トルコはリビアでの戦闘が一段落したため、再びシリア北部での戦闘再開に向けて準備を行っていると報じられている。
参考:After success in Libya, Turkey prepares to resume fighting with Russia in Syria
再びシリア北部で戦闘再開を目論むトルコ、地対空ミサイルでシリアやロシアの優位無効化を狙う
リビアではトルコが支援する政府軍が首都トリポリに迫っていた反政府軍を撃破したことで状況が好転(※)、その勢いに乗じてトルコはシリア北部の戦闘再開に向けて準備を始めているらしい。
補足:その後、ロシアが戦闘機MiG-29や戦闘爆撃機Su-24をリビアに持ち込んだため今後の戦況がどのように推移するのかは謎
トルコはシリア北部イドリブを拠点と反政府組織「シリア解放機構」を政府軍から守るため軍事介入しており、政府軍を支援するロシア軍と激しい戦闘を続けてきたがトルコとロシアはシリア国内の戦闘を停止することで今年3月合意した。しかしトルコが要求していたイブリド周辺の政府軍撤退が合意に盛り込まれていなかったため、この地域の支配を狙うトルコとしてはシリア政府軍を何とかする必要がある。
しかしトルコはシリア以外にもアフリカのリビア内戦に介入しており、ここでも政府軍を支援するトルコと反政府軍を支援するロシアが争っている。しかし最近、首都トリポリに迫っていた反政府軍を撃破したことで軍事的に余裕が生まれたトルコが再びシリアでの戦い再開に乗り出したのだ。
トルコは現在、政府軍とロシア軍による空からの攻撃を何とかするためシリア北部に地対空ミサイルを持ち込み敵の優位性を無効化することを狙っている。実際、トルコは停戦期間中にロシア軍が駐屯するシリアのフメイミム空軍基地から約80km離れた場所へ地対空ミサイル「MIM-23 ホーク」を配備したと言われており地上軍の増強も行われているらしい。
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このようにトルコは着実にシリアでの戦闘再開を見越した準備を進めている。
果たしてトルコは戦闘をいつ再開させるだろうか?
恐らくシリア政府軍とロシア軍が行使する空からの攻撃を無効化する防空体制が整った時が戦闘再開の合図だろう。
ロシアもトルコに対抗するため実戦テストを兼ねて最新の次期主力戦車「T-14」をシリアに持ち込んでおり、もしかしたらトルコの地対空ミサイルに対抗するためステルス戦闘機Su-57や極超音速ミサイル「KH-47M2」を持ち込むかもしれない。
そのためシリアの状況は、あらゆる意味で目が離せない。
因みトルコが反政府組織「シリア解放機構」を支援するのは軍事介入の名目であって、実際にはイスラム国(IS)討伐後にシリア北部に生まれた空白地帯(ここにクルド人が集結するのを警戒)をトルコが占領、反政府組織を通じた間接支配を行うために利用しているだけの存在だ。
将来的には占領地域を間接支配ではなくトルコが直接支配=トルコ領に組み込むのではないかとも噂されている。
※アイキャッチ画像の出典:public domain シリアのパトロール中のトルコ歩兵
トルコが対ロシア戦闘機にS-400を配備したらロシアの神経を逆撫でするだろう。
そうなったら、もう完全に孤立無援ですな
トルコとロシアがやりあって消耗するだけなら、日米欧にとって敵同士が潰し合っているだけで歓迎すべき状況ですし、泥沼に仲良く長く嵌り続けて欲しい所
トルコ軍の選択肢にはあるでしょうね。
S-400でシリアに配備中のステルス戦闘機Su-57を万が一撃墜となったら、どうなることやら。
矛盾という言葉を地で行くような話ですね。
それですよ。
面白そうだからやってくれないかなー。
S-400がどの程度のものか見てみたい。
S-400を強引に導入してF-35失ってなのに結局ロシアと対決って何がしたいんだ?
結局はトルコを失えばギリシャには以前の100倍の武装難民が雪崩込みEUは自壊するとの計算で元気に瀬戸際外交やって上手く行ってるトルコ。
国際社会なんてどこにあるのやら
イスラエルもまあまあ機嫌良いだろう。
世界も国際社会に何が出来ないのかよく見ると良いだろう
リビアって第二共和政の時のスペイン内戦みたいになってきてるな
T-14が鹵獲されないかな…
アメリカもまだT-14は入手していないだろうから鹵獲したら外交のネタに使えますね。