ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは25日「ロシア軍がクラスノホリフカ市内の耐火物工場の一角で国旗を掲げた」「これは市内で最も重要な建物に足場を築いたことを意味する」と報告、ウクライナ軍はクラスノホリフカ市内でも後退を強いられている。
1日に何度も戦況マップを更新しなけれればならないのはアウディーイウカを巡る戦い以降初めて
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは10日「ロシア軍が線路沿いに前進してクラスノホリフカ市内に足場を築いた」と報告、これを裏付ける視覚的証拠も複数登場し、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも25日に更新した戦況マップの中で「ロシア軍が市内に足場を築いた」と認めた。
DEEP STATEは「ロシア軍の支配地域がマリンカとクラスノホリフカを結ぶO-0530沿いに拡大し、グレーゾーンも市内の大通りまで広がっている」と報告していたが、RYBARは25日「ロシア軍がクラスノホリフカ市内の耐火物工場の一角で国旗を掲げた。これは市内で最も重要な建物に足場を築いたことを意味する。ロシア軍が工場の全域を支配しているかどうかは不明だが、現在の攻勢ペースを考えると工場の大部分を支配していても不思議ではない」と報告。
RYBARの主張を裏付ける視覚的証拠Ⓐ=耐火物工場の一角に掲げられた国旗の映像も登場しているため、自動車整備工場もロシア軍の手に落ちている可能性が高く、RYBARは「工場一帯の標高は約180mに位置し周囲の標高は平均155m以下だ」と述べているため、この一帯を失うと街を守るウクライナ軍は地形と障害物の優位性を失うことになる。
Rus ordusu Krasnahorvika tuğla fabrikasına bayrak astı.
📍 47,99781, 37,50548@UAControlMap @GeoConfirmed pic.twitter.com/bXLGvv1p9L
— Fahrettin Altay (@FahrettinAltay_) April 25, 2024
1日に何度も戦況マップを更新しなけれればならないのはアウディーイウカを巡る戦い以降初めてで、バフムート方面、アウディーイウカ方面、ドネツク西郊外の動きは非常に激しい。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
管理に様お疲れ様です、管理人様の戦況更新にも飽和攻撃が始まりだしましたか…。
クラスノホリフカが陥落すれば、クラスノホリフカ北のウクライナ軍は後退しなければなりませんからね。
後方の都市圏が、砲撃範囲に入りますから、違う局面をむかえることになるでしょうし。
ロシア軍の戦時生産、砲弾は尽きる事が見込めませんから、平押しされると厳しい戦いですね。
やはり砲兵…砲兵(というか圧倒的な火力支援)は全てを解決する
勝負はついた
後は市内の残敵掃討のフェーズだな
侵攻初日はウクライナの反抗初日ほどじゃないけど、双方陣地固めてて結構動いたな
意外と建物が原型とどめてるな、てっきり航空爆弾で更地にしたのかと思ってた。
クラスノホリフカに関しては、例の亀戦車が碌に迎撃を受けずに工場付近に接近しその後悠々と帰還する映像が出てきて件のドイツ人記者であるジュリアン・ロプケ氏も一体守備隊は何処にいるんだとツッコんでいましたから、想像以上に滑空爆弾でやられたか、或いはもう碌に迎撃できないほど守備部隊の損害が大きかったんでしょうかね
なんかもう東部戦線全体の防衛網の瓦解が止まらなくなってきている感じですけど、ウクライナ兵の平均年齢が40歳を超えているという話もありますし砲弾不足だけでなく兵士の損耗も大きな要因だと思いますから、果たして支援が届いたところで扱える兵士が碌に残っているのかと疑問に思ってしまいますな…
5月9日までにチャシフヤールを陥落させなくてもロシア軍の戦果は十分そうですね。
ウクライナ軍が最優先で武器や兵員をまわしたチャシフヤールには総攻撃すらしないかも。
アウディーイウカ周辺のウクライナ軍が万が一総崩れになったらチャシフヤールのウクライナ軍も脱走・投降の増加は免れないでしょうけど。
無謀な反攻作戦が瓦解した時点で停戦ないし終戦の道を検討すべきだったが、ルントシュテットの様に「降伏しろ!愚か者め!」などと言える人もいないのだろう。
米国の追加支援はあっても戦況の挽回は困難で、遅滞作戦しか残されていない様に思える状況かな。
NATO軍の直接介入はあり得ない以上は、ゼレンスキーは全てを失う前に外交努力をすべきと思うが。
その際はトルコ·中国·インドに頼るしか無いだろう。
それ以前に蹴って相手方の面子潰してるんスけど…良いんスかこれ
ゼレンスキー閣下は他国の元首を怒鳴りつけるのが外交努力だと勘違いしてる節が。
そして私が見る限り、あの外務大臣もかなりヤバいですよ。腹芸とか押し引きとかいう概念が無く、「腹が立ったら率直に不平不満を述べたてる」タイプの人物です。愚直で真面目な人物なんでしょうが、この国難の時に最悪の人選のような気がしますね。
日本も、東京のウクライナ復興会議で、直前にビデオメッセージをキャンセルされましたからね(色んな見方がありますが…)。
お金と物資のおねだりをしてきて、不服があればキレるわけですから、わざわざ面会する意味がないなと。
国民にア会合ピールして、その国の支持率が上がる効果も、既に激減してますし。
(2024年2/20 ゼレンスキー大統領のビデオメッセージを出さない「政治的判断」に中国の影か 日ウ首脳会談 ニッポン放送)
クレバ外相ですか、
最近だいぶ痩せた印象です。
米帝様の支援が決まってこれで勝てる!なんて喜んでいる人がいましたが、現在のアメリカの工業力なんてたかが知れてますし、もっと多くの支援が入っていた去年夏までの戦果を見てもまあ今よりは状況が改善されたとしてロシア軍の前進を止めるのは難しいように感じますね
支援されるのも戦場に適応していない戦前の兵器ですし
1939年の装備で1943年の東部戦線に踏み込むのは力不足です
なんか他所でここに対してキレ散らかしてる人が居るみたいですが、
昨日の今日で支援決まったのに急にウクライナ軍が回復する訳無いでしょう、
2週間ぐらい様子見なさいなと言いたい。
キレ散らかしている人にとっては不愉快な現実を突き付けてくるこちらのサイトは目障りで仕方が無いのかも知れません
ですが検証可能且つ有意と思われる情報を精査して纏め分かりやすく伝えて下さる管理人様の知的好奇心から来る活動は
軍事知識に疎いけど興味はある私を含む一般人にとっては感謝こそすれ批難する事は全く筋違いに思います
長ったらしく書き連ねましたが管理人様いつも興味深い記事をありがとうございますって事です
キレ散らかすって何故なんでしょ
支援物資を受け取ったウクライナ軍の大反攻でゲームがチェンジするんだからウクライナ軍に不利な情報を乗せるな!的なやつですかね
そうですね。
もし、アメリカの支援やゲームチェンジャーに効果があれば、それも戦況に反映されるはずです。
ですから、現状の戦況は客観的に淡々と理解することが、まず大切だと思います。
戦況はなるべく正確に理解しようとするのが必要であって、ウクライナに不利な戦況報道は許せないとかロシアに不利なことのみ必要だという姿勢があるなら、その方がおかしいと思います。
多分そんな感じですね、支援が決まったのでウクライナが勝ち確定で無いと気に入らないようです。
個人的にこれまでの支援額が3800億ドルなんだから600億ドル追加された所で反攻作戦出来る訳ないでしょと思うのですが、残念ながら金額ベースや支援の内容ベースで考えられる方は少数なのかなと
禿げないか心配になりますね。
泥濘期あけから、戦線が動くわけですから…
他所とは何処でしょうか?
どのようにキレ散らかすのか興味あります。
5chの軍事板ですね、ウクライナ関連のスレが何個かあるのですがその中でも
どっちかと言うとウクライナ寄りのスレに大量に書き込んでいる人が居ました。
(スレごとにウクライナ、ロシアどちらに寄せるか住み分けがされてる様です)
管理人さんの方針や記事に不満があるようで、不満や自分の考えに賛同して
動いてくれみたいな事を言っておりましたが、見る限り大して相手にされてないです。
俺やっぱりロシア軍こえーよ
次々とアウディーウカ西陥落報告が入ってくる夜です。
オチェレティネの陥落を聞いてさすがに組織的な撤退しているのかわかりませんが、完全に防衛線崩壊しましたね…
アウディーウカ最後もそうですが手堅い防衛線の終わりは想像以上に呆気ない…
昨年の11月あたりから戦況を見てて、アウディーイウカ陥落前はベルディチの手前のステポヴェですら何度も跳ね返されてる感じで
陥落後もステポヴェに陣取るのも相当無理してる感じでオチュレティネまではるか遠いイメージでしたけど
意外なとこから突破されましたねぇ
碌な交戦も無く守備兵が逃亡した、この話が全てでしょうね。
兵士はモノではなく人間です。動員解除も許されず死ぬまで戦えと言われて従う人間はいません。
ウクライナ兵の戦意を叩き折ったのは、他ならぬウクライナ政府自身だったというわけです。
少なくとも今回の守備隊の逃走は、動員解除令の廃止が原因でしょうね。無期限動員が死守命令と組み合わさると、前線行きがすなわち死刑宣告と同じになってしまい。守備隊にとっての最適な生存戦略は「可及的速やかに逃げるまたは投降すること」になってしまいます。
なので、守備隊に死守させるためにはなんらかの「希望」を与えねばならないのですね。わずかにでも希望があれば、人間は地獄へと続く道を歩むことが出来るのです。
こういうのを設計するのが内政の腕なんですが,とにかくゼレンスキー政権はこういう技術が下手だな、という印象です。
仰る通り、戦い続ける果てに何があるのでしょうね。
ゼレンスキー大統領のゴールポストが、未だにはっきりと分からないですし。
最前線の兵士は、いつまで砲爆撃に耐え続ける必要があるのか分からず、除隊に定めがないのは厳しいなと。
ブラック企業で、休みなしで現場って言われるよりも、戦場は過酷な訳ですから…。
とにかく砲弾、銃弾のない部隊の兵士というのは、いくらデジタルピクセル迷彩の軍服を着ていても、実際は丸腰で無抵抗の一般住民とほとんどであり、こうなるとわざわざ貴重な兵力を割いて包囲する意味さえあまりない、無視してどんどん後方に進んだ方がいいわけです。ラバウルの日本軍なども、そんな感じで放置されました。
ウクライナ軍に新たに戦車を供与する話などはありませんが、一方でロシア軍の方は第90赤旗親衛戦車師団が待機しているというような話もあります。南にぐるっと回って魔女の大鍋とかでなく、そのまま一気に西に進むかもしれません。
シロウトなりに見ていて。
ウクライナ側の正面の守りは、大体、固い。
ロシア側が滑空爆弾で防御施設の破壊、
同時に側面に回り込み、ウクライナ側の後方連絡線を脅かす。
ロシア側は、ウクライナ側の正面兵力が側面に転用された隙に、
正面に足掛かりを築き、半包囲体制に。
ウクライナ側が戦線を縮小し、ロシア側は市街戦に移行。
ロシア側が数的優勢を活かして市街戦を制する。こんな順序に見えます。
ウクライナ側は滑空爆弾への対処と市街戦に勝つ手段を持つことでしょうか。
敗走と戦略的撤退はどうやって見極めればいいのでしょうね?