ゼレンスキー大統領は「ソレダル占領は偽の戦果だ」と主張したが、ワグナーのプリゴジン氏は11日夜、改めてソレダルの完全解放を発表し「降伏を拒否した約500人のウクライナ軍兵士が全員死亡、街中に遺体が散乱している」と明かした。
参考:Зеленский объяснил, для чего Россия лжет о “взятии” Соледара
参考:Спецоперация, 11 января: назначения в Минобороны, освобождение Соледара
見えてこないソレダルの詳細な状況、ロシアは特別軍事作戦の総司令官をスロヴィキン上級大将からゲラシモフ参謀総長に交代
ゼレンスキー大統領は11日夜「ソレダル占領という偽の戦果で動員されたロシア人に希望を与えようとしているが、戦闘は現在も継続中でドネツク方面は持ち堪えている」と主張、しかしワグナーのプリゴジン氏は「改めてソレダルの完全な解放と掃討を確認する。市内に残っていた民間人は全て連れ出されたが、降伏を拒否した約500人のウクライナ軍兵士は全員死亡した。街中にウクライナ軍兵士の遺体が散乱していて我々は地雷の除去作業を始めている」と明かした。
ソレダルの状況は依然として不明な点が多く「どちらが正しいのか」を現段階で判断するのは困難だが、市内中央はワグナーに占拠されている可能性が高く、Ⓐの岩塩坑周辺にウクライナ軍が「新たな防衛ライン」を構築しているという話もあるが、既にワグナーがソレダルの西=ⒷⒸに侵入(当該地点を占拠するに至っているのかは不明)しているのが確認されているため、退路を経たれる前に岩塩坑周辺を放棄していても不思議ではない。
ソレダルの範囲を厳密に言うと「青線で囲んだ範囲」のことを指すため、プリゴジン氏が言及する「ソレダルの完全解放」とは「ソレダルの主要部分を解放した」という意味になり、ゼレンスキー大統領が言及する「ソレダル占領という偽戦果」とは「まだ街の西部分を保持しているので完全占領ではない」という意味かもしれないが、T1302に沿った防衛ラインが「大きく突破された」という事実の前では些末な問題だ。
Telegram上では「ソレダル市内に散乱するウクライナ軍兵士の遺体だ」と主張する写真(撮影日時や場所が不明なので本物かどうかは不明)が複数出回っており、ショッキングな戦闘シーンの映像(上に貼り付けたTelegramの戦闘シーンは同じ場所のものだが視点が異なる。撮影場所はバフムート近郊やクレミンナ近郊だという説があるものの真実は不明)も登場しているが、再生するかどうかは各自で判断してほしい。
因みにロシア国防省は「特別軍事作戦の作戦指揮を強化する」という理由で総司令官をスロヴィキン上級大将からゲラシモフ参謀総長に交代させると11日に発表、さらにスロヴィキン上級大将を特別軍事作戦の副司令官に任命した。
追記:ドネツク人民共和国は11日「自国領のピドロドネを解放した」と発表、この拠点はバフムートの郊外に位置する村で「ワグナーが村の東区画を占領した」と主張していたが、ドネツク人民共和国の発表はピドロドネの完全占領を意味しており、これが事実ならバフムートは北側からも直接攻撃を受けることになる。
追記:ルハンシク州のガイダイ知事は11日「ロシア軍がルハンシク方面に約3万人の兵力を集結させている」と明かした。
🎥Destroyed Ukrainian VAB armored personnel carrier of 46th Airmobile Brigade in the area of #Soledar.#UkraineRussiaWar pic.twitter.com/f9nkBEPute
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) January 11, 2023
追記:ロシア軍がソレダル市内と郊外を結ぶメイン道路=Ⓓ(48.698374,38.046183)でウクライナ軍のVAB装甲車を破壊したのを視覚的に確認、もし市内中央やⒶの岩塩坑周辺にウクライナ軍部隊が残っているなら「包囲された」というのは事実である可能性が高い。
関連記事:ワグナーはソレダルの大部分を占領、岩塩坑はウクライナ軍が保持か
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関連記事:露ワグナーが「ソレダル制圧」を発表、大釜にウクライナ軍を捉えた?
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
「ソレダルを完全解放!」と騒いでいるのがワグナーだけというのは気になりますね。
本当にソレダルを制圧できたらロシア政府も騒いでいるとは思いますが。
そしてこのタイミングで総司令官交代は攻撃が順調ではないことを証明していると思います。
しかしそれは彼らの想定より順調でないだけで、確実に進んでいる。だからこそ西側も以前より一段階上ほど支援にステップを進めようとしているわけだが、残念ながら現場の兵士には亀の歩みより遅く見えることだろう。
そうでもない
リンク今はロシア軍反撃に遭っているよ
交代の理由は気になるところですね。
単純に考えれば事実上の更迭ですが、ドボルニコフの時と違って更迭に前兆がないんですよね(wikiなどではドボルニコフの後任はジドコとされていますが当局の発表もなかったのでドボルニコフの繋ぎの代理だったのかなと)。
あと更迭であれば副司令官というポストが用意されるのも前例的に不自然な感じがします。
平易に考えれば参謀本部との連携強化が狙いでしょうか。
体調不良という線もまあなきにしもあらず。
仕事量調整として見ると確かにスロビキンの負担軽減にはなりますが、ゲラシモフが参謀総長とウクライナ戦線の総司令官の兼任という状態になって首を捻るところ。
悪い方に考えれば守勢向けのスロビキンから攻勢向けのゲラシモフへの変更ということで攻勢準備が完了したとも取れます。
とにもかくにもこの交代劇から考えると、ロシアにとってはこの2人の将軍が頼みの綱で他にこのクラスの指揮を任せられる人材はいなさそうに感じます。
前にドネツクのプシーリンがバフムトの戦果発表してプリゴジンがキレたから雇用主のロシアであってもワグネル以外の組織が発表できないんだろう。
ワグネルはロシア軍でなく自分たちの戦果であると強調してるから。
肢体が散乱しているからと言って、それがウクライナ兵かどうか区別はつくんですかね。
ワグナーは動員兵を背中から撃ってきたと言う話ですし、一面に死体が広がっていたとしても何の不思議もありませんが。
少しは自分で画像を探してからコメントしようよ。
出回ってやつを見たけど明らかにウクライナ軍の兵士の遺体だよ、だって黄色や緑色のテープを巻いてるし、軍服にウクライナの国旗も確認できる。
露側が便衣兵使って攻撃掛けてるとの話もありますので何とも。
装備がよく似てる分、下手な他の紛争よりは見分けがつきやすいだろう。マーカーつけてるし。
スマホでなくタブレットかパソコンの大画面で見てみな。
死んでるのはウクライナ兵。
負傷させた敵兵が手を挙げ降伏しても撃ち殺すロシア人…
ロシアの動向をいちいち事細かに取り上げる必要ってある?
ここも親ロぽっい記事が増えたな。
嫌なら見に来なければいい。文句を言うくらいならもっとウクライナによってるとこを見てくればいい。自分はここの管理人さんが中立的に書いてくれてこのウクライナ侵攻の最新情報の中で一番信頼性があると考えている。まあ、信頼どうこうは自由だが、もう一度言う。嫌なら見に来なければいい。
大本営が見たいなら別なとこ行こうか
敵を知らずして勝利はない。プロパガンダに溺れたいなら西より東の方が向いてるとおもう。まぁ程度の問題でしかないが。
全く逆ですよ。
ロシア軍の動向を詳らかにしてネットに公開するのは親ウクライナ的行動です。
OSINTは今や軍にとって大きな脅威であり、ウクライナ軍は公式に自軍の情報をネットに上げないようお達しを出してます。
陥落したかどうかは別として、何週間もかけた攻勢で押し込まれてるのは間違いないんですよね。
不思議なのは、なんでこの時期にワグネル社の作戦領域で突出攻勢が成功してしまったのかということです。ロシア国防軍サイドで人員の補充が始まってローテーション制や波状攻撃が出来るくらい余裕が出てきたという話は各所で聞きますが、ワグネル兵が増えている訳では無いらしいんですよね。そのうえウクライナにしても動員していない予備役兵がまだかなり居て、人的に切迫している訳では無いそうです。
ぱっと思い浮かぶのは他の戦線でロシア兵が充足してきたからあぶれたワグネル兵が全部バフムト市に投入されているとか、同じくロシア兵の増員で攻撃頻度や烈度が上がったお陰でウクライナの他方面部隊も余裕がなく、11月ごろにはできていたバフムトへの兵力補充が難しくなってきたんじゃないかってあたりですが、あるいはもっと他の理由でウクライナの防備体制の維持が難しくなっているのかもしれません。
ロシア国防軍側で人員に余裕が出たとしても前線線に行き渡るには時間がかかるし、戦線の維持を同時に考えると余裕ある部隊から各自突撃させられる訳でもない。とすると、ロシア側動員兵の充当の恩恵を真っ先に活かせる場所がワグネル部隊のバフムト市だったと、そういうことなんですかね。もしそうなら、この先バフムトで起こったような攻撃が前線線に拡大するような事もあるんですかね…
もちろんウクライナ軍の方が兵器、弾薬が不足している、捕獲兵器も部品がなくて修理できない、部品があっても停電で修理できない、戦車も残り少なくて、イギリスのチャレンジャー2戦車や、ポーランドのレオパルト2戦車が仮にくるにしてもその台数は10台前後でしかない、というのもあるでしょう。
ソレダルに援軍を回したくても、他に地区も攻撃されて突破されそうなので回せない、というのはまさに第一次世界大戦で、連合軍総司令官のフォッシュ元帥が行った
「飽和攻勢」
であり、連合軍が、フランス・イギリス・アメリカ軍の指揮をフォッシュ元帥に統一させたのもそのためであり、今のロシア軍が作戦総指揮を改めてスローヴィキン将軍ではなく、ゲラシモフ参謀総長に取らせるのも、そのためかもしれません。
またワグナー社は、傭兵に加えて、囚人兵、犯罪者も入隊、入社させていると言われますが、結局、戦場で兵士が行わなければならないのは、殺人や略奪であり、たとえ囚人や犯罪者であっても戦場においては優秀な兵士となり得ることは十分に考えられます。
フランス外人部隊なども昔はそうだったと言われ、今もそうかもしれません。昔の日本映画でも
「独立愚連隊」
とか、
「兵隊やくざ」
というのがあり、
「ランボー・怒りの脱出」
なども、犯罪者で囚人だったランボーをトラウトマン大佐が釈放させて、ベトナムに送る話です。
もちろん、シリアだとか、アフガニスタン、イラン、北朝鮮だとかの特殊部隊から入っているもいるかもしれず、あるいは
「反米特殊部隊OBオールスターズ」
のようになっている可能性もあります。
>反米特殊部隊OBオールスターズ
ソレナンテ、エクペンダブルズ…。
しかし、元アフガン特殊部隊員がいなければ良いのですが。
米国や英国が元兵士のアフガン難民受け入れした方が結局はお得だと思うんですけどね。
過去の歴史書や娯楽産業の中で起きた事と現実の分別が付かないのは、クレムリンだけにして欲しいですね
大戦時に犯罪者で構成された第36SS武装擲弾兵師団は、パルチザン掃討やワルシャワ蜂起鎮圧の際に、任務遂行を無視して虐殺、略奪、婦女暴行の限りを尽くし、ドイツ国防軍どころか武装親衛隊にすら面汚しと嫌悪されていましたよ。
軍隊と山賊を分け隔てるのは、規律を重んじるか否かであり、あなたの言う優秀な兵士は、制御不能な無法者に過ぎません。
重ねて申し上げますが、蛮行的な価値観は過去の歴史書や娯楽産業の中で留めておくべきで、実践したり実用的と考えるのは、クレムリンだけにして下さい。
いやでもそもそもその第36SS武装擲弾兵師団の話しというのも、歴史書がソースの話なわけですよ。
一般人から徴兵された正規軍の兵士だからと言って、常に制御可能とも限らず、反乱や不服従を起こす場合もあり、またウクライナ軍の方はそういうのもあって、オルガリヒが自己資金でアゾフ連隊や、クラーケン連隊のようなののを編成して、内務省管轄の国家親衛隊に編入させたりしたわけです。
映画だから全てが創作や虚構とも限らず、一定の現実を反映していると思われる映画も多いのです。
>常に制御可能とも限らず、反乱や不服従を起こす場合もあり
「常に…とも限らず」とか「…場合もあり」とか。
一般的傾向の例外や少数事例をクローズアップで強調すれば典型的な印象操作。
物理法則ならともかく人間社会の現象傾向を「蓋然性」という観点から論じれないなら客観的分析とは言えず、ただの自己主張に過ぎませんね。
自省という概念が欠落し、歴史書に記された過去の惨禍を成功体験として認識し実践してしまうのは、クレムリンだけで十分です。
ウクライナ軍には、NATOの訓練を通じて規律を学び、新しい組織文化として浸透させて欲しいと思っています。
娯楽産業で取り扱う過激な表現を、現実に再反映しても良いと思うのは、クレムリンだけで十分です。
西洋的な規律や文化がうまいこと浸透するかはわからない。手綱がほどけて失敗に終わった結果というのも私達はフセインやビンラディンで知ってます。
欧米のああいうドロドロした政治を背後に持ったところの規則正しかったり誠実に見える文化や規律の、一見矛盾した価値観というものがウクライナに根付くのは相当時間を要すると思いますよ。ウクライナは第二次大戦からして全く軍事即政治でしたし。
>>結局、戦場で兵士が行わなければならないのは、殺人や略奪であり
おいおい、いいかげんにしてくれよ…
殺人はともかく、略奪が兵士の仕事だって?中世かよ??
兵士と山賊は区別してくれ。略奪は兵士の仕事じゃねぇよ
やっぱり親露派の頭ん中はロシア軍と同レベル
ソレダル全域を焼き尽くす勢いで焼夷弾投下してる映像ありましたし、かなり手練のPMCが急に増えたという話もありますね
どちらにせよウクライナにとってはまずい状況には変わりないですね…
ずっと渋ってた西側戦車提供がいきなり進み始めたのもウクライナ軍の状況が我々が認識しているよりも悪いことの証左だったりするのかな…
ブラッドレー供与発表かの時点で遠からず戦車提供まで進むとは思ってたけど、まさか一週間と経たずにポーランドからのレオ2供与が発表されるとは思ってなかったので
ちまたに流れているウクライナの東西分割による停戦プラン、その最終的な形を達成するためにゲラシモフ参謀総長を新司令官としてテコ入れを図ってるとすれば、ウクライナの抗戦も限界に近づきつつあり、西側もそこを理解しているのかも
終戦後の地域安定のためにも勝たせすぎるとまずいけどロシアに勝たせるのが1番まずい。
動画見たらわかるけど、銃をすぐに撃てるようにしないと反撃出来ずに死ぬハメになる。
これは一生忘れない教訓になったわ。
殺された二人の兵士に、心から哀悼の意を表する。
役に立たないで欲しい教訓ですね。それ。
それ以前に最初にグレネードでダメージを負ってうずくまってたからしゃーない。これはロシア兵がうまくやった。
ロシア側にとっては数日で寒波が落ち着ちつくから、それまで待ってからロシア軍は攻め込めばよかったのでは。
ワグネルにはアフリカ出身兵もいるのでソレダルを制圧したところで大量の凍死者が出るだけです。
〉市内に残っていた民間人は全て連れ出されたが、
さらっと書かれているけど、めっちゃ怖い
連れ出されたってどこに?
東アジアでも台湾や先島諸島で同じことが起きる可能性は十分にあるし他人事ではないよね
メンタリティが第二次世界大戦から変わってないことを考えるとあの頃連れていかれた枢軸国の兵士や民間人がどうなったかを思い出すのが1番早いかなっておもう
ウクライナ側が優勢らしいクレミンナは結局どうなったんだ?
余裕があれば管理人さんに記事出して欲しいが、確定してる情報が全然ないのかね?
ウクライナ軍はクレミンナ西3kmのクズミネまで進出しているという情報はある
情報を統制しているため詳しい情報はありません
ソレダルはどうあれウクライナにとっては絶望的状況だ。
それよりも今後の双方の動きはどうなるのだろうか。
北のシベルスクまでは要塞化できるほどの集落もないので、
ウクライナ側が何もしなければロシアは北上を続ける。
管理人が「ルハンスクにロシアが数万人の兵力を集結している」
書いているが、その兵力はどこに使われるのか、気になるところ。
可能性としては、
①スバトボ西側の攻勢
②クレミンナの反撃・リマン攻略
③南からの攻勢に呼応してシベルスクを東から攻略する
だけど、スロヴィキンは③を選択すると思う。
ロシアの人事異動が騒がれてるけど、あんまり大勢に影響ないよ。
むしろゲラシモフを後ろ盾にして、スロヴィキンにより広範な権限
を与える為だね。つまりロシアの攻勢は加速すると思う。
コロナはロシア軍にどれくらい広がるんでしょうね。ロシアは中国からの入国制限しないから春節での流入もありそうですし。
もっとも酷寒の真冬のロシアにわざわざ旅行に来ないかもしれないですが。
また、コロナと関係無にソレダル制圧しても本丸のバフムトに攻める余力はあるでしょうか。
1つ目の映像は雪が積もっていない。
2つ目の映像は画面の左上に1970年1月4日(4月1日?)と日時が焼き込まれているので、実際の戦闘日時が特定されないように工作してありますね(Unix時間が1970年1月1日から始まることに合わせたのか?)。
2つの映像は最近のソレダーではなさそう。情報工作の可能性が高いですね。
数日前のソレダルは雪積もってるのが衛星写真で確認できたから、確かに雪ないのは不自然ですね
焼夷弾で溶かし尽くされたってことだろうか?