中央アジアに位置するキルギス共和国は14日、トルコ製のUAV「バイラクタルTB2」とロシア製のUAV「オルラン-10E」を導入する発表した。
参考:Kyrgyzstan becomes latest buyer of Turkish combat drones
キルギスがバイラクタルTB2を発注済みだと明かしたためTB2導入国は10ヶ国に拡大
キルギス国家安全保障委員会の議長を兼任するタシエフ副首相は14日、トルコは我々が発注したバイラクタルTB2を製造中で「もう間もなくキルギスはTB2運用国の1つになれるだろう」と語り、さらに偵察・監視、電子戦、戦術通信の中継などに使用できるロシア製のUAV「オルラン-10E」についても「購入するための資金も割り当てた」と現地メディアに明かした。
このニュースを報じたトルコメディアのDaily Sabah(デイリーサバ)紙は「アフリカのアンゴラもTB2購入を希望している」と報じており、依然として「バイラクタルTB2」の人気が衰えていないことを示している。

出典:baykarsavunma
トルコのヴァランク産業技術大臣は「多くの国からトルコ製UAVを販売して欲しいという要請が届いており、近いうちに欧州の空を飛んでいるバイラクタルTB2とアンカを目にすることになる」と今年5月に予告したが、5月にポーランドがTB2×24機導入を発表、6月にアルバニアがTB2調達資金を予算に計上、8月にイラクとTB2導入で合意、10月にエチオピアへのTB2輸出が確定、ラトビア、ブルガリア、ハンガリー、セルビア、ソマリアとの輸出交渉も進んでいるらしい。
さらに数日前には「NATO加盟国の英国もトルコ製UAVの導入を真剣に検討している」とヴァランク産業技術大臣が明かしており、キルギスのTB2導入で運用国はトルコ、カタール、リビア、ウクライナ、アゼルバイジャン、モロッコ、ポーランド、イラク、エチオピア、キルギスの10ヶ国=二桁に拡大することが確定した。
運用中 | 発注数 | |
トルコ | 最低でも140機以上 | 不明 |
カタール | 6機 | なし |
リビア | 不明 | 不明 |
ウクライナ | 12機 | 48機 |
アゼルバイジャン | 不明 | 不明 |
モロッコ | 0機 | 13機 |
ポーランド | 0機 | 24機 |
イラク | 0機 | 数量不明 |
エチオピア | 0機 | 数量不明 |
キルギス | 0機 | 数量不明 |
最低でも158機以上 | 最低でも85機以上 |
どの国が何機TB2を運用中/発注中なのか正確なデータは無いが、今年7月にBaykar社は「200機目となるTB2が完成した」と発表しているのでリビアとアゼルバイジャンが計40機程度のTB2を運用している可能性が高く、TB2のバックオーダーはイラク、エチオピア、キルギス分を考えると100機を超えているのではないだろうか?
本当に呆れるほどよく売れる、、、
※アイキャッチ画像の出典:baykarsavunma
日本もFFOSやOH-1の後継に導入したらいいのに
それの更新は最低でもVTOL型のUAV
観測任務程度でいちいち滑走路のある飛行場を使っていられない
兵器にとってコンバットプルーフされたと言う意味は大きい
プロダクトアウトの視点からそれはもちろん、
マーケットインとして程々の性能にほどほどの価格のバランスが絶妙なんでしょう。
マーケット先行の開発に極端に弱い日本はがんばれ、、と、機能盛り込みすぎでいつも売れない開発者の私の反省。。。
炊飯器にパンを焼く機能は必要無いと思います(冤罪&謎の主張)
実戦で使えることやアメリカみたいな大国でなくてもUAVを運用できる事を証明したし
偵察とかの補助兵器の地位に甘んじてたが精密爆撃で防空拠点潰すワイルドウィーゼル的な運用もできたし
虎の子の戦闘機を失うのが怖い小国家としては使い勝手が良い兵器ではあるよね
失うのは機体だけで金と時間をかけて育てたパイロットは無傷なら、そりゃ売れるわな
現代の金鉱を掘り当てたみたいなもんか。
コロッケとおなじで作ることはできるが、出来合いのものを買ったほうが手間がかからないのかな
レシピを持ってて好みの味や大きさで手間を惜しまず安く作れるならそのほうが家計に優しい。レシピが無かったり調理の時間が無いとか安く作れないとかなら出来合いを買うのも選択肢。
高いだけの国産クズ兵器の生産なんざ終わりにして、全て輸入にした方が良いんじゃないかね?
日本も早くバイラクタルを購入すべきだろう
本気言ってる?
国として開発能力まで捨てたら終わりだぞ
認識が古い
今はもう輸入兵器の方が高い
こんな高価な兵器導入できる予算は自衛隊にはないし、無理して導入したところで扱いきれない
フルスペック版は6機1セットでお値段約75億円となります
輸入すれば良いと考えて、足元見られたのが『こんごう』のソナーと『F-2』のフライ・バイ・ワイヤなんですが。工業力が無くて泣きを見てるオーストラリアの二の舞いになるのがお望みで?
その問題は技術力の問題だけの話じゃないと思うよ。
日本は輸入する場合は米国製装備品にオールインでまともに競争入札を実施して来なかったから、そういう部分を含めた問題だと思う。
そうなんだけど、逃げ場が無くなった時に自力でなんとかできる所を見せておかないと、ずっと足元見られてしまう訳で。輸入先が米製ばっかりなのは、当時の安保法とか、アメリカ軍を利用すること前提の国防計画のせいもある訳で・・・・書いてて思ったが、増額した国防費は自衛隊再建に使って欲しいわマジで
ホイホイ売れまくるのは対抗馬がアホみたいに高いってのもあるな
絶対的なパフォーマンスはイマイチでもコスパは高いよな。
その辺り割り切り出来るならとても良い兵器だろう。
選択肢が中国製かトルコ製ならそらあトルコ製にするでしょ
ボーイングやエアバスに部品供給してるのはトルコであって中国ではないし
それでも、F-35より数がでてないのか。
万単位で量産されるかなと思ったがそうでもないか。
『まだ』正面装備の代わりにはなれないからね。どこもまだ手探りか試験導入みたいなもんでしょう。ライバル機や対抗兵器なども出てきたし、ホットな分野だけどどう展開していくかは未知数。さすがにド級戦艦みたく、流行ったけど使えなかったなんてことにはならんでしょうが
普通に日本も買えるなら買ったほうがいいレベル
こっそり米製兵器で迎撃できるかも調べておけば、まあアメリカに干されるだろうね。。
TB2は既存の技術と構成要素の集積なんで、コストと武装は別として同様の開発手法を用い本気で取り組めば、日本にも数年で同等の試作機を飛ばせるだけの技術蓄積はある。技術的ハードルの高いものではないが発想と開発アプローチには見習うべきところが大だろう。
日本は不慮のトラブルで民間に被害が出ることを恐れて導入できない
導入するとしても有人機が視界の範囲で随伴する運用になるはず