台湾民意基金会が実施した世論調査で「中国の脅威を前にして4ヶ月間の兵役が妥当と思うか」という問いに計69%が「妥当ではない」と回答したと報じられており、兵役期間を1年間に延長する案も73%が賛成すると回答した。
参考:新民調 兵役延長獲7成民意支持 但年輕人多認為役期4個月恰當
大多数の国民が兵役延長に賛成の意をしめしているが、依然として兵役対象は兵役延長に懐疑的だ
米国の保守系シンクタンクは昨年「米国の政治的指導者達は高まる中国の脅威に対して台湾の安全保障を拡大するよう求める傾向が強く、米国の識者も米軍兵士を台湾海峡で戦死させることに熱心だが、この恐ろしいほどリスクの高いアプローチへと踏み出す前に台湾人自身が自国防衛のためにどれだけ命を掛けられるのかを考える必要がある」と主張。
2018年に徴兵制度を廃止して志願制に移行した台湾では僅か4ヶ月間の基礎軍事訓練(兵役)ですら嫌がる者が多く、過去3年間で予備役に課していた義務的訓練を放棄したとして1,000人が起訴され、台湾軍は戦闘部隊に必要な人員の60%しか確保しておらず、このシンクタンクは「本当に台湾人は自国防衛に命を捧げる気があるのか?祖国防衛に命を捧げる気がない台湾人の代わりに米国人が死ぬことを強制されされるのは不道徳だ」と訴えて注目を集めていた。
しかし台湾民意基金会が実施した世論調査は「中国共産党による武力行使の脅威が高まっているのに僅か4ヶ月間しかない兵役期間が妥当だと思うか?」「中国共産党による武力行使の脅威が高まっているので兵役期間を1年間に延長するのが妥当だと思うか?」と質問、前者の問いについて69%が「全く妥当ではない・妥当ではない」と回答、後者の問いについて73%が「絶対にそう思う・そう思う」と回答、この結果を受けて台湾民意基金会は「現在の兵役が合理的ではなく1年間に延長すべきだという国民のメッセージだ」と述べている。
但し、兵役対象の若者(20歳~24歳)は「4ヶ月間で十分だ」と回答する割合が高く、台湾メディアは「大多数の国民が兵役延長に賛成の意を示しているが、依然として兵役対象は兵役延長に懐疑的だ」と報じているのが興味深い。
関連記事:米シンクタンク、なぜ台湾のために米軍兵士は死ななければならないのか?
関連記事:台湾メディア、日本人の74%は台湾有事への自衛隊派遣に反対している
※アイキャッチ画像の出典:總統府/CC BY 2.0
負担するのは自分じゃ無いからやれって事か
nimby(原発や基地)と同じ構造だな
まぁ誰かに不利益被せたりリスク負わせても、全体の利益や安全を保障する為に
行動すべき時があるのが国家だからね。民意の結果なら是非もあるまいよ
とはいえ台湾で徴兵廃止されたのまだほんの4年前だから
上の世代の大半は「俺らも兵役受けて義務果たしてきたんだから、若造が文句ばかり言うな」
という意見が大勢でも仕方なさそうだが
徴兵という制度は嫌ですが、国防意識を持たせるという名目で
自衛隊の基地内で日本国民であれば有料で自衛隊の銃を実弾射撃できるサービスとかがあれば良いなあとは思います。
シンプルに興味本位で参加できて、銃の撃ち方、アサルトライフルの撃ち方、その他空襲や市街戦になった場合の動き方、普段からの食糧備蓄などの備えなどを教えて貰って実弾射撃体験が出来るというもの
別に自衛隊の基地内じゃなくても良いですけど。
戦争になるまで全く銃と無縁より、せめて撃ち方と、他国が日本領土に攻めてきたら戦わないといけないという意識を体感を通じて楽しみながら醸成できればと。
そんなの必要かな?
自衛隊の訓練で最も緊張するのが実弾射撃訓練だそうで、過去に同僚を殺傷した事件も起きています。
銃を撃ちたければグアムとかハワイに行けば良いだけで、素性も知れない一般市民に開放する利点が分からないですね。
64式の頃の射殺事件ね。
民間人の自衛官こと予備自衛官補でも訓練の最終段階にならないと撃たせてもらえないし。
まぁ、射撃って相互の信頼関係あって初めてできるものだからよく分からん民間人には撃たせられないでしょ。
いきなり乱射されても困るし。
サービス感覚で射撃体験など理解が出来ませんが…自衛隊との協働体験は良いとは思います。
災害時の自衛隊誘導の避難訓練などはもっと頻繁にあっても悪い事はないですしね。
駐屯地内での実弾発砲どころか基地祭で弾の入って無いライフルを一般人が触るだけでも銃刀法違反だって騒ぐ連中がいる位だから無理なんでは?
コロナ禍でお祭りとか行けなくなったけど何年か前でも自動小銃や拳銃とかテーブルの上に置いてあっても鎖で繋がれて持てなくなってたよーな。
>基地祭で弾の入って無いライフルを一般人が触るだけでも銃刀法違反
これは銃刀法の解釈としてはもっともで、イベントで触るのは銃刀法第三条第一項の「法令に基づき職務のため所持する場合」に該当するとは認めがたい。これがOKなら貸し銃の営業を認めることになるので、警察は絶対に認めない
自分は自衛隊に後方部隊を作り、ロジスティックスや災害派遣に従事するのがいいと思う。
その後方部隊に徴兵まではいかなくても合計で3か月くらい国民の義務的に参加させるのがいいと思う。
これなら夏休みや冬休みを利用できるし、救難・救護・防災・物流などを少しは体得できるのでは?
自分が苦しい思いするわけじゃないし対象外の人は何とでも言えるわな
それはそれとして4ヶ月じゃあとても必要なスキルが身に付くとは思えないけど
てか、記事とは関係ないですがそろそろ米軍の台湾有事シミュレーションの詳細な結果が出てくる頃じゃないでしょうか
>対象外の人は何とでも言えるわな
なお徴兵廃止は2018年で、1年の兵役経験してない年齢層のが少数派な模様
今の若者は甘えてると考えてる人のが多そう。
不平等論で言うなら、韓国のように女性にも兵役求める声が出そう
日本も少子化だし、いつかリアルに徴兵考えないと駄目な時が来るのかねぇ…
>>日本も少子化だし、いつかリアルに徴兵考えないと駄目な時が来るのかねぇ…
人員の確保するという目的においては確実な手段なのですが、本邦においては現在の法制化で実施できるのかといった法律面の障害、対象世代の経済活動が止まるもしくは鈍化することを許容しなければならなくなります。
国防だからと割り切って、税収減につながるような政策を実行できるような政治家もいないし、民意がそれを許さないので可能性としては低いでしょう。
良くも悪くも戦後、徹底的に軍事は悪であるとした社会情勢から考えれば、日本の政治が自らに引導を渡してでも、徴兵制を復活することはないと思います。仮に実行できるような状態になっていたらもはや国家存亡を通り越して国家滅亡に片足突っ込んでいる気がします。
まあ今の若者は甘えてると考えるのは上の年代の自由だけど時代の流れがそうさせたわけだからなあ
自衛隊も現代よりは昔の方が圧倒的に厳しかったけど、今の若い隊員に「今の奴らは恵まれてる、俺が若い時はこんなに厳しくて云々かんぬん」説法しても裏で煙たがられて老害扱いされるだけやから
というかそういう風土の残り香が毛嫌いされてそもそも隊員が集まらない、すぐ辞めてってるのが現状だし
日本少子化だが、最悪の少子化状態でも、あと50年後の人口は高度成長期の6000万人になるだけだから、徴兵考えるほどは人少ないはない。人口バランスもよくなりますからね。
あと18年間の団塊の世代中心とした3680万人の高齢者の高齢者は負担比率低い団塊の世代が払った三倍以上もらっている年金や社会保障の維持を考えなければ日本は、イギリスやフランスぐらいの人口で推移するだけで国家としては普通にやっていけるでしょ。
団塊の世代より上と下は、上は早死にのために払った分貰わず、下は団塊の世代に吸い上げられている維持不可能な年金と社会保障制度の維持のための人口はいないだけですしね。
台湾が徴兵制度を廃止したのは少子化が原因ですね。
台湾の出生率は世界最低で2年前から人口が減少していますから、徴兵制度の復活は台湾に大きな負担を与えます。
台湾が志願制への移行を決定したのは兵士の専門性を高めるためですよ。むしろ少子化を理由として延期していたくらいです。これは国防の為に「質より量」を取るのか、「量より質」を取るのかの問題です。
徴兵制を廃止した理由は少子化だけではありませんでしたね。
ただし、台湾の軍事訓練対象者(満18歳の男性)は年々減っていますので、今の台湾で徴兵制を復活させたら、若者の労働力が失われるので台湾の負担は増えます。
「台湾、防衛強化急ぐ 露の侵攻で対中警戒感さらに」
リンク
>これは国防の為に「質より量」を取るのか、「量より質」を取るのかの問題
4カ月程度の訓練では弾除けにしかならない
そして人手は多いだけ有利というのは、ウクライナでの正規戦通して証明されたので
今後は台湾含めて徴兵復活の声が高まりそうではある。
まして台湾は最早国家の存亡をかけた戦の可能性かってない程高まってるので
経済合理性を無視してでもやらざるを得ないだろうね。
即席の最低限の教育でも半年は必要といわれるから、4ヶ月って微妙過ぎる期間なんだよな
4ヶ月の教育で戦場に送ると言うなら、今のロシア軍みたいな事になる
まあ今のロシア軍は4ヶ月どころか、2~3週間らしいが。
日本でも自衛隊に一定の任期を務めあげれば医療費やら税金が免除されたり、年金が多めにかつ早く支給されるとかのわかりやすいメリットがあったら徴兵は無理でも選抜徴兵位だったら受け入れる……かな?
実際のところ三食タダで飯が食える&手取りで14~16万ある程度のメリットじゃ現代の青少年は自衛官目指さないんじゃないかなぁ
かといって自衛隊の給料を上げるって人事院がやるかな
今どきの人からしたら自衛隊って所は人間も設備も装備も昭和だから生理的に無理なの実際そうだけど、だったら実戦はもっと無理だろうし一体何をモチベーションで命賭けれますか?というと所帯持ちでないとそもそも無理よねっていう。
士の待遇は今で十分すぎると思うよ。長続きしないのは別に金の問題ではないだろう。もっと根本的にあの悲壮感をなんとかしないとなんも変わらん。アメさんの場合で考えると市民権とか税制優遇とか学費援助とか得るもの以前に軍に入るっていうステータスがそもそもある。あっちの地方のど田舎で軍に入ったはすごい!かっこいい!だけど、こっちのそれで陸士になったはお前金の為だろとしかマジで言われんの辛み。
半分冗談で。
これから、無人機のオペレーターが大量に必要でしょうから。
部屋に篭って空戦ゲームをするのが趣味な人達(笑)を
大量に雇用するのはどうでしょう(笑)。
適正を調べて認められれば、準パイロットとして技術下士官待遇で。
好きなこと(笑)をして、三食・給料付きで。
人が足りないのは明らかなので、こんな工夫もしてみても良いのでは、
と半分真面目に思っています。
誰かの趣味をバカにするような書き方はやめた方がいいよ。
そうですね。
ご指摘ありがとう。
抑えます。
ゲームでの訓練も普通にある世の中ですから、おかしくはないですよ。
ただ、最低限の体力と精神の強さないと続かないでしょう。
後は、今の日本で実機の操縦ができない人がドローンで事故を起こしたら問題にされそうですね。
資格を考え直さないといけません。
まず多くの国民(特に学生とその親)が自衛隊・自衛官に対して「自分達を守ってくれる立派なお仕事・かっこいい存在である」という認識を持つことが必要かなぁ。
職業を選択する上で「なりたい職業」かどうか、ってのは多少の条件の良し悪しよりはるかに重要だからね。
数十年前とかよりは断然マシになってると思うけどまだ全然足りない。
この間の性的暴行事件のせいで東日本大震災の時の災害復旧作業から良くなり始めた自衛隊に対する印象も台無しになったからねぇ
昔と違って自衛隊自体は国防に必要だけど自分の息子や娘を自衛官にするのは反対って層がかなり増えちゃった気がする
敵性勢力よりも人的資源の劣る国が徴兵制やっても限りある、まさに台湾
だからこそ無人化した戦場、省力化した兵器という方向ですすんでいるはずなんだし、
ロシアみたいに近代戦が追いつかず行き詰まりで無策な徴兵制やってるのは参考にもならない
精神論の性格の強い徴兵制よりもドローン、UAV、無人兵器諸々のほうに傾倒すべきと思うけど
台湾や韓国は、戦時体制なんだぞと国民に意識づけるためにやってる面があるからね。
日本は徴兵制無いんだから最低限軍事費増だけは許容しないとな
可能な限り無人化していざという時に各国で戦力を融通しあう事ができるなら侵略を考えてる側にとっては不透明な要素が増えるだろうし、
平和を望む日本のスタンスに反してない
>精神論の性格の強い徴兵制よりもドローン
徴兵制度が精神性云々とか量より質とか、最早ウクライナ戦争以前の概念でしょ…
現代戦においても、正規戦で物量と人手はあるだけ有利と証明されたからなぁ…
ドローンは重要だが、マンパワーの代わりにはならない
「歩兵の数が現代でも有効で必要である」ということはウクライナで証明・再認識されたかもしれんけど、徴兵がその解決策になるかどうかはまた別の問題でしょう。
特に4ヶ月なんて短期の徴兵では、ようやく歩兵としてまともに動けるようになった頃にはもう任期の終盤で、直接的な戦力の確保策としてはあまりに非効率的。いざという時に動員して短期の訓練で使える人数を確保する目的なら一応意味はあると思うけど。
>徴兵がその解決策になるかどうかはまた別の問題でしょう。
でも現実的に世界レベルの少子化進行で人手確保が困難なる中で
志願制だけで人手確保するのは、最早困難なのでは…。
無論、経済合理性を考えれば徴兵は避けた方が良いに決まってるが
安全保障環境の悪化が止まらん限り、特に台湾のような国で兵役期間の延長は不可避だろう
日本はまだ緩衝地帯の台湾が存在する間は合理化でどうにかなるかもしれんが
将来は解らないね…
「北風と太陽」って絵本がありましてな…。
記事にある様に対象世代のモチベが低い状態で徴兵したところで実のある戦力確保にはつながらんのではないでしょうか。
それよりどこぞの「戦車道」じゃないですが、国営で中高大学生のガチめのサバゲ大会でも作って盛り上げて予備役や退役した軍人を顧問やコーチに送り込んで、一部の学生が部活で必死に汗流す様にできればやる気のない奴4ヶ月拘束するよりはるかに効果的なんじゃないかなぁ。
で、成績優秀者が入隊すれば「優遇措置」あり、と。
実際徴兵される層が4ヶ月で十分て軍事なめてるのか単に馬鹿なのか
まぁ行くのが嫌なだけだろうけど
台湾民意基金会は非党派・非営利団体・財団法人・シンクタンクではあるが、中華民国外交部(外務省)の提案で2003年に設立されているわけで、それが民主進歩党の陳水扁が総統の時期だから、この手のアンケートを取るとおおむねこういう結果になるのでは。
日本でいえば読売や産経辺りがアンケートを取るのと、朝日、毎日、東京あたりとでは結果が違うことが往々にあるわけで、国民党種でアンケート逆になる可能性が結構あるから一歩離れて100%信じるべき話でもない。
まあサイコロ振り続けて数字が上ブレで50%越えした時だけ記事にするみたいな事はやってそうだけど、
でも70%は明らかに徴兵延長が優勢な気がする
やっぱウクライナ戦争で世界の空気が変わったんだなっていう
戦争もののゲームや映画は好きだけど軍国主義の復活はさすがにNG