日本政府は自衛隊と英国軍の相互運用性を高めるため空母の共同使用=クロスデッキ化も視野に入れていると産経新聞が報じている。
参考:日英、部隊訪問円滑化へ協定検討 相互運用向上で中国牽制
空母化した護衛艦いずもに英軍のF-35Bが、英空母クイーン・エリザベスに空自のF-35Bが発着する?
日本の岸防衛相は英国のウォレス国防相は今月20日に会談を行い、空母クイーン・エリザベスを中心とする空母打撃群の具体的な寄港地(在日米軍基地の横須賀、佐世保、ホワイト・ビーチ地区/海上自衛隊の横須賀、舞鶴、呉)や英海軍の哨戒艦を恒久的にインド太平洋地域に派遣することなどが発表された。
さらに次期戦闘機F-Xに関連した共同開発については「両大臣が特にエンジンシステムに重点をおきつつ、次期戦闘機(F-X/FCAS=英国のテンペストプログラムのこと)に係るサブシステムレベルでの協力を追求するため議論を加速することで一致した」と発表しているので、日英はエンジン以外の部分(センサーや随伴する無人機関係?)でも協力関係を構築するのかもしれない。
参考:日英防衛相会談について
ここまでの情報は防衛省の公式発表なのだが産経新聞は25日、日本政府は将来的に空母化した護衛艦(いずも型護衛艦のこと)に英軍のF-35Bを、英空母に空自のF-35Bが発着することも視野に入れて「相互運用性」を高めるための態勢整備を急ぐと報じており、これが事実なら日本政府は両国の空母の共同使用を視野に入れているという意味だ。
空母の共同使用は「Cross Deck/クロスデッキ」と呼ばれており、現在日本に向けて航行中の英空母クイーン・エリザベスは米海兵隊が派遣したF-35B分遣隊を受け入れ共同運用することで「クロスデッキ化」を果たしているため、これに影響されたのかもしれない。
関連記事:英空母極東派遣は、英米F-35Bによる空母「クイーン・エリザベス」の共同使用
英海軍の艦隊司令官であるジェリー・キッド副提督(中将相当)は昨年「英米はもはや相互運用について話し合っているのではなく、これまでに見たことがない次元の統合(英米両軍)について話し合っている」と述べて「このような統合はこれまで前例がなくコレを実現できる2つの国の組み合わせは英米以外にない」と語ったことがあり、米海兵隊のスティーブン・ラダー中将も「海兵隊のF-35Bと英海軍の空母を組み合わせた共同軍事作戦は素晴らしい方法になる」と述べている。
この記事を書いた時に管理人は「英米以外の組み合わせ以外に可能性があるとすれば日米間のクロスデッキ化だ」と予想したが、まさか日英間のクロスデッキ化を視野に入れてくるとは想像していなかったので正直びっくりしている。
空母のクロスデッキ化は単に空自のF-35Bが英空母クイーン・エリザベスに着艦して発艦する/英空軍のF-35Bが護衛艦いずもに着艦して発艦するというデモンストレーション的な意味ではなく、実際に共通の軍事作戦を互いの指揮下に入って共同で行うことを目的にしているので2ヶ国間の安全保障条約を締結している米国以外と共通の軍事作戦を実行できるのか、自衛隊/英国軍の指揮下に入った空自/英空軍のF-35Bはどのような法的立場になるのかなどクリアすべき諸問題が多く、仮に実現するとしても非常に長い準備時間がかかるだろう。
まぁ小難しい話はさておきデモンストレーション的な意味合いでもいずも型護衛艦に英空軍のF-35Bが、英空母クイーン・エリザベスに空自のF-35Bが発着すれば、それはそれで興味深いワンシーンになるのは間違いないので実現すれば大きな関心を集めるはずだ。
余談だが産経新聞が報じた内容を他紙は報じていないので空母の共同使用が事実なのかは良くわからない。
関連記事:英海軍、米海兵隊F-35Bを収容した空母「クイーン・エリザベス」が初出撃
※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 護衛艦いずも
政治的パフォーマンスとしての意味以外に価値があるとは思えないけど
イギリスさんはアジアに注力する気あんのかね
というか中共崩壊した後に珠江デルタと上海あたりを租界にする腹づもりなんじゃね? 場合によってはグレートゲームのプレーヤーに返り咲くことさえ夢見てそうな勢い
ユーロのおかげで東欧と南欧を擬似的な植民地にして搾取できるドイツ君とセーファフラン経済圏にナイジェリア初め人口増加見込める地域を抱えてるフランス相手にしないとなんで、結構焦ってそうではある。まあEUが対露防波堤になってるんで外洋海軍にステータスふるだけの余裕が出来てるって解釈も可能
……日本と英国の軍事協力が進むこと自体は大歓迎なんだけど、これに豪州と印度が加わったらWWⅡ前みたくアメリカが東西から逆包囲食らって日英陣営に脅威覚えちゃいそうで大分不安。つかアメリカは中共が滅んだ後のビジョン持ってない気がしてならない。日英仏独露あたりは過去の実績あるからまだ予測つくけどアメリカが中華に進駐するイメージが全く出来ない、どうするつもりなんだろ?
中国が崩壊すると言われて、何年経っているんだい。
そういうのは、実際に中国が崩壊してから考えようぜ。
30年とか50年の単位で考えると分からんだろ
中国の崩壊なんて、日本が核兵器を持つぐらいあり得ない話。
中国は国としては崩壊はしないだろう。
共産党はわからんがね。
一昔前まで海自が固定翼機搭載空母を持つと言ったら鼻で笑われたものだ、先の事は分からないぞ
>イギリスさんはアジアに注力する気あんのかね
記事にある英海軍艦隊司令官の発言
>「英米はもはや相互運用について話し合っているのではなく、これまでに見たことがない次元の統合(英米両軍)について話し合っている」
が実現するなら、軍事面においても米のアジア戦略に一体化する気があるてことじゃないでしょうか。
EUから離脱したこともありますし、米の衰退は英の衰退に繋がるという認識なんではないかと。
インド・太平洋地域の軍事緊張が高まればオーストラリア辺りに艦隊を常駐させる気かもしれません。
日本側の軍事的野心を如実に表す記事ですね。臆面もなく中国恫喝用に自衛隊を使おうということじゃないか。そんな馬鹿なことが許されるか。憲法守れよ。憲法に空母は持っちゃ駄目と書いてある
なかなか香ばしい
実に香ばしい
みなさん荒らさないように
管理人を困らせるだけでなく、相手の思うつぼです。
お前は常識守れ
ゴミはゴミ箱にいろよ
しっ!見ちゃいけません!
まぁ大したデメリットもないし、戦術的な選択肢増やせるんで悪くないわな。
同盟関係の構築や中国への牽制にはなりそうだし。
ただ、物理的に日英が遠過ぎて実際の有事で使える気がしないけど。
実際にやらないとしても、やれると示せればいい。
対立陣営はやられる前提で準備しなければならない。
運用が現実的でなくとも十分意味はあるだろうね。
英空母はすでに米海兵隊のF-35Bを運用してる。
海自もF-35Bは運用できるようになるから
ハードウエアのコストは考えなくていいし。
イギリス連邦の概念で言えばオーストラリアとかに駐在する為の中間基地としての日本みたいなものだろうし、イギリスは政権交代しない限り本気だと思うよ
イギリスは自国の原子力発電所建設からも中国企業追い出すなど中国包囲網に熱心だな
これもその一環のように思える
香港の件で思いっきりイギリスの面子を潰したからな
今でも貴族が残っているぐらい面子を重視しているイギリスがそれを潰されて黙っていられるはずもなく
イギリスは世界展開するのにQE級2隻で足りてるんだろうか
インヴィンシブルより大きくて、QEより小さいぐらいのVTOL空母が本国防衛用1隻あれば、QE2隻は安心して世界に出ていけると思うんだが
足りないからのクロスデッキ推進でしょ.
QE級は2隻だが空母航空団は1個分しか用意できてないし
艦を増やそうとはならないだろうな
習近平は国家元首に居座る為の成果を欲しており
台湾侵攻は無理でも金門島など台湾領有の島嶼に侵攻する可能性はあるんじゃないかね?
書記長の改選も迫ってるし早い内に出さんと
中国は威嚇して相手が折れることを最上としている為、現状の直接侵攻はなさそうですかね?
あと湖南省、湖北省、四川省の洪水に続いて、上海が台風の猛威にさらされてかなりの損害が出ているのではないかと?
まあ大きい国なのでちょっとの洪水などたいしたことではないのかもしれません。
なんかシュウちゃんもモンゴルに遠足に出かけてたようですからね、余裕?
金門島や澎湖諸島は中国本土のすぐ近くなので、台湾は守るのは困難だろう
西側の介入もなかなか難しいところ
米英のクロスデッキなら、互いの船に部隊を常駐させることが出来るけど
日本の場合、空自の戦闘飛行隊を長期間海外に派遣したことがないからな…
一方的に受け入れるだけになるんじゃないだろうか。
それはそれでメリットあるだろうけど、空自の35bがQEやアメリカ級に載って長期航海することはないだろうな…っていう
歴史は繰り返すなのか歴史をやり直すなのか…
後者を考えている人達がいても不思議ではないよなあ…
中国はもはや一国で対処できないし、
手段は別として、連携を高めるという意味ではいいと思う。
昔は日本が空母を持つにはローテーションで3隻必須とか言われてたけれど、イギリスがそうやってるようにアメリカの戦略に組み込む形での空母保有だったら1隻2隻であっても十分役に立つんだよね
おそらく自前の空母が使えない時で自国領土内での紛争とか何かしらで空母が必要な場合、アメリカが担保して動くという事前話し合いがきっちりできている
日本もイギリス同様にそうやって同盟に積極的に軍事貢献してでの立ち位置を確保した方がいいと思うわ、例えばベトナム戦争レベルのことすら参加すべき
空母3隻の話に戻るとそれはアメリカの助力が期待できない場合に日本防衛に自前空母を使うにはオンステージの空母が1隻絶対に居るようにするにはローテーション上3隻必要って話だったんだろうけど、もう中国の強大化と北朝鮮の核武装化により、日本単独での防衛なんて絶対無理だから
海自ではおそらくおおすみ型後継の多目的艦(強襲揚陸艦)3隻を作るとおもうよ。
現時点では、いずも型2隻は強襲揚陸艦アメリカのサポートのためと検証用の改造だと思う。(アメリカが撃沈した時の着艦予備艦)
あと、いずも型にF35B1個小隊配備だけでも相当作戦の柔軟性が出るから、局地戦や紛争時にはすごく大事な戦力になると思うけどね。(随伴するイージス艦のセンサーノードになるからね)
『空母いぶき』での「いぶき」は、
「空母を持った日本自身がアメリカの役割を担う。」との考えでその為に建造されたようなものですしね。
米中対立で、自由主義陣営の弱点は、政権交代で政策変更の可能性があることですよね。
中国の超限戦もそこを突いた活動をしているようですし。
今の日米英当局は、たとえ政権が変わっても後戻りしにくい仕掛けをとても意識して作りこんでいってると思います。
直近の日英防衛省会談の成果の中にも、長期的な取り組みがいくつもあり、その意図を感じます。
ところで、クイーンエリザベスは「横須賀」に来るんですね~。空母打撃軍の艦艇を国内4泊地に分散させるようで。
横須賀の米軍基地エリアらしいですから、どこまで見えるかわかりませんが。
アメリカは両党で安全保障関連の委員会を多数設置しており、安全保障政策の合意が出来上がっております
政権交代によって大統領が勝手に変更できないよう国防権限法によって制限または義務を科しております
イギリスは共産党による香港への仕打ちで、旧宗主国の面子を失ったんで対外的にも対内的にも中国には強行な姿勢を示さないとならないが、EU離脱でEUルールから外れて自由な行動をとりだした目的は、対中国においては対立でなくむしろ親密化なんだって。人権にやかましいのはEUのほうだから。
あんまりイギリスに期待してると、最後は必殺技はしご外しを喰らわせられる恐れがあるよ。
イギリスのエゴイズムは歴史そのものだから
全然違う
EU離脱を唱えた政治家は人気取りの為であって、まさか本当に離脱するとは思っていなかった
ボリスジョンソンがそれ
仮に中国との経済協力を望んでいたとしても、EUとの経済協力は両立可能で排他的なものではない
君のは陰謀的な考え方
いや、この程度は陰謀論とかではないよ
イギリスという存在を過度に期待する日本人の甘さが寒いよ
いつでも裏切るよ
いつのまにか南極条約を破棄してることにも留意すべき
生き延びるためならば何でもやる普通に黒い国だから
イギリスの裏切りの歴史はともかく中国につくのはあり得んわな
少なくとも安全保障的にアメリカと歩調を合わせるならば中国に近づくという選択肢はあり得ない
陰謀論とまで言うかどうかは俺は知らんが、どちらにせよ
>中国との親密化なんだって
というのが肯定する根拠のない(否定する根拠はいくらでも湧いて出るだろうが)ナンセンスなものだと言うのは同意見
それ国の名前を米国や日本にしても同じことになるから何ともナイーブな意見だなと
今の中国の状況ではキンペーはある程度の実績を残さなければ中国皇帝にはなれない。
金門島と尖閣、どちらを先に仕掛けるのかな?
一応日米安保があるから尖閣には手を出しづらいから金門島攻撃が先かな、まさか同時進行はあり得ないだろう。
金門島でドンパチが始まって双方に被害が出れば、その後尖閣に攻めてきても中国は侵略国家だという事実を日本人は理解するだろうから自衛隊は攻撃することの大義名分が手に入る。
日英のクロスデッキ、いいね!
日本は空自、海自、陸自、海保が仲が悪いみたいだけど、最近の水陸起動団(陸自が海自の船に乗る)、いずものF35B搭載(海自艦に空自が離着陸)など、少しづつ連携に向けてますね。
この日英クロスデッキは、空自のF35Bが英海軍艦(クイーンエリザベス)、海自艦に英空軍のF35Bという、ダブルクロス交流なので、ちょっと面白いですね。(空軍と海軍では文化も違うでしょうし。ましてや外国では。)
さて、どうなりますでしょうか?そうそう、アメリカ海兵隊のF35Bも載ってましたね。
英パイロット「なんだこのフネ、ソーティレート低っく!!!」
>いずも型護衛艦に英空軍のF-35Bが、英空母クイーン・エリザベスに空自のF-35Bが発着すれば
後者はないな
海の上で、どこに着艦可能な友軍の空母があるのかがわかっていることは、
パイロットにとって、かなり有り難い話だろうね。特に、紛争事態下では。
心配なのは、英海軍はアジアのどこを仮母港にするのかということなんだが……
いづも型に英F-35が入る隙間ってあるの?逆はともかく
てか、空自のF-35Bが配備され作戦能力を有するまで、まだまだ時間がかかります
英F-35Bがきてくれれば、STOVLの運用練度を上げる絶好の機会.
そこまで大きくない対潜ヘリ中心の強襲揚陸艦に他の部隊を収容するスペースはないな
とはいえ空中給油機の代わりに燃料補修したりトラブル機の応急処置ぐらいならできるから、保険としては十分ありだと思う
何機のF-35Bをどのタイミングで乗せるのを想定してるのかにもよるかと
本邦のF-35Bが乗ってないタイミングで乗せるならその分の入る隙間は空いてるだろうし、本邦のF-35Bとヘリが乗ってても緊急事態で降りてくる必要が出たならどうにかして着陸させて応急処置なり補給なりして安定次第安全な基地へ行ってもらう事も考えられるので
産経さんは軍事面では飛ばし記事書くから…。どうだろう。
何なら軍事以外でも飛ばし記事書くしな
そこもうちょい何とかしてくれたら扱いも大分変わるだろうに
自分もこれは流石に産経のお気持ち記事じゃないかと思います。英空母がそんな頻繁にアジアに来るとも思えないし。
ただ、いずも型空母化みたいに政府に否定されながらも数年ごしに回収した例もあるし、産経を産経ってだけで馬鹿にできなくなってきますね…
飛ばしで言うと、朝日も共同も大概だけどね。
その辺りは寧ろトバシばっかりなきがするw
まぁ産経なんで…。
ただハリアーの売り込みで自衛艦に着艦しようとして断ったこともあるし、海兵隊機がどちらも降りているんじゃなかった?
ただそうなると”とりあえず降りとこ”と言う程度で降りるかもな。
それに自分の機体が降りると言っても準備に時間がかかるし、艦側にとっては訓練をしないと空自の機体の受け入れができない面もあるあるから、実際降りるかどうかは別にして断る率優はないだろうな。
F-35Bだけじゃなくイギリス海軍のクルーとセットになるかもな。
いずもネタということで。読売から。
年内には、いずもの甲板にF-35Bの姿を見ることができるかもしれません。
「空母化」進める護衛艦いずも、米「F35B」発着訓練を年内実施へ…中国けん制の狙い
リンク
防衛省さん、その写真は、ぜひ国民向けに公開したほうがいいですよw
このクロスデッキで最も政治的は難易度が低いのが、クイーンエリザベス搭載の米海兵隊F35Bによる護衛艦いずもへの着艦。
すでに米軍はいずもにはまずアメリカのF35Bが着艦する、と2019年には表明している。
形式的には日米クロスデッキで、すでに表明済みのため他国(中共)にとやかく言われる筋合いがない。
しかし、外から見たら英海軍の艦載機の日英クロスデッキとも見れる。(普通はそう判断される)
まぁ、今の状況だと大っぴらに日英クロスデッキ見せびらかすかな?
(準)紛争地域で、日本の艦艇に米や英の所属機が頻繁に(あるいは日時全く不明で)来艦している状態は、日本を敵視している周辺諸国への圧力になることは確かです。日本の艦艇を攻撃しようにも、米機や英機も載っています(…かもしれない)では撃ち辛いでしょうし、逆に日の丸が米・英の艦艇に載っていることにも、同様の効果があるでしょう。政軍両略として、クロスデッキの有用性はそれなりに大きいと考えて良いだろうと思います。