米空軍からハイスピード垂直離着陸機(HSVTOL)の研究契約を受注しているベルは3日、HSVTOLのコンセプトイメージを公開して注目を集めている。
参考:Bell Unveils New High-Speed Vertical Take-Off and Landing Design Concepts for Military Application
中国でも研究が進められているハイスピード垂直離着陸機(HSVTOL)のコンセプトイメージを発表したベル
米軍の特殊作戦軍司令部は将来の戦いに備え「ジェット機並な巡航速度とホバーリング効率が向上したCV-22Bとは異なる垂直離着陸機=ハイスピード垂直離着陸機/HSVTOL」を探し始めており、今年4月に空軍研究所(AFRL)はベルとHSVTOLの研究契約(95万ドル)を締結して注目を集めたが、今月3日にベルはHSVTOLのコンセプトイメージを初めて公開した。
Bell Unveils New High-Speed Vertical Take-Off and Landing Design Concepts for Military Application. Read the full story at https://t.co/H32TbOsyo2 ⬇️
— Bell (@BellFlight) August 2, 2021
公開したHSVTOLのコンセプトイメージから判断できるのは垂直離着陸用と水平飛行用の推進装置を別々に搭載している点で、ベルの説明によれば400ノットを超える巡航速度やダウンウォッシュ抑えたホバーリング能力を備えたHSVTOLの総重量は4,000ポンド/約1.8トン~100,000ポンド/約45トン以上を想定しているらしい。
イメージを見て貰えればわかると思うがベルのHSVTOLは垂直離着陸用のローターが水平飛行に移ると折りたたまれる構造を採用しており、ジェットエンジン(水平飛行用)のエアインテークの取り付け位置や形状、V字尾翼を採用(一番大きなモデルはV字尾翼なのか水平尾翼付きなのか良くわからない)していることからCV-22Bよりもステルスに配慮している設計なのが伺えるが、垂直離着陸用のエンジンナセルにはエアインテークが見当たらないので米メディアは「ハイブリッド電気推進方式を採用するのではないか」と予想している。
In parallel to the stealthy transport helicopter, a new high-speed combat capable rotorcraft concept was unveiled. 😲
Looks as if it uses 2 tilting wings fitted with 12 foldable props and 2 engines for forward flight … indeed a unique concept. 🤔
(Images via 解放軍評論團/FB) pic.twitter.com/fGWi3QhuXL
— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) May 30, 2021
まぁ直ぐにHSVTOLが実用化されてV-22方式のティルトローター機が旧式化するといった話ではないが、中国のガスタービンエンジンと電気モーターを組み合わせたティルトロータータイプの有人戦闘機を研究しているのでハイスピード垂直離着陸機(HSVTOL)は今後のトレンドに浮上する可能性を秘めているのかもしれない。
関連記事:中国、ヘリコプターのステルス化やティルトロータータイプの有人戦闘機を開発中か
※アイキャッチ画像の出典:Bell
V-22のレイアウトをそのままターボファン化するのは厳しいということなんだろうか。あの大直径ローターですら気流速度が早すぎて砂利や小石を巻き上げるから危ないと言われていたくらいだから、ジェット化は容易じゃないのは想像つくけど…。推進用ターボファンを胴体配置にしたら、内部容積がえらく狭くなりそうだ。
どうでもいいけどVTOLのV字尾翼はターミネーターを思い出しますねぇ
野心的ですね、面白い
しかし、複雑化してメンテナンスがおおごとになると、次第に稼働率の問題にかかってくる
あとは軽量化してペイロードを出せるかどうか
新機軸モリモリで予定通りにいくとは思えないけど、
こういう研究は重要だよね。
サンダーバードの世界じみてきましたな。
水平飛行中はローターと駆動部がデッドウェイトになってしまうけど、
翼端のローターの応力で翼が暴れまわるより全然いいかもしれません。
俺はサンダーバードよりもエイリアン2のドロップシップを連想したわ
ベル社のコンセプトイメージを見てると「あれを現実的にリファインするとこうなりました」って感じが出ていて胸熱
何これ無人機?
コックピット無いよね?
よく見たら前方2機にはコクピットある。
画像の3機はそれぞれ違うコンセプト(エアインテークの位置が違う)で後ろの1機が無人機型だと思う。
よく見たら前方2機にはコクピットある。
画像の3機はそれぞれ違うコンセプト(エアインテークの位置が違う)で後ろの1機が無人機型だと思う。
ドイツ「作ったけどあまりにも搭載量が少なすぎてボツ」
VJ-101にはロマンを感じざるを得ない…
スターウォーズだの砂の惑星に登場してても似合う感じ
積載量はないだろうけど、完全武装の兵士を10名ほど、ヘリ以上の高速で運べてステルスならアメリカでは需要あるかな。
デルタフォース御用達に
V-280が2030年頃にUH-60を置き換える予定らしいけど、これを見てしまうと従来のティルトローター機が一気に旧式に見えてしまう
FLRAAコンペを勝手にV-280が勝ったことにするのはNG
いわゆるインバータが高効率・小型化・大電流対応・長寿命化してきた結果
鉄道車両でも電気式気動車が増えてきたが、航空機も電動化が一つのトレンドになるのかな
ゼロ戦よりはえーのか
海鳥も二式水戦に追っかけられてましたし
P-3Cだってゼロ戦よりはえーよ
垂直離着陸空輸ってどれだけ小回り効いてどれだけ大量にどれだけ安く運べるか?って事も速力と同じくらい大事なんで在来型回転翼機を代替するような代物じゃないな
割を食うのはオスプレイとかティルトローター機くらいでは?
エアラコブラもリネームしよう
F135-600のリフトファンが大容量発電機+電動ファンに置き換わるようなもの
と考えればそう突飛な考えではない気はするけど必要性がわからない。
そもそも特殊作戦軍って米中戦争でなんかやれることある?
装備の質や部隊の規模的に無理な気がする。