ドイツ海軍の関係者は開催中のベルリン航空ショーで「P-8A調達はP-3CとMAWSのギャップを埋めるための機材で、フランスと共同で進めるMAWS開発を維持する」と述べて注目を集めている。
バルト海や北欧海域での任務が増えることが予想されるため5機では足りないのかもしれない
ドイツ海軍の中古P-3Cは近代改修に失敗したため予定よりも10年早い2025年の退役が決定、後継機としてフランスと共同開発する予定の新型海上哨戒機(MAWS)が完成するまで繋ぎの機体が必要になり、フランスが提案した対潜哨戒機「AtlanticII」のリースを蹴って米国からP-8A導入に踏み切ったのだが、この決定に仏メディアは「一時的な解決策としてP-8Aを調達するいうドイツ人をフランス人は誰も信じていない」と報じており、仏装備総局のバール総局長も「MAWSプログラムを再考せざるを得ない」と議会の公聴会で証言している。
ドイツはフランスと約束したティーガーのアップグレードや対戦車ミサイルの共同開発も反故したことがあり、フランス人はMAWSの共同開発も「P-8Aを手に入れたドイツ人が約束を反故にするだろう」と思っている意味で、疑わしくなってきたドイツ人の要求を受け入れA320neoベースでMAWSを開発を進めるより、フランス単独でFalcon10Xベースの新型海上哨戒機を開発した方がマシだと言いたいのだ。
この問題についてドイツ海軍の関係者は開催中のベルリン航空ショーで「P-8A調達はP-3CとMAWSのギャップを埋めるための機材で、フランスと共同で進めるMAWS開発を維持する」と述べて注目を集めている。
ドイツ海軍は8機(稼働機4機)の中古P-3Cを更新するためP-8Aを5機調達予定で、現実的にMAWSを調達するなら対潜哨戒部隊を拡張するかなく、ショルツ首相はウクライナ侵攻を受けて国防予算の大幅増額を発表しているため対潜哨戒部隊を拡張する資金は十分確保でき、主に欧州海洋部隊主導のアタランタ作戦(ソマリア沖の海賊対策)に派遣されている哨戒機の需要は今後、バルト海や北欧海域での任務が増えることが予想されるため5機では足りないのかもしれない。
果たしてフランスと共同開発する予定の新型海上哨戒機(MAWS)は形になるのか、それとも枠組みが崩壊してフランスがFalcon10Xベースの新型海上哨戒機を単独開発するのだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:AIRBUS
今後の展開次第では黒海西岸のパトロール/対潜哨戒任務みたいなのがNATO/EU加盟国で持ち回りで発生する可能性は全然ありますから「必ず裏切ると決まった訳では無い」のは確かですよね。重要なのは十数年後にNAWSプログラムの機体が完成した後、ドイツが新規購入したMAWSのぶん海軍飛行隊を増強できるか、あるいは既存のP-8Aを転売するなりしてMAWSの枠を維持できるかですよね。その部分までひっくるめて全然信用されてないのはもうドイツの日頃の行いのせいなので庇いようがないですが。
P-1はこんなに日本以外誰にも売れないものになってしまうのか
そりゃあP-1は「日本の、日本による、日本のための」哨戒機ですし。
そんなホイホイ売れるワケないでしょう。
そもそも対潜哨戒機を必要とする国で、かつP-1クラスの機体が必要な国となると数えるほどしかないのでは?
そして、それらの国はアメリカのP-8を導入した方が色々と安心って言う…。
国産エンジンそのままで売れる訳ないですよ
その通り
本当に輸出したいのなら、外国の航空ショーに派遣するより、国際的に実績のあるメーカーのエンジンへの換装プランを検討する方が先決
ない。だから開発した
海上を低空飛行するのに2発で妥協できたなら話は違ったろうけど
4発にすると襷に長いエンジンばっかり
> ない。だから開発した
じゃあ詰みだな
元々輸出できるような機体ではなかったってことだ
実際妥協したくないから開発したわけで世界の需要にマッチしてるなら開発する必要はないと思うんですけど
> 世界の需要にマッチしてるなら開発する必要はないと思うんですけど
イギリス、ニュージーランド、ドイツと3連敗なのも必然
最初から駄目なことは分かってるんだから辞めときゃ良かった
実際そうなんですよ。日本が兵器を開発するのは独自の要件にあった兵器を開発するためで他国に売るために開発してる訳じゃないですし。レーダーとか護衛艦とか他国と要求性能があんまり変わらない奴は交渉次第で輸出できるかもしれませんけど、この様な需要がニッチな兵器は輸出ではなくて生産ラインを国が購入して生産する等の別のアプローチが必要だと思いますね
別に辞める必要はないだろう
それじゃ振られるのが嫌でアプローチしないようなようなものさ
それに、性能で売れないなら政治なり裏取引なりすれば良いだけ
もともと大型兵器と大型インフラはそういう世界だしね
> 性能で売れないなら政治なり裏取引なりすれば良いだけ
政治や裏取引でアメリカやフランスに勝てるはずもない
見込みもないのにカネやヒトを使うのは馬鹿げている
ヨーロッパの航空ショーに出品するのだって燃料代だけで1回1000万はかかってるだろう
税金の無駄使い
たかが数千万程度、日本の顔見せ・アピールのためだけでも問題ない額
取り敢えずでも顔を出して関わるのが外交の基本だし
ところで、日本は外人の生活保護に年何百億も使っている
他国みたいに、何年も保護対象外にならない完全経済破綻者は国外追放にすれば数百億浮くのにね
たかが航空ショーのコスト、何ほどのこともない
そもそも日米以外だと対潜哨戒機の需要自体ない。持ってても3-8機程度が殆ど。
24機のP8を爆買いする予定のインドですら、日本の定数が70機以上なので1/3。
売る必要も無い。
日本だけで何カ国分の哨戒機持ってると思ってるんだ。
ドイツの西側における信用度は右肩下がりで具合は酷いの一言。
ドイツに限らず、そもそもイギリス・フランス・ドイツはお互いに信用してないように思えます。
険悪化するバルト海と多国籍国際活動で、8機だとあまり余裕のない印象ですね。
それと… P8買ったからMAWSの調達数減らす→極小数調達だし無駄やっぱり撤退
なんて事にならないと良いんですが。ドイツは陸軍の再建が急務ですし。
独仏で共同開発って
揉めなきゃいけないルールでもあるのかと
海上自衛隊で退役するP-3Cを購入して繋げばいいものを。
ドイツ海軍が将来対潜哨戒機の需要が増えると考えるなら、そのままP-8Aを増やしそう
その当時の政治的状況にもよるのかな