ドイツのランブレヒト国防相は「ウクライナに提供を約束した多連装ロケットシステムが7月末~8月初めまでに引き渡せる」と、スロバキアのナド国防相は「Mi-17を4機、Mi-2を1機、BM-21用のロケット弾をウクライナに提供した」と発表した。
参考:German multiple rocket launchers to be delivered to Ukraine by August
参考:Vojna na Ukrajine: Slovensko darovalo Ukrajine päť vrtuľníkov
NATOとEUの主要大国である3ヶ国の首脳はウクライナで何を発表するのだろうか?
ドイツがラムシュタイン会議で提供を約束したM270(MARS-II)はGMLRSに対応していない=米国が供給する弾薬と互換性を確保するため「射撃統制システムの修正に何ヶ月もかかる」と幾つかの海外メディアが指摘したが、クラスター弾に関する条約を批准した欧州のM270導入国は射撃統制システムを共同でアップグレードした際、クラスター弾の発射能力を削除しただけなので単一弾頭のGMLRSの使用には問題ないと見られていた。
ランブレヒト国防相も記者団に対して「ウクライナ軍兵士に対する訓練を6月末に開始して7月末~8月初めまでに引き渡せる」と発表、米国のHMARS提供も発表から引き渡しまで約1ヶ月(6月2日発表→6月末までに引き渡し予定)懸かっているのでドイツのM270引き渡しスピードは決して遅くない。
スロバキアはラムシュタイン会議で攻撃ヘリ(旧ソ連製のMiシリーズ)と相当量のロケット弾を提供を約束していたが、ナド国防相は「Mi-17を4機、Mi-2を1機、BM-21用のロケット弾をウクライナに提供した」と発表、ギリシャのミツォタキス首相も「ウクライナにBMP-1を20輌~30輌を引き渡す予定だ」と初めてBMP-1の提供数に言及して注目を集めているが、ドイツからマルダー歩兵戦闘車を受け取るまでBMP-1のウクライナ提供は実行されない見込みだ。
因みにキーウを訪問中のショルツ首相も「ウクライナでの戦いが終結するまで支援は継続する」と述べており、この訪問はフランスのマクロン大統領とイタリアのドラギ首相が同行、現在3人はロシア軍による虐殺が発生したイルピンを視察中でゼレンスキー大統領との会談後に記者会見が予定されている。
NATOとEUの主要大国である3ヶ国の首脳はウクライナで何を発表するのだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:Bundeswehr/Mario Bähr
本文と全く関係ないんだけど、画像のCC BY-SAはライセンス違反だから使わないか、使うんだったら表記しないほうがいいよ。
8月で間に合うのか?ってところはある。あと、BM21用の弾薬はウクライナが密かに一番欲しかったものな気がする
ん? そうなんですか?
CC by-asはパブリックドメインと思って私も使ってましたが、制約があるんですか?
wiki見たらわかるけど、クリエイティブコモンズは何種類かあって、その中にはパブリックドメインみたいなのもあるってだけ。
CC BY-SAは、それを含む著作物もCC BY-SAにしないといけないっていうライセンス
この三人が帰国した後で間髪入れずにイギリス・ポーランド・エストニア・ラトビア・リトアニア首脳が一緒にウクライナに行ったりして。そして数日後にエルドアンがウクライナを単独訪問…なんてな。もう訳が分からん。
ドイツが8月までにM270を支援
その数なんと3両
手厚い支援にウクライナも感動して和平交渉のテーブルに着きそうですね
独は軍が反対してたらしいが、どう丸め込んだんだろ。
もしかしたらこれを機に独軍自体がまるっと生まれ変わっちゃったりするかな。