ノースロップ・グラマンは今月10日、複数の空対空ミサイルを運搬可能な空中発射型の無人航空機「LongShot UAV」のイメージを発表したが国防高等研究計画局が発表したイメージとかけ離れていたため逆に注目を集めている。
参考:Defense Advanced Research Project Agency LongShot Award Supports Initiative to Increase Weapon Range and Effectiveness
参考:Northrop Grumman Reveals Its “LongShot” Air-Launched Missile-Toting Drone Concept
DARPAのイメージとは真逆のLongShot UAV案を発表したノースロップ・グラマン
米国の国防高等研究計画局(DARPA)は今月8日、複数の空対空ミサイルを運搬可能な空中発射型の無人航空機(UAV)開発「LongShot Program」を開始するためジェネラル・アトミックス、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマンの3社にLongShot UAVの予備設計作業を行うための契約を授与したと発表した。
このLongShot UAVはAIを搭載した有人戦闘機随伴型の無人戦闘機ではなく、敵航空戦力を攻撃する武器を有人戦闘機の代わりに交戦区域まで運搬するプラットフォーム(高度なセンサー類は搭載していないためネットワークを通じて制御する必要がある)で戦闘機や爆撃機・輸送機によって交戦区域近くまで運搬されると推測されており、DARPAが発表したイメージCGも航空機搭載を考慮して折りたたみ式の主翼やミサイルの機体内に内蔵するLongShot UAVが描いていたのだが、ノースロップ・グラマンはDARPAの予想を完全に裏切る独自のLongShot UAV案を発表して注目を集めている。
ノースロップ・グラマンが発表したLongShot UAV案は無人戦闘機「XQ-58ヴァルキリー」に似ており、固定の主翼と機体下部にウェポンベイらしき構造を備えていて主翼下に大型ミサイルを携行するという内容なので、航空機で運搬して空中発射するには不向きだと言わざるを得ない。
勿論、DARPAの発表したイメージに従う必要はないので何を提案するのもノースロップ・グラマンの自由だが、流石に固定の主翼を備えた形状だと一度に運搬できる数が少なくなるため効率が非常に悪いだろう。
因みにノースロップ・グラマンが必ず発表したイメージ通りのLongShot UAVをDARPAに提案するという訳ではないが、管理人はてっきりB-52Hが主翼下のパイロンにAGM-86を搭載する方式でLongShot UAVを大量に運搬するのではないかと勝手に想像していたため、ノースロップ・グラマンが発表したLongShot UAV案を見て「掲載するイメージを間違えたのではないか?」と思ってしまった。
今のところジェネラル・アトミックスやロッキード・マーティンはLongShot UAVについて何も発表していないが、DARPAのイメージに沿ったものが出てくるのかノースロップ・グラマンのように独自の提案をぶつけてくるのか非常に興味をそそられてしまう。
関連記事:米軍、複数の空対空ミサイルを運搬可能な空中発射型UAV「LongShot」開発を発表
※アイキャッチ画像の出典:ノースロップ・グラマン
ボーイング「せやったらロイヤル・ウィングマンにミサイルガン積みするからワイも候補に入れてクレメンス…」
米空軍「まずKC-46どうにかしてから出直してきてどうぞ」
米海軍「うちの戦闘機で下手こいといて、調子に乗ってんじゃねえぞワレ。こっちから片付けろや」
イラスト一枚ですら差が大きすぎるなら、この兵器が完成するのはまだまだ先の話では?
完成を気にするようなフェーズではないので気にしても仕方ないかと。
DARPAの絵はあくまでイメージで完成予想ではありません。
X-35とX-32も随分形状も使用も異なりましたよね。
主翼根本の割と太めの黒線が気になる。
艦載機みたいに垂直に折り畳むって可能性は無いのかな。
艦載機、それも格闘戦まで考慮した戦闘機と違って
主翼の強度は大して要らんから根本から畳んでもそれほど問題はないだろうし。
まあ記事で言ってる様にミサイル代わりに吊るして運用するとしたら
やっぱり使い難くなっちゃうけど。
それ、ミサイルレールを吊り下げてるパイロンを濃く塗ってあるだけだよ。
それに主翼を畳んだとして尾翼どうするのさ?
これってただ単に無人戦闘機とフレーム共用しつつセンサー抜きにすれば量産効果で安くなりますよってな陸上発進型のUAVでしょ。
無人機自体をセンサー機とシューター機で分ける考えかも知れない。
ダクトの位置から見ても他の飛行機に懸架輸送されるようには見えないな。
>「「「「Air-Launched 」」」」Missile-Toting Drone Concept
運搬方法はともかく、空中発射型なのは確定です。
インテークや機体下面を見れば「陸上発進して高高度を目指す機体」と考えるのもそれはそれで無理があるかと。
んで私も主翼折り畳んでも懸架運用は難しそう、って言ってますよね?
主翼折ってC-2の機内に1機詰め込むのがやっと、ってサイズだし。
一体NGはこれをどうやってAir-Launch運用するつもりなんでしょうね。
戦前の機体ですが、晴嵐が根元から折りたたむ機構でしたね。
ですね。
そして潜水艦にねじ込むための晴嵐と同じ工夫が、
輸送機にねじ込むUAVに採用されたとしても不思議はないと思う訳です。
>敵航空戦力を攻撃する武器を有人戦闘機の代わりに交戦区域まで運搬するプラットフォーム
爆撃機・輸送機で運搬されるならまだしも、戦闘機で運ばれるのには少し謎。
なぜわざわざUAVにミサイルを持たせるの?
戦闘機自体がより多くのミサイルを持っていけばいいんじゃないの?
それこそ鈍重な爆撃機や輸送機で交戦区域まで運搬されるとなるとロシアの長距離ミサイルなんかの格好の的な気がするんだけど
その爆撃機、給油機に対するロシアの長距離ミサイルの迎撃が目的の一つであるミサイルを運搬するUAVなわけで
ただ、ロシアがミサイルを撃ってくるタイミングをアメリカが自由に決められるなら戦闘機で構わないけど
実際には、いつ戦闘が始まるか、いつ終了するか判らない空域で長時間敵の接近を拒否し続ける(それこそが航空優勢の概念)には
戦闘機の航続距離、滞空時間は短すぎるので
その時が来るまでUAVキャリアが長時間その場で滞空し続け、その時が来たらUAVを切り離して、自身はさっさとその場から離脱するコンセプトだという事
運搬するのは交戦地域の「手前」まででしょ。
大事なのは「離陸、低空・低速からの加速・上昇に要する性能・燃料を省く事」で、
交戦地域まで100kmや200kmテレテレ飛んでくのは滞空型の機体にとって大した負担じゃない。
ロシア、中国のミサイルは長射程かつ高速をもって敵防空網を突破する事(少しチート)を目的に設計されているので、対抗策として、次世代警戒システム(AI サポート、自動情報統合、自動反撃等)とかに司令の人間(老人)が介護して貰いながら戦う様な戦場(座席は食堂、トイレ兼用で自動お掃除付きで拭く必要も無い)を想定しているかのような話で、UAVは孫のようなもので有人機は子供みたいなものだと考えれば何となく解るのでは?つまり今のチートが普通になります。
まだ海とも山とも知れないという
軍にも企業にもはっきりしたコンセプトは無いんだろうね
提案を重ねて具体化してくるか
似たようなデザイン(?)の無人機を空自が開発してたな。あれぐらいの大きさだと空対空ミサイルが2発ぐらいしか装備できなさそう。
そんで、イメージ図のUAVが装備しているのはハープーン? この大きさで開発するはずはないだろうが、さすがにデカすぎる。NG社は純粋な無人戦闘機を作りたがってんだろうか……? 客の意図に反する提案をしてしまっては、商機を逃しかねんだろうに……欲望に忠実なだけか。
リンク
それはそうと爆買い君がまた笑える記事をだしてるなぁ。
この記事意図的に貶めようとしているのは分かるが俺はオスプレイとグローバルホークは要らない派だからなぁ
つっても現状オスプレイくらいしか沖縄から無給油で大規模な歩兵部隊台湾に空輸できる手段ないじゃん……
C-130も飛ばせない状況でオスプレイ飛ばしても的にしかならんやろ
グロホは俺も要らんと思う。
違約金でもなんでも払ってさっさとやめて、航続距離・滞空時間以外の当面の性能は何段落ちいいから国産でやってくれ。
アメリカが金なくて軍事力を低下させていく状況で書く内容としては最悪で、1990年水準でアメリカ(今の2倍の戦力)と中国(数だけの雑魚)の評価してませんか?今の中国は正直ヤバイでしょう、戦争なれば最初に台湾と沖縄は中国に占領されて九州も大打撃を被るとアメリカが4年位前に予測しているのも無視している凄さ、尖閣諸島周辺の海域にサウジアラビアの10倍の原油が埋蔵されていて、産油国デビュー出来るかも?な現状を維持する気も無いという・・色々とヤバイ記事ですね。
空対空ミサイル搭載のUAVって、つまりは戦闘空域ですよね?
母艦の航空機と、UAVの航続距離、回収するの? ってのが謎だな
母艦としてB-52は無いのでは? B-21? (開発中の)
疑問なんだがUAVをわざわざ懸架する意味ってあるのか?
せっかくの有人機の貴重なパイロンを無駄に潰すだけな気がするんだが
それは「攻撃機/爆撃機って意味あるのか?対地/対艦ミサイルでいいじゃん」と同じくらいの暴論。
例えば時間だけ見ても、M5の対空ミサイルでも100km飛ぶのにほぼ1分掛かる計算だからね。
100km200km前方に展開した無人機からいつでもミサイルを射出できる即応性のメリットは長射程ミサイルでは代替できないよ。
翼下に携行できないなら…
スペースシャトルを背負ったB747のように、背中に背負う?
縦に何機かは積める… だろ…… う……… wwwwww
でも全翼機のB-2 B21 だと……………
いやあ、こうやって新兵器のイメージが続々図案化されてくるとワクワクしちゃいますなあ。
しかもハイパーアート風でCGより味があって良い。(ノースロップもそこを狙ったのかもしれませんが)