モルドバからの分離・独立、ロシア編入を主張する沿ドニエストル共和国(トランスニストリア)で25日、国家安全保障省の建物がRPGで攻撃を受けたと報じられている。
参考:Здание МГБ Приднестровья в Тирасполе обстреляли из гранатомета
また「ロシア語を話す人々を迫害している」と難癖で軍事侵攻の大義名分を作り出そうとしているロシア
露国営メディアは22日、中央軍管区副司令官の発言を引用して「第2段階の作戦目標はドンバス解放とウクライナ南部の完全支配で、ムィコラーイウとオデーサを占領すればロシア語を話す人々が迫害を受けているモルドバに到達できる」と報じて注目を集めていた。
ロシアはウクライナに「戦争が終結しても占領した地域を返還しない(停戦条件にウクライナが要求していたロシア軍の撤退は無くなったという意味)」と突きつけ、モルドバにもウクライナと同様に「ロシア語を話す人々を迫害している」と言い出したため「トランスニストリアの安全確保を理由にロシアがモルドバにも侵攻するのではないか?」と懸念の声が上がっていたが、早速トランスニストリアで謎の攻撃が発生した。
露国営メディアは25日、トランスニストリア国家安全保障省の建物がRPGで攻撃を受けたと報じており、RPG-22もしくはRPG-27の発射装置が現場に残されていた写真まで公開している。
今のところロシア側は犯人について言及していないが、ウクライナに侵攻する際も「ドネツク人民共和国でデニス・シネンコフ少将を殺害する爆破テロが行われた」と主張 → 拘束した自称「ウクライナ人工作員」をTVに出演させて「まもなくドンバス地域にウクライナ軍が攻めてくる」と証言 → ドネツクとルガンスクの独立を承認 → プーチン大統領がウクライナ侵攻を発表したので、本当にロシアはモルドバでも軍事作戦を行うつもりなのかもしれない。
まぁトランスニストリアに駐留するロシア軍は非常に少数なので、直ぐにモルドバ侵攻はあり得ないと思うが中々きな臭い動きだ。
関連記事:ドネツク軍の少将殺害を狙った爆破テロはフェイク? 指揮官の愛車は別の車
関連記事:米国の予想通り、ドネツク軍の指揮官殺害を狙った爆破テロ攻撃が発生
関連記事:拘束されたウクライナ人工作員、爆破テロ関与を認めドンバス侵攻計画も披露
※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
FSB職員の手紙どおりの展開になってきましたね…。
モルドバはウクライナのように準備万端ではありませんし、あるいは14年のドンバスのように華麗な領土割譲が成るかもしれません。しかし、そうだったとしてもトランスニストリアがあるモルドバ東部国境沿いのすぐ東はウクライナ領ですから、トランスニストリアとウクライナ侵攻軍を連動させるためには「南部戦線をオデッサを越えてモルドバ国境地帯まで前進させる」か「モルドバ駐留ロシア軍と沿ドニエストルで編成した親露派民兵でウクライナに侵攻してウクライナ南部地帯をオデッサ方面に攻め上って南部ロシア軍と合流する」しかありません。
南部戦線のロシア軍はオデッサどころかムィコラーイウすら維持できず放逐される始末ですし、海軍歩兵による上陸作戦も防空艦を喪失した今や困難です。翻って後者の場合必要な兵力は完全に足りませんし、モルドバの周囲はウクライナを除くと全てNATO加盟国なので航空機で増派することも今や困難でしょう。トランスニストリアを露領土にしたところで結局、NATOに近く維持が困難で危険な地域に飛び地を一個増やすだけです。一つの敗北をごまかすために雪だるま式に各地で戦争をはじめる負のスパイラルですなぁ。
当初から沿ドニエストル共和国と連動してウクライナ西部の補給線を切るのが本命だと思ってましたが、結局オデッサまで攻撃できませんでしたからね。
まあ駐留軍を動かしてモルドバを攻撃すれば、NATOに対する嫌がらせ程度にはなるのでしょうけど。
ざっつ・・・もっと真面目にやれよプーチン
そもそもこの偽旗作戦が成功したところでモルドバまで行く余裕なんかねえだろ
ロシア語を話したり・ロシア国籍を持ってる人は、ロシアの侵略の理由になるって実績を複数作ったので
世界中でロシア語話者・ロシア国籍保持者・ロシア人主張者は排除対象になるのは避けれないな
潜在的な国家的危険要素だったのが、侵略実績付き危険要素にレベルアップ
ロシア国家・ロシア国民・ロシア人・ロシア正教は、滅びの道を意図的に選んでるのかと思ってきた
というか世界の平和の為に滅ぼし尽くすしか無くなってるのでは
(ロシア国家駆除・ロシア国籍放棄・ロシア人主張放棄・ロシア正教放棄をという意味で)
マジで「ロシア系住民祖国帰還支援事業()」が各国で推進されそうな流れよな。
ウクライナと違ってモルドバはまだ侵攻されてないし、飛行禁止区域の設定が出来ないものかな…
モルドバ軍だけではあまりに頼りない
モルドバは陸軍と空軍を保有していて陸軍には歩兵戦闘車(BMP-2やBMD-1など)はあるが主力戦車(MBT)は無い。
逆に沿ドニエストル共和国内にはT-64BV戦車が18両あり定期的に演習もしているようなので稼働率も悪くないらしい。沿ドニエストルには旧ソ連第14警備軍があった関係で旧式ではあるものの多数の工兵車両など特殊車両も多く、異質な軍隊になっている。
モルドバ空軍は当初、Mig-29を始めとする戦闘機を保有していたがトランスニストリア紛争後は急速に悪化した国内経済により維持費の捻出が難しくなり戦闘機を手放し(イラン向けに輸出されようとしていたところをアメリカがソ連製兵器の研究の為により高額で購入)現在はヘリコプター中心の空軍になっている。
旧ソ連圏で反露の国は全部ネオナチ扱いして侵攻する気だということはわかりました。
でもタイミングが謎ですね。
ロシアの自作自演として、現時点でロシアに黒海をわたってモルドバに増援を送り込めるとも思えませんし、もともと沿ドニエストルにいる部隊だけでモルドバの制圧やウクライナへの東進を試みるとも思えないです。
万が一に領土回復を狙ったモルドバ側の犯行にしてもロシア軍のウクライナでの敗北が確定したもっと混乱した時期を狙うでしょう。
深読みしすぎ、これは国際社会でなくロシアと沿ドニエストルの国内向けパフォーマンスの一環だからね、
こまめに火のないところに煙を立てて緊張を保たないと、元から嘘八百の宣伝工作が成り立たないでしょうが
プーチンに言わせると、ロシアは常に外国から領土を狙われてるそうだし、
それが本当ならば異様に多い核戦力保有による抑止がまるで無意味ですねって笑うしかない
やはりガラ空きのウィークポイントを的確に狙ってくるのがわかりますね。
集団安全保障の必要性と有用性がわかるというものです。
理屈の上ではロシアは、同じように「アメリカの戦争屋ギャングとヨーロッパのナチに脅迫され塗炭の苦しみを強いられている、かわいそうなロシア系住民の救出」を名目にしてラトビアやエストニア、ポーランドを攻めることだって出来るはずですが、NATO加盟国を相手なら、それは余程じゃない限りしないだろう。
ウクライナもモルドバも安全保障の傘の下に入っていれば、こうした挑発は防げたはず。
危険な隣人(というか野蛮なオークの群れ)は柵で囲んで封じ込めるしかない。
援宇ルート遮断を狙ったインパール作戦なのか
あるいは黒海制圧を本気で考えてるのか?
えー、基地害国家またやるの?
装備を丁寧に残していたり胡散臭い。ぷーちんちね
ロシア系のいるところ=ロシアが侵略する可能性があるところ
ってことか。
こりゃ全世界的にプーチン滅しないと、ロシア系排斥だわ?
その通り。プーチンは「失われたルースキー・ミール(ロシア的世界)を取り戻す」と時代錯誤の観念に取り憑かれていて、たとえばバルト諸国に対して「(ソ連崩壊時に)分離独立を許したこと自体が間違い、屈辱だ」などと言ってるんです。
そして、それに宗教的正統性、お墨付きを与えているのがモスクワ総主教庁(本家ギリシャの東方正教会から「ロシアの国教化、キリスト教ではない」と厳しいお叱りを受けている)で、「無垢(神聖)なるロシアを取り戻すための聖戦だ」と言っている。
ロシアがウクライナの虐殺でかかげるザキストカ(浄化)の言葉は、単に軍事的な”掃討作戦”だけじゃなくて、「欧米という”汚れた文化”を祓い清める」という、カルト的なエッセンスも含まれている…と思う。
ロシアの学校ではプーチン印の国定教科書に沿って「ロシアはユーラシア、ユーラシアはロシア。ひとつのユーラシアに大きいロシア」とプーチンの夢見る理想のルースキー・ミール、”ネオ・ユーラシア主義”を世界の子供の頃から教え込んでいる。
……はやくあの狂った男を何とかしないと、ロシア国民のためにもならないです。
このままだとロシア人は本当に世界中で差別・排除の対象にされてしまうでしょう。エースコンバットのベルカ人並みに忌み嫌われることになる。
>ロシアがウクライナの虐殺でかかげるザキストカ(浄化)の言葉
コメ主の言う通りロシアというかプーチンはカルト化してる。
親露でないウクライナ人を異端と決めつけ中世の魔女狩りが如く問答無用で火あぶりどころか、やりたい放題。
核兵器もったオウム真理教だよ、まったく。
ロシアが侵攻中のウクライナ、NATOに加盟を試みるフィンランド、ロシアとの係争地を持つモルドバに武力を向ける一方で、東にあるロシアと係争地を持つ列島国家は、どこぞの馬鹿がやらかしたせいでロシアとの海峡スレスレをP-3Cで漂流する民間人の捜索したり、ロシアに協力を要請していた。
あれと漁業協定の下りを見てますと、ロシアはよっぽど極東で揉め事を起こしたくないんだなって思います。
日本から攻めることは憲法的にないのに、自分たちならあれこれ理由を付けてこのタイミングで北方領土を攻める、と思ってるからこその対応なんでしょうけど。