ウクライナメディアは「NATO首脳会談で採択されるウクライナ加盟に関する文言は「全ての加盟国がウクライナの加盟に同意し、条件が満たされている場合にのみNATOに招待する」という内容だと報じており、即時招待が含まれていないと指摘している。
参考:НАТО не запросить Україну до переговорів про членство, але прибере з вимог ПДЧ – джерело
参考:Німеччина блокує запрошення України до НАТО на саміті у Вільнюсі, – джерело
ウクライナメディアは「NATOの最終決定にはウクライナの(即時)招待が含まれていない」と報じている
インテルファクス・ウクライナは11日、複数の関係筋の話を引用して「NATO首脳会談で採択されるウクライナ加盟に関する文言は『全ての加盟国がウクライナの加盟に同意し、条件が満たされている場合にのみNATOに招待する』という内容だ」と報じており、NATO加盟国はウクライナの加盟条件から加盟行動計画(MAP)を除外することで合意したらしい。

出典:NATO
米国のバイデン大統領は「戦争中の国を新たな加盟国に迎えることは出来ない」と、ホワイトハウスのカービー報道官も「現在のウクライナは戦争中で(今直ぐ同盟に迎え入れれば)NATOとロシアが戦争状態に陥るため、直ぐにNATOへ加盟する可能性は低い」と、英国のウォレス国防相も「米国の主張と同意見でウクライナの加盟を決めるのは戦争終結後でなければならない」と述べているため、全ての加盟国がウクライナの加盟に同意するのは戦争終結後という意味になる。
恐らく戦争終結の定義は「ウクライナとロシアの間で法的に戦争を終結させるための和平条約の締結」になる可能性が高く、通常なら何年もかかる加盟行動計画(MAP=加盟候補国を同盟基準と一致させるための政治及び軍事な改革プログラム)は除外されるため、ロシアとの戦争が法的にも終結したと加盟国が認めればウクライナのNATO加盟手続きは通常よりも迅速に処理されるはずだ。

出典:NATO
ただ「NATO首脳会談で採択されるウクライナ加盟に関する文言」の内容はゼレンスキー大統領が期待したものからかけ離れているため、ウクライナメディアは「NATOの最終決定にはウクライナの(即時)招待が含まれていない」と報じている。
因みにドイツは首脳会談で採択される文言から「招待」という言葉を削除して「全ての条件が満たされた場合」「加盟に必要な全ての基準を満たしたと全同盟国が合意した場合」という2段階の手続きを設けることを要求しているらしい。
追記:NATOのストルテンベルグ事務総長がウクライナに関連した3要素を加盟国が採択したと発表、1つ目はウクライナ軍のソ連基準をNATO基準に移行することを含む複数年に渡る支援プログラム、2つ目はNATO・ウクライナ評議会の設立、3つ目はウクライナがNATO加盟国になれることを確認し加盟条件から加盟行動計画(MAP)を除外、これによりウクライナの加盟プロセスは2段階から1段階に変更され、全ての加盟国がウクライナの加盟に同意し「条件が整えばNATOへの招待を発表する」と明かした。
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※アイキャッチ画像の出典:NATO
NATOが自らロシアに宣戦布告するような真似をしないのは当然ですから今のウクライナが加盟できないのは仕方ないですね。
「全ての加盟国がウクライナの加盟に同意するのは戦争終結後」かつ「全ての加盟国が合意し条件が満たされた際に加盟招請」とはゼロ回答に近いと言わざるを得ない。
そもそも戦争終結の道筋は全く立っていない。南部での反攻作戦に成果が見られればクリミアと引き換えにウクライナからの撤兵というdealをする予定だったのかもしれないが、ロシアから譲歩を引き出すための戦果が今のところ無い。
この戦争の終結シナリオは色々考えられるが、両者ともに突破口を開くことができず朝鮮戦争シナリオになれば、休戦は成立しても公式には戦争が終わらない。このシナリオでは再侵攻の懸念からNATO加盟の道筋は立たず、800万ともいわれるウクライナ難民の帰還は進まず、復興投資も滞りウクライナにとって破滅的なシナリオになる可能性が高い。
以前報じられたウクライナ軍事支援に賛同する国(NATO加盟国に限定されない)で構成される安全保障の枠組みについては今後発表があるのだろうか?(個人的にこっちが本命ではないかと予想)
軍事援助する国による安全保障の枠組みは結局何をするんでしょう?
NATO加盟国が現状ウクライナの加盟を認めないのはロシアと戦争をしない為ですが、NATO以外のウクライナに軍事援助する国も自ららロシアと戦うのは嫌でしょう
現状ウクライナがロシアを国内から叩き出すのは現実的ではなく、仮に今のまま休戦を行うなら安全保障としては休戦ラインをロシアが超えたら共同で防衛に当たるというぐらいでウクライナと共同で先制攻撃を行い国土奪還に当たるなんてものでは無いでしょうし。
自分も各報道を当たってみているんですけど結局よくわからないというのが本音なんですよね。
ウクライナがNATOに入れないのは核戦争を避けるという論理なら、加盟国が戦争に巻き込まれたら自動的に5条発動なのにNATO加盟国が提供できる保証とは何ぞやとなるので。
ただ米国は対中国のことを非常に意識せざるを得ない一方、すぐそこがロシアのポーランドとバルト三国は安全保障上ウクライナに倒れられるか休戦を強いられると即最前線になるので、NATO内でもウクライナ安全保障枠組みへの本気度の差は激しいのではないかなと思います。
ウクライナが、NATOに加盟できずに対ロシアの前線になるだけなのであれば、もっと外交を上手くやる手段なかったのかと考えてしまいます。(ロシアが、ウクライナを侵略したのは、もちろんダメな事なのですが)
ウクライナの利益を考えた時に、ロシアから天然ガスを格安に入手して、便益を得ていた事実もありますよね。ウクライナは、EUとロシアを両天秤に掛けて、利益を得ようとして完全に失敗したのではないでしょうか。
冷戦期は、ドイツとポーランドが前線になり、お互いの国土に戦術核兵器を打ち合う展開が予想されていました。
ウクライナは、ウクライナ国内だけが完全に前線(戦闘中)となり、ウクライナ人が生活するうえで何のメリットもない事実が残り続けています。
ウクライナに残ったのは、廃墟や地雷、多数の傷病軍人、壊滅した工業基盤など、負の遺産だらけになっています。
ウクライナに権力争いが戦後に生じないのか、世界からの投資が戦闘地帯に本当に集まるのか、少し懐疑的に見ています。
ウクライナが戦争前よりも豊かになる事は、人口減少国でもあるので、今から5年程度では不可能ではないでしょうか。
多国籍企業が、復興事業に絡むのであれば資本を支配して、ウクライナ国内に利益が残りにくいスキームにする事も当然考えられると思います。
クリミア危機が起こるまで国の半分は新EUな一方、もう半分は新ロシアなもんで内政も外交もハードモードだったから、
後知恵で考えてもどうしようもなかったとしか言いようがないかなと。しかも政府が腐敗しているというおまけ付きだし。
その点で言えば今まではベラルーシのほうが上手くやってきたかもしれないけど(GDPも実はベラルーシのほうが上だったし)、
あそこも独裁の反動でこの先どうなることやら。
東欧情勢は複雑怪奇なり
主張としては非常に理解できる部分が多く、廃墟になった国がまた豊かになるスキームや、復興が実現性が不透明なのはその通りだと思います。
一方で、仰ってる天秤のくだりが戦前のものなら、EU(西欧)とロシアの両方から利益を得ようとしてたのはウクライナに限らず、どこも両方にオッズをしてたと思うところですね。EUなんかは戦争始まるまで資源をロシア頼みでしたし、ロシアも半導体等の先端産業はEUやアメリカ等に頼ってた訳ですので、ウクライナの過失が原因とは言いにくいのかなと。
クリミア危機のきっかけとされるユーロマイダン革命も、ヤヌコーヴィチがEUとの交渉を中断して、ロシアに急接近した事が原因の一つともされてます。なので、強いて言えば時のウクライナ政府の腐敗と急激な政策転換がウクライナの過失でしょうか。あるいは革命的な活動そのものか。
少なくともこの革命以降、ロシアのウクライナ政策は強硬姿勢を見せるようになりました。
あとは、NATO加盟はその成否や、戦争の勝敗を問わずウクライナはロシアとの前線として戦い続けると思います。起きてもロシア側に侵略の意思が消えてからですかね。どんなに言い繕っても、NATOとロシアの対立は不可逆的なものになりましたから、冷戦程でないにしろ緊張関係は暫く続くところでしょうか。
とりあえず、まずゼレンスキーは「ロシアとの交渉」を掲げて当選したんですがいざ交渉をやってみてわかったのはロシアの
言う「交渉」とは「ウクライナが事実上ロシアの属国になる」だったと政権幹部が言ってますね。
そもそもプーチン政権にとっての主権概念は「米国や中国とロシアのような核を持った大国しか持ってないもの」という考えですし、かつての「共産圏」のようにウクライナを勢力圏の一部とみていました。
まぁクリミア併合とドンバス紛争やらかした時点でプーチン政権がまともに外交やる気有ったのかと言うと…
いや、ゼレンスキーの公約の第一番目は「ネオナチの排除」だったと記憶しています。
ゼレンスキーの公約を見てもそのような内容はないですね(ジェトロのサイト)
大統領選挙の時の正式な公約です。
記録に残っているはずですよ!
戦争中にNATOは加盟出来ないという絶対的な条約があるので
ロシアは50年でも100年でも戦争やめませんよ。
トルコのエルドアン大統領は単にウクライナとロシアの両国に死刑宣告しただけです。
プーチン大統領は既にウラジオストック港を中国に引き渡しましたが
ただ中国を強化するだけですね、現在ウクライナとロシアの領土は両方中国に取られています。
西側諸国の都合の良いストーリー
①NATO以外の国を含むウクライナ支援体制を明確にし、ウクライナが要求する武器・弾薬の供給体制を強化する
②ウクライナが領土を奪還し戦争終結後、NATO加盟を超特急で認める
でも、それは若干無理筋があります。
占領地のままでの停戦でなく、ウクライナがすべての領土を取り戻すということは、
そうなるためには、例えば、ウクライナ東部のロシア系住民を、すべてロシア側に難民として送り出すなどの何か対策が必要かもしれない。
そうでなければ戦争は終わらないし、そうでなく、ロシアが東部の住民を見捨てる(ロシア側の視点からすれば)という、そこまでの敗戦を受け入れるのはなかなか大変だと思う。
それは、NATOや米軍が参戦すれば可能かもしれないが、その場合は核戦争の可能性が大きいと思う。
加盟に関して曖昧にされたけど悪いようにはせんやろ
南北朝鮮パターンだとしてもロシアのポジションは北朝鮮よりはるかに質の悪い存在なんだし、
ロシアと国境を接してる国は戦後はナチ帝国の防波堤になるわけだからウクライナと同じ立場で、
同じNATO加盟国の間でも国境を接する国とそうでない国で明らかに負担に違いがある
その事実で揉めるにきまってるからそこで加盟ワンチャンあるのでは
ウクライナのNATO加盟が高いハードルである事は周知の事実でしょう
スウェーデンでさえまだ加盟できていないのですし
例え戦争中では無かったとしても難しいと思います
ただし、加盟しなければ意味が無いわけではありません
ウクライナが加盟を希望し、NATOが将来の加盟について前向きだという事
お互いに利害が一致する部分があるからこそこれほどの支援が行われている
交渉としては、ウクライナは最大の希望をまず主張するでしょう
無理だとわかっていても、とりあえずNATOへ即時加盟したいと言いますよ
それは仕方ないと思います
現実的には、現状ではいつ支援が打ち切られてしまうかわからないので
さらに強力な武器の供与や、支援継続の確約を得たいといった所ではないかと思います
今までより踏み込んだ決断して欲しいという希望はあるでしょうね
問題はこの内容でゼレンスキー政権が持つのかどうか、という点ですね。
戦争に勝てばバラ色の未来、破壊されたよりもはるかに豊かで平和な世界が待っている、と思ってウクライナ人はこの地獄の大戦争をやってるわけですが。
それが当てのない夢物語となってしまうと、内政的に厭戦気分が払拭し難くなります。泥沼の戦争へと突入させた政権の責任問題にもなるでしょう。
・・・ブチャ以前ならそのコメントにも少しは説得力が有ったでしょうね、というか三日でキーウを落とせると思ってたプーチン政権は内部で武力抗争やらかしましたけどその惨状はご存じない?
うーん、泥沼の戦争へと突入させた政権の責任問題、というのはプーチンに向けられるべき言葉ですよね。
そもそもゼレンスキーは政権を持たせるために抗戦しているわけではないと思いますよ。
むしろ「プーチン政権」「ロシア人」に置き換えた方がしっくりくる気がする。
負ければブチャのように虐殺され、文化は破壊され、東部のように最優先でロシア人として徴兵されて次の侵略戦争の捨て駒にされる、となればウクライナ人が必死になるのも当然です。
別に彼らはバラ色の世界や以前より豊かな世界を求めているわけではありません。
政治軍事を語る前に市井の人々の声を理解すべきでしょう。全体主義は効率は良いですが個々の人間性を認めません。我々は本能に従って巣を維持するハチのようなクローン集団ではないのです(ハチを蔑んでいる訳ではありません)。
でも、それもやや一方的かもしれませんよ。
例えば、マリウポリなどでは、復興が進んで市民生活がもどってきています。
ハチのような社会と言われましたが、ロシアではまだ一般の動員ができない社会です。一方ウクライナでは、道や道路で拘束さらて戦場に送られたりしますし、言論や政治の自由はロシアよりもっとありません。
なぜ、反感をもたれるようなことを言うのか、ロシアが一方的に正しいということでなく、それは今の日本や西側のメディアが一方的だからです。
かつて、日本帝国が南京大虐殺とか宣伝されましたが、一方的な悪だと宣伝されていた状況と同じなんです。戦前の大本営発表と戦後の日本悪逆論と同じなんです。複眼的思考が必要だと思います。
一方的な悪以外の何者でもないですよ
国際法を踏みにじって戦争を仕掛けてるんだから
複眼的云々は関係なく国連憲章違反です
言い方は悪いが、「ゼレンスキーがNATOに核攻撃を要請した」というデマをチェック無しに拡散した人に複眼的思考と言われても…
一連の発言を見ても、ポンポコさんは複眼的というより、元々西側や既存メディアに反発または懐疑的な思考があって、それとは違う情報を信じやすい傾向があるんじゃないですか?
でなければ核攻撃デマへの疑問や、そもそも侵略が無ければ(ロシアにとっては自国領としてる)マリウポリは復興なんてする必要も無く、死んだ人は今も生きていたということに考えが行くと思うんだが
客観性と中立を履き違えてない?
フェイクニュースであったのなら、すみません。
実は、私はゼレンスキーの過去の何回かの発言が記憶にあり、今回の発言の文脈から核の先制攻撃と読み取ってしまったのですよ。
そして、もし、よろしければ、ゼレンスキー発言のどこがどのように誤訳なのか、ご教示いただけると有難いです。
そうすれば、この問題について、もっと深く明確な理解になるのではないかと思います。
とにかく、ツイッターがフェイクと認定とかでなく、自分の頭で考えることが大事だと思います。
すみません。
回答があるかどうか、確認しにきました。
実は、私は、ゼレンスキーのこの発言は先制核攻撃であると、今、現在も考えています。
確かに、その一文は「先制攻撃」であり、「先制核攻撃」ではありません。だから、この先制攻撃が通常兵器か核かわからないではないか、核とは断定できないのではないか、と言えばその通りです。しかし、これは揚げ足とりのような反論にも思えます。
なぜなら、声明全体やこの一文の周囲の文章からは、この一文も核でなければ意味が通りません。この声明の全体は、先制攻撃の結果の惨状を見せて、ロシアが核を撃つのを止めさせるという論理なんです。核施設(論理的に原潜も含むだろう)を全部先に先制攻撃して、ロシアが核を実際上に撃てないようにするという論理ではないのです。
もちろん、昨年10月にこの声明が出された時のロシア側の反応も、当然に核先制攻撃と受け取っていました。
メドベージェフは「ゼレンスキーは狂っている、精神科を受信しろ」と激しく対応しています。
プーチンは「ロシア側から先に撃つことはないが・・・」と冷静に対応しています。
日本語でゼレンスキーの発言の全文を出して、それで検討した方がいいですね。訳の間違いや、ゼレンスキーの過去の発言も参考にして。
もっとも、あなたの意見の方が正しいかもしれません。とにかく、自分で調べて自分で考えるのは大切ですね。
そのバラ色の未来とやらをウクライナ人が描いているというエビデンスは?
もしかしてあなたの脳内アンケートですかな?
まあ要するにNATOを当てにした、信用したゼレンスキー大統領がそもそも甘かった、バカだった、能天気だった、二階に上がったらハシゴを外された、というような話になりかねない、ということですよね。
徹底抗戦派のウクライナ国民、ウクライナ兵からすれば、国家やNATOにだまされたんだ、と思うかもしれませんし、和平派のウクライナ国民からすれば、それ見たことか、やっぱりだ、というようになるかもしれません。
反攻作戦失敗でアメリカの弾薬枯渇というような話がウクライナ国内に広まればなおさらです。イギリスで訓練を受けても、実戦はそうそう訓練通りにはいかないのがわかりました。
そもそもウクライナは国力から考えてロシアと戦う為にはNATOに頼らざるを得なかったですし、だからゼレンスキー大統領も例え無理筋でも戦後の事を考えてNATO加盟について言わざるを得なかった訳です
更に、これまでの戦闘で「負けたら滅亡」だと分かっているウクライナ人は、今更騙されたと思っても戦いを止める訳には行きません
この辺りは「西欧よりもタリバンの方がマシだ」と考えて自ら国を崩壊させたアフガニスタン人とは違う点です
その上で問いますが、もしも貴方の考え通りならば「ウクライナはソ連邦崩壊時に独立してはいけなかった」と言う論理が成立してしまうのですが、その点についてはどうお考えですか?
(でも、ロシア軍は現在クレミンナで攻勢を開始したとの情報が有るから、ロシアは貴方の考え通りに行動しているのかも?)
後、蛇足ですが米国の弾薬不足に関してはクラスター砲弾の供給で打開策が示されている事を指摘して置きます
>国力から考えてロシアと戦う為にはNATOに頼らざるを得なかった
普通はNATOに加盟してからロシアとコトを構えるよね、と。
いきなり何の約束もNATOとしてないのに、突然ロシアに「俺はこれからNATOに入ってお前と敵対するつもりだ!」と叫んで、ロシアに「じゃあ今のうちにお前を殴っとくわ」とタコ殴りになっている現状は一種のコメディですよ。
そもそも他の旧ソ連の東欧諸国は上手く立ち回ってちゃんと無血でNATOに入れてるんですよ。スウェーデンなんかももっと前に入ってもしかるべきところを、辛抱強くじっとタイミングを待って、そして何とかようやく道筋をつけることが出来ました。
外交戦略ってのはそういうものですよ。
「我々はやりたいからやりたいことをする、我々はNATOに入りたいからNATOは我々を加盟させるべきだ!」というウクライナの姿勢は瑞々しい青春を感じさせる純粋なものですが、それがまかり通るほど世界は優しくないというのが現実ですね。
普通は主権国家の同盟選択権を踏みにじって戦争を起こす事はあり得ないんですけどね
ロシアに普通を求める事が間違いだったのかもしれないですが
ウクライナ戦争以前に21世紀で一度も大国による戦争が起きた事がないならそのようなお題目も通じると思いますが
現実はそうではないですよね
21世紀に大国が主権国家の同盟選択を拒否するために戦争を仕掛けた先行事例があるんでしょうか
不勉強なもので教えていただけると助かります
>21世紀に大国が主権国家の同盟選択
「同盟選択の侵害」と言う、国家主権の一つでしかない事例で区切る必要性は特に感じませんね
政権転覆という国家主権の否定を目的として、大国が国際法違反の侵略戦争を起こした事例が21世紀にはあるんですから
同じ国家主権でも、「政権転覆」ならOKで「同盟選択の侵害」は許されない
そうお考えになられる理由を、不勉強な私にご教示頂けますか?
Easyさんが明らかに同盟選択権を話題にしているので
私はそれに対して返答をしたのですが
勝手に拡大解釈してご教示しろと言われても意味が分からない
>普通はNATOに加盟してからロシアとコトを構えるよね、と。
それは今だから言える事であって、ウクライナが独立してから今日までの経緯を知れば分かると思いますが、ロシアが侵攻するまでのウクライナと言うのは親露・親欧米派が地域によって分かれていて国論がまとまらなかったんですよ(勿論、政府や官僚等の腐敗も影響しているが)
この状況は2014年のマイダン革命とその後のクリミア・ドンバス紛争でも続いていました
そして皮肉な事ですが、ウクライナはロシアに侵攻されて初めて国論がまとまった訳でして、そんな国に今更説教しても無意味です
それで一つ問いますが、貴方は「こんな事になる位ならウクライナはソ連邦崩壊時に独立してはいけなかった」と思っていらっしゃるでしょうか?
NATO側の条件設定が厳しいのではなく、クリミア半島奪還までを目標に掲げているゼレンスキー政権が妥協できるのか否かでしょう
プーチンが譲れないところにまで踏み込んでいては永遠に停戦には至らないと思う
今回のNATO首脳会談で加盟国が確認したウクライナ加盟条件は
①ウクライナ・ロシアが平和条約を締結する(当事国間での戦争終結合意が必須)
②「加盟行動計画」を加盟条件から除外。①を満たせば全加盟国の合意をもって迅速な加盟手続きを可能とする。
ここで、①はウクライナが決断する問題であることを暗に示唆していると思われます。
ウクライナには終戦条件を選ぶ権利があり、(最悪)ロシアの主張する終戦条件を呑む ~(最善)2014年以前の状態を回復、までの選択幅があります。その判断はウクライナ政府に預けられているということかと。
ウクライナの領土保全及び奪還作戦遂行に必要な武器等支援の継続と範囲拡大は可能な範囲で約束するが、どこで戦争を止めるかはウクライナの主権に係る問題ということでしょう。
きわめて現実的な方針だし、
ウクライナ側も口では非難してても仕方ないことはわかってるように思う。
今のところ、ロシアはこの戦役を戦争とは言っていないでしょう。
半ば、国内問題みたいな言い方をしていますよね。無理筋と思いますが。
戦争でなければ、終戦はないでしょう。良くて停戦/休戦では。
朝鮮半島や第四次中東戦争直後の中東みたいですね。
となると、ロシアがどうにかならないと問題は解決しないようにも思えます。
ロシアが自国領土(?)から独立を認めたのは、WW1の後と、ソ連崩壊の後でした。
いずれも政変/国体変更の混乱期でした。
そういう時でないと、ロシアから譲歩を引き出すのは難しいかもですね。
となると、ロシアが倒れるか、米英と同盟を結ぶか、でしょうか。
NATOとしては情勢が膠着で落ち着いてウクライナを舞台にパワーゲームをするというのはそこまで悪い状態ではないという温度差がありますからね
ウクライナの国としての未来は破滅的ですけどそんな事は周りには関係無いわけで
海外避難した女性とかが出産すればそれはもうウクライナ難民二世な訳でそんなのが続けば本当に国としては破滅だよな。
いや加盟国のすぐ隣で大戦争やられてる時点で十分悪いんですけど…?(経済的混乱や難民流入等)
フィンランド・スウェーデンがNATOに加盟し軍事費の拡張振りを見てもNATOがそんな生温い考えで居るようには見えませんが…
あまり拙速に手続きを飛ばすような真似をすると悪く言えば戦争で悲劇のヒロインになれば加盟できるってことになりますからね
その代わりロシアに勝つための支援はスピードを上げるべき
ウクライナとロシアの講和条約という法的決着がNATO加盟が条件と聞いて思ったのが、この戦争はロシアは宣戦布告していないなので国際法的には「戦争」では無いのでその点どうなっちゃうのだろうという点と、ロシア政府はこの戦争を戦争だと定義していないのでウクライナ政府を交戦相手として法的に講和したらプーチンは失脚するリスクが高くなるんじゃないかという点
ロシア視点で見ると一歩間違えればロシア内戦のきっかけになりかねないのだけど。
朝鮮戦争方式で戦争が止まった場合であっても、南がここまで復興できたのだから、西ウクライナも希望は捨てなくて良いと思う。