ボーイングは28日、三菱重工業と航空自衛隊のF-15Jアップグレードに関する契約を結んだと発表した。
参考:Boeing, Mitsubishi Heavy Industries Partner on State of the Art Upgrades to Japan’s F-15J fleet
ボーイングが三菱重工業とF-15Jアップグレードに関する契約を締結、2022年からアップグレード作業を開始予定
この契約は昨年10月に国務省が発表したF-15Jアップグレードパッケージ「Japanese Super Interceptor(JSI)」に基づくもので、ボーイングは最初の2機をJSI仕様に改造するための図面、地上支援装置、技術資料を提供、これを受け取った三菱重工業は2022年からF-15Jのアップグレードに取り掛かる予定らしい。
但し、航空自衛隊が保有する全てのF-15JがJSI仕様にアップグレードされるのではなく、これまで近代改修を施してきたJ-MSIP機のみがJSI仕様へとアップグレードされるため空自は最大98機のF-15JSIを手に入れる予定で、最初2機は2023年7月までに引き渡されることになっている。
因みにアップグレードパッケージJSIの中身は米空軍が採用を決めたF-15EXの構成に近い。
F-15JSIに搭載されるレーダー「AN/APG-82(V)1」は、米空軍のF-15Eアップグレード用に開発されたレーダーでイスラエル空軍もF-15Iのアップグレード用として採用した実績を持ち、空対空モードと空対地モードの同時使用が可能だ。そのためF-15JSIは単なる迎撃機ではなく「マルチロール機」としての能力を獲得することになる。
さらに新しいミッションコンピュータ「ADCP II」は1秒あたり870億回の命令処理能力を備えており、ボーイング曰く「世界最速のミッションコンピュータ」でF-15EやF-15EXが搭載するものと同じだ。
ただ国務省が発表したJSIパッケージにはコックピット周りの改修内容や赤外線捜索追尾システム(IRST)が含まれていないため、この部分は日本が独自に開発して改修を行うものと見られている。因みにF-15EXは赤外線捜索追尾システムを機外に搭載する方式で実装する予定(F/A-18E/F BlockⅢが採用したのと同じ赤外線捜索追尾システムを組み込んだ増槽もテストされている)だ。
以上のようにJSI仕様にアップグレードされたF-15EXの構成に近いが、F-15EXと異なる点も幾つかある。
まず既存のF-15Jをベースにアップグレードが施されたF-15JSIは、米空軍が導入するF-15EXとは異なり「フライ・バイ・ワイヤシステム」に対応できないので、機体の制御システムは依然として操縦性増強装置(CAS)+油圧機構の組み合わせのままだ。
さらにボーイングが発表したF-15JSIのCGイメージ(上記のリンク先で閲覧することが可能)を見る限り、F-15EXが採用するコンフォーマル・フューエル・タンクや主翼下に増設されたハードポイントが描かれていないため、F-15JSIの基本的なハードポイントの数はF-15Jと変わっていないことが想定される。そのため最大16発の空対空ミサイルを携行できるF-15EXに対してF-15JSIは最大10発の空対空ミサイルしか携行できない。
補足:過去の展示会でボーイングが出展したAIM-120が4発搭載できる4連装ランチャーを仮にF-15JSIを採用しても最大12発が限界だ。そもそも主翼下のハードポイントが増設されていないのでF-15Jの機体構造ではF-15EXほどの兵器搭載重量に耐えられないのかもしれない。
結局このような差はF-15Cをベースに開発されたF-15Jと、F-15Eをベースに開発されたF-15EXの差なので諦めるしか無いが、それ以外の部分についてはF-15EXに近い構成なので迎撃機として性能は他の第4.5世代機と同等レベルになるはずなのでガッカリする必要はないだろう。
※アイキャッチ画像の出典:1000words / stock.adobe.com
リンク先ではLRASMの携行数が1発になっていますが翼下には積めないんだろうか?
翼下に積めないみたいですよ
この件、もう取りかかってると思い込んでた
まあ何だかんだでF15Cもそれなりにお年だし、これが最後のアップグレードかね
“次期戦闘機、日本主導に 開発へ国内1社と単独契約
【イブニングスクープ】”@日本経済新聞
あ、これではないのか、、
お隣りはもう取り掛かるでしょ
そうすれば日本より有利になるし
代金は徴用工補償対象在韓日系社からの罰金で賄えばいい
KFXを開発してF-35も追加購入するのにF-15Kキムチイーグルを近代化する金が有るの?
そのF-35も無理やり購入した感が否めないのにね
F-4、F-5の退役はいつになるやら
むしろFー35やめて15Kの改修して日本からFー4安値で中古で買った方が韓国軍強くね?
>むしろFー35やめて15Kの改修して日本からFー4安値で中古で買った方が韓国軍強くね?
もともとF-15を導入する予定だったんだけど、日本がF-4代替でF-35を導入するのが分かってF-35に切り替えたのよ
そんな彼らが日本の中古というのは、、、ねえ
感情面置いても日本のF-4の機体寿命が残ってるのかという問題があるし
他のF-15採用国はどうするんだろ?
特にお隣はF-15Eベースのを採用してるから後追いしそうな予感w
よくあるナショナリティ・ジョークですな。
A国:〇〇したら英雄になれるぞ。
B国:紳士は〇〇するもんだ。
K国:日本は〇〇したぞ。
予算的に余裕無さそうだけどねえ
F-35やK-2もgdgdな有様だし
米国がEXを導入し、日本がJSIにアップグレードする今なら、部品の量産効果でF-15Kも割安でアップグレードできるからやるべき・・・みたいな報道はありましたね。
F35が見つけてF15が撃つのかー
F-15がベトナム戦争の反省から対空戦闘に特化した戦闘機として開発された経緯が形も残っていないな
とはいえ空対空の能力は低下しているわけではないのですから、別によいのでは?
爆走したまま空対空ミッションさせるようなことはないですし。
機能てんこ盛りの様相を見ての感想、ということなら同意ですね。
結局、F-15はF-35に搭載できない兵装の担い手としてて重要な機体になってしまいましたねえ。
爆装ね。
そんなこと言ったらLWFとして開発されたF-16なんてどうなるのよ・・・
設計者ですら「マルチミッションで使うならああは設計しなかった」と言うぐらいなのに。
最初は対空任務の軽戦闘機だったのに今や立派なマルチロール機。
当時の戦闘機マフィアが今のF-16Vを見たらコレジャナイ感を感じると思う。
その人は後世諸外国で戦闘機として運用される機体を「艦上攻撃機を作った」と言い張ってアメリカ海軍に納品した前科があるので。
F-4EJの爆撃装置をわざわざ取り外す等してた狂気の時代はもう完全に終わったんだね…
三菱とボーイングはF15の関連で長期間の取引があるので仮に次期戦闘機の主幹事社が噂通り三菱なら米国のパートナー企業はロッキードではなくボーイングだと思う。
ついにF-15にもアムラーム搭載か
国産ミサイルの淘汰が一気に進むね
F-35導入に踊り狂ってた阿呆はどう責任取るつもりなのか
国産ミサイルを維持することが目的ではない。
抑止力をどうするかが目的だろ。ミサイルはそのための機体のそのまた手段にすぎない。
AAM-4/5の搭載改修の担当企業募集始めてるので恐らくそのまま搭載ですよ。
>F-35導入に踊り狂ってた阿呆はどう責任取るつもりなのか
ユーロファイター導入の様な狂気の沙汰を行わなかっただけで責任は帳消しになるよ。
>F-35導入に踊り狂ってた阿呆はどう責任取るつもりなのか
具体的に、誰にどういう責任があるのかな。
AIM-120とAAM-4は両方装備できるみたいだけど、使い分けはどうなるんだろう
JWings 8月号では、「きっとこうなる!F-15JSIのフル装備」で4連装ランチャー使用時にはAIM-120、それ以外ではAAM-4と描き分けていました。
実際にどうなるかは分からないけど、参考には成るかも?
まさかユーロファイターにすればよかったなんて思ってないよな?w
秘伝のタレではなく兵器だし、開発当初のコンセプトを守り続けなきゃいけない訳でもないでしょ
それに今回の改修は対地モードが追加されるだけで、別に対空性能そのものが落ちる訳じゃないから大丈夫かと
インターセプターの名称通りの働きがまず出来ること、あとはオマケみたいなもん。
中国のSu27系にボロ負けですもんね
>インターセプター業務
統幕のHPに平成26年度以降の緊急発進実施状況が載ってるから見ておいで。
超レアポケモンだぞ>Su-30
そもそも、在沖配備の米空軍もF-15なんだよなぁ。
リンク
見ておいで。
Su-30にバック取られてる
中国側が公開した画像·動画もあったかな
何一つ事実認定されたものが無いのですが
真面目なサイトで週プレをソース扱いするのはNG
「中韓を核の炎で包んでやれ」とか平気で言ってるブログが「真面目なサイト」ねぇ…
貴方と意見のすり合わせはとても出来そうにないわ
いつここのブログ主が「中韓を核の炎で云々」といったんですかね。
まさか誰でも書き込めるコメント欄の、誰が書き込んだかもわからないコメントの一部を持ってきて、「ブログが言ってる」とか仰ってるんですか。
そんな「犯罪行為をしたけど逮捕されずに野放しになっている奴が複数いるから、日本は犯罪を容認して支持している国」並のガバガバ理論を仰る方が、「俺様が張ってやった確定的で明らかな証拠を見ておいで云々」とか講釈垂れるとか、さすがっすね。
>中国軍戦闘機は(略)空自スクランブル機に対し攻撃動作を仕掛けてきたという。
(略)空自戦闘機は、一旦は防御機動でこれを回避したが、このままではドッグファイト(格闘戦)に巻き込まれ、不測の状態が生起しかねないと判断し、自己防御装置を使用しながら中国軍機によるミサイル攻撃を回避しつつ戦域から離脱したという。
どう読んでも「ドッグファイトで後ろを取られた」とは読めないが?
てかリンク先の記事の「推測」はデタラメだね。対領空侵犯措置の手順すら理解してない。
てかこの時、空自機は単機だったの?
戦闘機相手のスクランブルを単機で行う様な事態になってるならそちらを問題視するべきだと思うけど。
憶測の与太記事は全く参考資料にならない。
週プレじゃんwww
>中国のSu27系にボロ負けですもんね
負けているとは全く思わないのだけど。
CFT付けて欲しいな。
搭載量も滞空時間も増えるのに、空自は採用しませんね。
なんてだろう?
側面に独自のアンテナ付けてるからタンク付けられないんじゃなかったかな?
移設するか、CFTに付ければいいのではないかと思っています。
デメリットも大きいんでしょ。
C型もF-16も米軍機は付けてない。
エンジンをF9に換装でもして推力が70%も向上すれば話は違ってくるのかも知れないが。
pre-MSIP機は結局全機廃棄ですかね。
一時期米国への売却報道がありましたが続報は全くありませんね。
複座のDJ型はそれなりに貴重だから、それだけでも残して欲しいけど。
まさか無人標的機に改造してF-3開発時にミサイル標的機で消費するとか?
なんでpre-MSIP機は、改修されないのだろう?
機首周りの配線の引き直し程度で、そんなにコストが掛かるのだろうか?
データバスを新設するの、機首周りだけでなく各ステーションにも必要なのでは?
多分データパスそのものの張り替えの値段は想定よりも安いんじゃあないかな?
Pre-MSIPとMSIPに搭載されている電子機器とかその他諸々が価格を引き上げている可能性が
古いマンションの水回りの改修のためにマンションの外壁に水道パイプを這わせるようなことをしたりすればPre-MSIP機も使い物になるかも。
データバスの通ってるパイプをハッチを避けてウネウネと。
恐らくだが、pre-MSIP機は教育部隊の第23飛行隊(新田原)で末永く使われる可能性があるので、簡単には売却しないと思うな
予備機も考えれば30機近いpre-MSIP機が、あと20年近くは第23飛行隊で運用される様な気がする
F-15がこれほどの孝行息子になるとは、開発当時誰も予想した人はいなかっただろうな。
F15が母体として優れていたから長期使用となったのか、あるいは西側の開発スピードの停滞から延命せざるを得ないのか、ここは評価の別れるところかと。
開発メーカーであるマクダネル・ダグラス(現ボーイング)は、将来的にも優位性を保てるよう拡張性を持たせるということをコンセプトの1つとして掲げてますから、F-15に関しては開発当初の狙いを達成していると言えるのではないでしょうか。
EXも受注に漕ぎ着けたみたいだし、おめでたい話
エースコンバットでDLCとして出して欲しいところ
元ネタがF-15EXの物ばかりなので当然と言えば当然だけど、複座型の画像ばかりでちと気になる。
F-3が来るまで日本の空はF-15JSIとF-35が守ってくれるんやな。
あのぅ、、F-2さんの出番は、、
『中国から米国に「謎の種」が送りつけられている……当局は「植えないで」と呼びかけ』
中共はバイオテロも始めた模様
リンク
こっちだとコックピット周りはF-15EX用を採用って記述
複座の機体の機能を単座機に押し込めるんだから大変だ
空自の初代インターセプターF-86Dのように手が3本必要になる
構成にならないようにしないとw
F-15J/DJ MSIP機は1985年-1999年に調達したので機齢は21年から35年ですね。
アメリカは1979年-1985年にF-15C/Dを調達したので、機齢は35年から41年で2020年代中に更新が必要ですから、最大でも50年というところでしょう。
構造材の補強を実施しないのであればF-15JSIは2035年から2049年には寿命が来そうですし、F-3を200機生産してF-2とF-15JSIを更新できるとコストダウンできて一番良さそうですが、設計から調達まで10年ちょっとだとF-2での遅延を考えると期間が足りないんじゃないかな、という感じですね。
今後の戦闘機はF-15をF-15に置き換えるのかな?でF-2の後継がF-3。空自は迎撃機は双発に限るっていうこだわりがあるような。(PreMSIPの置き換えにEX買おうぜ)
F-15JSIではエンジン換装は行われないのだろうか?(F100→F110)
Wikiには、「F-15も格闘戦闘基準重量時にはスーパークルーズが可能と言及される場合がある」とあるが、実際の所どうなんだろう。