米空軍とロッキード・マーティンはF-16V(Block70/72)の新造機需要の高まりを受けて同機の製造ラインを増設すると発表した。
参考:Air Force opens new F-16 production line for foreign military sales
F-16Vの需要増を受けて遂に製造ラインを増設するロッキード・マーティン
ロッキード・マーティンはテキサス州フォートワースにあるF-35の生産ラインを増設するためF-16の生産ラインをサウスカロライナ州グリーンビルにある新工場に移転(2019年稼働開始)、この製造拠点は年産48機体制(月産4機体制)でF-16を製造していたのだがF-16V(Block70/72)に各国から発注が相次ぎ、新造機だけでも128機(台湾66機/バーレーン16機/モロッコ24機/スロバキア14機/ブルガリア8機)、旧型からアップグレード作業を405機分を受注している。
さらに同機の潜在的な顧客は欧州(クロアチア)、アフリカ(ボツワナ)、南米(チリ)、アジア(インドネシアとインド)に広がっておりロッキード・マーティンは「同機の総生産数が5,000機を越えるかもしれない」と語っていたが、このような対外軍事援助の需要増を受けて米空軍とロッキード・マーティンはグリーンビルにある新工場にF-16Vの製造ラインを増設すると18日に発表した。
米空軍はグリーンビルで製造しているF-16Vの1号機(改修機ではなく新造機)は2022年に出荷される予定で発注国に順次引き渡されると説明、今回の製造ライン増設は各国のF-16に対する需要に対応すると同時に新規のF-16購入を検討している国に供給能力を提供するものだと語っている。
果たしてF-16の快進撃はどこまで続くのか不明だが、同機の生産数は約4,600機以上と言われているので約5,200機生産されたF-4の記録を塗り替える可能性が出てきた。
因みにF-16の公式な愛称は「ファイティング・ファルコン」でフランスのビジネスジェット「ファルコン」と区別するのに役立ったと言われているが、公式な愛称が決まる以前からF-16のパイロット間で同機のことを「VIPER/バイパー」と呼んでいたため愛称が決定した後もバイパーと呼ばれており、空軍の公式文書でもファイティング・ファルコンではなくバイパーが使用される。
現在発注が殺到しているF-16Block70/72の「V」はVIPERに由来していると言われているが、米空軍がF-16C/DをVIPERと呼んでもF-16V仕様ではないので注意が必要だ。
米空軍もバイパーが搭載するAPG-68をF-16Vが採用したAN/APG-83にへと換装作業を進めているので能力的にはF-16Vに近い存在かもしれないが、米空軍のバイパーはレーダー反射断面積(RCS)を減少させるためのHave Glass Programを継続して実施しており、同機のキャノピーには酸化インジウムスズ膜が追加されたことでRCS値を約15%削減することに成功したと言われている。
さらにF-35に使用されているものによく似た最新のHave Glass V塗装を施されたバイパー(Block50以降の一部)は機体全体のRCS値を抑えることに効果を発揮しているらしいのだが、恐らくHave Glass Programは対外軍事援助を通じて輸出された機体には提供されていない可能性(特にHave Glass V塗装の色は非常に濃いグレーをしているので塗装が施さているかどうかはひと目で判断がつく)が高い。
要するに形式番号のVがVIPERに由来していたとしてもF-16Vとバイパーは似て非なるものという意味だ。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air National Guard photo by Senior Master Sgt. Vincent De GrootHave Glass V塗装のバイパー
あれ?インドはF-16V導入確定したっけ?
潜在的なって書いてあろう
F-15とF-16はまだ当分長生きしそうだな
それだけ基礎設計が完成されてるってことなのかな
どっちももう半世紀近く前の生まれなのに
機体の機動性はすでに人の限界に達しているからな。ステルスみたいな新機軸がなければ新しい機体にする必要がない。
まあ一番の理由は新規開発費用が高すぎて割に合わないからだろうけど。
F-15はアビオニクスの供給問題が解決しないとこれ以上の市場開拓は無理でしょう。
解消した際には、F-15JSI向けに先ずは注力して欲しい。
AN/APG-83の大量生産コスト低下にF-15Jのアップグレードも乗れないのかなぁ
いっそF-16Vを30機でも自衛隊に配備すればF-2 F-15Jと3機種に一応なるし運用的にF-2と棲み分けて足りない部分を補ってうまくいく気がするんだよなあ
F-35はどこに消えてしまったんですかね…
実際第5世代機が必要ない環境の国も多かろうからなあ。
といっても台湾はF-16V新規導入でしのげるかというと怪しいものがあるが。
まだ敵のJ-20の数はそんなにないのかな?
しのげるしのげないでなくて台湾にはそれ(F-16)しか選択肢がない
おれには、これしかないんだ!
だから、これがいちばんいいんだ!!
J-20は40~70機生産されているらしい。
もっとも、中国は第4.5世代機を増産中で数百機運用している。
中国と台湾の戦力差は何も変化しないよ(台湾はしのげない)。
エンジンの問題が解決してないので、まだ生産は低調ですよね。
そのうち解決してしまいそうですけど…
台湾には選択肢はないし、仮に第五世代導入したとしても費用対効果に優れるかだよな。実際の所、台湾にF-22/F-35あったとしても平時/有事の際に戦力維持は辛いと思う。
ステルスはハイエンドに限定されるかと言えば、民間主導の輸出前提である中国J-31とかロシア第五世代シングルエンジンとかあるから、将来的に状況変化あればコスパとかで本国採用があるかもしれない。
台湾が中国を退けられるかと言うと土台、無理
米軍のシミュレーションじゃ米軍が応援に来ても負ける可能性の方が高い戦力差だぞ
そりゃ現段階で米軍は台湾防衛戦力をほとんど用意していないからな
すぐ出せるのはせいぜい在日米軍や在韓米軍の一部だけ
全中国軍(中国本土からの各種ミサイル攻撃付き)を相手にして勝てるわけがない
良い物を作って適正価格で販売する。売れて当たり前。群がる利権屋まで儲けさせようとするとF35になる。大勢が困り嫌われる。
F-16の調達コストがF-35と比較して相対的に安価なだけで適正価格なのかどうなのかは分かんないでしょ?
適当に決めつけるのはやめた方がいい
これなんだよな、高い高い言われても米軍は代替予定のF-16と比べた相対評価の物で第5世代では手に取りやすい部類なのは変わらない
F-35は現時点で格好の的ってだけでF-22もデビュー当時はコストについて散々叩かれたからね。
したり顔の割に、的外れな上にトンチンカンですね
f35に限らず第5世代機はどれも割高ですよ
だから米空軍とてデジタルセンチュリーなんか構想して低コスト化に努めようとしている
「f35ダメ!」という結論が先にきてるのが見え見えですよ
利権屋うんぬんのF-35どころかさらに高価なF-22を買いたがってたの忘れたのか?
次期戦闘機(大型双発)と無人機
NGAD(大型双発)とMR-X(第四世代?)と無人機
テンペスト(大型双発)と無人機
FCAS(大型双発)と無人機
Su-57(大型双発)とSu-35(第四世代)と無人機
J-20(大型双発)とJ-10とJ-11(第四世代)と無人機
各国の今後の予定を見ているとステルスは全てにおいて性能追及したハイエンド大型機に限定して
小型機だから大型機よりはコスト抑えられてるけど結局ステルスだから高いというF-35路線が消え去ってる
コスト抑えるほうは第四世代や無人機で徹底的にコスト抑えて中途半端なのがないというかんじ
よくいわれる共同開発だからとかABC共通化だから悪いというより小型ステルス機の存在意義がいまいちなんじゃないかね
欧州機は大型機装備できないから中型の部類だよ
フランスのはM88の発展系だから小型に近いかもしれん
F15クラス、それを超える大型はアメリカと日本
アメリカはデジタルセンチュリーになる可能性もあるが期待規模が不明で、コスト低減を見込んでいるからスパホクラスの中型かもしれん
うろ覚えだけど、各機の同縮尺で比較したイラストでは、欧州ステルス機もF-22やJ-20に匹敵する大型機だった。
そりゃ、現状ステルス性を発揮するには全てを機内に内蔵する必要が有るのだもの
F-35は頑張っているとはいえ、しょせん中型機程度のサイズでは限界が有るし
その上で、中露が長距離ミサイルでの接近拒否で空中給油機や航空基地を遠ざけようとしているから、更に燃料を搭載して航続距離を延ばす必要性が出てきていますので
どっちもロッキード製なのに片方だけ貶す意味あるのか?
またアナフレだろ
いっそF-15Jこれで交換していい気もしてきた。
ガチ戦争ならともかく、中露の嫌がらせ偵察に、F-35を使ってたら、経済的に死ぬよなあ。
もう練習機みたいなレベルで運動性能だけ良くてAAM2発だけ載せて飛ばせる下駄みたいな機種が日本にはあってるんじゃね。
米軍はF-16をF-35で置き換えようとしてるので経済的に問題になってるだけで、日本はF-15の置き換えなのでそう変わらないか少し上昇する程度で収まると思いますよ
F-15Jに乗せる事を予定してたミサイルなんかを運用出来て、かつある程度以上にリーズナブルな戦闘機と注文を付けたらコイツ一択になるからねぇ…。
航続距離もCFTで十分な数字出せるし、ステルス性を要求されない戦場ならまだまだ活躍できる。
数的劣勢が予想される戦場で、かつ相手の装備も向上しているのも加味すると、力不足な感が否めない。
F-15Jのpre機をドローンにして、アラート任務に充てるというのは、どうかな?
その前にQF-4EJは、できないかな。
スクランブルで貴重なF-15消耗して結局スクランブル回数減らす羽目になってるからもう少しローコストな機種を持つのも一手だな
そんなもんは存在しない
T-4… スクランブルしても間に合わんか。
び、ビッパー…
ビッパー草
それはVIPPERやな。
そのうち、リップルレーザーや荷電粒子ビームを撃てるようになって、オプション(無人機)が随伴するようになる
名前はビックバイパーに改名だなそりゃ
どのみちロッキードマーティンが儲かるんですね
元々コスパ重視と割り切った小型の機体で、燃料搭載量や発展性に不安があったが、絶えずアップデートを続けて発展性の不安もなくなり、CFTの実用化で燃料搭載量もほぼ解決してしまった。
基本コンセプトが良かった事もありますが、ロッキードマーチンが成果を出し続けたおかげ。
当然、儲かる資格はあるでしょうね。
ボーイングは失敗続きなので、苦境に立つのも当然
そういやジェネラルダイナミクスとマクダネルダグラスは部門売却や吸収合併されちゃったんだよな
F-16が近代化によって通用するということはF-2も近代化し続けてれば通用するわけで生産中止は失敗だった
F-4はAAM-4とAAM-5運用能力を得た現行の近代化F-2を新造して代替すればよかった
更にF-3開発途上で得た技術を応用したアビオニクスやエンジンに換装して更なる近代化したF-2で
F-3の完成までF-15PreMSIPの代替して繋ぐ
これで比較的自由に弄れる準国産機F-2と自由に弄れる純国産機F-3のみになりF-15改修問題みたいなのに悩まされることもなくなる
同じF-16派生型の準国産機を採用した台湾や韓国と比べて見捨てるのがはやすぎた
F-35A/Bを取得した現実のほうがはるかにましっぽい
勝手な妄想だけど準国産のF2を改良していくことだけど、単発のF2だけでなくF15のような制空戦用の双発機も作るべきだったと思う。
あくまで妄想だけどね。
飛ぶように売れるのがF-16
座席が飛んじゃうのがF-15
お金が飛んじゃうのがF35
ナイス!座布団一枚!
運用コストは老朽化したF-15とそんなに変わらん。
つまり老朽化したF-35の維持費はどんな事になるのか?
という話やね
そして後10年後には早くも老朽化したF-35が大量に発生し始めると
それ人のこと言えないぞイーグルくん
ライフサイクルコスト、どのくらいになってるのだろう >F-15J
本当の意味でマルチロールさせるなら今ある機体だとこいつかF-15EXかの二択だからな
そりゃ人気になるよ
あと10年もしたら親子3代F-16乗りとかの家系も出てくるんだろうな。で親子3代のF-15乗りからゼンマイ動力(単発)の家系とからかわれそう。
昔F-15パイロットがF-16の格納庫に忍び込んで「ゼンマイで飛ぶ」と落書した段ボールを置いて、F-16のパイロットは悔しがった。(双発と単発のヒエラルキーが厳然としてあるらしい)
それを見た空自のパイロットは「F-2が配備されたら俺もやってやる」と思ったそうな。実際にやったかは知らんけど、確かその人退官後MHIのテストパイロットになって名古屋でF-2で墜落してたような。
ダークグレーのF-16もカッコイイ
パクやインド、韓国のような中進国すら、4~4.5世代機を造り始めたので、
これらが軍事マーケットに出てくると、かえってF-16Vが目立つでしょうね。
この世代では、F-16Vの独り勝ちもあり得るかと。