バイデン政権は新たなウクライナ支援パッケージを今週中に発表する予定で、このパッケージには中・長距離をカバーする地対空ミサイルが含まれているらしい。
参考:US to announce purchase of medium- to long-range surface-to-air missile defense system for Ukraine
ドイツに続き米国も西側製防空システムをウクライナに提供、NASAMSが有力視されている
バイデン政権は今月24日にもHIMARSや巡視船を含む4.5億ドルのウクライナ支援パッケージを発表したばかりだが、今週中に発表される新たな支援パッケージには「中・長距離をカバーする地対空ミサイル」が含まれているらしい。
この地対空ミサイルはパトリオット・システムでなく「NASAMSシステムだ」と米CNNは報じており、米軍の在庫にはNASAMSがないためメーカーから購入したものをウクライナに提供するつもりなのだろう。
移動式防空システムのNASAMSは「AIM-120の地上発射バージョン」として開発されたが、第三世代のNASAMSは専用に開発されたAIM-120の射程延長版「AMRAAM-ER(AIM-120C-8のシーカーとノルウェー企業のナーモが新規に開発したロケットモーターを組み合わたもの)」を使用でき、レイセオンは「AIM-120C-7と比較して交戦距離と交戦高度が50%以上拡張されたAMRAAM-ER(地上発射からの推定交戦距離は60km以上)をF-35Aのウェポンベイに組み込むことも検討している」と述べている。
さらに第三世代のNASAMSランチャーはAMRAAM-ERに加えAIM-9XやIRIS-Tといった特性の異なる空対空ミサイルを混載運用することも可能なり、非常に柔軟性の高いマルチミサイルランチャー化しているのが特徴(これとは別にAN/MPQ-64やGhostEyeといったレーダーが必要になる)だ。
因みに今週中に発表されるパッケージには砲弾や対砲兵レーダーの追加なども含まれているらしい。
関連記事:米国、HIMARSや巡視船の提供を含むウクライナ支援パッケージを発表
関連記事:レイセオン、AIM-120C-7よりも射程距離が50%向上したAMRAAM-ERのF-35A統合を検討
※アイキャッチ画像の出典:Raytheon
やっと対空ミサイルか。アメリカも本腰を上げてきた感じですね。今ウクライナが一番欲しい兵器はなんなんでしょうか。MLRSか、自走砲か。案外地対空ミサイルという可能性も?
欲しい兵器なんて状況によって変わってくるから、取り敢えず要望した物全部でしかないと思う。アサルトライフルも欲しい、榴弾砲も欲しい、航空機も欲しい長距離ミサイルも欲しい、最新戦車も欲しい、使えるUAVも欲しい足りない物だらけ。
そもそも最初はNATO空軍が国境の外でAWACSを飛ばしているから、ウクライナ空軍の方が優勢で、ゴースト・オブ・キエフと呼ばれるMiG-29のようなのが多数のロシア空軍機を一方的に撃墜し、ロシア空軍は政権をとれずに苦戦しているという設定だった。
またNATO軍の供与し、一般市民でも簡単な訓練で使えると言われる
「スティンガー」
があれば、ロシア空軍機は爆撃ができないといわれていた。
しかし実際は、スティンガーの実戦での射程は想像以上に短く、Su-25などは、超低空で接近しては、スティンガーが発射されたのを察知したら、すぐにフレアをばらまきながら急旋回急降下をするなどして、スティンガーが弾切れになるのを待っていたともいわれる。
そしてスティンガーは弾切れになり、今や一方的にウクライナ軍はロシア空軍機の爆撃を受けるようになり、ドイツのゲパルト対空戦車の砲弾は、生産国のスイスに供給を断られて困っている。
スティンガーの追加供給ではなく、地上発射アムラームになるということは、ウクライナ軍がスティンガーの性能に不満を持っているということかもしれない。しかしそれも今さらという感じもするし、アムラームが供給されて戦況が有利にならなかったら、今度はアムラームの性能の文句を言うかもしれない。
アムラームはミサイル自体にレーダーを持つアクティブレーダーミサイル、つまり電波誘導弾だが、ということは、ドローンのように妨害電波や、チャフなどで回避される可能性もある。
ロシア軍がクラスハのような強力な電子戦兵器でジャミングをかけると、アムラームでも上手く当たらない可能性がある。これは衛星の電波で誘導されるハイマースやM777のGPS誘導砲弾でも同じだ。
ジャミングに強いのは、結局ロシア軍が使っているような旧式の榴弾砲ということになる。
さすが米帝は泥沼化のために容赦ないな
どんだけ東部の民間人を無駄に殺したいんだよ
NATOがオデッサを固めて調停したらハリコフも残るかもしれんのに
供与の小出し、出し惜しみ感はないでも無いが、そこでNATOを持ち出すのは無理筋だろうに
まるで無責任な評論家ぶりに感心したぞ
では責任ある立場で露を止める策をお願い
他国に攻めこんでるのはプーチンでありアメリカのせいではない、
なんか陰謀論にのってる輩はそういう原理原則すら判ってないか
その主張は今回の記事とあっていないように思えますが。今回の記事は次の支援パッケージで中、長距離地対空ミサイルの提供であってあくまで都市防衛に使うためのものです。キエフなどの地対空ミサイルが配備されるからといって東部の人間を殺すためのものではないと思いますが。連日飛んでくる巡航ミサイルを迎撃しなければウクライナも民間人の被害が増えるばかりです。
ご存知ないかも知れませんが、この戦争って誰かさんが決断すれば明日にでも終わらせられるんですよ。民間人が死ぬこともない。
ところで、「NATOがオデーサを固めて」とは?NATO部隊がウクライナ国内に入るという事でしょうか。
それが出来るくらいならNATOはウクライナにもっと派手に軍事支援してるでしょうね。今ごろロシア軍はドンバスから叩き出されてるのでは。
偉大なるロシアの指導者がスラブ統一だの馬鹿げた夢を捨てればいい、それだけ
考えれば、アングロサクソンもゲルマンも複数国家に別れていても良い関係を保ち、相互に発展を目指している。
ロシアと中国の民族統一という野望がいかに的はずれで屈折しているか、
カソリックのボランティア組織幹部が、21世紀の民族主義は平和の敵になると予言してたのが今胸に刺さってるよ
開戦初期からE-3やグロホで支援して兵器や兵も越境したのに今更
ところで、存じてないんで教えて
誰が決断したら明日には終わるのかな?
プーチンが撤兵を決断すれば戦争は終わる。
ゼレンスキーが降伏を決断すれば戦争は終わる。
プーチンが決断したら戦争はおそらく終わると思いますが、ゼレンスキーが降伏を決断したらクーデターが発生するかもしれません
ウクライナ側からの終わらせ方は実に難しいと思います。
プーチンに関してはその可能性は大だろうが、ゼレンスキー大統領が降伏決断して戦争終わる訳ないでしょ。ウクライナ憲法すら見てないの?
仮にウクライナ大統領が決断したとして弾劾されるなり継続派が湧いて出てきそうだがな、国土安全と領土保全権限の放棄に等しいし。
NATOが全面介入したら核戦争までエスカレーションするやろ。各支援国もその辺の駆け引きを考えてやっとる筈やで。
アメリカはウクライナ支援ですでに6兆円そうとうを投入してるぞ
碌に軍事支援していない本邦に批判する権利は一切ない
現状で停戦するとヨーロッパに北朝鮮のような最悪の分断国家が誕生する可能性があるよ
ロシアが併合すれば分断国家にはならないけど、一応国家承認してるし傀儡国家にするんじゃないかな
海を隔てているとはいえ中露と国境を接している日本も他人事ではないのに・・・
ロシアがウクライナの非武装化を求めている限り調停など夢のまた夢だな
まだハリコフ取れる気でいるとか頭プーチンかよ
防空システムも自走砲もATGMもAPCも西側製はOKなのに、旧式で時代遅れの西側MBTがだめなのは本当に意味がわからないですね…
考えられるのはそれらの兵器より交戦距離が近いので、性能というか損害がもろに出るのを嫌がってるとかですかね。シリアで壊滅したトルコのレオ2みたいな醜態は避けたい。
あと他に無理にでも理由つけるなら、ロシアを性急に追い詰めたくないってことですかね…。
戦車って侵攻というか領土奪取の花形ですからね。西側戦車で組織された機甲部隊が大挙してロシア占領地域に押し寄せて、通常戦力では止めきれなくなったロシアが、戦術核を使ってきたら困るわけです。
そのエスカレーション段階に到達したら抑止の観点から西側もどこかで核を使い返すしかない。でも西側はその覚悟はない。
というわけで機甲部隊の攻勢による直接的な領土奪還よりは、砲兵戦によって前線からロシアの疲弊を拡大させて、2月24日以前のラインに徐々に自ら撤退してもらうのが西側としては都合がいいのでしょう。これなら榴弾砲がOKで戦車がダメだという意味が一応はあるような…。
東側のMBTはOKのようですけど、T-72M, M1とその派生型は大した戦力にならないという評価なのかもですね。
今からメーカーに発注するのでは、デリバリーはn年後だろうよ
(ホワイトハウス防衛に用いた事があるらしいから、発射機と弾薬がわずかながらに発射機と弾薬の在庫はあるのかも(最低3基?))
アンドルーズ空軍基地などにも配備されていることからまあまあの数はありそうです。
S-300系とかと比べると戦域防空というよりは野戦防空の範疇になりそうですが、目標検出能力等でより高度な能力が期待できますね。
それにしても、ハンヴィー積載型のランチャー、絵面にロシアのブーク系の臭いが 西側兵器ならチューブ封入でメンテフリーがスタンダードでしょうに(笑)
伝統的に米地上軍の空の守りは空軍のエアカバー頼りで、そもそも地対空装備の開発や
装備化にあまり熱心ではありませんので、凝ったシステムにして金をかける気が無いの
でしょうし、複数のミサイルを発射出来るマルチランチャーにするなら、戦闘機のパイロン
をひっくり返した様な構造にすればAMRAAM、AIM-9X、IRIS-Tと言ったAAM流用な
ミサイルを装着出来る利点はあるかもしれません。
それが原因で地対空ミサイルは西側のロシア制裁下にあってなおS-400を欲しがる国が多かったですからね
さすがにホークとかは無いか。
古くてもあれば、空爆への牽制になると思う。
日本のお古も欧州のリサイクルショップに販売すればいいのにね。
財務省も喜ぶよ。すぐに買い手がつくだろうしね。
運用に50人必要な老朽兵器は流石に労力等のコストに比べてパフォーマンスが低すぎて無料でも要らないと言われるかもしれません。ウクライナでも専門知識を持ってる兵士は不足ぎみらしいですし。
アメリカはESSMやSM-2やSM-6を地上発射型に改造して配備とかやらないのかな?
米陸軍向けじゃなくても、同盟国への輸出や影響力行使に作っておいて損は無いと思うんですけど