欧州関連

米戦争研究所、ロシア軍はソレダル西郊外からウクライナ軍を追い出した

米国の戦争研究所は「入手可能な全ての証拠はソレダルでの組織的な防衛が維持できていないことを示している」と指摘し、ロシア軍はソレダル西郊外からウクライナ軍を追い出した可能性が高いと発表した。

参考:RUSSIAN OFFENSIVE CAMPAIGN ASSESSMENT, JANUARY 12, 2023

戦争研究所はソレダルを占領されても「差し迫ったバフムート包囲の兆候はない」と見ているが、バフムート郊外の状況も良いと言えない

戦争研究所(ISW)は12日に発表した報告書の中で「確認されたジオロケーション映像を見る限り、ロシア軍はソレダル西郊外からウクライナ軍を追い出した可能性が高い。入手可能な全ての証拠はソレダルでの組織的な防衛が維持できていないことを示しており、ゼレンスキー大統領が言及した『ソレダルの陣地を維持している』とは『ソレダル市内』ではなく『郊外近くの陣地』を意味している可能性が高い」と言及、管理人が確認した視覚的な証拠ⒶⒷⒸⒹⒺⒻⒼも「ソレダル西郊外」に集中している。

出典:GoogleMap バフムート・ソレダル方面の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ソレダル中心部のⒽⒾⒿで確認された視覚的証拠の内、比較的新しいⒿはワグナーの兵士が住宅地の中を闊歩しているため「中心部の制圧は完了している」と解釈するのが妥当で、ウクライナ軍陣地と思われる視覚的証拠はソレダル西郊外=①で確認されているため「ソレダルの大部分をロシア軍に奪われた」と断言してもいい時期だろう。

さらにロシア側の情報源は「ソレダルの北西部分にもワグナーが入った」「ロシア軍がヴァイセルを制圧した」と主張しているが、これに関して視覚的な確認が取れていないの何とも言えないが、現在のロシア軍(ワグナー)の勢いを考えると可能性は0ではない。

出典:ZOKA Ⓙを闊歩するワグナーの兵士

さらにバフムートでも新たな方向からロシア軍の攻撃が行われており、ピドロドネの南西方向から侵入したロシア軍とウクライナ軍がⓀで交戦しているのを視覚的に確認、バフムートの南でもⓁⓂにロシア軍が到達しているのが確認されているため「オプトネはほぼロシア軍に抑えられた」と判断すべきだ。

バフムートへの接近を阻んできた東や南の拠点はロシア軍に制圧されてしまったため、今後バフムートに対する攻撃は更に激しさが増す可能性が高く、ソレダルの残り区画を突破されるとスラビャンスク方面と接続するM03方向に回り込まれる可能性もあるので同地を巡る戦いはクライマックスを迎えている。

出典:GoogleMap バフムート方面の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ポパスナ、トシキフカ、セベロドネツクが陥落すると「リシチャンシク」があっという間に包囲されたことがあるので、ウクライナ軍はソレダル(の残り部分)とクリシェイフカを維持しながらバフムートを防衛する必要がある。

追記:ロシア国防省は正式に「ソレダル占領」を発表、さらに「ソレダルを確保したことでバフムートの兵站を遮断して包囲することが可能になった」と主張している。

関連記事:ウクライナ侵攻323日目の戦況、ロシア軍がソレダル周辺で突破口を開く
関連記事:ウクライナはソレダル占領を偽戦果と、ロシアは市内の敵兵士を殲滅したと主張

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

ウクライナ侵攻323日目の戦況、ロシア軍がソレダル周辺で突破口を開く前のページ

ロシア軍はソレダル占領を宣言、ウクライナ軍は市内中心部で戦闘中と反論次のページ

関連記事

  1. 欧州関連

    リトアニア人、クラファンで調達した資金でウクライナに対空レーダー提供

    ウクライナに対空レーダーを提供するためリトアニア人はクラウドファンディ…

  2. 欧州関連

    各国が別々に進めるタイフーン用レーダー開発、最終的な勝者はイタリアか

    ドイツとスペインは共同でCaptor-E/MK.1を、英国は単独でCa…

  3. 欧州関連

    英新政権、AS-90の追加提供を含むウクライナ支援パッケージを発表

    英国の労働党は14年ぶりに政権を奪還し、スターマー政権のヒーリー国防相…

  4. 欧州関連

    ウクライナ、ロシアが鹵獲した欧米製兵器をハマスに引き渡したと発表

    ウクライナ国防省情報総局は9日「ウクライナの信用を傷つけるためロシアが…

  5. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフをアゼル領土と認める用意がある

    アルメニアのパシニャン首相は22日「ナゴルノ・カラバフを含む86,60…

  6. 欧州関連

    ナゴルノカラバフ紛争で優勢なのはアゼル軍か? それともアルメニア軍か?

    ますます激しさ増すナゴルノ・カラバフ地域の戦いはアルメニアとアゼルバイ…

コメント

    • —-bis
    • 2023年 1月 13日

    私はほとんどROMなのですが、ロシア軍優勢の記事は途端にコメントがなかなか伸びませんね。
    管理人さんも十二分に状況(OSINT等)を確認されたうえで記事にされているので議論に二重にタイムラグが生じているような感覚を覚えました。

    さて、現在のロシア側の要因ですが、これは追加動員→訓練→配置という戦力増強プロセスが完了したことなんでしょうか?
    ※その効果が波及して、例えばPMCの戦力を抽出して集中運用しているという可能性も含めて

    いずれにしてもロシア軍は味方補給線の維持、敵補給線の妨害・破壊、人的損害を顧みない歩兵飽和攻撃といった本来の?用兵に回帰?しつつあり手強くなって来ているのではないかと感じました。

    21
      • カーセンサ
      • 2023年 1月 13日

      こんな戦況を伝える記事でウッキウキでコメント書き込むのなんて、「ほら俺の言う通りだっただろ!」したい親露派反米陰謀論者の方だけですからね。最近ウキウキのT●Tさんとか。
      私も基本ROMですが、ウクライナ劣勢の記事も、ウクライナ優勢の記事も、大変ありがたく拝見しています。管理人様に感謝です。
      このブログは、コメント欄での皆様の議論も魅力だと思っているので、こういった記事でもコメント欄が盛り上がる?といいですね

      19
        • —-bis
        • 2023年 1月 13日

        > このブログは、コメント欄での皆様の議論も魅力だと思っているので
        同感です。皆様に感謝を。

        管理人さまもありがとうございます。

        12
      • もへもへ
      • 2023年 1月 13日

      >ロシア軍優勢の記事は途端にコメントがなかなか伸びませんね。
      みんな求めてるのは悪逆非道なロシアを絶対正義なウクライナがボコボコにする記事ですからね。
      感情移入できる情報がほしいだけなので、ロシア優勢の記事なんてストレスのもとでしょうよ。

      私もウクライナ万歳のコメントとウクライナ批判のコメントと両方書いたことありますが、
      称賛のコメント来るのは前者だけで後者には批判の返信ばっかですよ。

      19
        • —-bis
        • 2023年 1月 13日

        ここの住人さんは感情派と理論派と両方いらっしゃるような気はしています。
        前者のほうが強い?のかなぁ??
        両方混ざっている方が一番多いのかもしれませんね。

        9
        • ボリス
        • 2023年 1月 13日

        中立的で客観的なコメントしたいですが…実は「ウクライナよりも日本の侵攻を目論んでた」ことを鑑みますと…そりゃ、ウクライナを応援しますよね。

        首都キーウ侵攻時では、東京都心に例えて八王子で自衛隊がロシア軍を食い止めてることを考えれば他人事ではないですし…ましてや占領された所では拷問や強○が行われてることを知った上でロシアを応援する方が難しいですよね。
        それが例え指示ではなく末端の犯罪行為であったとしても…それがロシア人の本質だ!って、支配されていたポーランド及びバルト三国が主張してるんですからね、ロシア人が全員クレイジーじゃないとしても警戒することに越したことはないですよね。

        19
          • ぬっこ
          • 2023年 1月 14日

          日本侵攻計画があった説はさすがに眉唾ですけどね…
          勝ち目の無いWW3を始めようってのにそんな昼飯選ぶようなノリは…

          9
            • ボリス
            • 2023年 1月 14日

            ニューズウィーク22/11/25のスクープ記事(FSB職員のリーク)ですが…
            ニューズウィークは世界的にも信頼性が高いと思いますけどね。
            まあ、「信じるも信じないも貴方次第」でしょけどね。

            8
              • 無無
              • 2023年 1月 14日

              それが本当ならば、いったいロシアは安保条約をどうみているのかという重大な疑問が残るもんで
              アメリカは参戦しないという確信でも持っているのかい

              3
                •  
                • 2023年 1月 14日

                まあでも計画くらいは本当にあるでしょう。
                オレンジプランじゃありませんが。

                5
      • ダヴ
      • 2023年 1月 13日

      問題点は消耗が激しい点でしょうね。セベロドネツクリシチャンシク占領後に長期間ストップを強いられたし。むろん動員兵で補ってるんだとロシア軍幹部は言うだろうが、ここ数ヶ月の情勢見る限り訓練された軍人じゃないとやはり大規模な突破は難しい。イジュームを失った今クラストマルクやスロビャンスクは攻略が困難だし。
       
      噂によるとハリキウ州から再度侵入するかもしれないとのことだが、それがロシアの大攻勢なのかもね。

      3
        • —-bis
        • 2023年 1月 13日

        前線の突破力については動員兵の練度次第ってところでしょうか?

        > 訓練された軍人
        これはこの前の動員じゃほとんど無理だろうしなぁ。。。
        私の祖父は大戦中に陸軍「予備」士官学校出て南方に送られましたけど、それでも半年の促成って言ってましたよ。

        兵の練度がどれだけ数で補えるのかについては逆に彼らのほうがよく知っていそうな気はします。
        促戦隊が本当に出ているのか分かりませんが、そんな概念が登場する軍隊をほかに知りません(ナポレオンも使ってたっけ?)。

        でも結局「問題点は消耗が激しい点」ですよねぇ。
        これは後々絶対に響いてくるし。

        3
      • 匿名
      • 2023年 1月 13日

      個人的には、ロシアは戦略的勝利と引き換えに、戦術的勝利の為に、バフムート周辺の局地戦で費用対効果度外視の集中運用をしていると見ています。

      少しでも戦勝点と支配地域を獲得し、停戦と言う形で精神的勝利を飾って終わらせたいのが本音ではないでしょうか?

      政治的に何某の勝利を飾れないと、プーチン政権が物理的に終わらされると、開戦当初より囁かれていますしね。

      12
        • —-bis
        • 2023年 1月 13日

        ロシア側は元々混乱していた東側2州と引き換えに南部1州を手放すことで手打ちにしたいんじゃないかと私は考えています。
        ウクライナ側が吞むかどうか別として、あちらの考えとして。
        でもウクライナ側はこれ呑んでしまうと、2~5年おきに同じ事されて最後はなくなっちゃう、と考えているし、実際にそうしようとしているように見えて仕方がない。

        13
      • 名無し
      • 2023年 1月 13日

      ナチスドイツ戦の頃のソ連やね
      相手が火力に乏しい時に有効な戦術だな

      ナチスも戦車ばかりで自走砲などの火力は不足していたから
      しかもその頼みの戦車もモスクワ一歩手前で補給切れ
      原因は規格の違うソ連の線路を使えなかったから
      鉄道による補給が行えなかった事

      3
        • —-bis
        • 2023年 1月 13日

        その辺のイメージがベースにあって書きました。
        ありがとうございます。

        「相手が火力に乏しい時」
        この辺りは、絶対量で見れば、現況と遠くないかと思います。

        2
      • トブルク
      • 2023年 1月 13日

      私も久しぶりに書き込みます。
      ロシア軍の飽和攻撃というのは、犠牲覚悟の大攻勢で短時間で敵を圧倒して戦線を崩壊させて決定的な勝利を得ることで、トータルで見て犠牲者を減らし、最短時間で戦争を勝利で終わらせるという考え方です。
      そういう意味で、バフムートのロシア軍の戦い方は、だらだらし過ぎです。
      ロシア軍にとってバフムートの戦いは、まだ先にある決戦を前に、主導権を保持しておくことが主な目的ではないかと。
      今は両軍とも、戦線の後方で決戦部隊を準備してるんじゃないでしょうか。

      6
        • —-bis
        • 2023年 1月 13日

        ありがとうございます。
        勉強になる興味深いお話です。

        ただ、バハムートの戦場にしても、ロシア側の味方歩兵が交戦中の陣地に砲撃を加えるほど最近はエスカレートしているようなので(裏取ってません)ロシア側に短期決戦の気配はあるのではないかと考えています。
        ちょっとテンポが上がっているのかなと。

        その先にある決戦、があるとしたらどのあたりになるか考えると面白いですね。

        5
      • tokumei
      • 2023年 1月 14日

      コメントが伸びないというより、関心が低いのではないでしょうか。
      田舎町であるソルダールは小さな街で軍事上の緊要地形や交通の要衝でもなく、近くのバフムートの背面に迫る位置というだけです。そもそもそのバフムートも戦略的価値がないわけで、PMCが町一つ獲ったという話題性が少しあるだけです。
      主観で申し訳ないですが、リマンをロシアがとったときは交通の要衝だったこともありコメントも多かったと思います。セベロドネツクやマリウポリも話題になったのではありませんか?
      昨年下半期の傾向としては、リマン攻勢やハルキウ反攻、ドニエプル川右岸撤退など大きく動くことが多く、ソルダールをPMCがとっても今後の大きな攻勢を考えると両軍に与える影響が大きいとはとても思えないです。

      4
        • 通りすがり
        • 2023年 1月 14日

        戦略的価値がないとか田舎町だから関心が低くと決めつけるのは違うな。

        小型ドローンが黒海艦隊の本部に突っ込んで中庭に小さな穴と窓ガラスを何枚か割ったけど、戦略的価値は皆無に等しい攻撃にみんな大いに喜んだじゃん。

        もしソレダルでロシア軍が大損害とか、動員した兵士が全員凍死したとかの話題なら飛びつくでしょ?

        別にロシアの肩をもつわけじゃないけど、ソレダルは戦略的価値がないとか意味がないって一線を引くのは極端なウクライナ擁護にしか見えないけど。

        14
          • tokumei
          • 2023年 1月 14日

          でもロシアのリマン攻勢の時は話題になりましたよね?規模の大きいな町であるセベロドネツクやマリウポリも話題になったと思います。
          黒海艦隊司令部施設の攻撃はその損害自体ではなく、重要施設に攻撃があったことが話題になったのではないでしょうか?
          大損害とか、全員凍死とか起きていない事象を引き合いにする意味がよくわかりませんが、ソレダルのウクライナ軍でそれが起きたらやはり話題になるのではないでしょうか?戦略的価値がなくても重要視するという姿勢もよくわかりません。ギリギリまで粘っても無理そうなら後退して戦線を引き直すのは今戦争でよくみられる傾向で、その後に起こる大規模な攻勢と比べると影響は小さいです。
          ウクライナ擁護と言いますが、小さい町とられても関心は低いというだけでそう解釈されるなら特に反論はないですね。

          6
    • ダヴ
    • 2023年 1月 13日

    ソルダール、バフムト周辺は去年6〜7月あたりから戦闘になってたし充分持ち堪えたというべきだろう。ソルダールも一気呵成とはいかないし急速なドネツク州攻略は現実的ではない。今後のウクライナ軍がどう動くかな。

    10
    • 名無し太郎
    • 2023年 1月 13日

    今回のロシアの猛攻も、ここまで損失が大きいと息切れするはず。そうなるとウクライナの反撃が始まると思う。
    しかしロシアは、また追加動員をかける。そして損害度外視の猛攻が再開され、きりがない。

    この戦いは制空権を獲得した方が、勝利を得る。双方が航空優勢を獲得できないから、このままウクライナに傾いたりロシアに傾いたりの、泥沼の消耗戦が続く。
    西側と東側とでは戦闘機の操作方法が全く違うから、今からウクライナのパイロットを訓練しても間に合わない。操縦できないので使いこなせないから、西側の戦闘機を送っても役に立たないという意見が多い。
    かと言って有人機の代わりが務まるほどの無人機は、今のところは夢物語だし。

    プーチンを勝たせてはいけない。プーチンをベットの上で死なせてはいけない。プーチンは戦争犯罪人として裁かれ、手錠をかけられた姿を公衆の場で晒し、その後に処刑しなければならない。
    そのためにもウクライナには勝って欲しい。ウクライナが航空優勢を獲得する手段は、ないものだろうか。

    26
    • 鹿の角
    • 2023年 1月 13日

    戦史だとよく「3か月にわたる戦いの末~」とか「翌春に行われた攻勢で~」とかあっさり書かれることが多いけど、実際に戦局をリアルタイムで追いかてけると3日間でも凄まじく長い。

    31
    • 黒丸
    • 2023年 1月 13日

    ワグネルのPDCAサイクルとOODAループがうまく組み合わさってきた印象を持ちます
    ロシア軍だと手間取りそうな状況でも、動員兵や囚人を餌にウクライナ軍の配置を割り出し、
    ワグネル以外の犠牲を場合により考慮しないで攻撃するワグネルだと決断が速いような
    即時決断の火力投射で敵を制圧しながら前進していく。

    民間企業が武力を有するというのは。2010年代前半ごろの日本アニメの定番設定のような気がしますが
    全体効率の前では動員兵は使い捨ての駒として扱うワグネルの行為は、
    人類の進歩に逆行する邪悪な資本主義ではないかと思ってしまいます

    9
      • ミリオタの猫
      • 2023年 1月 14日

      今回ソレダルでワグネルがやったのは、PDCAサイクルとOODAループと言うよりもWW2時のソ連軍の得意技「全縦深同時制圧」のコンパクト&アレンジ版かも知れません
      全縦深同時制圧の神髄は、最前線とその周辺に砲爆撃を仕掛けて敵陣にダメージを与えた後、第一梯団が相手の最前線に突入して犠牲を払いながら相手を痛め付け、そこから第二梯団のフレッシュな戦力をぶつける事で第一梯団との戦闘で疲弊した相手の最前線を突破すると言う点にあり、これをやられた防御側は敵の圧倒的物量に飲み込まれて壊滅するのですが、今回のソレダルでウクライナ軍が直面している状況がこれと酷似しているのは偶然では無いと思います
      つまり、ワグネルは動員兵と囚人主体の第一梯団と自前の経験豊富な傭兵主体の第二梯団の組み合わせとWW2のソ連軍に学んだ戦術でウクライナ軍の前線を突破したのかも知れません

      8
    • mun
    • 2023年 1月 14日

    兵の練度はウクライナが上とは言っても練度だけでは勝てませんし
    ウクライナに供与されている武器はロシアよりも高性能とはいえ
    ロシアに勝ちすぎないように手加減をして供与されていますので
    圧倒的に優位に立てるほどのアドバンテージはありません

    何より物量ではロシアが圧倒的に上回っています
    練度や武器の性能差によるアドバンテージを跳ね返すほどの物量を
    ロシアが投入してきたという事です

    ロシアは総力戦の構えです、絶対に敗戦を受け入れない
    とことんまでやる意思は明らかです、この姿勢は開戦から一貫しています
    NATOはどこかでロシアが引くだろうと甘い期待を持ち続けて来ましたが
    その期待は現実になりそうにないです

    NATOははっきり言って、ウクライナを勝たせるつもりは無かったと言っていい
    ロシアが適当な所で自主的に引く事を期待していたのでしょうけども
    いい加減ロシアの息の根を止める肚をくくらないと
    民主主義陣営そのものが瓦解しますよ

    15
      • TKT
      • 2023年 1月 14日

      まあ結局そこ、さまざまな誤算の最大の理由は、
      「どこかでロシアが引くだろうと甘い期待」
      であり、
      「ロシアが適当な所で自主的に引く事を期待していた」
      つまりハッタリや宣伝の効果に過大な期待をもっていたことであり、かといっていくら肚をくくっても、ロシアの息の根を止める軍事力や、経済力などはNATOにもEUには最初からないわけで、今さらもはやどうしようもないことが多いと言えます。

      5
      • AAArty
      • 2023年 1月 14日

      >NATOはどこかでロシアが引くだろうと甘い期待を持ち続けて来ましたが
      >その期待は現実になりそうにないです
      そうでしょうか?
      現状は露軍が押してはいますが、前進ペースを考えるとウクライナ全土占領までやるとは到底思えませんし、どこかで手を引くとは思います。
      最長でドンバス占領、最短でバフムト-シヴェルスクラインの占領で勝利宣言をして勝手に終わらせようとする気がしますけどね。
      「民主主義陣営そのものが瓦解」とはいかにも大袈裟すぎではないでしょうか。

      3
    • 58式素人
    • 2023年 1月 14日

    昔の事例に当て嵌めてみると。
    ソルダー及びバフムトの激戦の後、両軍に何ができるのかなと。
    両軍の予備戦力の有無及び多寡と地図上での今後の戦略によるのではと思います。
    作戦規模はだいぶ違いますが、スターリングラードに例えると、ドイツ軍は拘束され、
    より優勢な予備戦力を持つ赤軍は、ドイツ軍を包囲することに成功しています。
    今回は何方が何方でしょうか。その意味では、素人には未だ先が読めません。
    素人はロシア国を良くは思っていません。
    日本は、幕末に、英・露のうち英国を選んだ国で、それが正しかったとも思っています。
    ウクライナには当時の赤軍の位置に立って欲しいのですが。
    両軍ともに赤軍の後進ですから、お互いある程度、相手を読めているとは思うのですが。

    2
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  2. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  3. 中国関連

    中国は3つの新型エンジン開発を完了、サプライチェーン問題を解決すれば量産開始
  4. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
  5. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
PAGE TOP