フィリピン軍の合同参謀本部議長を務めるギルバート・ガペー陸軍中将は7日、ドゥテルテ大統領の任期が切れる2022年までに戦闘機導入のための契約が結ばれるだろうと明らかにした。
参考:AFP chief sees new fighter jets for PH military before Duterte steps down
ギルバート・ガペー陸軍中将、2022年までにF-16のようなマルチロール機の導入契約を結ぶ
フィリピン空軍は戦闘機「F-5A/B」が2005年に退役して戦闘機戦力を失ったが、2014年に韓国から軽攻撃機としても活用できるFA-50(12機)を導入することで戦闘機戦力の再構築を試みており、現在は軍の近代化プログラム「Horizon」の下で高度なマルチロール機の導入を進めている最中だ。
フィリピンが比較検討しているのはF-16Vとグリペンで費用対効果の点で当初はグリペン有利だと言われていたが、フィリピン軍の合同参謀本部議長を務めるギルバート・ガペー陸軍中将は7日「ドゥテルテ大統領の任期が切れる2022年までにF-16のようなマルチロール機の導入契約を結ぶことになるだろう」と語り、フィリピンがF-16V導入に傾いていることを匂わせたことで注目が集まっている。
米空軍とロッキード・マーティンはF-16Vの海外輸出を加速するためコモディティ化を進めており、調達コストや費用対効果の面でグリペンに猛追しているのかもしれない。
これまでの戦闘機販売プロセスは顧客の好みや要求に応じて戦闘機の仕様を調整する必要があり、各顧客ごとに異なる契約書を作成するために少なくない労力や時間を割いていたが、各顧客が要求していた戦闘機の機能差が小さくなってきた=均一化してきたためF-16V(Block70)については仕様を標準化して価格を固定することで販売プロセスにかかる手間を削減することを米空軍とロッキード・マーティンは進めている。
ロッキード・マーティンによればF-16Vの仕様を標準化して価格を固定することは価格の透明性に繋がり顧客ごとのカスタマイズが不要になれば生産コストも削減できると主張、ただ標準仕様にない機能を要求やオフセットを要求する顧客に対しては、その部分だけ別契約を結ぶことで対応すると言っているが、どこまでF-16Vのコモディティ化が進んでいるのかは不明だ。
しかしコレが実現すればF-16Vのコスト(初期発注分の機体単価は約5,490万ドル:約58.5億円)は更に下がり、導入国毎に異なった価格の差が是正され不公平感が発生しにくい販売アプローチになることが予想されるため、競合する戦闘機メーカーにとって脅威と映るだろう。
果たしてギルバート・ガペー陸軍中将が語った通りフィリピンはF-16Vを選択するのか、それともグリペンが巻き返しを図るのか注目される。
関連記事:仕様標準化と固定価格、米国はF-35と同じ方法でF-16Vの輸出拡大を目論む
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo/Tech. Sgt. David Salanitri
こう言っては悪いがフィリピンでも導入出来る位の価格になるならLMの独り勝ち確定、F-5系列の後継機になるね。
F-16vは、米国離れを加速するフィリピンを引き戻す切り札になりうる。ここは要注目。
台湾にF-16のメンテナンスセンターを置いた戦略が奏功するか?
F16は低価格でマルチロール機だから、色々な国から引っ張りだこだね。
群青の空を越えて、フィリピンの空をグリペンが舞う日は来るだろうか。
グリペンはタイでの運用実績がよい様なので、台湾が運用したミラージュ2000と違いアジア圏でも対応できるようですが、
政治力でF-16にひっくり返るという事でしょうか?
中国との距離感が問題なフィリピンの先行きが見物ですね…
F−16Vで反政府ゲリラ攻撃するのはもったいないけどF/A−50より遥かに海外への圧力は増す
フィリピンがF-16Vを導入すれば中国に対して牽制になるので大変好ましい
売り方(値下げ方法)がもはや車みたいになってきたな
ほんまーかいなそうかいな、勉強しまっせ戦闘機のサーブ
古い?
個人的にはラファールを推したい
フランス野郎は口先リベラルで中身は完全に死の商人だから
よほどの事がない限り輸出停止にはならんぞ
ラファールは値段高いし、高温多湿のフィリピンの環境に耐えられるか疑わしい。
ラファールが高温多湿に弱かったら空母で使えるはずないと思う。
高価格で性能はF-15EやSu-30MKI以上なのでフィリピンにはオーバースペックと思うが、中国に対抗する目的ならインドのように導入はありかも。
ラファールはインドネシアも候補に挙げているから、機体の問題は無いだろうけど(そもそも最近の機体で「高温多湿が~」というのは無いと思うが)、搭載武器とか、周りとの連接がね~ フィリピンはこれから揃えるのだろうけど、今後フランスと心中する気が無いとラファールは難しいな。
フランスの戦闘機は西側製のロシア機と言われる位にアフターサービスが悪すぎて話にならない
現に台湾がミラージュ2000の運用に根を上げて、F-16Vに切り替えてる。
中国も安い輸出用戦闘機作ってたけど全然売れてねえな
中華無人機は馬鹿売れしてるから営業が下手なわけじゃないだろうけど
戦闘機売るって本当に難しいな
中国製を導入するのは対中国で利害関係がぶつからないパキスタンとかなので
フィリピンはアキノ政権のとき、中国に散々通商妨害された過去がある。
一般貿易品でさえそうなのだから、中国製武器を買っても、
一方的に予備やパーツを止められる可能性は常に得るだろうね。
ロッキードマーティンが強すぎるけど、今後も組織に緩みが出ることのないよう、切実に願います。
空軍戦力が存在しないと言われてたフィリピンがF-16買ったら胸アツだなぁ。
F16Vを買えるかどうかはなかなか厳しいところだと思うけど、競合が近くに運用国のいないグリペンということで総費用が近づいているかもしれないのは記事通りだろう。FA50とのペアになるのも有利な点。
とは言っても結構予算から使ってるし、軽戦車とAPCが最優先事項のはず。国内事情は予断を許さないところまで来てるからなぁ。
これの選定と予算確定がないと戦闘機の機種決定は難しいんじゃないかな。
買っても使えるか?
もう戦闘機無くて何年たっていることか。
システムを構築するのに10年はかかるだろう。
トータルの防空システムの予算をアメリカ頼み、日本頼みの状態だろ。
構築しても維持するのに金がかかるわけでF-16、グリペン以前に大丈夫か?と思うわな。
ですよね。
物だけ買ってもね。
アメリカ軍を駐留させて防衛してもらいつついろいろとノウハウを吸収していった方が早いような気がします。
でもフィリピンの法律が外国軍の駐留を認めてないんですよね。
フィリピンが12機調達して維持できる価格になるんならもう東側装備調達できない国ではLM以外の戦闘機ほぼ売れんだろ
フィリピン的にはJF-17が価格的にベストなんだろうけど交戦可能性が一番高い国から買うのはおかしいしなぁ
今からKFXが入り込む隙があるか、間に合わないよな(笑)
西側なのに反米政権だから本当に読みにくい
交戦する気あるのかな。
ドテルテさんブラモスやめちゃったし。