英海軍は14日、米軍に続き英国軍も無人航空機(UAV)がもたらした情報に基づき無人水上艇(USV)からミサイルを発射することに成功したと発表した。
参考:Royal Navy launches missile from autonomous vessel in NATO exercise
英海軍も米海軍に続き無人艦艇からミサイルを発射して目標を破壊することに成功、ハイブリット戦の実用化に弾み
英海軍は無人化技術を活用した新しい装備品や戦術開発を迅速に行い実戦部隊に届ける取り組み「NavyX」を立ち上げ複数の無人機開発プログラムを同時並行で進めているのだが、その中の一つに自律運用が可能なステルス無人水上艇「MADFOX」がある。
このMADFOXはレーダーやEO/IRセンサーを使用した偵察・監視を目的に設計されたUSVで、小型な船体とステルスに配慮した設計で敵に見つかりにくいのが特徴だ。
英海軍は英海兵隊と共同でMADFOXと他の無人戦力を統合したハイブリット戦の戦術開発を進めており、今年7月には地上戦闘に無人航空機や無人水上艇をを組み込んだハイブリット戦の様子を公開して注目を集めていたが、今度は米海軍のスピアヘッド級遠征高速輸送艦「カーソンシティ」から発進した無人航空機「RQ-20」が発見した目標データを英海軍の無人水上艇「MADFOX」が受信、この位置情報に基づき搭載されたミサイル(種類は不明)を発射することに成功したと発表した。
NavyXのアントニー・クラブ海軍中佐は「MADFOXからミサイルを発射する試みは初めてで、無人の水上艇が致死性の高い兵器を搭載して運用できることを実証したと同時に米海軍の無人戦力と相互運用が可能性であることも実証した」と語っている。
米海軍も今年6月に有人艦隊の無人技術を統合(有人・無人チーミング)することで脅威の検出と追跡、さらに目標へのミサイル誘導技術を開発・実証することを目的にした大規模な演習「Unmanned Integrated Battle Problem 21」を南カルフォルニア沖で実施、アーレイ・バーク級駆逐艦「ジョン・フィン」は搭載されたアクティブセンサーを1度も使用することなくUAVやUSVを活用(無人機に搭載された電子戦支援装置で敵が発する電波を元に位置を割り出す方法)して水平線下の目標を捕捉、これをSM-6で破壊することに成功した。
つまり英海軍もスケールは小さいものの米海軍が実証した内容と同じことをやってのけたという意味で、今後のUSV開発やハイブリット戦の実用化に置いて重要なマイルストーンといえるだろう。
今のところUSVからのミサイル発射=運用能力を実証できた国は米国、英国、トルコぐらい(情報が少ないので西側限定)かもしれない。
関連記事:英国、無人航空機や無人水上艇を組み込んだ海兵隊のハイブリット戦を公開
関連記事:米海軍、水上艦艇にカミカゼドローンを用いたスウォーム攻撃が可能だと実証
※アイキャッチ画像の出典:MOD / OGL v1.0
イギリスが日本ほど沿岸防衛に危機に瀕してるはずもないが、常に最先端を心掛けている、偉い。
勝ってきた国というのは意識が違うね、保険料惜しむような人ほど事故に遭うという教訓に
イギリスの場合、予算や人員の危機がねw
自衛隊はそうじゃないとでも思ってるのかな
イギリスの軍事費は日本と大差ないけど空母や原潜、トライデント核ミサイルの維持費のしわ寄せで通常兵器や人員関係が日本以上に大変なことになっているよ
ロシアの潜水艦が近海に現れてるのにチェイス出来る哨戒機がないってんでアワアワしたり
艦艇足りなくてパトロールすらおぼつかないってんで非難されたりと
十分脅威にさらされてるんだがな…
日本サゲのために勝手にイギリスの被脅威度下げるなよ
はやぶさ型ミサイル艇の無人化とか本気で考えるべき
人を乗せないならそのぶん燃料タンク増設して長期航海できるし
同意。自衛隊は人員不足が深刻なんだから、無人機やドローンに最も力を入れるべき組織。
戦場のネットワーク化ではやぶさ型は活きるのかね
元々ミサイル艇は戦力にならないってんで削減傾向だったが、
日本の軍ヲタは悟りの境地。(@_@)
中国も既に実施していそうな試験内容ではある。
自衛隊員にはもう火の玉肉弾特攻してもらうしかないね
この調子だと
四半世紀後の軍隊は、陸海空の兵器は無人機だらけで、安全な場所から操作するゲームみたいな戦争になるのかもしれない?
だとしたら、電子攻撃で無人兵器を無力化して、コントロールセンターを極超音速ミサイルで攻撃すればいいけど
まあ、簡単にはいかんよな
電子攻撃で無人兵器を無力化して、コントロールセンターを極超音速ミサイルで攻撃
そうなった場合は搭載されたAIの自律的判断に制御が移行し、
味方無人機だけで脅威の排除を続行するかと
まさか無人機のAIにも陸海空の縄張りや階級の概念が存在して、
補給や主導権を巡って味方無人機同士での抗争になるようなことはないと思いたい
日本には伝統の特攻があるじゃん。
無人化なんかしなくても良くない?
技術もやる気もたいしてないんだし。
やる気がないなら特攻も出来ないよ。
無人化に投資するやる気ね。
特攻するやる気の話なんかしてないよ。
特攻には投資より遥かに巨大なやる気が必要
なんで無人機に投資するやる気はないのに
兵隊を死なせるやる気と死にに行くやる気はある前提なんだよ
いやいややる気も何も投資してないじゃん。
特攻はやる気がない奴に同調圧力で特攻させられたから余裕だよ
まずは、お前が爆弾抱えた飛行機に乗ってそこら辺の山に突っ込んで来い
同感!スレ主のそのような姿を見れば
みんなドン引きして無人機の開発に勤しむと思う
逆にそんなことしないと無人機を開発できない日本のほうがヤバいだろ
特攻揶揄も褒められたことではないけどこのコメは完全にライン越えた暴言
機械の身体をタダでくれるという美女と汽車に乗り込んだらUAVのネジにされるとかいう。
戦前に組織化された特攻はありません。
また戦後の自衛隊にも特攻は受け継がれていません。
つまりは特攻は伝統ではなく、あなたのコメントは単なるヘイトです。
戦前の特攻は組織化されたものでしょう
でなければ特攻専用の兵器が開発されるわけがない
「戦前」は太平洋戦争前という意味で使われますね。
組織化された特攻は「太平洋戦争末期」だけです。
肉弾三勇士は1932だった(今調べた
あれは特攻とは違うが自爆攻撃を奨励するものだ
生きて辱めを〜というのもあったし伝統と言うほどではないが下地くらいはあったと思ってる
それ言ったら前にいる人間からほぼ確実に死ぬことを前提にした数世紀前のヨーロッパの戦列歩兵も同じだよ
組織化されていない?
ではなぜ日本海軍に神風特別攻撃隊という正式名称があるのかね?
戦前(開戦当時)にはなかったよ
戦前→戦中→戦後の時間軸で書いているのでしょう。
海で漂流した時の脅威がまたひとつ
>水平線下の目標を捕捉
無人機から目標を映像で確認せずに攻撃可能にするって事になるけど
最終的に発射ボタンを押すのは搭載AIなのか、通信リンクされた先の人間なのか
どっちになるんだろう
現状のAIレベルでは攻撃判断で人間の介在を外すのは問題がある。人間が操作する発射許可を受けてAIが制御するというシステムじゃないですかね。
そうすると、通信妨害を受けてスタンドアローンになっちゃうと、一切攻撃は出来ない
でくの坊って事になるから無人機の脆弱性が増してしまうのよね
攻撃動作中に通信リンクが断たれて独立稼働モードになった時に
・いったん攻撃中止して退避行動に移って、安全海域で通信回復するまでは待機モード
・自己判断で攻撃した後に退避行動に移って、後は同じ
どっちを優先するかは、その国の運用思によるだろうな。
中華やロシアだったら後者を選びそう
原子力潜水艦VLSに必死に通常と核弾頭ミサイル載せたり、空母や護衛艦や艦載機や対潜哨戒機に金ばらまいてる間に、目標設定されないほどのレジャーボートみたいな激安なやつに殺られる側になりたくないから、研究するよねそりゃ
有人無人含めてコストと戦力の非対称化で優位ならいくらでも勝てそうな時代なのね