ボーイングは、攻撃ヘリAH-64E “Apache Guardian”の後継機となる、Advanced AH-64 Block 2 Compoundを発表した。
参考:Boeing Advanced AH-64 Compound
プッシャープロペラを搭載したAH-64アパッチ
ボーイングが発表した、Advanced AH-64 Block 2 Compoundと呼ばれるコンセプトは、現行のAH-64Eよりも、アップグレードされたエンジンを搭載し、大きな主翼を持ち、大型の垂直尾翼、そして機尾にプッシャープロペラ(推進用プロペラ)を搭載している。
これは、垂直に上昇するための揚力を発生させるプロペラと、水平飛行に必要な推進力を発生させるプロペラをもつ複合ヘリコプターで、米国の国防総省が主導している「Future Vertical Lift(FVL)」を狙ったものだろう。
補足:Future Vertical Lift(FVL)とは、現在、用途別にバラバラに開発が行われてきた軍用ヘリの調達を、基本プラットフォームを作り、そこから用途別の機能をプラスすることで、軍用ヘリの開発費削減と、調達費の削減を狙ったプログラムだ。乱暴だがヘリコプター版の「F-35」と言えば分かりやすい。
すでにボーイングは、このコンセプトを反映させたスケールモデルを制作し風洞試験を行ってる。
ボーイングは、現行の米陸軍が運用しているAH-64 “Apache”タイプの攻撃ヘリを、2060年まで使用するための手頃な手段を提供するため、2028年までに、新しいApacheを構成するためのテクノロジーを実用化するらしい。
@Boeing goes public with compound AH-64 Apache concept at @VTOLsociety #forum75 showing model just out of the wind tunnel. Streamlined fuselage and engine nacelles, retractable gear, longer wings, tail-mounted propulsor. Tail rotor retained pic.twitter.com/l8q0OqzRvQ
— Graham Warwick (@TheWoracle) May 14, 2019
公開された画像を見る限り、AH-64の機首下部に取り付けられたM230 30mmチェーンガンは、密閉式のガンポッドに変更され、大型化した主翼のハードポイントは3ヶ所に増え、携行できる兵器の数が増えている。
最も特徴的なのは、左右に搭載されたエンジンから機尾にかけてのラインが、現行のAH-64とは真逆の尻上がりになっていることで、これはプッシャープロペラのブレードが地上と接地しないよう、高さを稼ぐための措置だろう。
その影響で、垂直尾翼が上向きではなく、下向きに取り付けられている。
最大の注目点は、プッシャープロペラを装備することで、どれほど速度が向上するかだ。
AH-64の最高速度は365km/h程度だが、シコルスキーが現在開発中の複合ヘリコプター「S-97」の場合、水平飛行時に400km/h以上の速度を出すことが出来る。
複合ヘリコプターは、ヘリコプターの限界を打ち破るか?
ここまでなら複合ヘリコプターは、良いこと尽くめに見えるが、全く問題が無いわけではない。
最大の懸念材料は、クロスシャフトを通じて、エンジンで作られた動力を、機尾の導きプッシャープロペラを回転させる部分だ。動力を伝えるシャフトを長くすればするほど、振動などの問題が発生しやすい傾向があり、ここで躓く可能性が一番高い。
これは技術的に不可能と言う意味ではなく、問題の克服は可能だが、開発期間が伸び、結果的に開発コストを押し上げる要因になると言う意味だ。その他にも、駆動部分が増えるということは、それだけ整備の手間が増え、機械的な信頼性、平均故障間隔は確実に下がるだろう。
機械構造の複雑化による整備コストの上昇、機体単価の上昇、平均故障間隔の低下などのデメリットを覚悟で、得られる性能は本当に見合うのか?
ヘリコプターには、飛行速度に限界があるが、それを打ち破るのがプッシャープロペラを装備した複合ヘリコプターかもしれない。しかし現状、複合ヘリコプターが達成した速度向上は、ヘリコプターにとっては偉大でも、同じ空を飛ぶ飛行機から見れば・・・と、思ってしまう。
どうしても垂直離着陸機のヘリコプターを速度を上げたいなら、600km/h近い速度が出せるティルトローター機を土台に新しい攻撃機を開発した方が話が早い。
ヘリコプターには、ホバーリングが得意という唯一無二の特性があるのだから、多額な開発費を投じて400km/h程度の速度アップしか見込めないなら、その予算で、空軍からA-10攻撃機を購入して陸軍が運用すればいい。
ただ、実用化が怪しいと思っていた「ティルトローター」のV-22“オスプレイ”が、今では日常的に飛んでいるを事を考えると、いずれ複合ヘリコプターも、ブレークスルーが起こり、固定翼に負けない速度で飛べる日が来るかもしれない。
実は、こんな話があるのをご存知だろうか?
実は米国のCIAは、1980年台にマッハ2.0で飛行し、高度2万メートルまで約10秒で到達、30発ものミサイルを搭載でき、パイロットが乗り降りする際、いちいち「プシュー」という効果音が入る、ジェットエンジンを搭載したヘリコプターを開発し、ネバダ州の砂漠に隠しているらしい。
分かっていると思うが、絶対にこの情報を他人に漏らしてはいけない。
※アイキャッチ画像の出典:Graham Warwick @TheWoracle
もう攻撃ヘリはいいんじゃないですかね…
MANPADSが拡散してるから非正規戦でも危ないし
シャイアン再びですか
墓場から引っ張り出すなんてエイプリルフールかと思った
な、なつかしい( ;∀;)
AH-64Fってのが計画段階で中止されたよね
その改案か
攻撃型の有人ヘリは、要らないんじゃない?
レッドウルフかっこよかったな。
あと毎週ミグの編隊がアメリカの防空網をものともせず飛来するんだよね(笑)
シュリケンジヤーが乗ってた緑のヘリコプターやん。
よし!エアーウルフだ!
エアーウルフは、マッハ1プラスまでで2も出るんだっけ?
トップガンもF-14からF/A-18になってまたやるし、ここら辺でエアーウルフももう一度やってほしいなぁ…。
こ、これは・・・
CIAが独自に開発した超音速攻撃ヘリ・・!?
だれだ、来客が・・?