フランスは7月14日のフランス革命記念日に空母シャルル・ド・ゴールの後継艦となる「次世代空母プログラム」を正式に発表する予定だと言われていたが、政治的要因と経済状況を考慮して延期になったらしい。
参考:Futur(s) porte-avions : la décision repoussée
フランス革命記念日に発表されるはずだった7万トンクラスの次世代空母プログラム推進は延期
フランスのパルリ国防大臣は5月、サンナゼールにある造船所を訪れた際に「シャルル・ド・ゴールの後継艦が2038年までに就役する」と発表して世界中を驚かせ、7月14日に予定されている革命記念日に合わせてマクロン仏大統領が「次世代空母(Porte Avion Nouvelle Generation:PANG)プログラム」推進を正式に発表すると報じられていたが、革命記念日に次世代空母プログラムが発表されることはなかった。
どうやら7月3日にフィリップ首相率いる内閣が総辞職したため、新内閣の立ち上げなどに時間を取られ8日に予定されていた国家安全保障会議の開催が延期になり「次世代空母(Porte Avion Nouvelle Generation:PANG)プログラム」推進の採択が出来なかったためらしい。
国防省の関係者は「8月中に国家安全保障会議が開催され次世代空母プログラム推進が採択される可能性がある」と話しているが、6月に実施された統一地方選挙で新型コロナウイルスへの対応や年金改革に批判が集中して惨敗を喫したマクロン大統領率いる与党(共和国前進)にとって、最も優先すべき課題は「次世代空母プログラム」ではなく2022年に控えた大統領選挙に向けて低下した支持基盤の再建だろう。
さらに新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済を立て直すための大規模な経済政策の実行が控えているので、当分は「次世代空母プログラム」の話を持ち出せる雰囲気ではなく、プログラム自体が延期される可能性が高いと言われている。
しかし現実的な問題としてシャルル・ド・ゴールの後継艦は何れ必要になるので、次世代空母プログラムが中止されることだけはないだろう。
因みにフランスが計画している次世代空母の大きさは空母「シャルル・ド・ゴール(基準排水量3万7,000トン)」を遥かに上回る「7万トンクラス」と言われており、固定装備される対空システムには指向性エネルギー兵器の採用が予定されている。
さらに同艦の航空支援システムには米国が新たに開発した「電磁式航空機発射システム(EMALS)」の採用が検討(実際に米仏間で調達に関する協議が進行中)されており、独仏主導で開発中の第6世代戦闘機「FCAS」を32機、早期警戒機E-2Dを2~3機、各種回転翼機を数機、新たに開発されれる偵察/攻撃/空中給油任務に使用可能な無人艦載機を搭載することが検討中だが、原子力推進を採用するのか通常動力推進を採用するのについては今のところ未定だ。
現在運用中の空母シャルル・ド・ゴールの退役予定は2040年なので、次世代空母の建造は少なくとも2030年前後に着手する必要があるのだが、艦の要求性能をまとめたり設計を行う時間を考えると余り時間は残されていないと言える。
関連記事:7月14日正式発表? 仏次世代空母は電磁式カタパルト採用で7万トン級か
※アイキャッチ画像の出典:Public Domain 空母シャルル・ド・ゴール
計画が延期かと思ったらただ発表が政治的ゴタゴタで流れただけか
7万トンに電磁カタパルトか
ちゃんと建造までもっていって欲しいものだが
省力化された大型空母の建造となると、本邦が本格的空母保有に踏み切る場合には大いに参考に出来るので(アメリカからの電磁カタパルト調達も併せて)、なるべく早く実現へと動いて欲しい所
何だかんだで、EUで一番真面目に(核戦力も含む)軍備整備と旧植民地の尻拭いをしている国家でも有りますし
7万トン級正規空母…
もう今から延期のグダグダの果てに計画中止になる近未来が見えているような…
ここはクイーン・エリザベス級を改設計したCATOBAR空母を建造するのが最も現実的かと…
とあるフランスの超電磁カタパルト
コロナの問題があるから仕方ないよね
不人気マクロンは首筋が寒いからな。
国民の人気取りにきゅうきゅうとしているし大統領選挙の事で手一杯だと思う。
また一隻だけか。
また一隻作るんか
日本も一緒に作ってF-3の艦載機改造モデルを載せてソウルを空爆しよう
良い考え
ついでに核兵器を配備、F-3に搭載できるよう改修して、核攻撃してほしいね
次は日本が核の脅威を教える番だ
下らない過激な事を言うな。
やってる事は街宣右翼と同じだぞ
街宣右翼と同じでいつのもヤカラの成りすましでしょ
左側を演じたり極右を演じたり、構ってちゃんも手を変え品を変え釣りに勤しんでいますね。
せっかく作るF-3をそんな穢らわしい事に使っちゃダメだ。
朝鮮半島には関わらないのが一番。
そういうアホの妄想は保守速報あたりでやってくれ
軍事ミリタリー速報も捨てがたいぞ?w あそこ昔はまだまともだったと思うんだが
このブログにも保守速報推しのアレな奴が住み着くようになったからな
あんなフェイクで客釣るアフィブログのどこに魅力があるんだか判らんわ
ここで保守速報を支持してる人もいるから、その指摘は不適当かと
また朝鮮人の釣りコメか?
あんなクソ半島、攻撃する価値もないわ。
空母が無くても空爆出来るでしょう?
EUの中で軍事的責務をちゃんと果たしているのはもはやフランスだけ・・・。
延期は仕方ないことだけれど成功はして欲しいと思う。
フランスは今でもアジア太平洋地域に領土が点在してるので、ドイツとかと違ってある程度の海軍力を保持する必要があるんだよな。
載せるモノの開発で大モメする未来が見える
欧州の次世代機開発がどれも前途多難だからねぇ…。
どうせFCASも流れる気がするしなんだかんだでF-35Cを買わされるか多少無理をしても引き続きラファールを載せ続けるくらいしかなさそう。
この空母が完成する頃はスパホも引退しているだろうかし、米海軍次期艦上戦闘機がどうなっているか不透明。
FCASが頓挫していたらF-35Cかラファール延命の選択の可能性も充分有り得る。
米海軍の次期艦上戦闘機が完成していれば良いのだけど。
こんな体たらくのフランスを「普通の国」と呼んで良いのだろうか
普通の国(ドイツ比
たしかにw
保守速アンチは通るっぽいのに軍事ミリタリー速報を悪く言ったコメは弾かれた謎
何がNGワードなのかよく分からないですよね。
恐らくblog主もよく分かっていないはず。
通るまで言葉を変えて気長に投稿するしかないでしょう。
お、上の投稿者だけどこれは通ったのか
特定の記事に書き込めないとかだったら、記事投稿者氏がブラックリストに入れたかなーとか思ったがそうでもなさそう・・・いまいち基準がわからん
それはともかく、コメ欄汚し失礼しました。仰る通り気長に投稿します
この記事﹙入札が近づく米空軍のRFXプログラム、勝者はT-50?それともM-346?﹚
リンク
の後半に『コメントについて』との表題で管理人の説明が載ってます。
参考までにどうぞ。
補足ありがとうございます。当該記事拝読しました。
手動承認ってなかなか大変そうだね
どんな時間帯でも普通にコメントが反映されてるから管理人の睡眠時間が心配になる
2200年まで運用するしかない。
頑張って寿命延長しよう。
西暦2200年ならヤマトが誕生しているよ。
なら、ブルーノアみたいに改良して宇宙へ。
悪いことは言わないから
身の丈にあった軽空母にしときなよ
うちの半分くらいの経済規模なのに
艦載機用途が無くなるからFCASもシンプルになるですけどね。
おフランスは制式はあきらめないでしょうね。
まあ、原潜、核ミサイルの運用費用もありますけど・・・
マジノ線を連想してしまう・・・国力を奪われて、他の国防は全くできなくなった。
だよな。
いっそのことイタリアのトリエステ買っちゃえば? って思う
太平洋にも領土があるから、イタリアと事情はちがうけど
フランスのCATOBAR空母保有は見栄というより、苦しい財政でも必死に安全保障の責任を果たそうとしてるように見える(右隣の国と違って)。
20年も経ったら中国の空母は5隻以上配備されて、西側諸国は対抗に大わらわになってそう。アメリカだけでは西太平洋に何隻も空母を常駐できないし、STOVL・STOBAR空母ではCATOBAR空母相手には不利。
その時フランスがフルスペックの空母を保有してれば、建造は英断だっと言われてる気がする。その頃にはイギリスも中国への対応に、QE・POWをCATOBARに改装してF-35Cかテンペストを艦載機化する必要に迫られているかも。世界初の空母機動部隊を運用した極東の某国も頑張らないと。