豪陸軍は資金不足の影響で次期歩兵戦闘車の調達数削減(450輌→300輌)を検討しており、ラインメタルとハンファディフェンスに入札の再提出を要求したらしい。
参考:Defence poised to slash armoured troop carriers order by a third
豪陸軍の次期歩兵戦闘車は9月に勝者を発表、300輌調達で再計算したプログラムコスト勝負か
豪陸軍は次期歩兵戦闘車を調達するためラインメタル製のLynx KF41とハンファディフェンス製のRed backを最終候補に選出、約10ヶ月間に及ぶ最終選考を終え「今年の第1四半期までに次期歩兵戦闘車の勝者を発表する」と言われていたが、エネルギー価格やインフレの影響で予定していた450輌の調達資金確保が難しく、豪国防省は両社に対して「7月末までに300輌調達で入札を再提出してほしい」と要求しているらしい。
防衛産業界の関係者は「生産に関連した多くの費用は固定価格なので調達数を削減すれば1輌の取得費用が高くなる」と予想しており、両社が再提示するプログラムコストによっては450輌の調達を維持する可能性も残っている。
この変更はアルバニージー首相が率いる労働党が政権を握ったことで生じたのかは不明だが、最終選考の勝者発表は9月に延期されたらしい。
関連記事:豪陸軍によるリンクスとレッドバックの評価テストが終了、来年の第1四半期に勝者を発表予定
※アイキャッチ画像の出典:Australian Army / CPL Sagi Biderman
むしろ豪陸軍ってどうやって予算確保してるんだろう。まさかオーストラリアまで敵が上陸してくるわけもなく。
米軍のお供の遠征用?
豪州の仮想敵国は隣国インドネシア。隣同士の国はたいてい関係がよろしくない法則の例に漏れず、ここもそう。レオⅡ100両・トルコとの共同開発軽戦車取得中・その他AFVがざっくり500両とか600両とかそんな規模。あと、なんだかんだ言っても多少は機甲部隊を保有し続けていないと平時の維持・有事の戦闘のノウハウが失伝してしまう。
ある程度の大きさの国は経済成長したら覇権的な事をしだすけど
インドネシアは3億人弱も居る大きな国なんでこのまま成長した後に何か絵を描きだす資質はありますよね。
たかだか2500万人しか居ないオーストラリア、500万人しか居ないニュージーランドは
インドネシアが中国・韓国並みの技術力を持ちだしたら泣きながら自ら捕鯨賛成に回って日本にすり寄ってくるかも。都合都合で動く軽い国なんで
日本の装輪装甲車の後継も早く決定させないとなぁ。
元々安価なハンファディフェンス有利と見た。
(決定とは言っていない)
韓国は国策で、輸出を増やすためにウォンはドルに対して常に安くなるように為替を捜査しているのは有名な話。なので、調達数が減ると単価が高くなるので、ウォンとユーロでの価格差がさらに広がり価格面で韓国が有利になる。
ひょっとして、オーストラリア軍は韓国押しだったのに、総合評価で韓国が不利になったので韓国を有利にするために調達数を減らしたのかもしれないと、うがった見方をしてみる。w
あ、誤字だ。
「為替を捜査している」→「為替を操作している」
>と、うがった見方をしてみる。
韓国の営業力を知っている身としては、あながち否定できない...
彼らの営業力は、日本がエコノミックアニマル(ふ、古い)と言われていた時代を彷彿とさせるものがあるからね。
韓国ということで色眼鏡で見る向きもあるかもしれませんが
世界的に戦車・装甲車両が不足している中、
需要に応じて生産する姿勢を見せてるのは大したものだと思いますよ。
日本は相変わらず「日本には関係ない分野だから、韓国がシェアを伸ばそうがどうでもいい」という姿勢を取り続けるのでしょうかね。
そうやって多くの分野で韓国のリードを許した結果、今の日本の低迷があるんじゃないですかね。
むしろ日本は全ての分野で絶好調だった頃が忘れられずに、全体的に没落してった感じじゃない?
こういう量産品って最初から50両単位(300,350,400,450,500)で推定価格出しとけばいいのにな。
兵器産業は意味ないブラックボックス多過ぎだと思う。
とはいえ各種パーツからして全体生産数が多ければ自社で設計して専用生産工場作るだろうし、少なければライセンス生産、さらに少なければ購入品と本体量産数によって見積もりの前提が変わってくるので推定価格を出すのも楽な話ではないかと
記事と直接関係ないんですが、最近のAFVは主砲が角ばった形状のシールドに覆われていることが多いんですが、これは何のためなんでしょうか。
ステルスなのか放熱対策なのか。
レーダー断面積を小さくしたり赤外線の検知を防ぐデザインらしいです。
空中の航空機と違い周囲に障害物などのレーダー波を反射する物が多く、比較的容易にレーダーの捕捉を逃れられるんじゃないですかね。
ありがとうございます。
ということは熱は逆にこもりやすそうだから、何らかの冷却機構も内蔵してそうですね。
ポーランドがBAEと組んで試作したコンセプトモデル「PL-01」辺りが、この手のデザインの走りなんじゃないですかねえ。
ラインメタルのLynxファミリーも似た感じののっぺりデザインですが、PL-01は徹底したステルス形状の上に、車両全体が電波吸収材で覆われてます。120mm砲搭載なのに30tの軽装甲ですから、防御はステルスとアクティブ防護で何とかするという発想なんでしょうか?相当な極振り仕様???
サイドスカートや車両後部もぬるっと覆われてる独特なフォルムで、未来SF映画に出てきそうな感じですけど、これの実機作って実際に動かしてるんですから、ポーランドも凄いですよね。
参考
ミリブロNEWS
(ポーランド 次期 TANK コンセプト「PL-01」が展示)
リンク
You Tube
(PL-01 Concept, MSPO 2013 exit)
リンク
アタック級「金が無いとか、誰のせいだよ」
もしオーストラリアが、かつてのMBTのセンチュリオンやレオパルト1を
まだ倉庫に持っているならば、それを改装すればと思う。
APCやIFVは重装甲化へ進みつつあるので、元々装甲が強い
戦車を改装する方が自分でできるし、安上がりな気がする。
主機や武装は買ってこないといけないけども。
少なくとも、イスラエルはその方向で物事を進めている。
真似をしろとは言わないが、他国に金を出してどうするのだと思う。
歩兵戦闘車なので1個分隊程度の兵員を乗せる必要がありますが、通常は後方に乗降ハッチを設けるので、MBTの改造だとエンジンマウントから変えないと駄目でしょうね。
多分、新規購入した方が安いレベルの大改造が必要になると思います。
重装甲とはいえセンチュリオンまで遡ると、現在の砲弾の進化には対応できないでしょうし。
戦車改装?豪は歩兵を7~8人乗せたいみたいですよ、どちらの車両もそういう仕様です
そうですね、アチザリッドを例に出すと、T54/55を改装。
乗員3名と歩兵7名搭乗。車重44tに変更。
古い戦車ですから主機の交換と主機の配置の変更。
その際に主機を片寄せして、車体の後面から乗り降りができるようにしています。
装甲はスペースドアーマーを外装して、燃料と水のタンクとしているようです。
RPG等に対する防護力は大幅に上がっていると想像できます。
センチュリオンや、現MBTのメルカバを基にしたものは、更に強力とされています。
メルカバを基にしたものは歩兵を12名乗せるとの事。
イスラエル軍では、ブラドレーやマルダーやウォーリアーと比較して
これらの戦車改造のAPCを採用したようです。
上記AIFVの防御力に不安があったのと、改装が値段的にも優れていたようです。
なんかイスラエルの特殊性を無視した話はどうかと思う。
確かに装軌APC/IFVは元が戦車とかあるがT-54等をベースとしたアチザリット、センチュリオンベースのナグマショット等の歩兵乗降の問題は知らない訳でも無いでしょ。
その後に出たナメルとオフェクは元がフロントエンジンのメルカバシリーズが元であり一番スマートに改造されているから、そもそも入り口が狭い以外は普通のAPCで使い勝手が良い。メルカバがMBTでなければ無理に改造していたかも分らない話。
そうですね。イスラエルの一連の戦車改造は、
センチュリオン〜T54/55〜メルカバの順で行われたようです。
言われる通り、センチュリオンのものは歩兵の乗降に難があります。
T54/55でその辺りに対策がされたのですね。
ただ、無理に改造をしたのは、既存のAIFVでは不足と見られたからで、
既存のAIFVを更に強化する形で改装したら、防御力について結果は同じでも、
費用の面で受け入れられなかったのだと思います。
オーストラリアの件についても戦車ベースとすれば、おそらく防御力は
新規購入と同等以上でしょう。使い勝手をよくする思案は必要ですが。
費用については、おそらく、新規購入よりも優れていると思います。
イスラエルとオーストラリアでは仮想敵国が違うと思いますがね。
現実的に中東戦争の再来があり得なく非対称戦に特化できるイスラエルと、インドネシアか中国かは別として対象戦を想定するオーストラリアでは要求する仕様は違うでしょうね。
あと、改造は見た目のイニシャルコストは安いかもしれませんが(それも可能性は低いと思います)、その後のメンテナンスコストは自国で全て負担することを考えると、オーストラリアの新規調達は合理的な選択てしょう。
最近の新しいAPCやAIFVの提案は総じて車体が重いですね。
これは、防御力を重視したためと思います。
これは、対称戦と非対称戦に限らないと思います。
要は兵士を大事にすることで、そのための一方策と思います。
戦車をベースにすれば防御力を期待できるでしょう。
対物ライフルや重機関銃や対空砲は最初から対策されています。
あとは、実際の国々が何を必要とするかですね。
イスラエルが注目に値するのは、無理もないですが、
人口が少ないですから、兵士を大事にすることです。
人口(特に生産に携わる人口)は今のウクライナでも問題になっていますね。
そもそも次期歩兵戦闘車だけが予算面での制約受ける訳でもあるまい。コリンズ級潜水艦の改修費用とか原子力潜水艦の費用とかどうなるのかね。
こんな予算的な問題はオーストラリアだけに限った話でも無いし、ウクライナでの戦争が長期化したら支援した兵器補充に余計な上乗せ費用が掛かる可能性があるから出し渋りありそうだよな。
気になるのは予想外の事態により予算不足が出てきた事だけど、プログラムコストが選択肢に及ぼす影響はどれ位なのかね。質と価格が両立されていれば問題無いけど、お金に負けて選択しましたじゃちょっとそれは違うんじゃないかと思ったりする。数も大切なファクターなのは分るんだが・・・。
無い袖は振れないのだから、お金がなければ数を揃えられないので、性能を落としコストを抑えて数量を確保するという方向になるんじゃないかな。