トルコ航空宇宙産業は第5世代戦闘機「TF-X」のプロトタイプを予定通りロールアウトさせたばかりだが、フアット・オクタイ副大統領が予告していたステルス無人機「ANKA-3」も公開、まもなく初飛行を行うと明かしている。
参考:Temel Kotil
公開されたANKA-3はモックアップではなく実機だ
トルコ航空宇宙産業(TAI)は18日にTF-Xのプロトタイプをロールアウトさせたばかりだが、フアット・オクタイ副大統領が昨年末「トルコ防衛産業界にとって2023年は新たなマイルストーンになり、ANKA-3と名付けられた無尾翼機のステルス無人機がTAIから登場する」と予告、TAIは約束通りANKA-3を公開して注目を集めている。
Türkiye Yüzyılı’nda milletimize olan sözümüzü tuttuk. MMU ve HÜRJET taksi yaptı, ATAK 2 yakında motor çalıştıracak, ANKA 3 de ilk uçuşunu gerçekleştirecek. Binlerce çalışma arkadaşımız ve iş ortaklarımızla ortaya çıkardığımız ürünlerimizi Çanakkale şehitlerimize armağan ediyoruz. pic.twitter.com/hQVzY774UK
— Temel Kotil (@Temel_Kotil) March 18, 2023
TAIのCEOは「まもなくANKA-3が初飛行する」と明かしているため「公開された機体はモックアップではなく実機」という意味だ。
詳しい仕様は不明だが「機体下部に武器を携行するためのウェポンベイを備えている」という指摘があるため、恐らくISR用途のステルスUAVではなく「攻撃任務も可能なステルスUCAV」で、中国航天科技集団(CASC)が開発したCH-7、露統一航空機製造会社が開発中のS-70オホートニクに相当するのかもしれない。
因みにサウジアラビアはBAYKARが開発中の無人戦闘機「Kızılelma/クズルエルマ」に関心を示しており、MENA地域における防衛市場の分析を行うTactical Reportは「同機の共同開発や共同生産について交渉している」と報じている。
追記:ANKA-3の最大離陸重量は約7トンで、機体下部のウェポンベイの他に計4ヶ所のハードポイントを設定することもでき、最もステルス性能が高い飛行形態(ウェポンベイのみに兵器を携行)でディープストライクや敵防空網制圧に使用することを想定、初飛行は2023年第2四半期を予定しているらしい。
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※アイキャッチ画像の出典:Turkish Aerospace Industries, Inc
地対空ミサイルに捕捉されずに近づけるのかな
それならA-10よりこっちがいいとなってしまうな
全翼機にパイロンで外付けとは目新しいです
A-10はもはや居場所ないですね
ステルスはレーダーに映らないと勘違いしてる人ら多いね
近ければ映るし
低空ならば離れたところからレーダーで補足し難いのは変わらない
高空といっても1万メートルの高さならたった10kmでしかなく、近接支援任務なら…
米軍はレーダーサイト潰しに攻撃ヘリも使っているし、普通に需要あるね
航空隊の数が制限されているから、攻撃特化の機体よりマルチロール機で編成したい
それと整備員の不足からも部隊解体したいって理由の方が大きいみたいね
長時間の対空能力、攻撃回数の多い機体というのは最近の戦争みても重宝される
F15E、A10、B1Bが対地攻撃のトップ3ですね
SEADもあるし、完璧な防空網など成立しないし
ゲームと勘違いしていそうだ
近接航空支援やSEADが非常に危険で困難な任務になる一方なのは今後の流れですよ。
だからこそ各国は、有人機を安全なSAM射程外に置きつつ任務達成を可能にする方策として、各種無人機の開発に取り組んでいるのかと。
陸自が有人攻撃ヘリを廃しその任務を無人機に置き換える決定を下したのもその流れでしょう。
やはりステルス性を優先すると、TF-XもANKA-3も似たような形になってしまうんですね
ANKA-3とクズルエルマは役割が被らないんでしょうか
小型の全翼機を見るとナチスドイツを連想してしまうな
形はすごいですね。
昔のホルテン Ho229の再解釈みたいですね。
でも、得物(ミサイル?、爆弾?)を翼下に懸架していたら
レーダーに捕まらないはずはない、と思います。
両翼下懸架物の正体は分かりませんが、他の同色ないし赤のパーツはインテークやピトー管類の保護カバーで、飛行時には取り外す物ですね。
同じ意味合いならば初期飛行試験限定の仮設物かもしれません。同機は飛行実証を目的とした試作初号機ですし。
無人機に関してはトルコをNATO標準にすればいいのにって位勢いがあるな。
所詮多国籍軍だからそうも行かないんだろうけど。
最近のロシア、トルコ、韓国のステルス性重視の機体を見ていると、あまり鋸歯状パネルではないんですよね。
出っ張りを無くすことと翼面前縁や機体前縁の角度を揃えることで、ほぼ目的は達成できているのでしょうか。
逆に中国はそのあたり結構気を配っている感じもします。
コストとの兼ね合いでしょうか。
単独開発はフットワークが軽くて早い。
トルコは、その良さを最大限活かしていますね。
ハイエンドの性能は難しいでしょうが。
エンジンのノズルが小さいのも不気味だなぁ
安そうには見えるけど、、、
こんな機体で有効ならまた何かが変わってしまいそう
X-47Bみたいな形で飛行試験してる姿はまたカッコよさそうで楽しみです。
トルコがここで一気にステルス戦闘機と無人機をアナウンスしてきたのは国内開発での技術的なブレークスルーもあったのではと見ています。しばらくトルコ系の情報源を詳しく見ていきます。