ドイツ国防省は弾道ミサイル迎撃に対応した次世代防空システム「TLVS」プログラムへの投資を一時的に停止して、無人航空機対策を優先させると発表した。
参考:Germany shelves new anti-missile weapon and turns to drone defense
UAV台頭を象徴した決断、TLVSを止めて無人航空機対策を優先させるドイツ
ドイツはパトリオットを更新するためミサイル防衛に対応した「TLVS:Taktisches Luftverteidigungssystem」の開発を単独で進めているのだが、このシステムはパトリオットの技術をベースに開発されPAC-3MSE弾を使用するためロッキード・マーティンに対する技術依存度が高く開発コストも高額で本格的な開発に移行するか不透明な状況が続いていた。
さらにクランプカレンバウアー国防相はアゼルバイジャン軍が無人航空機(UAV)を効果的に使用して勝利を収めたナゴルノ・カラバフ紛争を取り上げ「ドイツ軍の防空能力を見直さなければならない」と訴え始めたためTLVSを計画通り進めるのか、地上部隊をUAVから保護するための近接防空システムの整備を優先させるのか検討が重ねられてきたが、ドイツ国防省は無人航空機対策を優先させると発表して注目を集めている。
ドイツ国防省の発表によればTLVSプログラムへの投資を一時的に停止(TLVSを中止するとは言っていない)、現在運用しているPAC-3対応のパトリオットシステムを2030年まで運用出来るようアップグレードを行いながら近接防空システムの整備を進めて小型装甲車両にスティンガーを搭載した「ヴィーゼル2 オセロット」を更新するらしい。
注目されるのはパトリオットシステムのアップグレード範囲がどの程度のものになるかで、ドイツ国防省の報道官はTLVSで対応予定だった360度をカバーするほどのアップグレードではないと言っていたが後日「360度をカバーするかは検討中」と言葉を変えている。
パトリオットシステムを構成するレーダーは1面の固定式なので死角が大きく、この様な脆弱性を突いて接近してくる航空機や迂回ルートをプログラムされた巡航ミサイルへの対処が課題となっており、米陸軍が開発を進める次世代防空システムに採用予定の新型レーダー「LTAMDS」は固定式だがパトリオットレーダーとほぼ同サイズでフェーズド・アレイ・アンテナ(主1基:副2基)を3基備えているため、死角がない360度の常時警戒を実現している。
このLTAMDSはパトリオットシステムと互換性があるらしいのでレイセオンはAN/MPQ-53やAN/MPQ-65を使用する海外の顧客にも提供可能だと言っているが、まだLTAMDSは完成しておらず政府が輸出を許可するかも不透明なので同盟国への供給は遥か先の話だ。
そのためドイツがパトリオットシステムへ360度の常時警戒能力を付与するには独自の改良が必要で、もしこれを実施すればTLVSの存在意義(同システムはMBDAドイツとロッキード・マーティンの共同開発なのでパトリオットシステムに360度の常時警戒能力を付与するとレイセオンに仕事を奪われるという意味)が失われてしまう。
上記の理由からパトリオットシステムのアップグレード範囲は非常に敏感な問題となっているのだ。
どちらにしても極超音速兵器の登場で弾道ミサイル迎撃のみに対応した「TLVS」の必要性は低下しており、ドイツはオブザーバーとして参加していたフランス主導の極超音速兵器迎撃システム(※)開発に正式参加すると決定したのでTLVSは中止されても不思議ではないのだが、国内の防衛産業を維持するためにはそう簡単に切り捨てる事ができない。
補足:フランスが主導している宇宙ベースのセンサー網構築と迎撃ミサイルの開発プログラム「TWISTER:Timely Warning and Interception with Space-Based Theater Surveillance」にはイタリア、オランダ、スペイン、フィンランドが正式メンバーとして参加しており、中距離弾道ミサイルや極超音速兵器の迎撃に対応した新しい防空システムを2030年までに開発する予定だ。
まぁ今年1月に登場した近接防空システムの整備も既にNATO加盟国や欧州の国との共同開発が取り沙汰されているので直ぐにドイツだけの意向でどうにかなる話でもなくなってきた感はあるが、弾道ミサイル対応の防空システムを切って無人航空機対策を優先させてきたという判断だけはUAV台頭を象徴した決断といえるだろう。
関連記事:ドイツ、ナゴルノ・カラバフ紛争でのUAV活躍を受けて防空体制を再検討か
関連記事:ドイツ、極超音速兵器迎撃に対応した仏主導の防空システム開発に参加
関連記事:パトリオットの後継、米陸軍が開発を進める次世代防空システム
※アイキャッチ画像の出典:Hans-Hermann Bühling / CC BY-SA 3.0
国情の違いは考慮しても、もはやドローン対策を軽んじるのは時代遅れだと断じるほかない
弾道ミサイルの翔んでくる本気の戦争なんてそうそう起こるもんじゃないけど、ドローンはテロリストすら容易に使いこなせる脅威だから
フーシ派もドローン飛ばしまくっとるしね。守る側にはドローン対策は絶対に必要な状況にはもうなっている。
まぁ、言われなくても国内でも予算ついてはいるけどね。
民間人ですらちょっとした技術者なら車両や建造物を火災でダメージを与えるくらいのものを簡単に作れますね
それくらい社会インフラが便利になっています
原発や基地近隣の家や森の中からいきなり湧いてくるパターンもありますからね
手軽さからいえば敵対国勢力だけではなく国内の反乱分子でも可能な攻撃手段
どの国も完璧な防御手段がまだないようですが、我が国はちょっと遅れ過ぎなような
対空対潜対艦もそれなりに整っていて、長距離ミサイル開発も本腰入っているようですが
ホント、今のドイツって何かしようとすると何かが問題になって身動きが取れない、取りにくいっていうパターンが多くなる感じがあるなぁ。
内容は異なるけど、それはこちらも同じ
しがらみはあるよ
好き勝手をやってると結局は孤立する
日本なんて好き勝手やりすぎて韓国やアジア諸国から孤立してるからな…
?好き勝手って具体的にどのようなことを言ってるの?
>弾道ミサイル対応の防空システムを切って無人航空機対策を優先させてきた
日本は弾道ミサイルの方を優先しなくちゃいけないから、無人航空機対策は少し先かな
防衛装備庁も高出力レーザーとマイクロ波の研究してるし、対策ゼロじゃないんだろうけどね
海を越えて日本に飛来できるような無人機は航空機や巡航ミサイルと大して違いはないし元々巡航ミサイル対策に注力してるから無人機対策と言っても今までとやることは変わらないんで日本にとっては急いで何か用意しなければいけないほど切羽詰まった脅威ではないんだよな
無人機はサイズや用途が多様だから「航空機や巡航ミサイルと大して違いはない」と言い切っちゃうのは違うと思うよ。
そもそも四方を海で囲まれてるから日本に到達する無人機は必然的に大型になるという前提すら海中発射式の無人機や無人機が小型無人機をばら撒くなんて方法が登場して怪しくなってるのに。
あと海のど真ん中を航行する米海軍の艦艇が対無人機専用の電子妨害装置を開発して配備を進めてるので「無人機対策と言っても今までとやることは変わらない」という理論は通用しないだろうね。
小型無人機なんて万能で対処不能な魔法ではないし、そんな物が使われるレンジは基本陸戦の間合いなんだがな
そして、日本だってレーザーやHPMといった対抗策を開発しているから無策ではないし
陸戦の間合いなんてものはないですw
ぱっと思いつくだけで米海軍が運用してる小型UAVにはスキャンイーグルやブラックジャック、ネプチューンがあります
これらは小型UAVではありますがちゃんと海上で運用されてますw
小型UAVにイージスのレーダー波を全力で当てたら、EMP攻撃と同じような効果が期待出来るような気がする。
海中発射式や空中発射式の母艦や母機をどうやって射程まで日本に近づけるつもりだ?
日米に対潜・防空網を抜けて小型無人機の射程まで母艦や母機を近づけようと思ったら相当な労力と犠牲が必要でまず割に合わんぞ。
横槍だけど小型で低シグネチャの標的をゲームのレーダー見たい範囲に入れば必ず捕捉できる訳じゃない。
ロストしやすく継続して観測しにくい点を突くのが無人航空機の利点で、必要なら損耗を覚悟でリスクの高い行動も許容できる。
とにかく既存の防空システムは能力的にも費用対効果的にも無人機に対しては不利過ぎるんよ。
小型無人機はそうでも母艦や母機はそうじゃ無いって話なんだが…
プロペラを使用した場合、AESAで観測すると、自然界ではあり得ないエコー?だかビート?だかが発生するので、低RCSでも理論上識別可能
といった感じの解説をみたことがあります。
識別を避けたいなら、鳥などの様に羽ばたくタイプが必要だとか。
労力(コスト)と犠牲(人的喪失)のハードルを下げる目的が無人機だろ
>>海中発射式や空中発射式の母艦や母機をどうやって射程まで日本に近づけるつもりだ?
こういうコメント、たまーーに見かけるけど戦闘をなんだと思ってるんだろうな
ボタンひとつでリザルト画面行き、我の損害は軽微で敵は全滅みたいなゲームが氾濫してるから感覚麻痺してるんだろうけど戦闘は互いの戦力を漸減させていくものであって、どちらが優勢にしろ劣勢にしろ戦力を擦り減らしていくもんだ
敵味方問わず万全の体制、構築網なんてものは戦闘の中で次第に消耗するし、消耗すれば穴が空くし、やがて崩壊していく
その中に+αでUAVが敵通常戦力に加わろうとしているって話じゃないか
>戦闘は互いの戦力を漸減させていくものであって、どちらが優勢にしろ劣勢にしろ戦力を擦り減らしていくもんだ
そうやって戦力すり減らしてこじ開けた穴に投入するのがたかが小型ドローンの群れじゃ割に合わないって話をしてるんだけど?
ちゃんと”日米に対潜・防空網を抜けて小型無人機の射程まで母艦や母機を近づけようと思ったら相当な労力と犠牲が必要で割に合わない”って書いてるでしょ。
そこまでして防衛体制の削ったなら小型UAVなんて半端ものじゃなくて爆撃機やミサイルを突入させた方がずっと効果があるでしょうが。
>>そうやって戦力すり減らしてこじ開けた穴に投入するのがたかが小型ドローンの群れじゃ割に合わないって話をしてるんだけど?
なんでUAVの群れだけが都合よく戦場に特攻する設定になってるのかまるで意味が分からんなw
小型UAVを活躍させる事が目的で、他がお膳立てする本末転倒な思考だよね
UAVを通常戦力と併用するという話であってだな…
米海軍かてブラックジャックやファイアスカウト、スキャンイーグル等艦載無人機飛ばしてEOIRセンサで捉えた敵を攻撃するのは有人兵器や
これを敵も今後やってくるだろう事を話してるんであって、疲弊した敵にトドメを刺すのはUAVじゃないのはそらそうだろ
とはいえ決定打は与えられんにしても艦橋構造物を破損させるくらいの火力はあるがな
金が無いから対策できないのを素直に認めることから始めないとドローン対策なんて永遠に無理だな
優先順位云々は、端的に言うと「回せる金が無い」と言う事かと。
この手に話になると絶対に日本も無人機対策に本腰を入れたほうが良いという意見と海に囲まれた日本は他の国と地理的条件が違うから大丈夫って意見に分かれるね。
テロリストは容易に国内にドローンを持ち込めるという現実をわからないから話にならない
対象は書きませんが、弾薬無しの体当たりでも正面装備の稼働を止められますね
高圧線を短絡させるだけでも復旧に数日
近海や港に停泊する船舶からでも発射はできるわけです。
海を越えるから大型機で哨戒を抜けられないとか、お花畑もいいとこ
その手の話は軍ではなく警察の管轄だしすでに法整備による対策も進んでる。
ドローンを登録制にする法案が去年可決されて来年には登録が開始されるし重要施設周辺など飛行禁止エリアでは警察や施設管理者がジャミングでドローンを排除することも法改正で既に可能になってる。
今後は免許制度を整備することも決まってるし、ドローンから発信される情報を管理して飛行中の機体を監視できるようにしていくように話が進んでる。
すみません、テロリストや工作員が法律を守るのですか?
法を守らず飛行禁止区域に侵入したドローンはジャミングで排除できると書いてるだろ
まだ確証のない話を
では技術先進国のドイツはなぜ同じ方式で満足せずに対空装備の開発を始めるのかの説明になってないし
ドイツはEUの所為で国境が無いも同然に人が入りまくれるし滑走路を必要とするような機体でも国外から比較的簡単に侵入可能なんだから海に隔てられてる我が国とは状況が全く異なる。
そもそも車や建物の窓から発進できる類の小型機の近くにうまいこと対空兵器が配備されてるって考えるほうが無理だし、人口密集地域であれば下手に発砲すれば付随被害の方が大きくなる。
結局「内側」から発進する「敵機」を物理的に攻撃するのは困難であり、事前に発見・阻止するしかないだろう。
警察が入手できるようなドローンジャマーでは軍用小型UAVは排除できねっす…
ドローン無力論者は、首相官邸や皇居あたりに一発ブチかまされなきゃわからないんでしょうね…
それだと、テロの抑止は難しい、で終わるだけかと。
或いは、以前何処かの官庁屋上に墜落してたドローンが長期間放置された時のように、監視体制の不備を指摘する方向か。
手荷物に紛れ込ませた程度の火力で国がどうにかなるかね?
それともバイラクタルみたいなのをごっそり密輸して気が付かないほど
日本の税関はマヌケ揃いの前提?
弾道ミサイルバカスカ撃ち込まれる方が脅威でしょ
やらなくていいという話じゃなくて優先順位をどうするかって話
容易に持ち込めるだろうということは否定しませんが、金と開発リソースには優先すべきものがあるってだけでは? 現状はまったく良しではないですけど、軍事費で国家が破綻するのも願い下げです。
北の戦術弾道弾がまた脅威になり始めてるよね
欧州と違って島なんだし、どっちも研究しなきゃいけないのが辛いねぇ
それなりの国ならばどっちにも取り組んでますよ
いうても日本は「それなりの国」以下でしかないから…
そういう正規戦よりも先に非対称戦争が起きるという現状認識をしてください
どこの誰が日本に非対称戦を仕掛けると?
まさか国内に工作員が大量の武器弾薬と共に潜んでいて大規模な破壊工作を仕掛けるみたいな与太話じゃ無かろうな。
少なくとも「いざとなれば中国共産党の命令に従わざるを得ない人間=中国人」は山ほど生活しています。
しかもその一部は基地周辺の不動産を購入していたりしますので、例えば市販のちょっと大きいドローンに余分にガソリン積んだだけでも結構な嫌がらせが可能です。
むしろこのリスクを「与太話」と封殺しようとする意図が分かりませんね。
まさに、察しだよね
ドローンの危険性を訴えると損をする人がいるってことかな(笑)
市販ドローンに関する規制が進んでてそういう使い方は難しいし今後どんどん困難になるからな。
ドローンを所有することに対する登録制度が去年可決されてて来年にはスタートするし、飛行に関する免許制度を整備する話や飛行中のドローンの発信電波を管理して位置を追跡する話も進んでる。
あと重要施設周辺の飛行禁止区域ではジャミングでドローンを排除することが法改正で既に可能になってる。
敵性勢力の海軍や陸軍、海兵隊がUAVを通常兵器と組み合わせて運用してくる過渡期にいるって話なのに国内法で何とかしましょう!って笑っちゃうんやが
それに警察のジャマーじゃさすがに軍用UAVはジャミングできんよW
警察のジャマーで何とかできるのはそこらで手に入る民生用ドローン(ドローンとは名ばかりのラジコン)が精々やw
法律や規制を守らない人のことをテロリストと呼ぶんですよ
その手の輩対策で、排除をすることが容認されるように法改正してる、ということでは?
その一方で、対処する方は法律や規制を守る必要があります。
中国人が中国の企業から通販で買う物に日本の国内規制なんてあってなきが如しでしょ。
基地の近隣から発信してちょっとした嫌がらせするUAVなら自律行動で何とでもなるから電波の管理もジャムも役には立たんし。
中華の部品使えばその辺の回避は簡単に出来るんだけどナー
規制もザルで未だ個人輸入できる訳だし
ロシア製のこれがナゴルノカラバフ紛争でイスラエル製自爆攻撃ドローン、ハロップの餌食になったのお忘れですか?その情報をイスラエルからアメリカは得ているハズですよ。
リンク
ロシア製にも一応迎撃システム付いてますけど突破されており、ドイツでは本格的な迎撃システムの構築に動くのでは?
コンテナにでも漁船でも、いくらでもドローンは積めますよ
入り口は国際空港だけじゃないから
その手の手段で大量のドローンを持ち込めたとしても、同じ手段でドローン以外の兵器を持ち込んでも似たような効果があげられる様な気がする。
戦国の世からまずはそこですよね?
なんか正々堂々真正面から国家間での戦争しか頭にない方が多いですからね。
海外を航行する船舶の護衛や、紛争発生時の民間人保護とか思い浮かばない方が多いんですよね。
平和な国の平和な時期にに生まれてよかったですな。
えぇ、そうですね
上のやり取り見ていると、有効なドローン対策示してくれと言いたくなる
対策が難しいからこそドローンの脅威が叫ばれているのに
工作員(テロリスト)が爆弾体に巻き付けて原発に特攻かけるのは難しいけど、ドローンを突っ込ませるのは簡単だ、それくらいは誰だって分かるけど、じゃあどうやって対処・対策とるんですか?
全ての重要施設、送電網、インフラを脅威から守る、法整備とか水際対策ではなく、現場対処として?やるべき言うのは簡単だけど、どうやって守るの?
それを考えるのは俺じゃなくて防衛省だ、ですかね
>工作員(テロリスト)が爆弾体に巻き付けて原発に特攻かけるのは難しいけど
時間をかけて内部の人間になれば、こちらの方も出来るかと。
手間が掛かるけど。
ダメージは、場合によったらより与えられるかも。
我が国はBMDと並行して電子戦システムの拡充と
新近SAMの開発を進めているので比較的バランス良く進めてるかと。
10年後には、ドイツのパトリオットよりスティンガーがあたって、ロシアの対AWACS用極音速ミサイルが、ロシア製兵器って技術的にすごいけど、いつ使うつもりで開発したの?と、評価される世界になりそうだ。
両方必要なんだから片方はお仲間に作って貰え
からの大揉めがいつものイメージ
取り敢えず、ゲパルトを改修して、現役に戻そう。
マークスマンみたいにレオパルド2の車体に移植出来れば良いけど、難しいかな。
ドイツは武器輸出額が米露仏中に次ぐ規模で、新兵器への投資は国防だけではなく産業の都合も大きい
防空システムのアップグレードなんかよりも対ドローン兵器の方が防衛産業としては将来性あるって判断なんじゃないかな
実際無人機用の防空システムが完成出来たら各国から注文くるでしょ
もう既に誰かが書いていると思ったが、まだだったので書くが……
ドイツの軍用車両も自動車のナンバープレートを付けているんだね。
最初のアルファベットが都市を現すが、Yってどこだ? と調べてみたら、都市ではなく軍用車両に割り当てられた文字だった。
ちょうどドイツの話だから、
ドイツ軍も電撃戦を始める前には先に敵地に工兵やら工作員を潜入させて、要塞の破壊だの橋の確保だのの下準備をちゃんとやってから戦車が突撃するわけですよ。
その段取りは今日でも何ら変わりません、弾道ミサイルをいきなり撃ち込むよりも、その効果を確実ならしめるために防衛施設への破壊活動、ときには暗殺を先だって行うのが常道だから。
今やドローンがその役割を担う時代なんですよ
中型大型機なら既存のSAMでいいと思いますが、極低高度の小型機に対しては迎撃ほぼ不可能なような
現状ではジャミングガンと捕獲用ドローン程度でしょうか? FCSでもない人の目と操作が頼りな物
それに大がかりな電子戦装備は、戦場ならともかくインフラ設備や基地近郊で使えないと思いますよ
指向性で射程距離を調整できるなら別ですが、民間への影響が大き過ぎると思います
テロみたいな攻撃に対する脆弱性を上げていけばきりがないほどになるんだよね
アメリカですら、テロ対策は気が遠くなるほどの諜報活動とその後の警備警戒マンパワーに頼っているのに
あれもこれもできれば良いけど、対策が取りづらいから「使用者」に重宝されているという面からしても口で言うほど簡単ではないよね
迎撃不可能というより、SAMだとコスパが悪すぎるだけでは?
その問題の解消として、ランニングコストが電気代なEMPやレーザーの類いだったり、
最近記事があった魔法のスコープ「SMASH」の様な代物が期待されるのかと。
リンク
レーザーの場合、射線方向に標的以外が無いように調整すれば良いのだから、UAV相手だと﹙機関砲やミサイルに比べて﹚巻き込み被害を抑え易いでしょう。
EMPも、ミリ波とか使えば指向性高くビーム状になるだろうから、巻き込み被害は比較的少ないかと。
味方の電子機器を殺してたら有事でも使えないし、無線機器関係だと民生も軍事向けもシールドの作りは大差無いでしょうし。
小型ドローンで運べる爆発物の量など知れてるしな。
ドローン、UAV、無人航空機。個々人でイメージしているモノが違うせいで容易に話が食い違うよね。
それだけドローンは多彩ってことだろうな
まぁ一部はドローンがあればなんでも出来ると本気で思ってるっぽい奴がいるが
ドローン万能主義。歴史は繰り返す。
ドローンで痛い思いする迄はその認識は変わらないだろうなぁ…(諦念)
ドローン意外でも痛い目に遭うことは多々あるけど、ドローンだけが特別なのですか?
ドローン万能主義って、何となくネット小説の転生チート物を好む層を連想しちゃう。
具体的に近距離対応ってどれ位のレンジを考えているんだろう。対象もUAVもヘリもあわよくば戦闘機もみたいな感じで行くならGUN/SAMで30mm機関砲以上、ミサイルもスティンガー止めてLFK NG以上の物を積む感じだよな。対象や射程距離/射高を欲張らないなら、レーザーやソフトキルも有りだろうけど。
なんかコメ欄が沸騰して軍事攻撃とテロをごっちゃにしてるが、テロや工作員による内部からの攻撃の場合、例え対ドローン用に有効な兵器を所有していてもまず間違いなく役に立たない。
現場にいなければ意味が無いからだ。
全国都道府県市町村で隈なく針鼠のように対ドローン防衛網が張り巡らされ、発見と同時に直ちに迎撃出来る体制ってんなら話は別だがそうでないならテロ攻撃が確認されるのは基本的に『攻撃が行われた後』なのだから意味が無い。
その場合、テロリストや工作員が使った攻撃手段がドローンであるか否かもさしたる意味は無い。
ドローンが使えなければ他の手段に切り替えるだけの話で、ドローンだけ防いでもテロは防げないし前述のように対ドローン兵器が基地にあってもテロの現場に無いのだから防げない。
つまり対テロに関してはやることは現在と変わらず、事前に発見し阻止するしか無い以上は対ドローン云々という話とは関係が無い。
軍事攻撃であるならば外から来る以上は海を越えられる性能が必要だから大型になるし、潜水艦や航空機を使い危険を冒してまで日本防衛圏に接近または侵入して小型ドローンを使うと主張する人はその合理性を説明出来るのだろうか?
そもそも自分が攻撃側の指揮官だったとして、日本海を越えてわざわざ小型ドローンを侵入させていったい何を攻撃するつもりなのかさっぱり見えないのだが・・・。
初手で飛行場に自爆ドローンが入ってハンガーに突入。送電線に電線を投げつけて地絡させて大規模停電。民間人に被害が出ない範囲で重要施設は戦争の場合は壊していいというのが最近の国際社会のスタンスだからダムと原発以外は目標となりうる。
そもそもの話、テロリストが死を覚悟しなくていいというのがドローンの一番いいところだろう。銃を撃つよりも犯行がバレず、本人は発射機をセットするだけで国に帰れるし民衆に紛れられる。ポロシャツにスーツケースで海を超えられるということを忘れてもらっては困る。
スレ主の前半部分を無視している様な気がする
機能的文盲ってやつですわ
こんな物はBMDと同じで脅威認定されればPAC3展開みたいな話を議論すべきじゃないのかね。全体防御なんざ夢物語でしか無いから切り捨てで集中防御しか対策出来ない。国会議事堂・発電所・基地・空港・ダム等テロが行われて困る所に関しては対策がある事で、迎撃出来れば良しだし攻撃を断念させる事が出来るならそれも同じ。
大体、物が無ければ対策なんて夢物語でしか無いのに極論だけで無駄って断じてるのがな。万能な手段なんて無いんだから複数の対策組み合わせて対策とするのが普通で、特定の奴にしか効果無いから無駄?それじゃ、アサルトライフルは射高/射程が短いし、重装甲車両には効果無いから廃止すべきだよねって話になるのか?
大型ドローンに関しては別に直接破壊出来なくても良いと思う。仮定の話で通常のスクランブル対応しか出来しないならば、最低限のパーツで組んだドローン効率よく出撃させる事で敵対国に燃料や弾薬の無駄遣いを強いる事は出来るだろうし、パイロットの疲弊も期待出来る。国家間の戦争の前哨戦としては十分でしょ、ナゴルノカバロフ紛争でもあったよね?
小型ドローンに関してはガチの国家間戦争時ならば使い所はあるとは思う。あくまでも日本が間抜けな対応するという前提だけど、最低限のスクランブル機で対応してスウォーム攻撃されたらただでさえ少ない掩体に入らなかった空自機が地上でやられますとかね。別に航空機で無くてもレーダー施設等の重要設備でも良い。潜水艦でもそうで、ドローンを使った攻撃を看過出来ないというならリソース使って潜水艦狩りするのか、潜水艦を遠ざけるようにする必要が出てくるんだから敵としては攻撃出来なくても陽動の役には立つって話じゃないのかね。
ドローン対策を考えきれない言い訳としての、ドローンは脅威でないっていうすり替え論法
ここは国会かw
自衛隊も海外で活動してる時代なのに、まだ昭和感覚で軍事を語られてもな
>自衛隊も海外で活動してる時代なのに、…
まさに仰せの通りですね。
派遣される隊員の方々にはなるべく万全の体制で送り出したいです。
ドローン対策自体は日本もしてるかと。
海外派遣部隊向けは不備があるだろうけど、
その問題は別にUAV対策だけに限らないかと。
「四方を海に囲まれている日本にとってドローンはそれほど脅威にならない」
って意見は中国とかが海を越えてドローン攻撃を仕掛けてくるっていう意見に対する反論であって決して内部でのテロ目的のドローン攻撃まで含めて「ドローンは脅威ではない」と言っている訳ではない
どこにも中国ドローンが遠い海を越えてくるとか書いてないけど
中国人はそんな無理しなくても合理的にやりますよ(笑)
ネットでそういう意見を言ってるやつに対する反論って言ってるの
議論の際に、独立した別の用件を持ち込んで場を荒らす手合いって居るよね。
もうなんか原発の天災への備えと同じだな、潜在的なリスクどこまで考えるかの話。日本に届くBZKシリーズの製造期間/ユニットコスト分からないから、どこまで現実的なリスクになり得るかだけど、今の体制であの国がやる気を出したなら最低限の構成で大衆車作るのと同じレベルの期間とユニットコストで生産も可能かなとは思う。別に近隣国メインで準備する必要ないし台湾攻略を想定するとそう言う戦法使うのは有りだと思うし、使わないなら輸出しても良いとは思う。
実際にドローン運用するに当たっては無策でカモ撃ちされるような運用はあり得ないでしょ。大量の機体を準備して海空の機体でエスコートさせる、近接で落とされないように脅しのミサイル搭載機も混ぜるとかもするだろう。個人的に自衛隊なり台湾軍が撃墜の為にAAMミサイル使った時点で負けだよ、航空燃料やミサイル価格考えたらどっこいレベルか赤になる可能性が高いと思う。
日本へのドローン運用とかありえねぇとか言う人は、アソコの国の政治や軍の事を徹底的に研究してそう言う結論出しているのかね。常識的に考えてあり得ないとかじゃなくて、やりかねないから危機感を持つぐらいの臆病さあっても良いと思うんだが。
>個人的に自衛隊なり台湾軍が撃墜の為にAAMミサイル使った時点で負けだよ、航空燃料やミサイル価格考えたらどっこいレベルか赤になる可能性が高いと思う。
戦争におけるコストパフォーマンスってのは、「それによって受ける被害」と「それを防ぐために費やした金額」で比較するものであって、相手側が費やした金(特にユニット当たりコスト)なんてのははなから勘定外なんだよなぁ……。
単価が安い分数が増えるというなら、勝ち負けなんて低レベルの話なんてすっ飛ばしてそれに対処できるだけの数を用意できなきゃ、それこそこちら側の出血が増えるだけだ。