アゼルバイジャン軍はアルメニアのシュニク地方にある「セブ湖/SevLake」周辺を占領、これに対してロシアが加盟する集団安全保障条約機構(CSTO)は必要な措置を講じると宣言した。
参考:Armenia to address CSTO over Azerbaijani troops invasion into Armenian territory
アゼルバイジャン軍がアルメニア領に侵攻、万が一居座り続ければアルメニアと再び戦火を交えることになる
アゼルバイジャン軍は今月12日頃アルメニアのシュニク地方にある「セブ湖/SevLake」周辺に部隊を派遣して同地域を占領、アルメニア側も軍を派遣してアゼルバイジャン軍に今月10日の位置まで後退するよう要求していたのだがパシニャン首相は「アゼルバイジャン軍の侵略行為は集団安全保障条約の第2条に抵触する」と主張して集団安全保障条約機構(CSTO)の加盟国に対して規定された措置に応じるよう要請した。
ロシアが主導して設立された旧ソ連構成共和国による集団安全保障条約機構(Collective Security Treaty Organisation:CSTO)は条約加盟国(ロシア、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン)の安全保障や領土保全を目的にした組織で加盟国が攻撃を受けると他の加盟国は軍事援助を含むあらゆる支援を提供する義務を有している。
つまり前回のナゴルノ・カラバフ紛争とは異なり今回はアルメニア領がアゼルバイジャン軍によって侵されたため、ロシアなどの条約加盟国はアルメニア側に加勢して占領されたセブ湖周辺からアゼルバイジャン軍を排除する義務を負っているのだ。
すでにCSTO側は「条約に規定された措置を講じる」と声明を発表しており、このままアゼルバイジャン軍がセブ湖周辺に居座れば武力行使もあり得るという意味でアルメニアの撤退要求にアゼルバイジャンが応じるのか注目が集まっている。
因みにアゼルバイジャン軍が占領したセブ湖周辺は標高(約3,500m)が高く、アルメニアとアルツァフ共和国の首都ステパナケルトと繋ぐ主要幹線道路やアルメニア軍を使用しているシシアン空港などを監視してコントロールするのに最適な場所で「アゼルバイジャンは世界の注目がイスラエルとガザ地区に集中している隙きにセブ湖周辺を手にれようとしている」とアルメニア側は主張している。
ただ国際的にアゼルバイジャン領として認められていたナゴルノ・カラバフ地域とは異なり、今回アゼルバイジャン軍が居座っているセブ湖周辺は完全にアルメニア領なのでCSTOが出てくることは当然予想出来たはずで、どのような意図で今回の行動を起こしたのかさっぱり分からない。
流石にCSTOが条約に規定された措置を講じると言っているのでアゼルバイジャン軍も撤収すると思うが、万が一居座ればアルメニアとアゼルバイジャンは昨年に続き戦火を交えることになるが今度はロシア軍がアルメニア側として参戦するためアゼルバイジャン軍に勝ち目はないだろう。
告知:軍事関係や安全保障に関するニュースが急増して記事化できないものはTwitterの方で情報を発信します。興味のある方は@grandfleet_infoをフォローしてチェックしてみてください。
※アイキャッチ画像の出典:WalkerBaku / CC BY-SA 3.0 アゼルバイジャン軍の特殊部隊
ナゴルノ・カラバフは事情からいって手出せなかったとはいえ、これはロシアが面子からいっても出張る案件だよなあ。
記事の通り意図がわからんな。居座るにしろ帰るにしろ、ホント何考えてんだろうか。
約束する(やるとは言っていない)
先のナゴルノ・カラバフ紛争の際にイスラエルはアゼルバイジャンを支援してるし経済的にも仲が良いらしい(このサイト情報)
つまりイスラエルによるガザ侵攻の陽動がコレ
ガザで起きている事と比べて規模が小さすぎて全く陽動になっていないと思うの
ロシアの影響下に他国軍が進軍してる以上、ロシアの注意が引ける(=イスラエル問題に専念できなくなる)
それだけが狙いなのだからコレで十分なのだよ
小規模だからこそ、後で謝罪すれば済むしね
ようはイスラエルの依頼でアゼルバイジャンが動いたという事
先のナゴルノ・カラバフ紛争の際にイスラエルはアゼルバイジャンを軍事支援してるし経済的にも仲が良いらしい(このサイト情報)
つまりイスラエルのガザ侵攻に対する陽動がコレ
イラクはアメリカの介入はないと思い込んでクウェートに侵攻して湾岸戦争で痛い目にあった
アゼルバイジャンもナゴルノ・カラバフで動きが鈍かったロシアを見て加入はないと考えてる可能性はあるかもね
侵略に対する反撃と以後の安全確保の為の保障占領でしょ
事の発端がアルメニアの侵略である以上は少々の逆侵攻を受けている程度でロシアが出張るとは思えんね
さっさと帰ればいいのに・・・
アゼルバイジャン軍はロシア軍相手に勝算があるのか?
ぶっちゃけほぼ100パー「無い」
アゼルバイジャンは去年のナゴルノ紛争だって、トルコの全面的支援(例のドローンだけでなく、AWACSや特殊部隊も派遣)で勝てたようなもんだし。(イスラエルはほぼドローン売っただけ)
軍部の暴走?
ちょっとくらい多めに貰ってもバレへんか…の精神
さっそく調子乗ってて流石に笑うしかない
ロシアはこの状態を利用してアゼルバイジャンを悪者に仕立てあげてナゴルノカラバフの続きをする気なのかも?と思わせておいてインドと中国みたいに双方軍を引くだけかも?アルメニア側が引き下げれないのとCSTOも動くしか無いので新たな兵器実験場になるのではないかと?泥沼化は確定ですね。
ついこの間キルギスとタジキスタンって揉めてなかった?
あれは一応両国共にCSTOの加盟国同士だぞ
ってことはNATO加盟国同士でドンパチやってるようなもんか。
大丈夫かね~?
トルコvsギリシャ・フランス(・アメリカ)の緊張もNATO加盟国同士だぞ
前の調子でいいじゃんいいじゃんと攻めていったら
ロシアがセヴァン湖に行くためにはジョージアを通るからかな。アゾフ海からそこそこ近いためそそのかしたのはロシア側だったりして。裏で2週間は待つとか約束が出来てたらこの間に起こるのは大義名分を得て黒海南側に軍を進められるロシアの思惑だとしても驚かない。くらいには不思議なアゼル。
トルコのUAVがロシアの戦力に叶うかの実力を試したくて、アゼルバイジャンを代理で突かせてみた。
あの手の無人機はまずは有人機による制空権ありきよ
ロ〇ケの馬脚が如何なく晒された紛争だよなぁ・・・
軍事でも外交でも無能っていう・・・
深くまで見てみると、ロシア側はナゴルノ・カラバフへの影響力を増し(以前は全く関われなかった)、コーカサスから欧米の影響力排除に成功してる。
アゼルバイジャンからしたら自国内にロシア軍の駐留を認めざるを得ないわけだから相当な屈辱だと思うね。
トルコはトルコで武器のセールスには成功したけど、ロシア・西側双方との関係悪化を招いてる。
そしてロシアが前回介入しなかったことで失った、アルメニアからの信頼は今回の件で取り戻すと。
あれ?なんだか完璧なシナリオじゃないか・・・
・ナゴルノカラバフの残ったアルメニア側地域(ステパナケルト周辺)はロシアが管理
・アルメニア本土~ステパナケルト間の回廊もロシアが管理
・アゼルバイジャン本土~ナヒチェバン間の回廊(アルメニア本土を横断)もロシアが管理
うん。去年の紛争だけでもロシアの影響力がかなり増してるな。
成功体験のせいで暴走してる部分があるのかもね
ネフチでプレイする本田さんが気掛かり 調子上がってきてるのだが...