タジキスタンとキルギスは2度目の停戦も無視して激しい戦闘を続けており、バトケン州に侵入したタジキスタン軍兵士は占拠した村で略奪も行っている。キルギス議会は17日朝までに停戦が実現しない場合「厳戒令導入に踏み切る」と明かしている。
参考:Конфликт на границе. Вводить военное положение пока не будут
厳戒令が導入されればキルギスは「総動員」に移行する可能性が高く、タジキスタンとの紛争は本格的な戦争に発展するかもしれない
これまでの経過を簡単に説明すると現地時間の16日04:00頃にタジキスタンとキルギスの国境地帯で発砲が発生、両軍が交戦状態に入ったが同日06:30頃に停戦が発効、しかし停戦を無視して交戦が続きタジキスタン軍がキルギスのバトケン州に侵攻、ドストゥク村、マクサット村、ジャニ・ゲル村、ドストゥク村、サマルカンディク村、コックタッシュ村、キジル・ベル村などに激しい攻撃を加え、両軍と重装備を投入した本格的な戦闘を繰り広げている。
両国は同日16:00頃に2度目の停戦で合意したが同日18:00頃に再び発砲が始まり、現在も激しい戦闘が続いている最中でバトケン州の関係者は「非難を余儀なくされた住民の数は12万人に達した(同日20:00時点)」と明かし、キルギスのジャパロフ大統領も同日21:00頃に「あらゆる措置」を講じるよう関係組織に命令、キルギス議会も厳戒令導入を討議するため緊急招集された「両国が17日朝までに停戦することで同意したため厳戒令はまだ導入しない」と明かした。
しかし17日朝までに停戦が実現しなければ「厳戒令導入に向けて協議を始める」とも述べており、もし厳戒令が導入されればキルギスは「総動員」に移行する可能性が高く、タジキスタンとの紛争は本格的な戦争に発展する可能性を秘めている。
双方とも「相手が先に仕掛けて停戦も相手が破った」と主張しているが、明らかに戦闘はキルギス領内(バトケン州)で行われており、タジキスタン軍の兵士は占拠した村で略奪行為を行っていることも確認されているため、タジキスタン軍が意図的にキルギス領内へ侵攻した可能性が高い。
タジキスタン軍がドストゥク村の一部やアクサイ村の学校を占拠したことを示す視覚的な証拠が見つかっており、キルギス側も「タジキスタンによる不当な侵攻だ」と非難してるが、タジキスタン側は「キルギスの攻撃を阻止するための措置」だと主張している。
追記:17日03:30頃に両国が停戦(3度目)に合意、トルコはタジキスタン軍の侵略行為を非難する声明を発表した。
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※アイキャッチ画像の出典: Государственный комитет по делам обороны Кыргызской Республики
うーん
もう止まれなくなったかもな・・・
残念ながら
タジキスタンは単独でやっているのか、中露のお墨付きなのかが気になる。
もしタジキスタンが根回し無しにキルギス侵攻を行っていて、最終的にキルギスのマナス空港に米空軍基地が復活するような事態になったらタジキスタンは『お仕置き』されるんじゃなかろうか
中国はここで紛争が起きても不利益が多いけど、
ロシアは紛争が起きればウクライナから注目は薄れるし、ウクライナが停戦しないから周辺国も紛争起こしてるとかというプロパガンダもできる
旧ソ連のこの二カ国はロシアという大国の
「調停者」の存在があったからこそ少し前の
水資源紛争を止めることができたけれども
そのロシアは見掛け倒しの「眠れる豚」だった
訳で押さえが効かなくているよな
アゼルバイジャンとアルメニアも同じだな
少なくとも露への根回しとかはしてないと思うけどなあ…
いくらプーチンが耄碌し始めてたとしても上海協力機構の会議を開催していて「ロシアの味方はこんなにいますよ!」ってアピールしている最中にこんな揉め事にGOサイン出すとはとても思えない。
軍事行動という選択をした時点でプーチンは自ら仕掛けた罠に陥った
標的であったウクライナはもはや手に負えず、かつてのソ連圏であるアゼルやタジクはそれぞれ背後に大国の支援を得て勝手に動き始め、ロシアの影響圏は失われていくばかり
どうするプーチン、いま引かないと連邦すら崩壊するぞ
ロシアがウクライナにやったことが武力衝突の引き金か。結局、ブーメランでプーチンヒットラーも武力行使でやることが解決にならないことを知るべき
正規軍が略奪ねぇ。
ロシアと言い、タジキスタンと言い、やはり北狄(蛮族)はどこまで行っても北狄なのね。文明とは程遠い。
普通の村人の頭撃たれてる死体がいくも横たわってる動画あるな
せめて軍人同士でやってくれ・・・
プーチンはガス禁輸でNATO諸国の分裂を期待していたのに、自分の足元が燃える方が早かったでござる
こういう事態のために上海機構やCICAを作ったんじゃなかったのか、働いてないなあ
SCOは本来中露の
二つの柱で支える
ものだったけど
当の露は前のような
影響力はなくなった。
旧ソ連圏の安全保障同盟も
やっぱりロシアが
衰退してるので
影響力など消え失せてる。
あとこの戦争の背景には
キルギスタジクの
領土的資源的な
「被害者意識」がありそう
キルギス・タジク、
ウズベクはスターリンが
ブハラSSR等を解体して
中亜のの構成国を
再編するときに敢えて
民族の境界線を
無視して作られたからな。
仮に民族の境界線を
考慮したならサマルカンド
周辺はタジクに
属していただろうし
東フェルガナ
はキルギスに属していた。
しかし彼らの豊かな土地は
だいたいがウズベクに割当て
されて不毛な山岳地帯ばっか
が割り当てられてしまった。
さらに独立した時は圧倒的に
不利なキルギス・タジクは
さらに経済的に密接な
下流の地域大国
ウズベクに水資源等で
忖度せざるを得ない。
それでどこにも
ぶつけようもない
被害者感情を小国同士
で発散しあってるのかもな。
もちろんその裏には
他国の利権が絡むだろうが。
お花畑の旅人は「こんな国境でも現地の人は何も気にしてない。平和に暮らせてる!」って言ってたけど、いざロシアが弱ればすぐこれだよ