スペインのEL PAÍS紙は「24機のF-16を入手したいとウクライナは望んでおり、困難な場合はラファールかグリペンを入手したと考えている」と報じたが、ウクライナ空軍のイグナト報道官は「180機の戦闘機が必要」という認識を示した。
参考:Ucrania aspira a obtener un primer envío de 24 cazas de los aliados internacionales
参考:Информация чувствительна: Игнат указал на важную деталь из-за заявлений СМИ о “24 самолетах”
ウクライナ全域の空をカバーするためには180機の戦闘機が必要
スペインのEL PAÍS紙は「ウクライナ空軍のイグナト報道官が24機のF-16を入手したいと明かし、困難な場合はラファールかグリペンを入手したいと考えている」と報じており、この作戦は非常に複雑な政治的交渉が必要な上、パイロットやエンジニアの訓練にも半年ほどかかるため「短期的にこのような戦闘機を戦場で頼ることができない(ウクライナ人パイロットの訓練費用が米国の2023会計年度予算に含まれているものの訓練開始のゴーサインは出ていないらしい)」とも述べたらしい。
EL PAÍS紙は「ウクライナ侵攻のどの段階でも航空戦力(有人機)は決定的な役割を果たしていない。これは生存性の高い移動式防空システムを無力化できなかったためで、両軍とも戦闘機やヘリコプターを前線の限られたエリアで短時間だけ使用するに限られている」と指摘し、最速で2023年後半に入手した戦闘機を戦場に投入できるというイグナト報道官に見方についても米空軍のジェームズ・ヘッカー大将の発言を引用して「F-16をウクライナに提供しても複雑なロジスティックスの問題で作戦投入まで2年はかかる」と紹介している。
この記事を受けてイグナト報道官は「我々がF-16を24機欲しがっているという話がメディアに登場したが、この手の情報は非常にデリケートなものでパートナーは希望的観測で流される話を好まない」と述べ、EL PAÍS紙の記事は憶測に基づくものだと示唆した格好だ。
ただイグナト報道官は「何れウクライナは西側タイプの戦闘機に切り替える必要があり、最初のステップとして2個飛行隊(1個飛行隊は12機)の話をするかもしれないが、必要とされる戦闘機の数を考えると24機では到底足りない。少なくとも5個旅団分(1個旅団は3個飛行隊で構成)の戦闘機が必要になる」と明かし、戦闘機の種類には特に言及しなかったものの「ウクライナ全域の空をカバーするためには180機の戦闘機が必要」という認識を示したため注目を集めている。
因みにイグナト報道官は「このテーマに関する結果を急がないでほしい」と述べているが、180機という数字は流石に、、、
関連記事:英空軍高官、現時点でウクライナへの戦闘機提供は優先順位が低い
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo/Tech. Sgt. David Salanitri
おねだりはなんぼやってもタダやで
多分ウクライナ側も無茶な要求だとは分かってるぞ
前記事の通り、下手に航空機にリソースさくより対空システムの強化に全力注ぐのが賢明な選択でしょうね、ええ
そのサポーターは伸縮性がありそうですね。
ロシアの大規模動員によって宇軍の前線が大きく押される事があったら、まとまった数の戦闘機の供与もあるかもしれませんが、膠着あるいは宇軍善戦の状態では防空システムの優先というのが現実的でしょうね。
戦後や長期戦も見据えてちょっとずつ導入し始めるのはよいかもしれませぬ
ははは、今現在必要性のない数兆円分の兵器の話をするなんて余裕ですねえ。
味を占めたとしか表現出来ません。
数兆円も命や自由、秩序や平和の代償と考えれば安いものでは?
今のウクライナに航空機援助が適切ではないというのは完全同意ですが。
安いものだなんて全く思いませんね。
ロシアには、もし戦闘機が供与されたときように備えさせるから、不可能だろうといったものがちだと思う。公式の場はロシアへの情報提供だから、ベトナム戦争のときみたいに、裏で話し合われて、両者表で演技してそう。
まあ、ロシア相手に領空全域で航空優勢を維持するには180機くらい必要というのは嘘ではないと思いますよ。
ただ、そんな事を単独で出来る国はそうそう無いわけなので、ウクライナ単独で維持できるのは、せいぜい40機くらいかと。
結局、戦後にどこかの国がウクライナとの安全保障条約でNATOの代わりになってやるしかないでしょうね。
180機というのは暗にNATOの空爆参加の用意をしておいて欲しい旨の遠回しな要請ですかね?
NATOの空軍機を減らす前提であれば機数は物理的には揃えられても、ウクライナだけで運用を考えた場合、
180機は10年計画とかの話になりますよねこれ。
今回、開戦当初は選択肢としてあり得なかった戦車提供が実現しました。
ジリジリと次第に「無礼講モード」になってきましたので、NATOのウクライナ領空限定かつ空限定での参戦は
2月のロシア大攻勢が成功してウクライナが本格的に崩れかかってきて単独防衛が無理っぽくなってきたらあり得るかもしれません。
NOE飛行でフレアを焚きながらであれば何とかCASが出来るような、きわめて烈度の高い戦場に戦闘爆撃機を多少投入しても費用対効果が悪いのは目に見えてますもんね。ロシアは戦域後方から運用して充分効果があるS-300/400のような長距離SAMを多数保有している訳で、ウクライナ上空で航空部隊が活動できる場所はかなり限られるでしょう。南部戦線での対地支援や黒海上空での海上阻止なんかは可能性あるかもしれないですが、それもウクライナにとっては陸からやるほうが安易な選択のような。
いずれにせよ西側規格の空軍建設は戦後の話ですよね。戦争が続くようであればF-16や中古タイフーンの供与があるかもしれませんし、停戦出来たのであればFA-50やKF-21などが候補に上がるのかな?
そもそも、ウクライナには十分な頭数のパイロットがいるのだろうか
乗換え育成も含めて考えると、将来の目標に聞こえる
AFVやSAMを速くくださいと言っていた時と比べると話のトーンが低いですから
東欧に残ってるMiG-29が送られていないのなら、それらを送った方が良いような気がしますね。
F-16が困難ならラファールグリペンなんだ…?
まあそれはともかく、ミグ以外の戦闘機は現実味なさそう
パイロットの育成とか戦車とは比較にならんだろ
そりゃ大国ロシア相手に航空優勢を取ろうと思うならこの程度は必要だろ
問題はそんな規模の支援は現実的じゃないだけで
戦闘機を運用するのは陸上車両とは訳が違う 戦闘機単体では意味をなさず基地設備も必要
パイロット・整備員にどれだけの養成時間が必要か知ってればナンセンス
更に航空基地は攻撃に対していちばん脆弱
中古の戦闘機を集めてきて航空傭兵師団を編成しましょう!!
A-10を手に入れてトムキャットを飛ばしましょう!!
180機を捻出しようと思ったらモハベ砂漠位しか在庫が無さそうだけど、レストアに何年かかるんだ…
>これは生存性の高い移動式防空システムを無力化できなかったためで、両軍とも戦闘機やヘリコプターを前線の限られたエリアで短時間だけ使用するに限られている
この問題を解決しないままF-16が180機あっても同じなのでは?
F-16はA仕様でもV相当に改修できるので、市場には数十機をタダでひねり出す余裕はないだろう。
しかし、そこに次のステップは改修するより新造しちゃった方が安いと思われているブロック3F以前のF-35Aがあるではないか?
もう自走対空砲の探索レーダー並みに首を横に振って「むむむむ」と言っているアメリカの姿が見えるが
ロシアとは終戦とはならないのでは、そもそも今時戦役は宣戦布告をしていないし。
戦後は、NATOの最前線となり、停戦状態のロシアと対峙することを考えると、
特に大きな数字とは思えないです。実現の可能/不可能は置いておいて。
似たような戦略環境にあるイスラエルを見てみると、F15×73、F16×260、F35×33、
で合計366機です。その他に色々と対空システムを持っているのは周知と思います。
これに比べれば、控えめな数字では、と思います。当事者は経済的に大変でしょうが。
軍備を誇るような余裕も意図もないのでは。
レンタルがOKなら揃えられるかもしれないが、パイロットと整備の問題は解決せんのよな。
パイロットに関してはバトル・オブ・ブリテンの亡命ポーランド航空兵みたく、ポーランド人義勇兵(本国の紐付き)が搭乗すれば解決するかもしれないが。
まずは敵防空網制圧用に F-16 じゃないの?
東側の戦闘機用ミサイルの内、高性能の物が不足している可能性はどうなんでしょう?
アトールレベルの物はともかく、レーダー誘導の物なんかは東欧で生産できてたのかな?
アメリカが自国のシステムに組み込むには老朽化してる砂漠のモスボール出す局面なのでは?自国が必要になった時にアビオ古い第4世代とかどうせ役に立たないし
流石に今の戦場に出すならば、最低でもルックダウン能力は必須。UVAや巡航ミサイル相手の空中ミサイルランチャーだけとしてもね
で、F-16は最初有視界ドッグファイターとして開発された機種だから、初期型のレーダーや電子戦装備が貧弱極まりない訳で(スパローすら使えない)
実質的にV化が必須だとすれば、機体は有ってもレーダー他を用意するのにどれだけ掛かるか……
また自衛隊のF-15の半分が近代化できない理由と同じく、近代化には機体全体を巡る配線のやり直しも必要なので、これもマンアワーを喰うという……