英下院の国防委員会で委員長を務めるトビアス・エルウッド氏は「将来の脅威に対応するためにはGDP比2.0%程度の国防予算では足りない」と述べ注目を集めている。
参考:Expansion into the Pacific must come with more defense funds, says British lawmaker
英国はインド太平洋地域と欧州地域の安全保障を同時に維持するため国防予算の大幅な増額を必要としている?
英国のジョンソン首相は冷戦終結後に縮小の一途を辿っていた英国軍の規模、能力、国防予算を拡張すると宣言、420億ポンド/約5.8兆円の国防予算とは別に独自のロケット打ち上げ能力を備えた宇宙軍の創設、専門のAI機関の設置、サイバー部隊の創設などの新しい分野に今後4年間で165億ポンドを追加投資すると発表した。
この追加投資の発表によって英国の国防予算は今後4年間で平均約10%増加(約6,000億円)することになるため、米国を除くNATO加盟国の中で最も多くの資金を国防予算に支出(GDP比2.0%以上)することになっているのだが、英下院(庶民院)の国防委員会で委員長を務めるトビアス・エルウッド氏は「これでは足りない」と言及して注目を集めている。

出典:Royal Navy / OGL v1.0
外交・安全保障分野の研究を行うポーランドのシンクタンク「カジミエシュ・プワスキ財団」主催のフォーラムに登場したエルウッド氏は「我々は現在GDP比2.0%しか国防予算を支出していないが、英国が将来に直面する安全保障上の脅威は国防予算にGDP比4.0%を割いていた冷戦時代よりも遥かに大きく、新しい分野の脅威(宇宙やサイバー)への追加投資は対処済みだが海軍への追加投資も必要になる」と指摘した。
このエルウッド氏の発言について米メディアのDefenseNewsは「英国がAUKUSに参加したのはインド太平洋地域における安全保障上の懸念が高まっているためだが、欧州地域もロシアの脅威が高まっているため追加の国防予算増額が必要だと言っているのだろう」と書いているのが興味深い。

出典:Public Domain
実際のところGDP比2.0%超えの国防予算が実現したのはトランプ前大統領がNATO加盟国に対して「もっと国防予算を支出して安全保障にかかるコストを負担しろ」と要求したところが大きく、この要求に対応するためNATOは加盟国に対して国防予算をGDP比2.0%まで引き上げることを要求、これに応じた数少ない国(加盟国全体から見るとGDP比2.0%に応じた国は少数)の一つが英国なのだが「インド太平洋地域」への関与と「欧州地域」の安全保障を同時に維持していくには2.0%程度の国防予算では足りないという意味だ。
果たしてインド太平洋と欧州の両方に対応するため必要になる国防予算の額=軍事力の規模はどの程度になるのかは不明だが、英国が将来に直面する安全保障上の脅威は国防予算にGDP比4.0%を割いていた冷戦時代よりも遥かに大きいとエルウッド氏は述べているので、仮に彼がGDP比4.0%台までの引き上げを要求しているのなら英国の国防予算は800億ポンド/約12兆円台となる。
関連記事:欧州最大の国防支出を決めた英国、2.3兆円の国防予算増額を発表
※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin
これもう完全に軍拡競争やないか
中国はたった30兆足らずの出費で西側諸国にその数倍以上の出費を強要できるってコスパよすぎるだろ…
冷戦ってそういうものでしょ
競争を仕掛ける側がそれを言うならともかく仕掛けられる側がそれ言っちゃったらソ連の焼き増しなんじゃ…
なんで仕掛けられないと思ってたの?で終わっちゃうから…
平和ボケってそういうことを言うんだよ…
いや中国だけじゃなくロシアもだし、さらに言えばその2つも単独で挑んでくる訳じゃない。
そこまでくると中露と競争するのやめた方がいいんじゃないかな他国民が思いそう
あきらめたら、そこで試合終了だぞ。全世界がウイグルになり臓器提供。
中露は現状のアメリカや欧州が主体の世界秩序じゃなく、もっと自分たちに都合が良い世界秩序を求めているのだから、放っといても必ず挑んできますよ。力を付けて。
天然ガスの価格でヨーロッパを翻弄する偉大なるプーチン様よ
日本政府もイギリスを見習うべきだ。
中国の脅威はイギリスよりも日本の方が大きいのだから。
日本国民はいい加減平和ボケから目覚めるべきだ。
平和を得るには金がかかるのだから。
問題はどこから予算を捻り出すか
増税?
社会保障カット?
国債追加発行?
よく知らないけどネットの意見では日本の借金は借金じゃ無いそうなので国債を山ほど刷って国防費に当てたら良いのでは?
知らんけど
日本円を発行できる日本政府にとって日本円建ての国債を発行する行為は日本円を直接発行するのとだいたい同じ意味合いになる。
ついでにいうと、新たに発行したお金で供給能力を高めると更に大きなお金の発行が許される求められる。というのが経済活動の仕組み。
政府支出の拡大で気をつけるべきなのはその増加速度と分野の偏りで防衛費とGDP比率で見るのではなく政府支出全体をインフレ率を見ながら調整するのが良し。
とはいえ額が額なだけに一度数字を落ち着かせてもいい気はするな
もう日本国内で国債引き受けるのは限界水準
実際、海外に引き受けして貰おうとしている。
支出を抜本的に見直すべき時がきている
国債自体はインフレ率とかを見ながら一応発行してるし海外債務が増えるのはもっとよくないのでは?
経済に関しては最近勉強し始めたばかりだからあまり良くは分からんが。
海外の国債引き受けは、本当の意味でギリシャみたいになるので相当まずい。特に返す当てがないのが明らかだからね。
日銀の保有は限界、という意見は常にあるが、それは日本銀行という団体の収支が返す当てのない資産で占められて悪化するというのうが問題と考えられるため。
ただ、収支が悪化して何が問題なのかといえば、日銀が発行してる円の信用が毀損されること。一方で信用を定量化するのは実質的には不可能であり、極端なこと言えばいくら国債を引き受けて円を刷っても、信用されさえすれば円の暴落は無い、というのがMMTの根幹(これは極論すぎると思うが)。
そもそも
・日本国民の現金・預貯金額は1000兆円で、戦後すぐの財産税法のように、凄まじい税金をかければ、残高を圧縮することが出来ると”海外”から認識されていること。
・1.2兆ドルもの米国債、+356兆円もの対外財産を抱えた純債権国であること。
から、手段を選ばなければ日本政府は国債を償還できるので、日銀が破産することはありえないと認識されている。
こんな認識だけど間違ってたらスイマセン。
ギリシャは共通通貨建ての国債なので自国で好き勝手発行できるお金じゃなかったから破綻したけど日本は違う。
日本政府が財政破綻するには、外国通貨建て国債を発行して外国通貨を入手し為替介入をしないといけないほどの重い輸入依存が続かないと返せなくて困るということにはならないので。
結局、日本・日本円・日本国債・日本経済を実際に支えているソレ、信用(と呼べるもの)は国内のモノやサービスを供給する能力。って感じかと。
そんでもって近年の日本政府が重要視している指標はPB黒字化目標であってインフレ率は脇で埃かぶってるよ。
合ってるよ。付け加えるのであれば常にインフレ率が低い事も信用醸成に一役買ってるかな。
国民の現金・預貯金は今後相続税で国に吸い上げられていくしな。
上書いた者だけど、そっか相続税で現金預貯金を吸い上げてくのか。
日本の問題は国債の残高じゃなくて、増加傾向が止まらないことと言われてるから、現金預貯金持ってる老人が死んだときどうするだろうと思ってたけど。
だから金持ちは今すぐ逃げろって煽る輩がいるんだろうな。
『国防国債』を創設することも一案。
利回りを上げ、償還期間を10~20年程度に。
銀行や保険会社、大手商社などが利確商品として購入すると思う。
平和ボケは政治家の方が酷い
軍のことしか考えない素人は気楽でいいんじゃないのか(笑)
日本の場合はアメリカ本土と紐付きの駐留軍と一体だから、イギリス並みに軍事費を引き上げると状況がまた変わる。勿論単独で中国に対抗するならイギリス並みでもとても足りないでしょう。
英国は、自国のように思っていた香港の民主派が弾圧されるのを
中国に英国領が侵略されていくように感じていて
黙って見ているしかない状況に苦しみ藻掻いてるんだろうね・・
そもそも25年前に見捨てたのがイギリスだから何とも思ってないと思うぞ
ただ中国に対しては有効的な外交ツールとしてしか見てないと思う
租借の期限が来て、事実上、返還以外の選択肢はなかったんだから見捨てたはないでしょ
一国二制度を50年間維持する約束を取り付けての返還で騙されたと思ってるはず
中国の発展とともに民主化されるだろう
と言う幻想が有った(というか今も根強い)からねぇ
見捨てたと言うより、勝手に期待して勝手に裏切られたと言ったほうが正解に近いかも
そもそも今回期限を待たずに中国が一国二制度を終わらせようとしてるから問題になっているわけですし
もし中国が期限を待って終わらせようとしたら他の国は内政干渉になるから非難出来ないのかな?
期限を待とうが待つまいがそんなもん中国の問題なことに変わりないよ
文革2.0で言論人とその支持者が何万人死のうが、天安門2.0でry
アホな欧米人が、民主主義こそ現時点では最善の政治体制で、文化の発展とともに目覚めた人民は漏れなく民主主義の信奉者になるであろう
と妄信した結果の何度目かの答え合わせなだけ
一国二制度は「経済制度」のことを指すので一国二制度を前に出して非難しても、「中国本土は社会主義だけど香港は資本主義ですよ」と簡単に反論されて終わる。
『香港島』は返還対象外だったんだよ。
25年前の英国は中国におもねって、香港島まで返還してしまった。
香港島を返さなければ、香港人たちは香港島へ避難できたし、
香港島経由で海外に脱出できた。
英国はその失敗を今さらながら悔やんでいるよ。
イギリスは国内に国防産業がちゃんと存在するから国防予算大幅うpしても
国内の金の流れが変わるだけの話で結局国内に還元されるから即可能な施策だけど
日本の場合、防衛産業が育成されていない中で防衛費増やしても
国富が流出していくだけの話になってしまうから簡単じゃないのよな
イギリスも日本も大して防衛装備品の国産化率変わらんしょ。
むしろ自衛隊の方がイギリス軍よりも規模大きいから国内防衛産業の需要は多いよ。イギリスの防衛装備品は完成品に関しては共同開発のタイフーン以外は売れてないから日本と大して変わらん。
BAE社を舐めすぎでは?
何で完成品の国内装備に限定して考えるのかな?
国内装備に注ぎ込んだ予算が国内防衛産業の技術向上や友好国との装備調達の相互協力につながって、部品の輸出とか開発協力とかの形で還元されるならそれでいいでしょ。
開発国以外…サウジアラビア、オーストリア、クエート、カタール、オマーン…それでもダメか?
平和は 他国につけ入られる好きのない状態
カネもヒトも時間も多量に消費してこそ得られるもの
我々は大人から嘘話を吹き込まれていた
イギリスの対応は常識的でいいな。
実際、金もないのにロシアは軍拡やサイバー攻撃を仕掛けてきており、安全保障上問題ありだからね。
それより問題なのはイギリスより地理的に近いドイツが全く対応していないこと。
2%なんて行く気がない上、生命線のエネルギー政策も問題あり。(ロシアのパイプラインに依存)
日本も2%目指していく方向がありがたい。
しかし、GDP2%ってゆうと国家予算の10%くらいになるので、なるべく国内にお金が落ち、国内産業の振興に繋がるような装備品などの使ってほしい。もちろん自衛官の給料や福利厚生もUPで。(トイレットペーパーも支給品にしてあげてね。)
なるべく国内にお金が落ち、国内産業の振興に繋がるような装備品などの使ってほしい
>> キヨ「だめです」
あの人、国産はクソとか海外産は無駄遣いとか、なんか一貫していないように見えるんだよね。
あの人の中では何か基準があるのかもしれないけど、それがよくわからない。
防衛省のやってることに反対、で一貫してる
日本が4%台にしたら20兆円越えかぁ〜、陸自と空自の予算を5兆円ずつにして海自に10兆円やったら10万トン級原子力空母の打撃群を5個くらい揃えられるぞ…妄想する分には良いね、実際には1~2兆円でも増やそうものなら野党と左翼系のメディアが発狂して右翼は狂喜乱舞するぞ
というよりそのレベルの増額となると社会保障費や教育インフラに注ぎ込んでいたカネをばっさり防衛費に回さざるを得ないんでそれを政策目標に掲げた時点で自民党が選挙に勝てなくなる…
イギリスのGDP 2.7兆$
アメリカのGDP 21 兆$
日本のGDP 5 兆$
インドのGDP 2.6兆$
(合計 31.3兆$)
EUのGDP 15.6兆$
中国のGDP 14.7兆$
(合計 30.3兆$)
各勢力のGDPを観察すると見えてくることもあると思い調べてみた。財政統制権をブレグジットにより英が取り戻したこと。クアッドの構成国。EUと中国が離れられない訳。米のテーパリングがどういう影響を与えるか。 何か見えてくることありますかね?
それに似たような話を何日か前の記事で管理人が取り上げてたぞ
ロシアは韓国以下だから、物の数に入らんか?
経済力のみ見た場合、ロシアは劣って見えるが
エネルギーを自給出来るロシアと
自給出来ない韓国では
総合的な国力ではロシアが上かと
資源大国なんで鎖国には遥かに強い。人口も日本より多い。実力では韓国と同じには扱えないね。
こうして見ると、もうヨーロッパ諸国は自国の軍備を廃止して「EU軍(仮称)」に統合した方がいいんじゃない?GDPだけで見たら中国やアメリカに匹敵する規模なんだから、一国一国で軍隊持つよりEUが軍隊作った方が絶対強いでしょ。今後はEU加盟国同士がどう連携するかでグレートゲームは変わると思うな。まあ、英国があんな孤立主義を取り続ける限り無理だと思うんだけどね…
イギリスは、英連邦にもっと影響力を持たないと。
イギリス1国では、無理過ぎる。
英国の場合良くなかったのが、冷戦終わる10年前に成立したサッチャー政権から既に軍縮に舵を切っていて、そのうえソ連崩壊後の欧州軍縮でも積極的に予算と資機材を減らしてしまったので今カッツカツだってこと。
英本土周辺の守りはロシアが永遠に経済低迷して軍が機能不全で居てくれることを前提に通常戦力を可能な限り削りSLBM頼り。そうやって浮かせた予算で作ったのがQE級を中心とした海外遠征軍だったのに、欧州情勢の変化とロシア軍の再建加速で通常戦力が足りなくなっている。
中国のせいで世界中が軍拡しつつあるな
世界中がタッグを組んで対中国ブロック経済してしまえばいいのに
それを70年以上前にやられた国があってね、結局、暴発して世界大戦になっちゃったけどさ。
だから、中国規模の国力を持つ国にそんなことをしたら、ブーメランが帰ってきて大迷惑になるかな。
日本のGDPは高いからそれだけの予算が有れば、そこそこの
装備が揃いそうなモンやけど、仮に1億円の予算があっても
中抜け天国のせいで蓋開けてみたら1千万円程度の成果品にしか
ならんかったって事がまま有るからなぁ…
国内で防衛関連事業をやってる企業が少ないし数少ないやってる企業も海外に比べてノウハウが未熟だから金額を増やしたところで国内にはあまり償還されてない・輸入品の価格が高騰しているから数を揃えきれないってだけやと思うぞ。
最近中抜け中抜けみんなうるさいんだが、問題はその支出が妥当かどうかじゃないか?
1000万相当の物しかできない、て嘆くのは良いが、だったらそれをそのまま買わなかったことの理由まで考える必要があるのでは?
そもそも、中抜きに対するパンピーの食いつきが良すぎて妥当性に対する検証抜きで記事になって燃えちゃうからなぁ
cocoaも中抜きで騒がれたけど、IT業界の中の人たちは冷めたもんだったぞ
作業分担や機器調達考えたらそんなもんやなって
ほんと煽り記事しかでないからね。細かいこと言えば大量の人員を国で抱えられるのか、とか全部内製するための人材をあつめるための報酬は公務員の給与体系とどう整合性をとるのか、とか考えないといけないからね。そもそも業務の適正な報酬はどうやって決めるのか、という根本的な問題がおざなりになっているように見える。
あるいは、国の予算の支払いの自由度ってほとんどなくて、経験のない企業から見ると面倒くさいので、国の業務を受注する企業が限定されている節があるように思えるけど、どうなんだろうか。
正直イギリスが中国の驚異だのを感じるのには疑問がある。放っておけばそんなに驚異ではなかろう国となんでわざわざ対立したがるんだろう
アメリカは覇権競争で日本やオーストラリアは安全保障問題だが香港にしろ太平洋上の領土にしろ本国にとっては本質的に大した価値のないものの為にわざわざ出張るかね
アングロ同盟の義理なのか?
ヒント:一帯一路はイタリアまで伸びてる
だからフランスは慌ててるんだよなぁ
中国が覇権を握ると、イタリアとトルコのどちらかが欧州地域における盟主になって、
フランスの地政学上の地位が喪失して落ちぶれるのが目に見えてるから
イギリスとアメリカは「特別な関係 (Special Relationship) 」ですからね。世界中どんな国もこれほど密接な関係はない。
あの2国は歴史、宗教、言語、法体系、血統を共有してますから。
経済面で脅威になったから上回られる前に摘むのかな
やはりアングロがトップの世界が心地よいというかそうじゃないと不安だから(彼らにとっては)
一つ言いたいのは、中国の脅威がここまで膨れ上がったのも、アメリカとイギリスの楽観が生んだものだってこと
アメリカ議会の公聴会で、
「中国はアメリカに絶対に勝てない、中国の脅威は孫の世代の脅威だ」って、笑いながらぬかしてた
もはや大英帝国なんぞ存在してないって
過去にすがると惨めだぞ
香港を早めに手放したときに、すでに中国人から足元見られていたんだよ