ポーランド国防省はHIMARS・天武のランチャーと弾薬のみを調達、国内でカスタム仕様の多連装ロケットシステムを完成させる予定で、両プログラムに掛かる総費用の40%を国内に還流させると説明している。
参考:Lockheed Martin: HIMARS kits to be delivered to Poland next year
参考:Polish “Wheels” and “Ears” for Chunmoo and HIMARS. Polish Industrial Share Unveiled
韓国だけでなく米国も技術移転と現地生産を容認、ポーランドは欧州における両国の製造・保守拠点の地位を確立するつもりなのだろう
ロッキード・マーティンのリタ・フラハティ副社長はポーランドが2019年に発注したHIMARSについて「増産計画が順調に推移すれば合意された期限を守ることができ、20輌のHIMARSを2023年に納品できると思う」と明かし、さらに200セットのHIMARSキットをポーランドに提供可能で「我々はポーランド産業界との協力を行う用意も出来ている」と述べて注目を集めている。
ポーランドは2019年に20輌のHIMARSを発注済みだが、ロシア軍のウクライナ侵攻を受けてブラスザック国防相は2022年5月「米国に500輌のHIMARS売却を打診した」と発表、10月には韓国から多連装ロケットシステム「天武(K239 Chunmoo)」を288輌調達する契約を締結して世界中を驚かせた。
更に驚きのはHIMARSと天武の調達はランチャーと弾薬のみ(初期生産分を除く)で、ポーランド企業が製造する車体と戦闘管理システム(TOPAZ)に統合され、ランチャーや弾薬の構成部品の一部をポーランド企業が製造し、HIMARSの保守施設をポーランドに設けて同盟国が運用するHIMARSの修理やオーバーホールも受け入れる予定で、ポーランドはHIMARSや天武の調達・運用に投資する資金の一部を国内に還流させることが出来る。
最終的に米国と韓国はHIMARSと天武で使用する弾薬の製造技術をポーランドに移転する予定で、両プログラムに掛かる総費用のうちポーランド企業が占めるシェアは40%に達すると説明しており、今回の大規模な武器導入でポーランドは欧州における両国の製造・保守拠点の地位を確立するつもりなのだろう。
因みにブラスザック国防相は「ロッキード・マーティンが言及した200セットのHIMARSキットは我々が発注する一部だ」と述べているので、残り300セットのHIMARSキットも取得するつもりだ。
警告:日本貶しコメントを消せとしつこく要求してくる方がいますが、日本や国産兵器に対する批判を「韓国礼賛・日本貶し」と直ぐにレッテルを貼って排除を求める貴方の要求の方が悪質です。極端なものには対処しますが「飽くまで管理人の判断」で行います。
主義主張が異なるコメントに腹が立つならスルーするかコメント欄を見ないようにした方が賢明です。
関連記事:欧州最強の地上部隊を整備するポーランド、天武×288輌の購入契約を締結
関連記事:ポーランド、米陸軍が開発した次世代防空レーダー「LTAMDS」を調達
※アイキャッチ画像の出典:Ministerstwo Obrony Narodowej HIMARSと天武のカスタム仕様製造でPGZと合意
ポーランドが天武の導入を決めた結果、米国もこれ以上韓国に油揚げを攫われない為にHIMARSの技術移転・現地製造とメンテナンスを認めると言う思い切った条件を提示したのだと思います
ポーランドは国防力強化を急ぐ為、装備体系が複雑化する問題点を覚悟の上で複数の国から同一目的の装備(戦車や自走砲・多連装ロケット等)を導入していましたが、これが思わぬ形で自国の防衛産業に利益をもたらす事が出来たのだと思います
ライバルの存在は大きいんだね
HIMARSも技術移転されると聞いてビックリしちゃった
次はIFVでアメリカの巻き返しが来るかな?
IFVといえばアメリカのOMFV(Optionally Manned Fighting Vehicle)でハンファがOshkosh Defenceと組んでAS21レッドバックを売り込んでますね。
現状ウクライナ支援で弾薬不足が深刻化してきているので技術移転しないと同盟国などがが求める弾薬を提供出来ないと言うのもあるんでしょうね。
単純に雇用と税収を見込むこと以上に、有事における兵器類の増産バッファの確保と、それをてこにした国際社会における自国プレゼンス拡大も狙ってるのかね
中東方面だとサウジアラビアやUAEも同様の着地点目指してそうな雰囲気。つっても中東は中国製兵器で同様の事象が発生しそうな流れだけれども
ポーランド凄まじいな
本気で欧州最強軍目指してんのか
それに引き替えイギリスは。
経済成長もすごいからね。
その上ここに来て、韓国からの軍民問わない生産拠点の大規模誘致。
もともと工業力の急速な伸びを記録していたポーランドだったけど、拍車がかかりそう。
グダニスク港なんてめちゃくちゃ活況あるらしいからね
半世紀後にはポーランドが欧州の民主主義陣営リーダーになってたりして
それをアメリカが期待してるという面はあると思います
ドイツ軍再興に期待するよりは遥かに現実的ですしおすし
今まで散々韓国含め他国の営業努力に無関心であまつさえせせら笑ってた人々が、いざ我が国が劣勢を突きつけられた瞬間余裕を失って削除の大合唱とは…
こういう輩ばかりとは思いたくないけど負けてるからこそ勝ってる奴らから学んで自分達の教訓にしないといけないのに、この期に及んでまだ見ないフリしてる場合かと
そういう人達はここのいる人達を「啓蒙」しようとなんかせず愛国ポルノコンテンツを扱ってるサイトに行った方が幸せになれますよ
それはそうと前置きが長くなりましたけどここ最近長距離ロケットの価値が鰻登りですね。
うちの国だと使用局面が着上陸戦ぐらいと割と限定的だったのもあって海上、航空戦力の陰に隠れてる感がありましたけどここまでトレンドになったらMLRSを全て高速滑空弾に置き換えず、一部HIMARSに置き換えることを考えても面白いと思うんですがね。
サプライチェーンも充実しそうですし
まあ、もう日本の方が平均年収低いですからね。
そんな事実はありません。購買力平価を使ったトリックです。
韓国の国際競争力が増しているのはその通りだと思います
ただ韓国は過度な競争社会に振り切ったツケを国民に強いることとなり、結婚・出産する余裕が大幅に減少して2021年の特殊出生率0.81韓国統計庁発表、世界最悪)、自殺率26人/10万人に増加(韓国統計庁発表、世界最悪)と、国際競争力の増加に反比例して国内環境は悪化の一途を辿っているという面もあります
軍事・経済そのほか何でもプラス面とマイナス面を切り離してどちらか一方だけをクローズアップして語るのは不健全な物事の見方かと
日本は国際競争力に他の主要国ほど力が入れられていないほか何とかしてほしいと思うマイナス面は多々ありますが、同時にだからといって特殊出生率や自殺率が世界最悪になるような生きにくい社会にはしてほしくないですし
管理人さんマジお疲れ様です…
ここが管理人さんの個人ブログだってことを忘れて平気で酷いこと言える人いるよね…
指を加えて見ているだけの衰退国にほん。終わったな。
じゃあ、中国と合作しますか?(皮肉)
衰退国なら、なおさら大風呂敷は広げちゃいかんと思うが。
そういう煽りが問題なんだと思うけど
自国で使う分のM31はライセンス生産をしたいですね。
何でもかんでもL/M社頼りというのは、有事に問題ありそうですね。
弾頭に使う誘導装置は、自国で生産できるようにL/M社の互換品
を予め作っておいた方が良いですね。
韓国では2022年9月~2027年8月の期間で「次世代自走砲開発推進計画」を推進するそうです。
予算は496億ウォン。
58口径砲身、固体ラムジェット推進弾、米国のXM654と同等の装薬などを開発して
XM1299並みの性能の自走砲(K9A3?)を作るとのこと。
今、世界中のあらゆる値の張る工業製品は、その製造のネックをTSMCやサムスンに握られているも同然です。西側諸国もロシア・中国も、最新兵器の外見は違えど中枢部品はほぼ共通。ロシアへの制裁で最も効果が出ているのもそこでしょう。日本で兵器の国産開発を謳ったところで、国産部品はさて何割ありますか?
これまでの日本の兵器生産は、外に売ることを想定しておらず、国内の年間調達数も少なく、消耗部品の数も財務省に圧迫されて「必要最小限」のため非常にコスト高。よさげな技術があっても、競争力は・・・厳しいでしょうね。
もし半導体のことを指してネックと言っているつもりならTSMCはともかくサムスンは外れるよ
半導体には大きく分けてメモリー半導体とシステム半導体があるけど、自動車やミサイル、演算装置といったものに使われている世界的需要の高いのはシステム半導体のほうで、韓国はサムソンどころか国全体でもシステム半導体の世界シェアは3%未満(2020年時点)しかない
ちなみにメモリー半導体は逆に需要が減っているため、韓国の半導体輸出額はここ数か月ずっと減少傾向にある(今月調査時点で前年度比-約30%)
ついてにいえばそのメモリー半導体を作っている機械は韓国産ではなく日本産(韓国では作れないため、なお日本独占市場ではないのでドイツ産など同クラスの機械はある)だから、メモリー半導体でもネックをいうなら韓国よりもっと源流に源流に近い国がある
管理人さんへ。しつこく削除を求めたのは悪かったと思いますが、私がこのようなことを求めたのは「国産兵器に対する批判は消せ」という意図ではなく、特定人物が繰り返し対立煽り目的で挑発的な言動をしていたため、コメント欄を荒らされるのが嫌でこのような行動に出てしまいました。