジャン側も同様のミサイルを持っているなら、脅しでも大した効果はないんじゃ?まさかトルコ領土をミサイル攻撃するという訳ではないでしょう。
アルメニア側はアゼルバイジャンのダムへの攻撃って話が有ったし、それに対抗してアゼルバイジャン側はアルメニアの原発への攻撃を言い出す状況ですが
兵器や支援を与えるままに放っておけば、双方が双方への絶滅戦争を実行しかねないと思いますがね
原発やダムへの攻撃はジュネーヴ条約第1追加議定書で禁止されているが、アゼルバイジャンもアルメニアも批准していない…
批准国同士でも結局勝てば官軍で条約を守ってくれるとはとても思えません…
守る保証はないが破れば制裁されるし、場合によっては自分たちもやられるかもしれんのだが。
ゼロリスクなんてものはないしね。
まあ、思えませんというお気持ちは仕方ないにしても、攻撃される保証もないしな。
この脅しが功を奏せば、弾道ミサイルは突発的な軍事衝突を無血で沈静化させうる抑止力たり得るという風潮が強まり、どさくさで我が国も所有を…諸島防衛弾頭の距離が不足してるとかなんとか言って
トルコの支援を断ち切れれば焦るバイジャンになるNE!
山田くん、座布団全部もってって
まあ真面目な話、単純な国力じゃアゼルバイジャンの方が上だから、ロシアあり、トルコ抜きみたいな状況にならなければアルメニアが負けるんじゃない?NATOも介入しないだろうし。
前回の紛争でアルメニアが勝てたのも、ロシアの支援とソ連崩壊後のアゼルバイジャンの政治的混乱のスキをついたからうまくいっただけだからねぇ・・純粋に1対1だとキツイわな
だいたいトルコを弾道ミサイルで攻撃なんかしたらそれこそ相手の思う壺
今のトルコなら喜んで参戦しかねない
ぶっちゃけアルメニアにはもう手札があんまり無い
ロシアがどう出るかだね
出てこないならアゼルバイジャンの一方的侵攻で終わるでしょ
出てくると泥沼コースもあり得るし
そのままあっちこっちに飛び火する可能性もあるかと
トルコのF-16によるアゼルバイジャンへの航空支援なんて無くても
調べたらアルメニアの航空戦力って
固定翼機Su-30全4機とヘリ25機前後でしょ‥
対してアゼルバイジャンの航空戦力は
Mig-21とSu-24等合わせて100機の固定翼機と
近代化改修済のMi-8、Mi-24等70機以上
加えてイスラエルやトルコから大小多数の
攻撃・偵察UAVを多数保有してるんでしょ
制空権は完全にアゼルバイジャンが握ってるも同然
制空権を掌握しているからUAVが縦横無尽に活動できている、ということかな。逆だったら「敵制空権下でもUAVの活動に支障はない」という事例になったかもしれないが。
制空権下だから、でしょうね。
亜音速の巡航ミサイルだって近接防空システムの餌食になるのに、時速200kmでヒラヒラしてるUAVが無事でいられるとは思えません。
結論:ロシアが来ない限りアルメニアに勝ち目無し。
英語wiki見るに、Su-25とかも持っているらしいが、でもSu-25じゃなぁ……
野戦防空システムにしても、9K33が8基ほどで、内4基の撃破動画が上がっている始末と
ほぼ完璧な制空権損失状態ですかね、これは
両国とも大した航空戦力持って無い上に、s300を持ってるからどっちも制空権持って無いって聞いたけどな。
人によって言う事が全然違うね。
弾薬庫吹っ飛ばされたアルメニア軍前線の兵站維持はどうなってるんでしょう?
記事中の部隊の経戦能力が気になります
千反田乙
トルコも敵に回ってるしロシアの援護か仲裁がなければアルメニア敗けるね・・・NATO EU 米はダンマリ
ここでトルコ憎しでフランスが出てきたら面白くなりそうですけどね。
南のイランには動きはないのでしょうか。
大国意識を持っているので何やら動きがありそうですね。
イランは停戦要請出してましたね
Status-6ソースでロシアのPMC(装備無茶苦茶良いかもしれないけどPMCです())が準備してたりアルメニアは支援要請検討始めたそうで
貴重な情報に感謝いたします。
ロシアが動けないならイランがって考えていましたがイランの出方によってはより混とんとなりそうですね。
ロシアが傭兵の名目でアルメニア支援の正規軍を送るよ
アゼル側にシリア兵が来てるなら倍返しやるのがロシア
でも、結末はまだぜんぜん読めません
ロシアが両国に軍を派遣して制圧、併合に一票
義勇軍かもしれないよ。前例あるし
やたら装備のいい腕章がない統率の取れた謎の覆面部隊がアルメニアに現れるのか
突如として現れたクマに跨ったぷーやんが単騎無双するイメージ
アルメニア側がトルコのF-16に自軍のsu-25を撃墜されたと主張してますね…ドンドン激化してくな、おい。
アルメニアのプロパの可能性もあるけど、トルコが本格的に戦闘に参加しているとなると
トルコはEUからさらに批判されそうな気がするんだけど
エルドアンは頭、大丈夫なん?エルドアンだけイケイケドンドンじゃん
でも証拠がないんですよね。単なるプロパガンダか、事実なのかわからん。
アルメニアは脅しかけてる暇があるならイスカンデルで空港なり変電施設なりぶっ壊せ
アゼルバイジャンのミサイルで10倍返しやられます、
その意味でまだ全面戦争じゃないからね
なんてこった
これはもう秘蔵のアゼルバイジャンドラムで対抗するしか無いな
それって泥「沼」ですね。