米欧州軍の最高司令官トッド・ウォルターズ空軍大将は15日、今後数週間の内にロシアがウクライナに侵攻するリスクは低~中(Low-to-medium)程度だと明かして注目を集めている。
参考:Low-to-medium risk of Russian invasion of Ukraine in next few weeks -US general
現時点で米軍はロシアのウクライナ侵攻を確信してはいないが侵攻が起こりうるリスクを軽視している訳でもない
上院軍事委員会に今後数週間の内にロシアがウクライナに侵攻するリスクを推定するよう要求された米欧州軍の最高司令官トッド・ウォルターズ空軍大将は「低~中(Low-to-medium)」と答えたが、今後このリスクは変化すると説明して「現時点で米軍はロシアのウクライナ侵攻を確信してはいないが侵攻が起こりうるリスクを軽視している訳でもない」と語り注目を集めている。
ただウォルターズ大将は個人的な見解として「現在の状況から判断するとウクライナ侵攻に繋がるリスクは低下していくと思う」と述べており、ロシアとウクライナの軍事的緊張は間もなくピークを超えると予測しているが根拠となる情報については明かしてない。
因みにウクライナの駐ドイツ大使は15日、現地ラジオ番組で「NATOに加盟できない場合に備えて核武装を検討しており他に祖国を防衛する手段がない、ウクライナに対する戦争準備は現実に着々と進んでおりベルリンでも真剣に事態の深刻さを受け止めるべきだ」と主張して祖国への軍事支援を強く訴えた。
参考:Ukraine mulls nuclear arms to ‘guarantee’ its defense
ただドイツ政府はロシアを刺激する制裁などについては慎重論が主流で、国内で日増しに高まるノルド・ストリーム2の政治ツール化=つまりパイプラインの建設中止がロシアとウクライナの軍事的対立を解消するのに役立つという声についてハイコ・マース外相は15日「ノルド・ストリーム2の建設中止がロシアとウクライナの軍事的対立を解消するの役立つとは思っておらず、逆にモスクワを刺激して対立を悪化させる可能性がある」と主張している。
参考:German foreign minister warns against halting Nord Stream 2 amid Ukraine tensions
ドイツ政府内で唯一、カレンバウアー国防相だけがロシアの行動に応じてノルド・ストリーム2建設を再考する必要性を訴えているが現在の政権内では同調する閣僚がいないので様子見の状態が続くのだろう。
ウクライナの駐ドイツ大使にしてみれば「自国の危機は決して他人事ではない」とドイツ人に言いたいはずだ。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo/Andy Morataya
核武装論でてんの。流石にそうなったらイラク爆撃したイスラエルみたいにロシアが先制攻撃しかけてきそう
それはある。もちろんスペツナズで施設の破壊工作だのはやるだろう
慌てすぎて虎の尾をふむウクライナはアホとしか思えん
ある意味観測気球では?
そこまでやるよって言っておいて周りの反応を見るっていう。
前みたいにほったらかしにされそうだから。
まだロシアの後方支援が小さいっていう情報を、本気の進攻ではないと分析したわけだ
追いつめられたウクライナが核保有というハッタリをかまして支援を求めても、実現にいったい何年かかるんですかって程度
すべてがプーチンの筋書きで運んでるのが歯痒いな
仮に侵攻の意図が無い場合、プーチンはどう手打ちする筋書き立ててるんやろうか?
いまウクライナの政治情勢はどうなんだろ
この威嚇でどんな影響を及ぼせるか、バイデンの出方を探る以外に狙いがあるはず
かつてフィンランドを水爆実験で恫喝したのは、実は親ソ連派の大統領の支持率を高めるための裏技だったと言われるし、何か策があるはずなんだが
たぶんこれ
「キエフは大幅に譲歩しなければならない。モスクワが解釈したミンスク合意の履行を開始し、親ロシア派のテレビチャンネルNewsOne、ZIK、112を放送に戻し、プーチンの個人的な友人であるビクトル・メドベチュークへの迫害をやめるなどの措置を取らなければならない。欧米はウクライナに圧力をかけ、ウクライナがNATOにもEUにも加盟しないことをしっかりと保証しなければならない。」
リンク
目的はウクライナのNATO加盟を阻止するか。これからも緩衝国としてのみ存続を許すという恫喝だね
そして親ロシア派の保護と
そもそもこのタイミングで侵攻準備する理由はなんだろう?
プーチンの汚職問題から目を逸らさせるためじゃないの。ロシアの国内問題。
そんな下らん事で
他国に侵攻準備とは草
国内問題への不満をそらすために対外戦争、ってのは割と普通では?
フォークランド紛争もアルゼンチンが国内問題から目を逸らすために始めましたね
ご飯の美味しい国の本気の反撃で結局、政権倒れましたが…
下らないことだよ、戦争とは。
理性的に考えれば戦争なんて馬鹿げているのだが、何度でもやるところが。
日本も艦隊を動かす石油を買っていた米国に戦争を仕掛けるし、ドイツもWW1時では最大の貿易相手国だった英国と戦争するし。
中国の台湾進攻待ちだったりして。
そうなりゃ欧米、寧ろアメリカかな? が二正面作戦になるから単騎で挑むよりマシだろうし。ただその場合、中国の台湾進攻はインドのチベット解放戦を招くからほいほい準世界大戦クラスの大戦になりそうな予感。
戦争はつねに内向きな理由で始まるって原理からすると、ロシア国民の不満をそらす必然性をプーチンは強く感じてるんでしょうな、
オリンピック不参加の言い訳を作りたいのでしょう、
ロシアはドーピング問題でもとから国として参加できないぞ。
そのことだよ、国民には表だって言えない不満がうっ積してる。でもロシア政府としては、このドーピング問題自体が欧米の陰謀だって(笑)
南・東シナ海に派遣されたNATO戦力を減らし追加の部隊増派を抑制するのが狙い。アメリカ中心のNATOに二正面作戦を強要して中国の海洋進出と台湾併合を支援するのが狙い。
ロシアにとってバルト三国とウクライナ等は旧領時代から経済要衝。国力と軍事力の割に大きな領土を持つウクライナは恰好の標的。
(追伸)
付け加えるとプーチン大統領は、トランプ大統領によるドル経済から人民元の締め出し政策によって軍事解決(戦争)を躊躇しなくなった中国(戦狼外交)を参考にした可能性がある。要するにバイデン政権が技術的・外交的優位で中国を封じ込めようと対中政策を転換したので、自分達も東欧の旧領土に対し軍事威圧を行いEUから譲歩を引き出すのが狙いだと思う。
なんかまたウクライナが領土切り取られて終わりっぽいな
ウクライナが核廃棄するときに米露が安全を保証するって話だったのにこのざまとは
何が何でも核は捨てない北朝鮮のやり方が正解だったか
やはり核…核兵器は全てを解決するーーー!
核は持てて嬉しいコレクションじゃない、強力な兵器なんですよ
だからこそ欲しがる人は欲しがるんでしょうね。
いいからドイツくんははよ大機甲部隊を再建して、どうぞ
そっちよりも、ウクライナが安保的な条約で国内にトルコ軍の駐留を認めれば、さすがのプーチンも発狂するかも。
トルコ帝国復活を目論む狂犬エルドアンならばやるかな
エルドアンだったらロシアとウクライナが互いに消耗して、トルコだけが利益を得る方向を目指すと思うわ。
ドイツ「ポーランドバリアが破れたら考えるわw」
結局、ドイツは天然ガス供給でロシアに頼ってるから何も言えない。そしてEUの盟主ドイツが動かないならNATOも動きづらい。
再生可能エネルギーの普及が欧州のロシア依存を脱却させるかもしれないんだから、国際情勢って面白いよ
再生可能エネルギーなんてカスみたいな電力で脱却できると思ってたら頭お花畑でしょ
お題目掲げて引っ掻き回した挙げ句にやっぱ無理でしたと天然ガス依存が高まって
ロシア依存率が上がる方に俺は掛けるぞ
大体自分も予想していた通り実際に侵攻はないと思っているけど、
ロシアはやる時はやるからNATO軍を含めた欧州の米軍は万全の準備して欲しい
怖いのは突発的な衝突が全面戦争に拡大すること
係争地域にはいろんな思惑の武装勢力がうごめいてるから、双方自制してくれないと、荒れ始めた止めようがない
ロシアほど実戦経験あるところが突発的に始めることはないと思う。
もし偶発的な戦闘から侵攻が始まったとしたらそれは、ロシアが侵攻の準備を完了していて、侵攻の口実となる衝突をロシア側があえて引き起こしたと見るべき。
つまり我々には偶発的に見えても、ロシアにとっては計画されたものだということ。
なので、おそらくウクライナ軍の前線には敵から挑発的な行動があっても自制するように指示がでてると思う。
この場合、自律能力に疑問符のつくウクライナ軍の反応のほうが怖いんだよね
挑発に乗せられて先に発砲とか
それが偶発であってもロシアからすると釣れたぞって感じな
情報が正しければ今回のロシア軍演習は二週間の予定だから月末まで多数の旅団が現地に留まる事になる。この期間中に更に規模が膨れ上がればどうなる事やら。
以前このサイトにウクライナの戦闘機調達に関する記事が出てた。サイト主はウクライナが航空戦力の近代化に伴いラファールやF16等を調達する事を前提に、複数機種の競合が予想される内容の記事だった。自分はこの記事でウクライナはロシアからの圧力でロシア製を買わされると投稿したんだが、今の様子だと近い将来ウクライナ軍はロシア製の中古を押し付けられるように見える。
ウクライナのフィンランド化という、かつての冷戦構造をロシアが期待してるのは判るけど、どうかなぁ
現時点でプーチンの思惑に進むのかは半々以下にしとく
ベラルーシならともかく、ウクライナでそんな事したら流石に政権が持たんだろうから、その可能性は極めて低いと思うわ。
侵攻するリスクは低〜中程度…
素直に分かりませんって言えば良いのに
アメリカは湾岸戦争直前もイラクークウェート国境への戦力集結を知りつつも「クウェート侵攻はない」って判断してたしなぁ・・・
独裁者の胸の内はなかなか難しい
クウェート侵攻か…あの時のイラク軍は、部隊を国境地帯へ配備したものの侵攻準備は一切していなかった
軍事演習はおろか通信や兵站の準備もしておらず、これ等の準備が整ったのは本当に侵攻直前で、その準備も不充分なものでしか無かった
オマケにイラクのフセイン大統領は開戦直前にエジプトのムバラク大統領に電話で「来週サウジでクウェートと話し合う」と言って問題解決を確約していたから、米国だけでなくアラブ各国にクウェートまで騙された
因みにCIA等の米情報機関は「イラン・イラク戦争の終結から僅か2年で、疲弊しているイラクが新たな戦争をする筈が無い」と思い込んでいた…皆、フセインがイラン・イラク戦争で軍事的な無能を曝していた事実を忘れていたんだ
と言う訳で、人間は常に理性的な理由で行動するとは限らないと言う点を考えないと、このウクライナ問題もトンデモ無い結果を招くと思う