欧州関連

仏Nexter、次期主力戦車のコンセプトモデル「EMBT」の映像を公開

仏Nexterは3日、ユーロサトリ2022で公開した次期主力戦車のコンセプトモデル「EMBT」の詳細な映像を公開して注目を集めている。

参考:L’ EMBT

個人的には多砲塔戦車ぽっく見えるEMBTよりシンプルなPantherの方が好みだ

ドイツとフランスはレオパルト2(約300輌)とルクレール(約200輌)を更新するため次期主力戦車を共同開発する「Main Ground Combat System(MGCS)」プログラムを進めている最中で、2025年までに技術検証用車輌を製造、MGCSのプロトタイプを製造、各種テストを経て2035年頃に量産車輌の引き渡しを予定しており、本プログラムにかかる最終的な研究開発コストは約15億ユーロ(約1,850億円)を予定している。

最近ではユーロサトリ2022にMGCSのコンセプトモデル「EMBT」を出展して注目を集めたが、仏NexterはEMBTの詳細な映像を3日に公開した。

EMBTはレオパルト2とルクレールの技術をベースに設計されており、自動装填付きの52口径120mm滑空砲(22発)、主砲と同軸に装備された12.7mm機銃、砲塔の右前部に7.7mm機銃を備えたRWS、砲塔後部にNexter製の30mm機関砲、イスラエルのエルビットが開発したトロフィーAPSとE-LAWS LWS、仏Lacroix製のスモークシステムなどを搭載、戦闘重量は61.5トンでレオパルト2A7よりも軽量だが、ルクレールXLRよりは重い。

ユーロサトリ2022で発表されたPantherは徘徊型弾薬「HERO120」を砲塔内に収容できるが、今のところEMBTは「UAVに対応する」とだけしか言及しておらず、どういった形でUAVに対応してくるのか気になるもののEMBTの砲塔のどこに搭載するつもりなのだろうか?

まぁEMBTはコンセプトモデルなので細かいことを言っても仕方ないが、個人的には多砲塔戦車ぽっく見えるEMBTよりシンプルなPantherの方が好みだ。

出典:General Dynamics

因みに米GDは来月10日、米陸軍協会(AUSA)年次総会で次世代主力戦車「Abrams-NextGen」の詳細を発表する予定だ。

関連記事:米GD、次世代主力戦車Abrams-NextGenのティザーサイトを公開
関連記事:独ラインメタル、130mm滑腔砲を搭載する主力戦車Pantherを発表

 

※アイキャッチ画像の出展:Nexter

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コメント

    • δ
    • 2022年 9月 03日

    欧米では新世代戦車がちょくちょく出てきたけど結局戦車砲が120mm主流のまま推移するのか130mmに取って代わられるのかとか色々定まらないと日本の10TK後継の計画は進まないんじゃないかな
    乗員を4人にするか3人に据え置くかは陸自のUAV運用構想に左右されるだろうし

    6
      • G
      • 2022年 9月 04日

      大口径化すると車体の大型化や砲弾が大きくなった分だけ搭載可能数が減る(継戦能力が低下する)ことになりますからね
      そのあたりは戦車配備数(部隊単位での運用数)や運用方針、国内のインフラ状況(主要な橋の耐荷重など)によって変わってきますので、大口径化する国が出てくることはあっても欧米で一律変化はしにくいかと

      15
      • 半分の防衛費の国から
      • 2022年 9月 04日

      ロシアのT-14アルマータは152mm砲2A83も搭載出来ますけど、貫徹力としては、タングステンで125mm砲のウラン弾頭相当のようです、それよりも射程20kmのジェット推進ロケット弾でSPGの真似事が出来るというのが売りになっていて徹甲弾で直射出来る重装甲自走砲といった具合です、日本は定数少ないので重駆逐戦車枠で欲しいタイプの車両かも?勿論、戦車と自走砲とは別枠で。

      8
      • ネコ歩き
      • 2022年 9月 04日

      平成25年度事前の事業評価書「将来ベトロにクスシステムの研究」には、無人砲塔式有人型3輌、同無人型1輌、センサーUAV、複数の武装型センサーUGVと連携して戦闘を行う運用構想図が添付されてます。
      統合的指揮管制のためか隊長車は搭乗4名、有人僚車は搭乗3名として描かれています。無人型はAIによる半自律性を有し編成上の増数が可能かも。当面は10MBTのシステムを発展させた小隊レベルの戦闘システムを構想しているようです。

      砲塔は無人化を前提としており、自車FCSによる直射の他、UAV/UGVからのデータ等により誘導砲弾?を間接射撃可能として描かれています。
      砲弾の相互運用性確保を重視すれば、米軍の動向を見据えて砲仕様を決定する可能性が高いですね。
      いずれにせよ、10MBTは30年間に渡り調達する事前計画なので、後継装備の開発計画が具体化するとしても大分先の話でしょう。

      7
        • 半分の防衛費の国から
        • 2022年 9月 05日

        イスラエルは来年から量産するメルカバmk5に周囲360度を撮影する新しい昼夜カメラを搭載、F-35みたいになっている様です、これもAI化の一歩と言えるかもしれません。10式もアップグレードして欲しい所ですね。

        参考
        メルカバMk5主力戦車の量産がスタート、2023年から配備開始

        リンク

        360度カメラ?と思ったらどうぞ
        F-35 統合打撃戦闘機(JSF)分散開口システム(DAS)

        リンク

        4
    • 伸縮性のあるボクサー型のスパッツに近い装甲車
    • 2022年 9月 03日

    今週配備が始まったジャガー戦闘車両といい頭でっかちでゴテゴテしてるよね
    まぁなんか要塞みたいで好きなんやけどなブヘヘ

    18
      • お腹がポンポコリン
      • 2022年 9月 04日

      いや、まぁーうん、頑張れ。
      明日は明日の風が吹くさ。

      5
    • あばばばば
    • 2022年 9月 04日

    フランスは砲塔の上に百貨店を開業するようです

    戦車の周囲にUGVに随伴させて、機能分散した方が重量的に気が楽なのではないだろうか

    19
    • hoge
    • 2022年 9月 04日

    低姿勢砲塔なのは良いですけど、あまりにも低姿勢過ぎて砲側面と、砲後部の弾薬庫が正面から見えてしまっていることが気になりますね。
    IFVの機関砲に撃たれただけでも簡単に砲塔が機能しなくなりそう…

    6
    • show the flag
    • 2022年 9月 04日

    ライバー(rybar)がレオパルド2がヘルソン攻勢に出現したと報じています。
    ロシアメディアなので眉唾ですが、虚報を流す動機も思い当たりません。
    ロシアがT64系を見間違えるとは考えづらく、レオパルド1の見間違えか、ウクライナがバルーンで遊んでいるか、真偽が気になります。

    11
      • 無無
      • 2022年 9月 04日

      ウクライナは西側にコントロールされた傀儡国家だから、我々が戦っているのは実は西側兵士なのだ、あるいは、西側はプーチンの慈悲を無視して戦車を渡したから核で制裁すべきだ等
      火のない所に煙をたてて戦争を始めるロシアには、いくらでも虚報を流す動機はあります

      16
    • 58式素人
    • 2022年 9月 04日

    この戦車はそうではないようだけれども。
    近頃の提案には、砲塔の先端が尖っていて、一見ショットトラップに見える
    ものが多くあるのはなぜだろう。重榴弾が挟まって砲塔が飛ばされそうに見えます。
    写真で見ると、この戦車は上面にも何らかの追加装甲(複合装甲?)がありそうですね。
    砲塔上面には色々ついてるけど、砲塔上面にも複合装甲が必要では?
    素人は、下面(車室の床下)にも複合装甲が必要と思います。地雷やIED対策で。
    そうすると、床下にトーションバーは居られなくなりそうですね。
    縦置きトーションバーか外付けの油圧式、またはクリスティー式(?)の復活か。
    それともHVSS(?)か、日本式ベルクランク(?)か。
    いずれにせよ履帯幅の範囲で収まるものになるのでは。転輪の直径も大きくしましょう。
    昔の英国戦車は2インチ迫砲を標準装備していたので、それを復活すれば、
    スイッチブレードやD40ならば、そこから運用できそうですね。操作は砲手と車長が随時兼任で。
    考えてみると、日本の10式は上下にも複合装甲があるようだし、先進的ですね。
    UAW用のVLSを外付けして、砲手に操作して貰えば良いのではと思います。
    そして、英国あたりに提案したら良いと思えます。
    チャレンジャー2はバルト三国に渡すと良いのでは。
    あそこは国土に縦深が無いので、街道上の怪物がたくさん必要に思えます。

    3
    • nimo
    • 2022年 9月 04日

    主砲の砲弾数がすくないよ

    • 匿名
    • 2022年 9月 04日

    これだけゴテゴテ飾り付けた砲塔だと、実戦投入後数週間で砲塔上面のギミックやセンサー類がどれだけ機能不全起こすのか正直興味ありますねぇ

    諸々の砲弾やミサイル類からはAPSで防御するつもりなのでしょうが、小銃弾や砲弾の弾片まではとても対処出来ないでしょうし…

    1
    • Goodman80
    • 2022年 9月 04日

    EMBTを見てると昔のMBT-70を思い出す。此の侭では使えないのではないだろうか。KF51は堅実過ぎて先進的なコンセプトが全くない。ウクライナでは狩られるだけの残念アイテムになってしまったので、今後MBTが存在できる戦場は極めて限られたものになるだろう。まあ、ブリキ缶にトタン屋根の日本の戦車もどきには全く関係のない話ではあるが。

    1
    • 折口
    • 2022年 9月 04日

    EMBTの主砲同軸12.7ミリはフランス軍の伝統なので置いておくとして、遠隔銃塔化されている7.62ミリと対空対地両用30ミリなどは対歩兵火力を意識している感じなんですかね。シリア内戦からイエメン・ウクライナとMBTが歩兵部隊と当たって逆にやられてしまうシチュエーションが結構ありましたから、MBTに対して歩兵やUAVに理論上は対処可能な火力手段を付与するのは直接的な対処に見えます。ただ武装があっても索敵できなければ使い所がないですから、EMBTに関してはむしろ視察能力のほうが気になるところです。
    そして恐らくこの辺の対処を込みで車載滞空UAVとの連携を謳っているのがPantherなんだと思います。昔の巡洋艦が水平線より向こうの敵を見つけたり着弾観測をさせるために観測機を乗せていたように、戦車に上空からの視界と情報を提供するUAVが付属するメリットは大きいでしょう。

    ただ、対戦車歩兵に対するカウンターにしろ索敵にしろ、それ全部戦車部隊に(もっといえば戦車の車体に)付与しなきゃいけない機能なんですかというのは意見が分かれるところじゃないかと思います。電撃戦みたいな超高速進撃しているのでなければ対戦車兵狩りは随伴歩兵やAPCの下車歩兵にやってもらえばいいし、索敵は戦車部隊の認知を拡張するだけが選択肢ではなく他兵科や他軍種と情報を共有するという選択もあるんですよね。もちろん部隊の認知能力拡張と部隊間の情報共有の間には質や方向性の違いは常にあるでしょう。ただ、欧州勢が戦車の車両そのものの認知力を拡張し生存性や火力手段を増やす方向でやっているのは主にセールスの問題なんじゃないかなあという気もします。(欧州や中東アフリカ諸国の各国軍隊のC4ISRシステムの違いにいちいち対応していられないし、適合しないから売れないという状況を作らないためには戦車本体に全部の機能を詰め込むのが安牌)

    6
    • あつあげ
    • 2022年 9月 05日

    韓国では次世代戦車技術として130ミリ戦車砲、次世代APFSDS弾技術、無人砲塔最適化設計・カプセル乗員室保護構造解析技術、MMC(Metal Matrix Composite:金属基複合)装甲技術、水素燃料電池による電化技術の開発を2022年12月~2026年11月の期間で行うそうです。開発契約は現代ロテム、現代WIAが受注すると見られています。

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