トルコのフアット・オクタイ副大統領は13日「新しいタイプの無人ジェット戦闘機がTAIから登場する。ANKA-3と名付けられた無人機はジェットエンジンを搭載した無尾翼構造でレーダーに殆ど映らない」と明かし注目を集めている。
参考:Fuat Oktay
ANKA-3が有人戦闘機とのチーミングに対応してくるのは明白で、無人航空機の開発においてトルコは他国よりも相当先行しているのだろう
TB2で有名なBaykarはジェットエンジンを備えた無人戦闘機「Kızılelma/クズルエルマ」の初飛行を2023年に予定しているが、トルコの無人航空機は開発はBaykar社が一手に引き受けている訳ではなく、トルコ航空宇宙産業(TAI)もAnkaと名付けられたUAC/UCAVシリーズを展開して海外輸出にも成功しているのだが、トルコのフアット・オクタイ副大統領が13日「TAIからジェットエンジンを搭載した無尾翼のANKA-3が登場する」と明かし注目を集めている。
Bütçesini görüştüğümüz 2023 yılı savunma sanayiinde yeni bir milat olacak;
TUSAŞ’tan yeni tip insansız jet savaş uçağımız geliyor!! pic.twitter.com/fUME5LG3fV— Fuat Oktay (@fuatoktay) December 13, 2022
オクタイ副大統領は2023年度予算に関する演説の中で「2023年はトルコの防衛産業界にとって新たなマイルストーンになるだろう。新しいタイプの無人ジェット戦闘機がTAIから登場する。ANKA-3と名付けられた無人機はジェットエンジンを搭載した無尾翼構造でレーダーに殆ど映らない」と述べているので、ANKA-3はRQ-180やCH-7といった全翼機タイプのUCAVである可能性が高い。
さらにオクタイ副大統領は「このプラットフォームは戦闘機を護衛して任務遂行を共同で行うようになる」とも言及しているため、ANKA-3が有人戦闘機とのチーミングに対応してくるのは明白で、無人航空機の開発においてトルコは他国よりも相当先行しているのだろう。
Yüksek otonomi özellikli sürü insansız deniz araçları geliştirmeye ve İDA ailemizi genişletmeye devam ediyoruz!
Projenin 3.aşamasında 8’li sürü mimarisini hayata geçirdik. #Albatros-S İDA Sürüsü farklı görevler icra ediyor, alt görev paylaşımı yapıyor, alt sürülere bölünüyor. pic.twitter.com/VwXmfVTnPa
— Ismail Demir (@IsmailDemirSSB) December 13, 2022
因みにトルコは無人水上艇「Albatros-S」を使用したスウォーム攻撃の様子も披露しており、UAV開発で培った無人化技術でUSVの分野でも結果を示している。
関連記事:初飛行に近づくバイラクタルKızılelma、BAYKARが地上滑走シーンを公開
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※アイキャッチ画像の出典:GS-ASI オクタイ副大統領が言及したANKA-3とは無関係
F-16すら売ってもらえるかどうかで瀬戸際の独裁国が「先行」とは…やはり「日本は遅れている」んですね
リソースを無人機に割いて開発成功!
→世界中に販売
→獲得した資金で別機種等を開発
の好循環が回ってるんでしょうね
自国に不利な制約ばっか掲げてたヤポンスキーには出来ないハナシで羨ましさしか無い
今からでも良いから巻き返しを頑張ってくれ〜
例えばアメリカは極超音速兵器の試験にようやく成功しましたが、「アメリカは遅れてる」とは言わないでしょう。「アメリカは一部の軍事技術で中露に遅れている」とすら言えないと思います。アプローチが異なるだけの話だし、軍事技術というフレーム自体が外交安全保障の一手段に過ぎないのに一部だけクローズアップして遅れているとか進んでいるとかはナンセンスだと思いますよ。全体見ないと。
米軍や議会が「極超音速兵器の開発で露中に遅れを取ってる」って言ってんのに何言っての?
トルコが無人機開発で先行してるのが気に食わないからって事実を歪めんなよ。
そのような一部の瑣末な技術をもってアメリカやアメリカの軍事技術が遅れているとは言えないのは誰の目にも明らかですし、トルコのドローンについても当てはまることです。一部だけを論って全体が遅れてるとか進んでいるとかの話につなげるのはナンセンスというだけの話です。
管理人:無人機開発で先行するトルコ
米軍や議会:極超音速兵器の開発で露中に遅れを取ってる
誰もトルコや露中の軍事技術全体が米国よりも先行してる、日本は遅れているとは言ってないのに、それを軍事技術全体の話にすり替えているの貴方だけでは?
何が言いたいのかよくわからん。
何に噛みついているの?
無人機開発で先行するトルコというフレーズが「日本は遅れている」と連想させるから気に食わないの?
ドローンや極超音速兵器などは安全保障政策全体を構成する一部であり、主に欧米の軍事技術にアクセスできない一部の独裁国が取る苦肉の策の面がありますが、それに出遅れたからと言って「日本が遅れている」などと言えるだろうか?もちろん言えないだろう、というのが私の最初の書き込みの意図です。ややこしい言い方ですみません。トルコも本当はF-35が欲しかった訳ですが、しかしエルドアン独裁体制に起因する度重なる諸外国とのトラブルで手に入らなくなり、浮いた資金でドローンを作るしかなくなりました。それらのドローンはむしろトルコという国全体の遅れが表面化したもののように見えます。
ここはハッキリさせときたいのですが、ドローンや極超音速兵器の開発に出遅れたから「日本は遅れている」って言ってるのは貴方だけですよね。
記事もコメントでも貴方以外に「日本は遅れている」って言ってる方がいますか?
自分が勝手に言い出したことを自分で批判しているだけですか?
トルコも本当はF-35が欲しかった訳ですが、トラブルで手に入らなくなり、浮いた資金でドローンを開発したと言ってますが、トルコは2000年代初頭からドローン開発に投資しています。
F-35プログラムから追放されて浮いた資金でドローンを開発に力を入れたんじゃないですよ。
貴方の言ってることは無人機開発で先行するトルコってフレーズを勝手に「日本は遅れている」と解釈して、これを覆すため都合よく情報をつなぎ合わせただけでしょ?
もう矛盾だらけで何が言いたいのさっぱりだから、返信は結構です。私もこれ以上書き込みません。
さようなら。
日本が米国と技術的に10年あるいはそれ以上の格差があるのは間違いないですね。機体と運用システム開発で中露はじめトルコ等他国に先行されているのも客観的事実です。
ただし制御AIの自律レベルについては米国が世界レベルで先行、その他とは悲観するほどの差はないのではと思います。
英国も有人機とのエアチーミングUAVの開発はLMの支援を受けるようですし。
いろいろ端折りますが、日本が戦闘支援無人機の開発で英国ではなく米国と組むことに決めたのは、米国の技術レベルが他国に大きく先行しているからでしょう。
その上で、戦闘支援無人機は「将来無人装備に関する研究開発ビジョン」に示した2030年代前半の技術確立ないし実用化を目指すのかと。
その他のUAVは、運用研究に応じて所要の機能・性能を持つ海外開発機を導入していくことになるんじゃないでしょうか。
トルコが無人機開発において「先行」していて「日本が遅れている」事実は否定できないと思います。その中身、先行するに至った理由が大事だと思います。欧米製の戦闘機を購入できず無人機の自国開発に活路を見出すしかないトルコは、独裁者が失政を誤魔化すために防衛費と開発リソースを一部の軍事技術に特化してメンツを保とうとしている面もやはり否定できないわけです。北朝鮮もICBMでは日本よりはるかに「先行」しています。
エルドアンのせいでトルコ経済がどうこう言う人もあるが、いったい軍事費はどこから出てるのか
TAIによる開発でも閣僚が発言するからには国費が入ってるのは間違いないし
この程度のステルスには案外と開発費がかからないだの言うならば、では我が国は何をやってるとかと別の疑問が深まる
日本はずっと様子見で見極めで、実際に戦争が起こる可能性を軽視していたため、防衛費を増額しようにも国民の理解がなかったと言えると思います。実際に戦争が起こり無人機が実際に有効だと見極めがついたので防衛費大幅増額、無人機大量導入を決定しましたが、やはり納税者たる国民の理解を待った上での話ではないように見えます。自民党の強引な一強支配のいい面が出てしまったのでしょうか・・。
はやぶさ型ミサイル艇を無人化して運用とかダメですかね?
人が乗らないのであれば劣悪な居住環境も関係ないですし
無人化の操縦コントロール等で概念実証するなら良さそうですね。
無人艦の設計にあたっての試験艦みたいな感じで。
建造予定の哨戒艦は場合に応じてUSV化も視野に入れてるらしいですね
トルコの無人機技術の育成が確か2010年前半あたりからだったので、10年間経って一気に花開き始めた印象です。
飛行はまだでしょうが、来年の地上での公開が楽しみです。
素人は飛行機に疎いのですが一つ疑問です。記事の内容とずれます。
記事の無人機も、やはり、翼は複合材の一体成型で作るのでしょうか。
一体成型は破損した場合には広範囲にわたり交換が発生するのでしょう。
無人機なら廃棄かもですが、有人機で考えた場合、
その修理作業は前線基地ではできない作業なのでは。
材質が経年劣化した場合も同じことがおこるのでは。。
一体成型はF2が先鞭をつけたそうですが、出典は忘れてしまいましたが、
”耐用年数が少なめ”なのはその辺りが影響しているのでは、と思っています。
やっぱり、フレームと外皮は分けた方が良いのではと思いますがどうでしょう。
フレームが金属なら、補修/交換は容易と思えます。
Pre-MSIPのF-15じゃないですが、主翼内等の大規模な配線の張替えを必要とする様なアップデートは極めて困難になると思います
現在トルコがCFRP一体構造複合材主翼を設計・製造できる技術を保有しているとは考え難いです。
勿論、設計耐Gとアスペクト比・サイズ等によっては不可能ではないでしょうが、主翼は金属構造にCFRP外皮と見るのが妥当かと思います。
また、前線基地での補修の可否は運用構想次第です。ダメージが構造強度に及ぶ場合は現地で主翼の全取替なども過去に実績があるわけですし、サプライシステムが確保される前提なら複合材一体構造でも問題ないかもしれません。
F-2の耐用年数を短めにとっているのはCFRP(特に樹脂部)の経年劣化度に使用条件による幅がありすぎるからかと。
というか前例が無い訳で、F-2の実運用から戦闘機主翼に適用した場合のデータ取りをしている状況と思います。その上で当面は35年を保障期間と見積もっているのでしょう。
ありがとうございます。
材料が今よりも進歩すれば、外皮の複合材+塗装で
必要な低RCSが得られることもありそうですね。
B2みたいに特定の施設が必要ならば、他から見れば
そこを攻撃してくれと言われているようなものでしょうから。