欧州関連

トルコ、衛星通信に対応した無人航空機「バイラクタルTB2S」公開

トルコのバイカル社は10日、Twitterにアゼルバイジャン軍の勝利を祝うコメントをアップした際、衛星通信に対応するため機体形状に手を加えたバイラクタルTB2の画像を公開して注目を集めている。

参考:Turkey unveils advanced version of Bayraktar drones with satellite link system

なにかもが素早いトルコ、国産SOTM出荷から直ぐに衛星通信対応のバイラクタルTB2Sが登場

一般的に無人航空機(UAV)の制御には地上通信アンテナを利用した方法と通信衛星を利用した方法があるのだが、これはUAVの用途に合わせて選択されるため一方が特に優れているという訳ではない。

地上通信アンテナを利用した方法でUAVの制御を行うと通信距離が見通し線(LOS:飛行高度に左右されるため一概には言えないが100km~200km)に限定される点と、作戦地域に前もって移動式の地上通信アンテナや制御コンソール一式を展開させておく必要があるのだが、衛星通信を利用する方法に比べてコストが安いという特徴がある。

出典:public domain MQ-9に内蔵されている走行追尾型衛星端末のアンテナ

逆に通信衛星を利用した方法でUAVの制御を行うと通信距離の制限(但し通信衛星に通信範囲に左右される)が事実上無くなり、UAVの制御を安全な後方で集中的に行えるため運用効率と柔軟性が向上するのだが、通信衛星を整備したりUAVに走行追尾型衛星端末(SATCOM On-The-Move:SOTM)を搭載する必要があるためシステム全体のコストが高価になりがちだ。

そのためトルコが開発したUAVの大半はLOS通信を採用しているのだが、衛星通信に必要な走行追尾型衛星端末(SATCOM On-The-Move:SOTM)の国産化と小型化に目処がたち、国産SOTMの量産品出荷も始まったためLOS通信ではなく衛星通信に対応したUAVが登場するのではないかと噂されていたが、トルコのバイカル社が衛星通信に対応したバイラクタルTB2を初めて公開して注目を集めている。

トルコのバイカル社は10日、Twitterにアゼルバイジャン軍の勝利を祝うコメントと共に衛星通信に対応するため機体形状に手を加えたバイラクタルTB2の画像を公開、トルコメディアによれば同機は「バイラクタルTB2S」と呼ばれているらしい。

国産の小型SOTMを開発したトルコ企業「CTech」の関係者によれば、暗号化された衛星通信システムは20Mbpsを超える通信速度で地上管制と交信することが可能なため、数十機のUAVを後方の安全な地域から効率的に集中制御することが出来ると説明している。

ただ今回公開された写真はトルコとアゼルバイジャンの国旗が掲げられた施設で撮影されており、ナゴルノ・カラバフ紛争に衛星通信対応のTB2S投入を示唆もしくは誇示していると解釈することが出来るため物議を醸すかもしれない。

 

※アイキャッチ画像の出典:バイカル社

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    衛星網も自前で整備出来たらしたらツモじゃん

    5
      • 匿名
      • 2020年 11月 12日

      衛生網は中国のを使えるようにするんじゃないかな

      1
        • 匿名
        • 2020年 11月 12日

        アメリカ「よし!トルコもチャイナ陣営扱いで制裁強化決定な!」

        4
      • 匿名
      • 2020年 11月 12日

      トルコは自前の軍事用通信衛星を整備済みなので欧州~中東ぐらいまでは衛星通信が可能だよ

      7
    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    バイカル社の提案は、通信衛星をもっている国なら可だが、たとえ通信衛星がなくとも、通信中継用のUAVを飛ばせば、LOS課題はクリアできるだろう。

    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    タイトル画像に写る左側の機体ですが、尾翼形状が変わっていませんか?
    逆V字から変更しブーム後端に付く一般的な双垂直尾翼に見えます。水平尾翼はブーム間に渡しているのかと。
    機首部上面形状の違いから、画像には従来のTB2型とTB2S型が混在しているようです。

    1
      • 匿名
      • 2020年 11月 12日

      いや、良く見てみ?
      他のと同じ逆V字尾翼だよ。
      奥に居る別機体の尾翼がうまいことテイルブームから生えてるように見えてるだけ。

      1
    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    ほんと、経済どん底の割に兵器のアップグレードがやけに速いよな。中国かイスラエルあたりが協力してるのか?

    8
    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    つまりこいつを無力化するには地上発射型の衛星破壊兵器が必要で、それに対抗するには衛星随伴型の空対地ミサイル迎撃システムが要求されて、さらにその護衛衛星を落とすために空対空戦闘も可能なデブリ除去衛星が導入されて…

    なにげに衛星軌道でモノを打ち落としたりデブリ回収したりのノウハウは世界トップクラスなどっかの島国には出来ればここいらでスタートダッシュ決めておいてほしい…バイデン政権が誕生したらアメリカは航空宇宙予算大幅に削減するルートっぽいわけだし、ワンチャン自由主義陣営のスタンダード取れる可能性もあるはず、宇宙条約や月協定に抵触しないギリギリのライン見極めながらどうにか…

      • 匿名
      • 2020年 11月 12日

      結局は対ドローン迎撃用ドローンが一番割安って結論にどこの国も落ち着きそう

      3
        • 匿名
        • 2020年 11月 13日

        なんか中東のどこかの国で衛生を破壊する実験してた気がする

          • 匿名
          • 2020年 11月 13日

          アメリカだけどF-15から発射する対衛星ミサイルがあったはず
          発射試験と思われる写真を見たことあるけど、F-15が高高度でハイレートクライムしながら発射というパイロットへの負荷と求められる技量が凄そうだったからその・・・

    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    ただドローンの強さは安さにもあるんで
    どんどん高機能/高価格になっていくと「普通の対空ミサイルで撃墜してもコスパ釣り合うじゃん」と思われたら強みが無くなる
    まあちょうど前回の記事でやってるけど

    9
    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    人工衛星から艦艇、航空機、車両どころか、その辺をトンボみたいに飛び回るオモチャみたいなドローンまでがネットワーク化される時代は妄想じゃなくて費用と時間だけの問題だよ
    戦争のおかげで進化が加速されてるのは事実、それを喜んだり肯定はしないがな。

    3
    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    いや、マジで早いな

    3
    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    通信回線もセットで売るのかな。携帯会社みたい

    3
    • 匿名
    • 2020年 11月 12日

    「アゼルバイジャンを勝利に導いた兵器のラインナップをさらに充実させました、ぜひアナタの国家でも!」
    正直宣伝うまいわ

    1
      • 匿名
      • 2020年 11月 12日

      ぶっちゃけここ数年の狂犬ぶりで周辺国からも欧米からも総スカン食らってるからこそ数少ない舎弟と肩を寄せ合わないとなw

      2
      • 匿名
      • 2020年 11月 12日

      まあ、昨今の狂犬ぶりで周辺国からも欧米からも総スカン食らってるからこそ、主権国家でほぼ唯一の舎弟は大事にしないとな

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