仏独西の3ヶ国で共同開発する次世代戦闘機はワークシェアの条件で揉めているため開発作業が事実上停止しており、ダッソーの最高経営責任者は「次世代戦闘機の運用開始は少なとも10年遅れの2050年頃になる」という認識を示した。
参考:Dassault predicts decade of delay for FCAS fighter
もはや従来のスケジュールを守るのは不可能で、2050年が最も現実的なスケジュールらしい
これまでの経緯を簡単に説明すると仏独西の3ヶ国で共同開発する将来戦闘航空システム(Future Combat Air System/FCAS)は有人戦闘機、チーミング可能な無人戦闘機、搭載兵器類、ネットワークなどシステムで構成されたファミリーシステムの総称で、FCASに含まれる有人戦闘機(NGF)は2027年までにデモンストレーターの初飛行、2030年までにNGFの最終設計案を確定、2040年までにNGFのサービスを開始する予定だったのだが、計画にスペインが参加したことで合意済みだったワークシェアが崩壊してしまう。
もともとフランスとドイツの2ヶ国で開始されたFCASは次期主力戦車の開発計画(Main Ground Combat System/MGCS)と密接にリンクしており、主導権争いによる開発遅延を避けるためFCAS開発はフランス主導、MGCSはドイツ主導で行うと合意していたのだが、計画にスペインが参加したことを受けてワークシェアの見直しが行われ「33対33対33」という公平な分配比で落ち着いたものの、この公平なワークシェアの分配比がFCASの主導権争いに発展。
フランスはFCASのコア技術=機体設計やエンジンの開発は「ラファール開発で培った技術がベースなのでフランスが主導すべき」と考えており、ドイツやスペインの意見を尊重しても機体設計やエンジンの仕様に関する最終決定権は「基盤技術を提供するフランスにある」と自負していたのだが、ワークシェアの分配比が公平になったためドイツは機体設計やエンジンの仕様に関する最終決定権も「33対33対33」にすべき=3ヶ国で決定すべきだと主張、さらに機体の設計作業にも関与させて欲しい言い始めたため対立が泥沼化。
当初の開発スケジュールを守るためには開発フェーズ1Bに必要な予算を2021年6月までに確保する必要があり、昨年5月に3ヶ国はフェーズ1B移行で合意したものの主導権争いは収まらず、ダッソーの最高経営責任者を務めるエリック・トラピエ氏は今年1月「ドイツとの協議が泥沼化するとプログラム自体が危うくなる」と警告していたが、ダッソーは警告通り「確保していた技術者の解散」を3月に発表した。
つまり開発作業の開始が不透明なため確保していた技術者をFCASから引き上げ「他のプログラムに配置転換もしくは解雇して整理した」という意味で、仮に主導権争いが収まりフェーズ1Bの開発作業が始まっても技術者を再び集め直さなければならないため計画遅延は決定的だと見られていたが、現地メディアの取材に応じたトラピエ氏は「もはや従来のスケジュールを守るのは不可能で、2050年が最も現実的なスケジュールだ」と述べたためFCAS開発遅延を認めた格好だ。
恐らく技術者を維持して自主的にNGFの開発作業を進めさせておけば計画が10年も遅れることは無いと思うが、フェーズ1Bは停止しているため開発作業に携わる技術者の雇用コストはダッソー負担であり、既に1年近く宙ぶらりんの技術者を遊ばせておくのは無駄=直ぐに問題が解決しないとダッソーは判断したのかもしれない。
ドイツ側の関係者は「ドイツにはフランス側がドイツの金でフランス好みの戦闘機を作ろうとしていると考える人間がいて、フランスにはドイツ人が我々の企業秘密を盗んで自分好みを武器を作ろうとしていると考える人間がいて、この様な考えをメディアは面白おかしく取り上げる。このような罵詈雑言と極論がFCASプログラムの議論を汚染している」と警告していたが、フランス人は自分たちに任せろというのが本音でドイツ人は金を出した範囲で口をだすというのが本音なのだろう。
関連記事:フランス、ドイツがダッソー主導を受け入れないならFCAS崩壊の可能性
※アイキャッチ画像の出典:Tiraden/CC BY-SA 4.0 FCASと無人機ののモックアップ
そうなるだろうと。
タイフーンはイギリスが良く粘ったんだなあ。
国際共同開発のアンチパターンみたいなプロジェクトになってる感
どうしてこうなった……
「公平かつ対等であれ」という、左派的というか理想論的な思想・主義の悪い面がまた出ちゃいましたね。
『首領への道』という作品で「五分と五分の盃はあかん。力関係が崩れたら骨肉の争いになる」というセリフを思い出しましたわ
設計から製造まで30年となると、登場時には旧式ですね。
先日シュフラン級原潜1番艦も予算化から18年、建造開始から15年で漸く就役して、気が長い話だと思っていましたが、
30年ともなるとプロジェクトマネージャーの交代だけで何回やるんだか。しかも利権で揉めてる国際共同開発の中。
白紙化してフランス単独でやる方がマシでしょうに。
欧州に関しては、ドイツを入れるのがどのプロジェクトでも致命傷になってる
ドイツは合意してても、あとになって他人の物も自分のものを毎度やる
ドイツとフランスだけなら、話がついてたのに、そこへスペイン入れたら、ご破算。荒れるに決まってる。
前例に習うなら、独仏が離脱、スペインが孤軍奮闘して開発、シレッと独仏が再合流するかな?
独仏がテンペストに参加して荒らさなければいいが。
テンペストは性質も違うし、基本的にはイギリスが主導権握ってるしごねたところで
「そない言わはるんやったらFCASに戻ればええんちゃいます」
って言われて終わりじゃない?
京都人ならぶぶ漬け辺りが出てきそうなシーン
英国紳士なら何を出してくるのだろう?
マーマイト塗りたくったトースター。
???:「実は、どんな無理難題を吹っかけても唯々諾々と大金を支払い続ける”良いカモ”がいるんだよw 極東にある島国なんだが…」
対ロシアの緊張感がNATO加盟国の30ヵ国の頭割りで各国1/30になっちゃってるのが悪いんじゃないですかね?兵器開発は陳腐化するものからの惰性の後継開発…だから要求性能で歩み寄らないしワークシェアだの国家のプライドで主導権がどうのと目的と手段がでんぐり返る。
そんな事無いでしょロシアに近いほど緊張感は高いのは国の対応見ての通り。
ただ主敵のロシア航空機があのざまで緊張感が低下しているような気はする。最新の4世代機が旧式機に撃墜されたりSAMの脅威にまともに対抗出来なかったり、最新鋭のステルス機は量産がようやく6機目で1機目は墜落しているから数はまだまだ少ないし現在進行形の戦争とこれから先の兵器生産が不透明すぎる。
最悪アメリカの新型機、NATO諸国のF-35、テンペストとかで対応しようとか、4世代機にロングレンジ兵器積んでで叩いてやろうとか無人機で相手しようとか。戦力になっている物これからの物でNATOには一応の選択肢はあるんだし、そこまで将来が危機的な状態かと言われるとな。
多国間開発はこういうことが起こるからなぁ。日本のF3には起こらないといいが。
前々から疑問なんですけど日本が戦闘機分野において各国を凌駕する、1歩先をいってる分野ってどんなのがあるんでしょうか。風の噂だとエンジンの排気口とか。
[凌駕する]と書くと荒れますよ
技術移転がなくても自国で作れるAESAレーダーや素材系は[世界レベル]にあるとは言ってもいいと思います
F-3は共同開発だけど共同採用ではないから大丈夫でしょ
日本専用の戦闘機を日本の金で開発するだけだもの
エンジンの排気口はイギリスのが上だぞ
というかエンジン回りに関してはイギリスの方が遥かに格上と言っていい
XF9-1は日本の素材技術によるゴリ押しの方が側面としては強い
それらの意見の根拠は何なのでしょうか?
英国側はテンペスト用エンジンで基本設計から日本の協力を希望しているため、「イギリスの方が遥かに格上」だとは思いませんし、「XF9-1は日本の素材技術によるゴリ押し」でもありません。
テンペストのエンジンについて
組み込み式による省スペースでありながら高い発電量を誇るジェネレーター、第三の気流の経路、エンジン排熱のリサイクル、高い後部のステルス性等の新規機構が上げられる一方で
XF9-1は独立型のジェネレーターによる190kwクラスの発電力、タービン入り口温度が世界トップクラスってとこがウリであって別にエンジンそのものの機構設計に独特なものがあるわけではないのよ(少なくとも発表されてる限りでは)
それはそれで堅実だし悪いって話でもないけど
なんならアメリカを切り捨ててイギリスと全面協力するっていう発表前からエンジンの空気取り入れ口と排気部分はイギリスと共同研究するっていう話もあるぐらいだし(そっちに関してはF-3とは別口との話もある)
加えて実績面でもRRは787用エンジンやF136の開発実績があるし、一方でIHIはエンジンタービン関連の納入実績で素材面が強いことがわかる
無論防衛省の秘密主義ってのもあるからこの前評判を鵜呑みにしていいって話でもないけど少なくとも公開されてる情報と各社の過去の実績から判断するならこのような結論になる
返信ありがとうございます。
テンペスト用のEETエンジンは、現在(2022年前半)ではシステム/基本設計の段階であり、詳細設計にすらまだ未着手です。
そのため、ぬさんがおっしゃった技術の内、E2SG(エンジン内装型スタータージェネレータ)で実証された技術以外は実証すらされていないため、現時点での実力は未知数としか言いようがありません。
実証エンジンの製造に於いて英国は日本より後発でまだ現物は無いです。
また、XF9-1は全体構成では冒険せず、典型的な低バイパス比ターボファンの構成を踏襲しますが、要素単位では結構冒険しているところもありますよ。
>テンペストのエンジンについて
組み込み式による省スペースでありながら高い発電量を誇るジェネレーター、第三の気流の経路、エンジン排熱のリサイクル、高い後部のステルス性等の新規機構が上げられる
テンペストのエンジンには、「第三の気流の経路」は存在しませんよ。
テンペストのエンジンにアダプティブサイクルは採用されていません。
また、テンペスト用のEETエンジンの最大の特徴として低圧圧縮機と高圧圧縮機の間に内装式発電機を2基備えます。高圧軸と低圧軸に1基ずつ、高圧側は始動機も兼ねます。内装化でエンジン容積を削減しつつ大容量化を達成する予定です。
なお、日本は内装発電機の採用は今の所情報は無いが、過去のATLAシンポジウムではXF9搭載型で発電機の内装も検討してるとの証言もあります。
また、エンジン排熱のリサイクルについては懐疑的です。
報道などによると、熱管理については、パイプ内を通る空気をエンジンの冷却及び機体各部の排熱先として利用します。回収した熱をエンジンノズルからまとめて排気することで、機体の熱シグネチャを局限する予定です。
日本も同じようなことを考えており、すでに研究済みです。
また、「高い後部のステルス性等の新規機構」については推測以外のソースってありましたっけ?
テンペストでは通常のノズルは見られずエンジンにも装備されていないため、仕組みは不明だが機体構造の一部になってる可能性があると推測されている人はいますが。なお、油圧動作ノズルを使わないC/Dと推力偏向技術としてフルイディックノズルが挙げられます。過去に日本でも特許が出願されている他、英国ではBAEシステムがflap free aircraftでその実証をしています。
>なんならアメリカを切り捨ててイギリスと全面協力するっていう発表前からエンジンの空気取り入れ口と排気部分はイギリスと共同研究するっていう話もあるぐらいだし(そっちに関してはF-3とは別口との話もある)
「F-Xについてエンジンに関連するインテークやノズルで英国を設計に関与させる」と報じた読売の情報は、エンジン共通化コースでの機体案の調整作業を指したと考えられます。エンジン共通化で機体案を共通化するのならノズル形式やインテーク設計での調整が必要となります。
>実績面でもRRは787用エンジンやF136の開発実績がある
F136はGE YF120をベースに開発されていますし、そもそも開発が中止されていますので、実績とは呼ばないと思います。
>テンペストのエンジンには、「第三の気流の経路」は存在しませんよ。
「三層」ではなく「第三の気流の経路」であれば少なくとも公開されてるテンペスト用エンジンの構想図には「第3の流れ用外部ダクト」が明確に描かれていますよ?
図を見る限りあんまりエンジン内では積極的に利用するつもりはなく状況に応じてバイパスさせる、ウェストゲート的な意味がメインなのかな?
まあまだ構想図だから描いてないだけで外から冷却でもそれこそフルイディックノズルでも使い道はいくらでもあるでしょうし。
米英(GE、P&W、RR)はもう30~40年前からアダプティブエンジン開発に取り掛かってるようなエンジン企業ですし、やっぱり基本的に差はあるのでは?日本は自身の強みのCFRPやCMC(セラミック基複合材料)の材料関連技術で他社のパテントを回避しながら現時点で実用されている他社エンジン性能をなんとか越えよう越えようと努力している印象。潜水艦用の高張力鋼板辺りは米国と共同研究も以前やってたりしますし、炭素繊維・セラミック・冶金、この辺りの材料工学は得意分野と言えそうですけどね。
ちなみに
日本はガリウム系(ガリ砒素・窒化ガリウム)の半導体・レーダー素子もけっこう強いですね、三菱電機とレイセオンによるSPY-6の共同開発・富士通とLMによるSPY-7の共同開発がそれぞれ検討される程度には。まぁそれらのプロジェクトそれ自体は残念ながら実現はしませんでしたけど。
>米英(GE、P&W、RR)はもう30~40年前からアダプティブエンジン開発に取り掛かってるようなエンジン企業ですし、やっぱり基本的に差はあるのでは?
米国や英国がもう30~40年前からアダプティブエンジンの開発に取り掛かっていたというソースはありますか?
よく勘違いされていますが、可変サイクルとアダプティブサイクルは別物ですよ。
そして、日本はアダプティブサイクルよりも先進的な手法により、インテークスピレージ抵抗を下げる機構の特許を出願しています。
解説・リンク
特許のソース・リンク
これは、大掛かりになって複雑化・重量増加を招く別流路を設けず、よりシンプルな仕組みでインテークスピレージ抵抗を下げる機構です。
>日本は自身の強みのCFRPやCMC(セラミック基複合材料)の材料関連技術で他社のパテントを回避しながら現時点で実用されている他社エンジン性能をなんとか越えよう越えようと努力している印象。
既にXF9-1で他社のエンジンの性能は超えています。
XF9-1はF119などの既存のエンジンの性能を軽く圧倒していますし。
>そして、日本はアダプティブサイクルよりも先進的な手法により、インテークスピレージ抵抗を下げる機構の特許を出願しています。
その解説の翌年に「XF9-1のアダプティブサイクル適用に関する技術的検討作業」の告示が出ているけどね。
リンク
前述したIHIの特許は2015年に出されていますが、2020年に「XF9-1のアダプティブサイクル適用に関する技術的検討作業」が実施されています。
これは食わず嫌いせずに実際に試してみよう、って事なのかな?と考えています。
個人的にはエンジンの過度な複雑化は運用コストの増加を招きそうなので、妥協できる効果が得られるなら、よりシンプルな方がいいかなと考えています。
>これは食わず嫌いせずに実際に試してみよう、って事なのかな?と考えています。
新規の技術トレンドがある場合、その検証を行い、保有技術との比較を行う。
そして、検証作業を通じて得た知見を元に、可能なら保有技術のアップデートを行う。
開発サイドとしては、常道的な行為だと思います。
その手の向上を怠れば、世間から取り残され、何れ淘汰される事になるので。
市場に流れているような代物ならティアダウンとかで済ませるでしょうが、
今回の件だと流石に無理なので「XF9-1のアダプティブサイクル適用に関する技術的検討作業」を行うのかな、とも。
>妥協できる効果が得られるなら、よりシンプルな方がいいかなと考えています。
「妥協出来る効果」と「シンプル」さのバランス。
これは、エンジンに限らず色々な事に通じる話しだと思います。
工業分野だけでもなく、自然科学とかにも。
過去に恩師から
「科学の本質は近似。命題に対して適切な近似を行えるか否かが肝要。」
といった主旨の事を諭されたのを思い出しました。
ちょっと懐かしい。
広義には、バイパス比を可変とするターボファンエンジンも可変サイクルエンジンと理解したつもりでいましたが、違うのでしょうか。
XA100及びXA101は、いずれも空軍研究所(AFRL)が2007年から研究を進めてきた「可変サイクル技術、3層空気流、アダプテイブ・ファン(variable cycle architectures, 3-stream flowpaths, and adaptive fans)」を基にしているという解説記事がありました。
これを「アダプテイブ・サイクル技術(adaptive cycle technology) 」と称しています。
アダプティブエンジンは第3流を追加し速度に応じて各流路への空気流量を調節することで低燃費化を図ったエンジンと認識しています。
YF120等の可変サイクルエンジンはバイパス経路の開閉で速度に応じ、ターボジェットとターボファンの2モードを選択可能なエンジンという認識です。
アダプティブエンジンは、バイパス比をコントロールすることによって、ターボジェットとターボファンの2モードを選択することもできるため、広義には可変サイクルにも含まれるとは思いますが、より正確に言うと両者は区別されています。
知ってた過ぎる。
こんな炎上の仕方をしないところですかね?
もう欧州の空はテンペストに任せて、好きなだけベチャベチャしてればいいよ(呆
何年か前にこの機体の開発計画が発表された時に独仏共同開発って聞いてめちゃくちゃ嫌な予感がしてたけど結局こうなったか…まさか今更ドイツがフランス見限ってテンペスト計画に合流するなんてのはないだろうし泥沼だなぁ…空自の次期戦闘機開発もこういう事にならない様に見習って着実に開発進めていってほしいな
いつもの奴過ぎる
日本も一部で手を組んだと言えるテンペスト計画は躓かないで欲しいですね
MGCSも合わせて数年以内に計画が崩壊してなかったことになるのでは…
だらだら揉め続けるよりは、スッキリ崩壊した方が良いかも?
「次期主力戦車の開発計画も荒れる」に10000ルピー賭けるわ
「荒れない」に乗る人はいないから賭けは不成立
じゃあ、俺が荒れないにマイナス10000ルピー賭けるわ。(遠回しに荒れるに賭けてる)
>「確保していた技術者の解散」
もう開発中止と発表した方が良いでしょ、独仏共に未練がましいわ。
後、これでFCASと密接にリンクしていたMGCSも喧嘩別れが確定、独仏はそれぞれ単独でMBTを開発するでしょう。
先日のユーロサトリ2022で独ラインメタルがKF51 Panther・MBTを発表してEMBT(MGCSのデモンストレーター)と一緒に展示されていましたが、やはりそう言う動きが水面下で有ったんですね。
KF-51は2.5年以内に製造に入れると言っていて、しかも車体や動力はレオパルド2から使いまわしなので完全新規開発のMGCSよりもリスクが低く、輸出も期待できることを考えるとドイツと既存のレオパルド2ユーザーはKF-51でよいのでは…
成程。
そこまで具体化しているのなら、最初からラインメタルはMGCS潰しの目的でKF-51の開発をやった可能性が有りますね。
恐らくですが、KF-51はラインメタルの自主開発の体裁を取りながらも、背後にはMGCSを善しとしないドイツ側の関係者が沢山関わっている様な気がします。
政府が当てにならないとラインメタルは身に染みてわかってるんでしょうな
>「確保していた技術者の解散」
出す出すサギで一向に発注が掛からない際、切れた開発側が発する常套句ですね。
その後慌てて発注を試みても、「リソース無いので」と木で鼻をくくった様な対応が返ってくることも。
MGCSのほうも雲行きが怪しくなってますが、逆にこれでこそヨーロッパという安心感(?)すら感じる展開ですね。
「欧州最大の大口顧客なんだから自分に優先権があると考えるドイツ」VS「自分しか持ってない技術を共同開発で提供するんだから計画は仏主導になるべきと考えるフランス」
という均衡がある時点まではあったんだと思いますが、独仏に並ぶ大口顧客であるスペインの開発パートナー参加然りドイツの軍事予算増加然りでバランスが乱れると見事にいつもの調子ですね。NATOの努力目標である国防費GDP比率2%に最初から届いていたフランスまで国防支出の増額を公約したのは、単に露の脅威に反応しただけではなくドイツとの(進行中の兵器プログラムにおける)政治的バランスも背景にあるんじゃないかと思ったり。英国が居ないことでかえって纏まりが悪くなるとは、多分イギリス人すら予想してなかったでしょうね。
KF-21がEUの空を飛び回る日も近いかもな
KFー21は第4.5世代なので第5世代、第6世代を目指す欧州には当てはまらないでしょう。ウェポンペイもないし。
ゥエポンベイは後から付けるから大丈夫!
事業計画見直しでウェポンベイの実装はBlock3以降に後ろ倒しになり事実上白紙化してますね。
元々当初は要求されていなかった機能なので妥当かと思います。
見直しがはいったんですか。そりゃ残念。
後からウエポンベイを設計するって、よく言えば意欲的、悪くいえば無茶でしたからね。新しい機体設計するのと違わないのでは、と思ってました。
夢から醒めたってことで、4.5世代機として悪くないものが出来上がりそうです。
補強用?の横材などが入り一部潰れてる様だけど、KF-21内部にもウェポンベイ用の空間は在るよ。
リンク
ウェポンベイ用空間だけ用意するのはYF-23でも行った行為。
ただし、YF-23の場合は飛行中に扉の開閉が出来たので、横材とかで塞いだKF-21とはちょっと違うのかな?
重量物を中央に集中し、両翼が揚力で持ち上げられる一般的な構造の航空機には飛行中常に胴体下部を左右に押し開こうとする応力が掛かる。
その胴体下部に縦4m幅・深さ数十cmかそれ以上の の大穴なんか開けたら構造的にそこが極端に脆弱になるのが当たり前。
そこに補強材入れて開発しちゃったら、いざウェポンベイとして使うために補強材を外したら強度試験をほとんど全部やり直さなきゃならない。
つまり補強材入れた時点で実はそのスペースを本気でウェポンベイとして使うつもりなんてないんだよ。
>本気でウェポンベイとして使うつもりなんてないんだよ。
そこは似たような感覚で見ているけど…
>補強材入れた時点
ここについては、MRAAM x4の反埋め込み対応﹙ウェポンベイ使用時と負荷が異なる﹚の可能性もあるので、個人的に評価を保留しています。
KF-21のウェポンベイに関して的外れな予想を過去にした事がある上、
上記について定量的な判断材料も持ち合わせていないので、保険での判断保留です。
ただし、感覚的には同意なので、
MRAAMの件を踏まえた上でも他人が見解を変えない事については、特に否定するつもりは無いです。
もちろん﹙MRAAMの件を踏まえた上でも﹚定量的に否定出来る場合は、その見解を参考にさせて貰いますが。
このサイトでは、FCASの記事が出る度に、こうなる事をコメ民が心配してましたな。
>テンペスト計画は躓かないで欲しいですね
ユーロファイターで懲りた英が、この事態を予測して立ち上がったのがテンペストですからね、
同じ原因でつまづく事はないでしょうけど…とはいえ簡単な話ではないでしょうね.
テンペスト計画って構成要素の技術開発計画で、特定の機体をシェアしようというものじゃないよ、っていうのだとするとそうそう拗れないのでは?
英国を舐めるな、あるいは英国の貧乏さを舐めるな?
英国を舐めてなど居るはずがない!
もうそろそろライトニング級の面白戦闘機をつくってくれるハズという期待はしていますよ。
それにビンボーはどこも一緒さ。
>それにビンボーはどこも一緒さ。
ただし、米軍辺りが「金が無い」と言った場合、それは贅沢だと思う。
2050年にはNGADが退役し始めて、デジタルセンチュリーの第2世代が配備開始。さらに第3世代の開発が始まってそう
ラファールの時みたいに、ダッソーが脱走してフランス単独で独自開発やったりして
問題は技術力よりも資金力と市場だから、フランス単独でもサウジアラビアやUAE等資金の潤沢な国から引っ張ってこれれば、あり得る
ロシアは今後どう転んでも自国軍建て直しに傾倒しないとならんから、フランスにとっては兵器輸出市場の拡がるチャンスともなろう
ダッソーだけにってか?(殴
去年だか一昨年だかにダッソーの偉い人がそんなこと匂わせてましたね。曰く、プランBは常に用意してあると
さてはて解散した開発チームは一体どこに配置されたんでしょうねぇ?w
「こんなこともあろうかと」
一度は言ってみたいセリフ。
ただし、初代「はやぶさ」みたいに、何度も何度も﹙十数回﹚手を変え品を変え緊急対応を強いられるのは勘弁だけど。
というか、ネタ切れで無理。
ドイツが自力でどれほどのものを作れるのか興味あるので単独でやってもらいたいな
ドイツ君、精密加工など個々の分野では間違いなく世界最高の技術を持ってるだろうけど、
125型の納期遅延や出来の悪さや(運用思想じゃなくて、設計や品質という意味での)、ブランデンブルク空港の9年代遅延とか見てると、
国家として大きなプロジェクトを動かす能力が落ちてる気がするんだよね。
なので単独で開発したら、共同開発したほうがマシだったというおもしr、恐ろしい事態になるんじゃないかと危惧している。
つい先日、『単独開発と共同開発は一長一短』なんて書いた人間でございます。
でもコレたぶん、独仏を一緒の檻で飼おうとするのが間違い、混ぜるなキケン!ってだけの事のような気がする。古くは英仏のジャギュア・英独伊のトーネード、英独伊西のタイフーンや伊露のM-346、他国の企業協力アリで作られた空自F-2や韓国のT-50、まぁこの辺は大事故にならずに済んでるわけで。あとは、7も10も国を集めちゃ駄目、船が山だ、てのもあるか。あれ?俺何が言いたかったんだ?
共同開発がダメっていうより、仏独で組むのが間違いっていうのは同意ですね。
F35も時間がかかったけど出来上がりましたし、そもそもあれは空母艦載機(F35C)まで統合したのが、時間がかかった理由だった気がしますので、米英の自爆かと。
本質的には仏独の仲はそんなに良くないし、どちらもプライドが高い国ですから、共通の敵(ちょっと前ならトランプ大統領か?)がいないとまとまらないでしょうね。
>あれ?俺何が言いたかったんだ?
大丈夫。
冒頭に
「でもコレたぶん、独仏を一緒の檻で飼おうとするのが間違い、混ぜるなキケン!ってだけの事のような気がする」
と総論があるから。
> あとは、7も10も国を集めちゃ駄目、船が山だ、てのもあるか。あれ?俺何が言いたかったんだ?
「船頭多くして船山に上る」ということわざがあったよね。違った?
>「次世代戦闘機の運用開始は少なとも10年遅れの2050年頃になる」
そこまで生きてるか、ちょっと自信無い。
生活習慣とか見直すべきかな。
ワークシェアなら使い古された導入機数で分ける選択肢があるのに何でそれをしなかったのかな。
色々言われてるけど日本の戦闘機開発は今のところ
上手く行ってる方なのかも
F3開発中に技術的な壁や課題に突き当たる事は出てくるかもしれないけど
FCASはそもそもスタートが遅れそうだしなあ・・・