インドと中国は21日、カシミール州ラダック地域での軍事的緊張を解消するため14時間も話し合ったが具体的な成果が得られなかったと報じられている。
参考:14 hours of India-China talks fail to break logjam, more rounds of negotiations ahead
中国はクアッド同盟成立を黙認?米日豪印4ヶ国による外相会談前に開催された印中実務者会談は成果なし
これまでの経緯を簡単にまとめるとインドと中国の間の国境線は完全に確定していない地域が多く、両国が互いに自国領土だと主張する地域の総面積は約12万7,000㎡(北海道と東北地方を合わせた面積に近い)にも達しており、1962年の中印国境紛争後に策定された実効支配線(LAC)によって何とか小康状態が保たれていた。
しかし今年になって突然、中国軍がカシミール州ラダック地域の実効支配線を超えて侵入して拠点構築を始めたため、これ以上の中国軍侵入を阻止するためインドも軍を派遣、両軍の兵士が至近距離で睨み合う状況に発展することになり、両国は話し合いを開始したたもの目立った成果はなく互いに兵力を増強しあい相手を牽制する日々が続くのだが、今年5月に懸念されていた物理的衝突(インド軍兵士20人死亡:中国軍兵士30~40人死亡?)が発生して両国の緊張感は極限まで高まることになる。
では何故、中国は実効支配線を超えてインド側支配地域に軍を侵入させたのか?
ラダック地域の東部アクサイチンは中印国境紛争で中国側に奪われた地域だとインドは主張して領土回復を諦めておらず、地域開発の名目で交通網が未整備だったラダック地域のインフラ開発(道路や橋等)を進めている最中なのだが、このインフラ開発は中国側からすればアクサイチン武力奪還への布石として映る。
そのため中国は軍の撤収条件にラダック地域のインフラ開発停止を要求中で、インドは自国領の開発に中国が口を挟むことは受け入れられないと反発しているため話し合いで妥協点を見出すのは困難だと思われていたが、米国が米日豪印4ヶ国によるクアッド同盟やベトナム、韓国、ニュージーランドを加えた「太平洋版NATO」構想を披露、米日豪印4ヶ国による外相会談が10月東京で開催される方向で調整されており、強行姿勢で望めば望むほど非同盟主義のインドが米国陣営に取り込まれる可能性が高く、中国が譲歩して状況を収縮させてくるのではないかと噂されていた。
その証拠に今月10日、インドと中国の外相がモスクワで会談を行い「問題の地域から速やかに双方が軍を後方に下げる」ことで合意、これを受けて開催されたのが21日の実務者会談で大きな進展が期待されたのだが14時間話し合っても具体的な成果が何も得られなかったため、10月の外相会談で米日印3ヶ国で実施している国際共同演習「マラバール(Malabar)」に豪州を招待してクアッド同盟に発展させる案が本当に実現するかもしれない。
印政府はマラバールに豪州を招待するかについて「中国との交渉内容次第」というスタンスを維持しており、21日の会談で何の成果も得られなかったことは10月の外相会談に向けて何らかの政治的判断を下す要因となっても不思議ではなく、もし中国に「クアッド同盟阻止」の意思があるのなら10月の外相会談までに再度、印中実務者による会談を設定してくるはずだ。
果たして中国はクアッド同盟阻止に大きな譲歩を見せるのか、それとも強行路線を維持して米日豪印4ヶ国が結束するのを黙殺するのか注目される。
因みに以前の記事「全く機能しない? 中国視点から見た米日豪印による太平洋版NATO構想」で触れた中国国際研究基金シニアフェローの呉正龍氏が「China-US Focus」に寄稿した記事が中国人民解放軍のサイトにも掲載されているのを確認、中国共産党によるプロパガンダである可能性が高まった。
※アイキャッチ画像の出典:Indian Air Force / GODL-India
中国の面子重視は覆らず、ただ突き進むのみか
なんか後は殴りあうしか分かり合えない空気が漂ってきたな(分かり合えるとは言っていない
こたびの中国の反応みて、クアッドで効果があったとか喜んでると未来で中国に足下すくわれるから
彼等の確固たる長期戦略では、揺さぶりかけながら百年後に土地を取り返せればいいって思考だから
選挙対策でその場かぎりのリップサービスを繰り返すトランプとは政治的歴史が違う
もちろん尖閣にも当てはまる問題だ
長期戦略w 五毛類乙w
目先の面子と利益以外何も考えていないだけだろうがw
間違いなく中国人から好かれるよ、君
そのボキャブラリーの貧しさからなんとかしてくれ
毎回同じでつまんない
五毛w
いちど聞きたかったんだが、志那政権における保守派とは、西側における極左に相当するんだけど、そういう基礎知識ありますか?
オイ、そこの中国共産党員w
中国の「長期戦略」とは「何も考えていない言い訳」の裏返しと言うのが分からないのだなw
そうで無ければ、土地を取り返すのに百年も掛かる筈が無いw
アホな日本人代表乙
そんなんだから中国には好かれるよ
お前だ
せめて本物の50 Cent Partyなのか、
右の逆張りしたいだけの低脳パヨクなのか自己紹介してくれ
興味として普通に知りたいわ
その程度もわからん無教養が自己肯定求めてスレに入るなよ
勉強しろw
お前が五毛か低脳パヨクかどうかの真相が、教養の程度とどう関係するか詳しくどうぞ。
もう何言ってるか分からんぞ。自分で何言ってるか分からんほど頭おかしいのか?
↑それお前の頭の程度が(笑)わかんないでなくて、考える能力ないだけだろ
同意する一面があります。
独裁中国の長期方針はブレにくいが、民主国家の方針はブレやすい。国家同士の競争では民主国家の弱点だと思います。
クアッド同盟も今の状況だから成立しても、いつまで続くかはわかりません。
民主国家としては、いかに壊れにくくするような仕組みを作り込んでいくかが頭の使いどころでしょう。
ただ、今の米国の方針をトランプの選挙対策で理解するのは正確でないと思います。
対中包囲は議会勢力も同調する国家方針になってます。
トランプはあくまで、米国の方針を踏まえて踊れる範囲で踊っています。たまに踏み外しますが。
本当それな
究極的に考えると中国は核持ってるから全面戦争にはならないし、その事を理解した上で軍事戦略組み立ててるから南シナ海で成功したように時間かけてでも日本の領土削りとってくるから短期的なことで浮かれちゃダメだよな
中国の脅威への注意喚起は中国の利益にはならないと思うんですけどこの人は何で五毛判定されてるんです?
五毛判定してる方が五毛かも…?
同時に、核は地域紛争には殆ど効果が無いことも証明されそうですね
独裁にしろ民主主義国家にしろ、核を持ってるから領土が安定かといえばそうではない(特にインド
通常兵器での抑止力を常に高めておかないと、結局領土は守れなさそうです
そうでもなかろインド相手に無茶苦茶しないのはインドが核を持ってるから。核は最早前提条件なのだと思う。日本持たなくてはならないだろう。
一体一路は百年の計と言えなくもないが、これはどうかな。
インドのマラバール参加を邪魔するための時間稼ぎに見える。
>長期戦略w 五毛類乙w
>目先の面子と利益以外何も考えていないだけだろうがw
海外のプロパガンダに毒されて愚民化してるのか知らんがこの手のアホが中共にとって一番ありがたいだろうな。
脳みそないし扇動し易くて。お前はその中国にとって格好の餌食だと理解しとけマヌケ野郎。
まぬけで下品だから退場をお薦めします
それに、君の意見は毎回つまんないし
何だまた中国共産党が平和を壊しているのか。本当に人類の迷惑でしかないから滅亡してくれ。
習と共産党は一敗も出来ないので、譲歩する可能性が高いとみている。
だが譲歩すら、いまの習にとっては政治的な悪材料かもしれない。
それはあくまで共産党内部の権力争いの範囲の話で、一般市民の声を無視できるところに彼等の怖さがあるんですよ、声そのものをコントロールしてるし
言論の自由ある西側と同一視したら間違います
共産党はそれ自体が異質な宇宙なんです
インドもまあ日和見な所があるし何を話し合ったのか気になる
それはそれとしてクアッド同盟はできれば成立させたい所
中国の対外的な行動が不合理な理由としては、「中国は国内へのアピール>外交であるから」、と思います。
で、中国が国内向けに流している情報を見ると、外国に対して譲歩するってのは禁忌のようです。
なので、14時間も協議して成果がなかったのは、交渉担当には「譲歩はするな」「決裂はさせるな」とか、矛盾した指示(あるいは忖度)がおりていたからじゃないかと想像しました。例えばですが。
少なくとも、中国の実務者レベルが認識する中国の方針は、国内へのアピール>クアッド同盟ということなんでしょう。
管理人は先走り過ぎかと。
マラバール合同演習への豪州招待が米政府が提案するクァッド同盟なるものに発展するかは不確定です。
米の意図は当然のように米が主導する対中政策同盟でしょうから、仮に各国の利害関係が一致しても、非同盟を是とするインドが良しとするとは思えません。
中国も中印の領土紛争を強固な対中包囲網の成立に発展させて良いとは現時点で考えていないはずです。
インドにとってマラバール合同演習の件は、中(穿った見方をすれば)米との多角的交渉材料という認識かもしれません。
モスクワ開催なのが興味を惹く
ロシアは何を狙っている狙ってか
中国はクアッド同盟成立を黙認しているわけではなく、インドとの折り合いがつかなかっただけではないでしょうか?核保有している新興国同士、世界覇権を目指す中国は妥協なんてできませんし、インドとしても中国相手に屈する外交はしたくないはずです。件の「China-US Focus」の記事は中国共産党のプロパガンダで間違いないでしょうが、クアッド同盟はできたばかりで堅牢ではないのは事実でしょう。一番の突破口として狙われるのが習近平総書記の国賓訪日です。噂では来年に延期された東京五輪に合わせて行う話もあり、実施されれば日中融和のシンボルとして利用されクアッド同盟は無力化されるでしょう。要注意です。
シンゾー、オリンピックあきらめてくれんのかね?
中止するより、開催する方がいろいろ代償が重いのは目に見えているんだがなあ。
あとインドの立場を考えるといろいろ難しいクワッド同盟なんですよね、
もともとパキスタン支援していたのは米さん、
しかも豪さんはレッツ・ゴー・カレー・バッシング何てこともやってましたね。
日本だって、中国に海底油田調査とか、勝手にやられている。
沖ノ鳥島なんか、こっそり魚雷で沈下されて我が物顔されかねない。
主張すべきは主張しなければ、相手は絶対に忖度なんかしない。
インドに学ばねば。
毎日来てるわけじゃないので気付いてなかったんですが、コメントにイイネマークがつくようになりましたね。
人気記事ランキングにも閲覧数やコメント数が出るようになって、読者の関心傾向がわかるのは一読者としてもうれしいですね。
管理人さんの取り組みを支持します。
良コメのイイネは増えるようですが、早いコメントほど多くつく傾向もありますね。
後ろの良コメントを見つけたあと観察してましたが、その後も前の方がイイネが増えやすい感じです。
まあ、そんなもんだと思いますが。
だからといって、早いコメント競争しちゃダメですよ。w
毎日飽きずに海警を越境させて、日本人が慣れて報道すらしなくなってから民兵を上陸させ、その市民w保護を名目に軍を出す、それで尖閣は獲られる
総理がいつ交代するのかすらわかんない国が支那と対峙するのは大変だよ
クアッドが成立しても尖閣奪還に援軍は来ないぞ、そのくらい覚悟しないからお花畑てバカにされる
左と右の区別すらまともに考えてない人が左右で他人を分類するなよ、
あまりにも反知性で笑うに笑えんよ
世界がそんなに単純化できるはずないだろが
9/30日経に、米国とモルジブが防衛協定を締結したとの報道。
インドは2013年にこの話が持ち上がった時は反対したが、今回は賛成したとも。