エジプト空軍の戦闘機F-16C/Dが既にリビア上空を飛行していると複数の海外メディアが報じており、エジプトのシシ大統領が警告した正規軍によるリビア軍事介入が始まっている可能性が浮上した。
参考:Egyptian F-16s, UAE Airbus A330 Tankers in Libya
既にエジプト空軍のF-16C/Dがリビアに侵入、首都トリポリ近郊のミスラタに向けて飛行中か
リビアとの国境に近いエジプトのシディバラニ空軍基地から出撃した複数の戦闘機F-16C/Dはアラブ首長国連邦(UAE)空軍所属の空中給油機A330 MRTTから空中給油を受け、リビアの国民統一政府(GNA)の支配地域のミスラタを目指して飛行していると報告されている。
さらにリビアのバニワリードと呼ばれる地域では超音速飛行を行った際に発生する「ソニックブーム」が観測されたという報告が挙がっており、この地域はミスラタに近いためエジプト空軍のF-16C/Dが飛行していた可能性が高いが、今のところリビア国民統一政府の支配地域で空爆が行われたという報告は挙がっていない。しかし、この情報を最初にもたらした軍事アナリストは「反政府組織側のSu-24と共同で国民統一政府側に空爆を行う可能性がある」と言及している。
#BREAKING: Just heard a report on #Egypt Air Force’s F-16C/D fighter jets supported by #UAE Air Force’s Airbus A330-243MRTT Tankers are flying in #Libya‘s airspace now! It is possible that they carry-out joint airstrikes with #LNAF‘s Su-24Ms at #GNA‘s terrorists in #Misrata! pic.twitter.com/gGXO6FGPBS
— Babak Taghvaee – Μπάπακ Τακβαίε – بابک تقوایی (@BabakTaghvaee) June 21, 2020
エジプトのシシ大統領は20日、シルトやアル・ジュフラはエジプトの安全保障上におけるレッドラインだと語り国民統一政府のシラージュ暫定政権やこれを支援する国が強引に奪取を試みればエジプト正規軍を動かすと警告して注目を集めていたが、上記の報告が真実であればエジプトの正規軍のよるリビアへの軍事介入は既に始まっている可能性が出てきた。
しかも今回の航空作戦にはUAE空軍の空中給油機A330 MRTTが参加しているため、リビアへの軍事介入はエジプト軍単独ではなくアラブ首長国連邦の正規軍と共同で行われているという点で注目される。
エジプトとUAEは非常に親密な同盟関係にあり、過去には共同でリビアの首都トリポリに対して秘密裏に空爆を実施したことがあるため非常に説得力のある組み合わせだが、恐らく今回はリビアの首都近郊に侵入した=いつでも空爆可能だと行ってみせただけなのかもしれないが、リビアにとって領空を許可なくエジプト空軍の戦闘機に侵されたので激怒するのは必定だ。
もはや両国の衝突は、避けることが難しい所まで来てしまったのかもしれない。
※アイキャッチ画像の出典:fidowaty / stock.adobe.com
日本が島国で本当に良かったと思っている。
それと、資源小国なのも幸いしているかも。
つい最近反政府支援でMig-29とSu-24をリビアに送ったロシアとエジプトは手を組んで
トルコが支援する政府組織を総叩きにするんかな
フランスもレーダー照射でトルコ許すまじ的な雰囲気あるしトルコ一人負けやん
(さりげなくギリシャも参戦しそうw財政的に余裕あるのか知らんけどw)
おっ第三次大戦か?
つうてもリビア暫定政府とトルコって他に味方になる国いないんだっけか
米英が暫定政府側で参戦するぐらいのミラクルがないとタコ殴りにされて終わりかな
シディ・バラニという地名に懐かしさを覚えるWW2オタです。
エジプト側は万が一戦が始まったらトブルクまで占領するのかな
アラブの春どころか、アラブ戦争の春かいな
トルコが肩入れしているリビア国民統一政府(暫定政権)支持派には
イタリアや反エジプト・反UAEのカタールも居たはずだけど、トルコとロシアもつながっていると。
落とし所が曖昧なまま独裁者を排除した結果、泥沼化・草刈場ってのはイラクもそうだけど悲惨。
やっぱり、内戦に国外勢力を介入させるのは下策中の下策なんだな。
カダフィが処刑されたのがターニングポイントだったな。