欧州関連

初飛行に近づくバイラクタルKızılelma、BAYKARが地上滑走シーンを公開

トルコのBaykarはジェットエンジンを備えた無人戦闘機「バイラクタル Kızılelma」の地上滑走シーンを公開、2023年の初飛行に向けて「開発が順調に進んでいる」と国内外にアピールした格好だ。

参考:Turkey’s Fighter-Like Drone Emerges For Taxi Tests

米ディフェンスメディア、Kızılelmaが市場に投入されれば多くの潜在的な顧客が関心を示すだろう

Baykarが開発を進めているKızılelma(クズルエルマ)はジェットエンジンを備えた無人戦闘機で、イーフチェンコ設計局が開発したターボファンエンジンAI-25(16.9kN)を搭載するKızılelma-A(最大速度M0.64、最大5時間の滞空性能、最大飛行高度10,600m、作戦半径800km、最大離陸重量6,000kg、衛星通信対応、AESAレーダー搭載)と、アフターバナー付きのAI-322Fを搭載して超音速飛行が可能なKızılelma-Bがある。

Kızılelmaは機体内のウェポンベイと主翼下のハードポインにAIM-9Xに相当するMerlin、AIM-120に相当するPeregrine、巡航ミサイルSOM-A、精密誘導キットに対応したMk.81~Mk.83、小型精密誘導兵器MAM-C、MAM-L、MAM-T、Bozok、レーザー誘導式の70mmロケット弾など計1.5トンまで武器を運搬でき、Baykarは空対空任務(ドッグファイトが出来るという意味ではない)にも対応していると説明しているが、地上管制タイプなのか、ロイヤル・ウィングマンタイプなのか、ある程度の自律性をもったタイプなのかは明かされてない。

因みに米国(XQ-58)、オーストラリア(MQ-28)、ロシア(S-70 Okhotnik-B)、中国(CH-7やGJ-11など多数)も実用化を前提にジェットエンジンを備えた無人戦闘機をテストしているものの、空母や強襲揚陸艦からの運用に対応しているのはトルコのKızılelmaだけだ。

出典:Baykar Kızılelma

調達コストについてもBaykarで最高経営責任者を務めるハルク・バイラクタル氏は「高くはならない」と明かしているため米ディフェンスメディアは「Kızılelmaが市場に投入されれば多くの潜在的な顧客が関心を示すだろう」と予想している。

Kızılelmaのエンジンを双発化する計画もあると報じられているので、Baykarは無人戦闘機の分野でも「TB2成功の再現」を狙っているのだろう。

追記:韓国陸軍の参謀総長は11月、トルコのBaykar社を訪問して無人航空機についての説明を受けている。気になる、、、

関連記事:Baykar、バイラクタルKızılelmaのエンジン統合テストが完了したと発表
関連記事:トルコ、主翼とカナード翼を取り付けたバイラクタルKızılelmaを公開

 

※アイキャッチ画像の出典:Baykar

欧州、ロシアの次の狙いはウクライナを支援する我々の武器不足前のページ

タイ海軍が導入する潜水艦に中国海軍の保証を要求、断れば契約打ち切り次のページ

関連記事

  1. 欧州関連

    ポーランド国防相、パトリオットのウクライナ配備を拒否したドイツに失望

    ポーランドはブラスザック国防相は7日「パトリオット部隊のウクライナ配備…

  2. 欧州関連

    英海軍を去る第二海軍卿の置き手紙、変化を拒み海軍の革新を邪魔する人間は必要ない

    37年間の海軍生活に別れ告げた第二海軍卿のハイン副提督は「偉大な海軍は…

  3. 欧州関連

    人々の力になりたい、75歳の日本人がウクライナでカフェを開き食事を無償提供

    ウクライナメディアは21日「日本からやって来た75歳のおじいちゃんがハ…

  4. 欧州関連

    極超音速飛行が第6世代機の必須条件に?革命的な「極超音速エンジン」のテストに成功

    英国のリアクション・エンジン社は、超極音速空気呼吸エンジン「サーブル・…

  5. 欧州関連

    NATO事務総長、現行の4万人から30万人以上に即応部隊を拡張すると発表

    NATOのストルテンベルグ事務総長は27日、NATO即応部隊を現行の4…

コメント

    • 名無し
    • 2022年 11月 22日

    無人戦闘機ってやっぱりロマンはあるな。今のところの性能はさておき。

    14
    • もり
    • 2022年 11月 22日

    主力戦闘機には敵わないレベルでも空対空装備を持った無人機が飛ぶ可能性があるって事は相手方にマトモな空対空能力を持った戦闘機(最低でもFA-50block2クラス、欲を言えばF-16Vや改修MiG29やタイフーンレベルの第4.5世代)を必ず使わなきゃならなくなるって事だからなぁ
    爆撃装備の無人機とセットで使えば防衛側は必ずそれなりの空戦能力を持った機体で対抗しなければならないし防衛側が空対空装備無人機を飛ばしてるなら攻勢側は爆撃機攻撃機護衛に主力戦闘機若しくはそれに近い護衛機を付けなきゃならない

    これは厄介ですよ

    31
    • 58式素人
    • 2022年 11月 22日

    日本には、前進拠点や小型船舶(ヘリコプター着艦可のもの)
    からRATOや火薬式カタパルトを使う機体は必要に思えます。
    一番面倒な発進と帰還収容を自動化して、作戦時間中のみを
    普段パソコンで空戦ゲームをするような人達(!!)を多数雇用して
    運用してもらうような形が良いでしょうか(半ば本気で)。

    5
      • ヤゾフ
      • 2022年 11月 22日

      空戦シミュやってますがそれをリアルタイムでやるとなると、日本側で受け入れるために衛星通信の帯域を確保するのが必要になりそうです、
      日本側の反撃はVRで見るより極超音速含めたミサイル攻撃に重点置かのが安上がりです。

      2
        • 戦略眼
        • 2022年 11月 23日

        おおすみ型から運用できないかな。

        1
        • 58式素人
        • 2022年 11月 23日

        通信回線は実際に同時運用する機体の数は必要でしょう。
        ミサイル攻撃とのことですが、相手の拠点を攻撃するのでしょうか。
        WW2のV2ミサイルの頃からそうですが、相手の支配領域で
        移動発射設備を使われると、発見は非常に困難と思います。
        相手が何を使うにせよ、当然、移動式にするでしょう。
        もちろん、ミサイルは、標定された目標には有効と思いますが。
        また、例えば、自衛隊の展開する地域の中・高空に、敵の多数の
        TB-2同等品やグロホ同等品が居れば排除すべきでしょう。
        SAMは射った数しか相手を墜とすことができません。
        中共を相手と考えれば、相手側からの飽和攻撃は当然でしょう。
        無人機の場合は、複数の相手に対処できる能力はあると思います。

        1
    • 歳がバレるかもしんない
    • 2022年 11月 22日

    中華ステルスに似てるのは気のせい?

    3
    • おわふ
    • 2022年 11月 22日

    F-15とF-3の中継ぎに本格的な無人機部隊を作るのはどうよ?
    この機体を使うという意味ではないですが。

    1
      • ヤゾフ
      • 2022年 11月 22日

      対艦攻撃部隊としてPLNを接近出来ないようにするのはいいとおまいます。
      A2ADを突破するなら無人機だろうと用途は問わないと。

      2
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  2. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  3. インド太平洋関連

    米英豪が豪州の原潜取得に関する合意を発表、米戦闘システムを採用するAUKUS級を…
  4. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  5. 中国関連

    中国は3つの新型エンジン開発を完了、サプライチェーン問題を解決すれば量産開始
PAGE TOP