ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは25日「ロシア軍がソロヴィオーヴェを占領して敵の大部分はソキル方向に逃走している」と報告、もうアウディーイウカの北の防衛ラインは「崩壊した」と言っていいだろう。
参考:Авдеевское направление: освобождение Соловьево обстановка по состоянию на 13.00 25 апреля 2024 года
もうアウディーイウカの北から西の間の防衛ラインは「崩壊した」と言っていいだろう
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは25日「ロシア軍がオチェレティネ集落内で支配地域を広げた」「ロシア軍がソロヴィオーヴェに侵入した」「オチェレティネ方向のグレーゾーンが線路沿いに拡大した」と報告していたが、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「ロシア軍がソロヴィオーヴェを占領した」と報告した。
さらにRYBARは「ロシア軍が残党を掃討中だが敵の大部分はソキル方向に逃走している」「ソロヴィオーヴェでの掃討が終われば地形に沿ってノヴォポクロフケに前進することでき、ベルディチ方面の敵残党を脅かすこともできる」「現在の攻勢ペースが続けば敵はノヴォポクロフケ~ノボセレフカ・ペルシャ~ウマンスキーのラインよりも有利な位置に撤退する可能性が高い」とも述べており、もうアウディーイウカの北の防衛ラインは「崩壊した」と言っていいだろう。
この勢いでノヴォポクロフケを失うと「セメニフカ方向」や「ベルディチ方向」に展開するウクライナ軍部隊はロシア軍の大釜に捉えられる危険があり、本当に厳しい状況だ。
因みに第15独立親衛自動車化狙撃旅団と特殊部隊大隊アルバートの兵士らがノボバフムティフカで隊旗を掲げる様子が登場している。
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※アイキャッチ画像の出典:«АрБат» | Армянский батальон
地力の差をまざまざと感じさせられる戦況
やはり力こそパワー
リンク
フォーブスをして曰くこの方面での突破を許せばハルキウの逆再現になりかねないらしいよ
実際どうなるか見ものだねぇ
ForbesのAxe先生は、アウディーイウカが落ちても、あまり焦ってなかったような気がするけど。
たかが数キロの突出で、この焦り方は、そこまで状況が悪いのかな?
アウディーイウカはウクライナ軍の突出部が落ちたわけだけど。
今回はロシア軍が突出部を利用して、何かウクライナ軍に対して、やりそうな気配があるということか?
「あわや」が頭についてるから大惨事は回避できたとは捉えてるみたいだけど、最後のほうは「暗いニュースは、第115旅団で起きた問題は、どうもこの旅団に限らないウクライナ軍の組織的な問題らしいことだ。ウクライナ東部の戦線で立ち行かなくなったウクライナ軍部隊は、過去数週間でこれで2個目だ。」と不安感は払しょくできない感じみたい
どうしても気になって・・
力こそパワーって まんまやん!!
茂雄「やはり真っ直ぐこそストレートなんですよ、ええ」
「大釜に捉えられる」って表現見たことなかったから調べてみたら、このブログくらいでしかヒットしなかったから管理人独特の表現っぽいね
ロシア軍の戦術の表現として普通に使われてるよ。
WWIIのアフリカ戦線で聞いたような
第二次大戦、北アフリカ戦線トブルクの戦いなんかも有名かと。
ドイツ軍のロンメル将軍です。
>アメリカの専門家は、ロシア軍が近いうちにウクライナ軍のために「大釜」を作るだろうと予測した
これは一例ですがテキトーに検索しただけですがここ以外でも結構引っかかりましたよ
大釜(ロシア語ではКотёл)戦術は独ソ戦時に多用されてますね。ロシア語版ウィキペディアからでも「ウマニ大釜」、「デミャンスク大釜」、「キエフ大釜」などが紹介されてます。
魔女の大鍋とか魔女のバアさんの呪いみたいな源文語の一つかと。
「バハムトの大釜」という単語とかの地でロシア兵が一方的に人海戦術の失敗によって殲滅したストーリーは親ウクライナ派から、ウクライナ兵が砲撃の餌食になり殲滅したストーリーは親ロシア派から使われてますね。
ロシア人の命をパイ投げと評した犬の飯さんのあの表現は独特のものでしたが
クソ地形もな
俗に「大釜戦術」と呼ばれる両翼進出からの(小)包囲撃滅で、独特の表現では無いはずですよ
ロシア語では「魔女の大釜(Ведьмин котел)」は一般名詞として存在し「蓋を閉じて煮込む(ごった煮にする)」事を(魔女の)釜を閉じると表現したりします
私自身、よく判らなかったのでネットで検索。
Pocket (military) wikipedia
ソ連軍用語では、戦略レベル、戦術レベルにより、大釜、袋、巣とあるらしいのですが、読めば読むほど判らず。
勉強不足です。
ドイツ軍用語でも大釜はあるのですが・・・どうもソ連軍とは、意味が違いそう。
包囲殲滅陣!
久しぶりに気持ちいい勝ち方してくれたな
アウディーイウカ市街の北東から突破した時以来の爽快感
日々繰り返してきた空爆の蓄積ダメージが見える成果に繋がったのだろう。勿論ロシア軍には解決すべき課題が山積みのままではあるが。
ロシア軍は生産力と実戦経験を確保している上に今のNATOよりもより実践的な組織構造になってるだろうから尚厄介
ゼレンスキー大統領・ウクライナ上層部が、死守命令を出すのか注目したいと思います。
アウディーイウカ・オチェレティネ北方、ノボカリノベ~カリノヴェ~アルカンジェルスキーの防衛線も迂回されるリスクが、後々ありそうです(池や集落同士が近接してるため守備も固そうに見えます)。
他の地域はここまで全線崩壊してないっぽいけど
時間の問題か 支援が来るまで数ヶ月はかかるだろう
アウディイウカ失陥からのペースが早いね。このまま包囲となるとセベロドネツク陥落後のとき以来になるんですかね。
現状は親ウクライナOSINTでさえ「東部の状況は全くよくない(非常に悪い)」という評価が出ていますので、留めれる地点が無ければ兵器や砲弾が届く前にどれだけの損害が重なるか想像もつかないですね。
そして届いたとしても前線を守る兵士が足りなければ……なんとか動員をかけようとはしてるみたいですが調達してすぐ戦えるわけもなく、今年いっぱいはどれだけウクライナに対して好意的に見ても良いニュースは出ようもありませんねこれは。
この突破を戦果拡大に繋げたいね
現状の課題として突破正面幅が狭すぎて双肩の撃破といっても限界がある点
どこか第二第三の突破点を形成して突破口を拡大したいところだ
第一次大戦みたいに塹壕が何重にもあるのをイメージしていたけど抜かれるとその先にはないようですね。
ドローンや衛星で動きを監視して、戦車はドローンで潰せるから何とかなっていたようですが
最も危険なのは線路沿い(高地)のグレーゾーンの拡大。
ベルディチ周辺の部隊の撤退はもはや既定路線としても、線路沿いの攻勢軸がこのペースで数日内でソキルの北にまで到達すれば後退する部隊が無防備に攻撃される事態となる。こうなると予期せぬ後退はいよいよ秩序無き壊乱となり防衛側の損失率が急上昇する。
ウクライナ軍の予備隊はアウディーウカ攻防の際にはかなりの程度枯渇しており、第47旅団とアゾフ旅団が危ない地点に幾度となく投入されたことを考えると有力な予備を使い果たしている可能性がある。有力な反撃は期待できないだろう。
ウ軍の防衛での戦果映像の多くは地雷原で阻害された車列を砲撃やFPVで撃破するパターンが多く、この急速な進撃はオチェレティネの呆気ない陥落は想定外だったため、地雷原・障害物敷設が遅れていたからかもしれない。
とはいえ、これはアウディーウカ陥落に伴う当然の帰結の一つです。
当然落ちるべきものが落ちた、自然現象みたいなもので。
むしろずいぶん時間がかかったな,という感想です。
すなわち、ここでの論点は。
「シルスキー将軍が見事な遅滞戦闘の腕を見せ、アメリカ議会の議決まで戦線を持ち堪えさせたが。それは将兵の損耗に見合うものだったのだろうか?」になるべきでしょう。
ここから西側装備が届いて戦線を押し返せるようなら,結果的にシルスキー将軍は手元の限られた軍事資源でよく守った、となりますし。
ここから西側装備でも焼け石で戦線が総崩れになるなら、ここで兵力を損耗させたのは戦略的大失敗、となります。
全てはじきにあきらかになるでしょうが、大変興味深いですね。
仰る通りですね。
ウクライナ軍の兵士、兵士の士気・練度が高いと、なぜか一般的な枕詞のようになっていた記憶があります(ウクライナメディアが否定しています)。
開戦当初から戦い続けて、最前線に残った兵士は何割くらいなのか、素朴な疑問があります。
これから答えが出るのかもしれませんね。
名紙ForbesのAxe先生によると後1年で戦車枯渇か?!って記事が一週間前くらいに出ていたけどそこまで行ってもウクライナがそれ以上に削られそうだ
WW2クルスク後の東部戦線だと、戦線に穴が開いた場合はソ連軍がそこから予備の戦車を放り込んで一日数キロを進軍してたが、今のロシア軍はおとなしいですね。敵の後退を追撃せず、牛歩で支配地域を堅実に広げてる。小錦の相撲みたいだ。
ここで
ロシア軍は国旗の補充すらまともにできていない!
くらいぶっ飛んだこと言うウクライナびいきはいないものか。