今日もロシア軍はウクライナを巡航ミサイルとイラン製無人機で攻撃、空軍のイグナト報道官は「キーウに向けられたKh-101とShahed-136を撃ち落としたが、クロピヴニツキーに向けられた2発のKh-101は飛行場に命中した」と明かした。
参考:ППО збила всі ракети, що летіли на Київ, – КМВА
参考:Нічна атака. Дві ракети влучили в аеродром поблизу Кропивницького
参考:В Кропивницком прогремели взрывы – СМИ
6月は5月よりもミサイルの発射数が落ちているものの、4日間で58発という数は過去のデータと比較しても異常
ロシア軍は6月に入ってもミサイル攻撃の手を緩めておらず、今日も午前2時頃に空襲警報が発令され、キーウ当局は「予備情報によると首都上空に到達できた空中目標は1つもなく、ロシア軍が攻撃に使用した巡航ミサイルやイラン製無人機は全て首都郊外で撃ち落とされた」と主張、しかしクロピヴニツキー州の州都で爆発音を確認、ウクライナ空軍のイグナト報道官も「全てのミサイルを撃墜できなかった。残念ながらクロピヴニツキー近くの飛行場に2発の巡航ミサイルが命中した」と発表した。
イグナト報道官は「カスピ海上空のTu-95MSから6発のKh-101/555が、ブリャンスクから5機のShahed-136が発射され、4発のKh-101/555と3機のShahed-136を撃ち落としたが、残念ながらクロピヴニツキー近くの飛行場に2発の巡航ミサイルが命中した。飛行場が受けた影響については明かせない」と述べ、撃ち漏らしたShahed-136についても「スームィ州を攻撃して影響を受けたインフラ施設がある」と明かし、ウクライナ全体の防空システムを強化する必要があると指摘した。
どこの飛行場に巡航ミサイルが命中したのかは不明だが、恐らくクロピヴニツキー郊外のキロヴォフラード空港か、クロピヴニツキーの北東に位置するカナトヴォ空軍基地のどちらかで、特にカナトヴォ空軍基地は2022年3月と7月に攻撃を受けて無視できない被害を被っているため、後者が攻撃を受けた可能性が高い。
ロシア軍によるウクライナへのミサイル攻撃(無人機を含む) | ||
2022.09 | Shahed-136×26機(24機) 各種ミサイル×5発(4発) | 09月の総発射数×31 09月の総撃墜数×28 |
2022.10 | Shahed-136×244機(236機) 各種ミサイル×230発(149発) | 10月の総発射数×474 10月の総撃墜数×385 |
2022.11 | Shahed-136×63機(62機) 各種ミサイル×184発(134発) | 11月の総発射数×247 11月の総撃墜数×196 |
2022.12 | Shahed-136×99機(94機) 各種ミサイル×261発(186発) | 12月の総発射数×360 12月の総撃墜数×280 |
2023.01 | Shahed-136×108機(108機) 各種ミサイル×96発(75発) | 01月の総発射数×204 01月の総撃墜数×183 |
2023.02 | Shahed-136×45機(40機) 各種ミサイル×142発(79発) | 02月の総発射数×187 02月の総撃墜数×119 |
2023.03 | Shahed-136×89機(71機) 各種ミサイル×79発(38発) | 03月の総発射数×168 03月の総撃墜数×109 |
2023.04 | Shahed-136×71機(60機) 各種ミサイル×23発(21発) | 04月の総発射数×94 04月の総撃墜数×81 |
2023.05 | Shahed-136×408機(369機) 各種ミサイル×185発(154発) | 05月の総発射数×593 05月の総撃墜数×523 |
2023.06 | ||
01 | イスカンデルM×7(7)、イスカンデルK×3(3) | 発射数×10 撃墜数×10 |
02 | Shahed-136×21(21)、Kh-101/Kh-555×15(15) | 発射数×36 撃墜数×36 |
03 | 地元当局も現地メディアも「ドニプロ郊外に弾道ミサイルが着弾して20人が負傷とした」と発表しているが、ウクライナ空軍は攻撃の詳細を発表していない。 | 発射数×不明 |
撃墜数×0 | ||
04 | Shahed-136×8(6)、Kh-101/Kh-555×6(4)、クロピヴニツキー近くの飛行場に巡航ミサイルが2発着弾 | 発射数×14 |
撃墜数×10 | ||
ロシア軍の総発射数:2,418発、ウクライナ軍の総迎撃数:1,957発 |
因みに6月は5月(593発)よりもミサイルの発射数は落ちているものの、4日間で58発という数は過去のデータと比較しても異常で、このペースをロシア軍はどこまで維持できるのだろうか?
※もう面倒くさいので日本関連の海外輸出に関する話題は触れないことにします。
追記:ウクライナ軍参謀本部は4日の攻撃について「発射されたKh-101/555は6発中4発を、Shahed-136は8機中6機を撃ち落とした」と内容を修正した。
関連記事:今日もウクライナ全土で空襲警報、3日夜には弾道ミサイルがドニプロに着弾
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※アイキャッチ画像の出典:Dmitry Terekhov/CC BY-SA 2.0
ロシアから今までの巡航ミサイル攻撃であんまり感じられなかった躍起さ、必死さみたいなものが垣間見えてる気がする。
とにかく何がなんでも達成しないといけない何かがあるんだろうか?
単純にハゲが尻を叩いてるだけかもしれんが。
ニュースだけ見てるとウクライナの大反攻ではなくロシアの大攻撃が始まってるかのように錯覚しますね。
そう言えば最近ストームシャドーとHIMARSの戦果発表が少ないですが,何らかのバイアスでしょうか。
この戦争最初から純軍事的視点で戦争してないような
場外のイメージ優先、つまり世界にどう印象付けられるかを問題にしてる
バフムトがいい例で軍事的に見れば両軍ともそこまで力を入れる価値があったと思えないがあまりにも世界が注目してたから引くに引けなかった
両軍ともに軍事力だけでは完全決着できないのが分かってるからアピール合戦になるんじゃないかって気はする
落としどころが分からんねぇ
落とし所は一つだけ、今の実質的国境で和平&国境確定で対ロシアの紛争を無くし、直後に電撃的NATO加盟、です
どちらも痛み分けですが、プーチンの顔が立ちウクライナも次の不安が激減する現時点でも唯一の妥協点かと思われます
それを仮にやったらウクライナ内部に火種が燻り続けるだけやろなぁ…。
最初からって・・・少なくとも初期にロシアはウクライナを本気で取りに行っていたでしょう。東部の陽動はそれなりに上手くいってウクライナは引っ掛っていたし、一応FSBとかの情報を元にしてウクライナ側の状況を作戦に反映させていたからこその、5分単位ぐらいだったかで記載された侵攻計画が有ったわけで。
ホストメリ空港の戦いだってロシア側がウクライナ国防省の防衛司令部有る事を知った上で首都に近い拠点の確保するために動いていたとすれば西側対応前に早期決着を目指していたのは間違いない事だし。
開戦初期にロシアが基地とかではなくウクライナ国内の主要交通インフラへの攻撃や統合された指揮の下での各軍の連携、秩序だった部隊展開出来ていればロシアへの評価なんて全然違っていたと思う。
※最近ストームシャドーとHIMARSの戦果発表が少ないですが,何らかのバイアスでしょうか。
ストームシャドウは所詮亜音速巡航ミサイルのため、発見できれば普通に撃ち落とすことはできる。ロシア軍のカリブルですら8割程度(ウクライナ軍発表)が撃ち落とされているのだから、逆にロシア軍が撃ち落とせないわけではない。ストームシャドウは航空機でしか運用できないので、貴重な航空機が敵に見つかることを恐れて使いたくても使えないのかもしれません。
HIMARSはGPS誘導のため、ロシア軍のジャミングによって命中率が下がっている。また主な攻撃目標だったロシア軍の補給部隊が前線から退避したため、大した戦果が挙げられない。アメリカの155mm砲弾の生産数は月産1万5000発だが、HIMARSの弾は年1000発なので贅沢に使うわけにもいかない。
ストームシャドウは数日前に搭載された写真がオシントに出た位ですかね、残弾がどれ位かも分からないし後があるかも分からない長射程で威力の高い兵器を気前よく使うだと流石に無計画だと思うので、Su-24の温存含めて使用制限はあるのでは?流石に黙って使っていたとしてもネットの情報で大体の兵器に関しては想像出来る状態にはあるので隠す必要は無いと思う。
GMLRSは毎日5月以上は電子戦なりSAMや補給所とかに撃っているんで、普通に戦果慣れとかあるんじゃないですかね。ここまで来ると個別に戦車を撃破出来る弾薬庫を叩けるなんてちゅごいより、普通に使用すべき目標に使っているなぐらいの感想しか湧きませんけど。
あれほどコメント欄で争うなら日本関連の海外輸出の記事が無くなっても仕方ないですね。
管理人さんいつも良質な記事をありがとうございます。
これからも負担にならない程度によろしくお願いします。
管理人さんは寛容な人ですけど、あからさまにレッテル貼り
してきたりするのは問答無用でブロックでいいと思います。
潜水艦とか全然詳しくないので、私は勉強になるのですが
ごく一部の変な人のために、管理人さんのモチベが低下する
のはすごく残念です。
コメ欄のために記事を書かないという本末転倒に衝撃
残念ですよね。
あの記事のどこに荒れる要素があるんだ?
みんなでわいわいできそうな希少な分野なのに。
まあ、管理人さんも息抜きのために、お休みを取られたらどうでしょうか。
イギリスなんかは、週休三日制を話し合ってるみたいですよ。
「エジプトが求めるなら、VLS盛々じゃなくてより小型のが良い(テキトーな事書いてます)」とか、そういうもし上手くいったら?の夢を話す感じだったらワイワイで楽しい結果になってたと思います。
ただ、実際には、「そもそも輸出すべきか?(政策的判断)」、「輸出するにしても売れるのか?」、もしくは管理人に関する話で加熱したのでワイワイにはなれなかったのかなと。
前者二つは国民として大切な事項ですが、一番最後の所はレッテル貼りもあったので管理人のメンタルに良くない話になってしまった。
管理人が元気に活動して貰える事が大事なので、今後輸出関連は暫く更新はないですが、仕方ないと思う次第です。
守らないといけない暗黙のルールってあると思いますね。
香港民主化デモのときに、「Freedom is not Free」(自由はタダではない)という言葉をよく見ました。
このブログで、タダで記事を閲覧させてもらって、コメントさせてもらえてるわけだから、
最低限、管理人さんに敬意を「払うべき」だと思います。
都市攻撃よりも軍事施設への攻撃が増してきたような印象を受ける。実際にある程度戦果は挙げているようだし、都市なんか狙うよりずっと効果的だと思う。
しかし軍事目標を攻撃して効果もあるとすると、どうして都市攻撃なんかしていた(今もだけど)のかますます分からない。対空ミサイルの射耗を狙うにしろ標的は都市でなくても良いわけで・・・
軍事施設の破壊よりも市民の死亡の方が西側市民にとって供与に賛成する原動力として強く作用するだろうし、宣伝戦の観点からも都市への攻撃は逆効果しかないのでは?
最初期(「キーウ速攻で陥落だー、降伏しろー」)はともかく、主たる攻撃目標を都市にしている印象はありませんでした。
どの都市でもウクライナが建造物を活かし防衛しているだけではないでしょうか。
ウクライナ側はいかなる理由であれ都市攻撃であることは事実なので、世界にロシアの蛮行としてアピールしてきたんだと思います。
ちなみにウクライナに限らず旧ソ連の国々って建築技術が物量頼みで、コンクリの利用量が多く頑強です(戦争に向けてわざとそうしていた、という話もあるようですが)。
ロシアが原発に装備を置くのも、事故の脅しもあるでしょうが原発自体も非常に頑強な建物というのもあるかもしれません。
最近は軍事の関心もウクライナ侵攻ばかりだったので海外輸出の話は興味があっただけに悲しいです しかしこのブログの閉鎖などはもっと悲しいので定期的に休みながら独自のスタイルで続けて欲しいです
Kh-101/555であれば。
多分、普通のSAMやAAGでも落とせたと思います。
現地は、寝込みを襲われたか、対空部隊がいなかったのでは。
確かに、ここ連日のミサイル攻撃は意思の変化というか、今までとは違う何かを素人ながらにも感じますね。
しかし航空基地の被害は痛いですね…
クリミア大橋爆破後のインフラ攻撃と同じく、モスクワドローンとベルゴロド侵入への対処してのエスカレーションって事ですかね
ロシア的には
>>※もう面倒くさいので日本関連の海外輸出に関する話題は触れないことにします。
やべーやつ沸いてて🌱も生えない
チラ見してそっ閉じならぬ即去が正解
あーあ、面倒なアンチが湧いたせいでせっかくの日本の海外輸出関連の話題がここからなくなってしまった。
日本の海外輸出には期待しているしここからというところなのに。
残念だけど管理人さんのモチベにも関わることなので仕方ないと思う。
ここの知名度が増えたのはいいけど、おかしな人も来るようになってしまった。
韓国関連になると湧いて来る変な人もいますよね
そういう人はそういうサイトに閉じこもっていればいいと思うのですが
管理人さんもコメント欄は気にしないくらいのスタンスで良いと思います
真面目な方なのでしょうが、私も含め所詮は有象無象のコメントなので、あまり真に受けすぎても良いことはないかと
このようなサイトは貴重なので、胸を張って更新を続けて頂きたいと思います
というかもう管理人殿の裁量で問答無用でブロックで良いのではないかと思いますね。
少なくとも脊髄反射で韓国関連で暴れる輩と頭Zはな輩はその程度の対応で良いと個人的には思います。
>頭Z
こういうコメントこそ規制してほしいわ
もちろん親露派親宇派みたいなのも
あまり見たことはないけど頭アゾフとかそういうコメントもあればそれも即アク禁でいい
カテゴライズで作り出した見えない敵を相手に戦いを始めるやつほど邪魔なコメントはない
人によって色々な考え方があるってことを全員が尊重すべきなのであって思想でフィルタリングを求めるとか論外
特に論証もなく売上至上主義的な方向に誘導するのは別に真面目とは思わないけどね
>特に論証もなく売上至上主義的な方向に誘導する
どこが?
巡航ミサイルのパーツや製造器具はどこまで足りてどこまで保つのだろうね?
SAMのアウトレンジから撃ち放題だな
空軍の規模が違いすぎて、発射母機に対してなんのアプローチもできない
ウクライナが戦闘機を欲しがる理由だろうか
静止目標を狙う巡航ミサイルと、移動目標を狙うSAMでは有効射程が違いすぎる
センサーのネットワーク化が進み、高高度から滑空して航空機を攻撃するようになれば、遠方の発射母機にも手が届くようになるかもしれない
だがその核となるAWACSはロシアにはあり、ウクライナにはなく、西側もウクライナに提供するつもりはない
結局攻撃ルートを探知されてしまえば目標である爆撃機は逃げるし、迎撃に上がってくる敵機はより有利な位置で優位なエネルギーを持って仕掛けてくる
まさしく必敗の戦形になるわけで、この空軍の規模の差は数百機のF-16を供与したとしてもどうにかなる種の問題ではないことは明らか
無論露も宇も西側もそれは分かっているだろうし、だからロシアは見え見えの脅しを用いてまで黒海上空を飛ぶAWACSを追い払いもしたのだろう
つまるところウクライナのF-16よこせ発言は暗黙の了解として「次は見え見えの誤射で撃墜してくるかもしれないとしてもAWACSを以前のように進出させる」こととセットなわけで、だから西側も渋るのだろう
最近Flight Radar 24にE-3やRQ-4が映らないと思ったら、そんな理由だったんですね
米軍は脆弱な大型AWACSからE-7と早期警戒衛生の組み合わせにシフトしていくのでしょうね
>> センサーのネットワーク化が進み、高高度から滑空して航空機を攻撃するようになれば、遠方の発射母機にも手が届くようになるかもしれない
これSAMでできないですかね?
衛星で位置を把握して、SAM発射→高高度から滑空→センサーで捕捉したらターゲットに突進する、みたいな
差し当たり、A-50が障害ということでしょうか。
先日、ベラルーシで撃ち漏らしたのは残念でしたね。
どこに行ったのかは知りませんが、ベリエフ社のA-50Eの公開データでは、
飛行目標の追跡可能距離300kmとなっていますから、
どこかしら、国境の近くにいるような気がします。
当面、ウクライナの特殊部隊とTu-141長距離ドローンに期待でしょうか。
話変わって、ソ連のOTHレーダーがムィコラーイウ近郊にあったとのことです。
まだ健在なのでしょうか。
管理人殿。
いつも楽しく読ませて頂いています。「日本関連の海外輸出に関する話題は触れないことに」の由ですが、可能であれば当該話題のコメ欄閉鎖しての継続を検討いただけませんか。
日本の海外輸出関連はあまり情報が出ない分野、リーマンなので身近、文章も楽しく、貴ブログで特に楽しみにしていたものです。(操作の煩雑さ、モチベーションなどありますから、あくまで一希望です。)
コメ欄見て、有意な意見や考え方、気づきも多い反面、管理手間や負の感情が湧く事もあるのも事実です。管理人殿がトータルでいいようにお考え頂ければ幸いです。
1日でも1秒でも本格反攻を遅らせたいため
政治や後方を撹乱したり兵站を破壊するため なのか
ウクライナの防空ミサイルやシステムを消耗させ
本格反攻開始の際には前線付近でのロシア空軍機が少しでも動きやすくし
ウクライナ側空軍機による地上軍に対する航空支援をさせにくくさせるため なのか
特に目的も無く とにかく潰せ !! 叩け !! とばかりの
ミサイル/ドローン乱れ撃ち なのか…
侵攻前なら物量は圧倒的に勝っていた(はずの)ロシアも
各種兵器を西側が支援しているウクライナに比し
電子部品が… 光学機器が… と戦時増産もままならない中での大量消費
いつまで続くのか…
続けられるのか………
もうさ、日本国外輸出関連のコメが関係ない記事にも出てる時点で隔離失敗だから、輸出に関する姉妹サイト立ち上げて終わりでいいんじゃない?(適当)
日本関連の話題はコメント欄閉鎖でいいんじゃないかな…
ともあれ残念だ…