米国関連

ロシア軍、昨年10月に開始した攻勢を年内いっぱい継続する可能性

New York Timesは7日「まだ戦場に到着した西側の援助は決定的な効果を見せていない」「ロシア軍は兵力と火力において大きな優位性を保っているため今年中は攻勢を維持するだろう」「但し、損失を伴う攻勢を長期的に維持するのは不可能だ」と指摘した。

参考:As Fighting Rages in Ukraine, a Struggle Is On for Artillery Supremacy

ドネツク方面で見せている「戦術的な成功」は戦略的目標を短期的に達成させられるレベルではないが、状況はウクライナも同じ

“ウクライナ軍の指揮官や兵士らは十分な量の武器や弾薬が前線に届いていると述べたが、依然としてロシア軍は火力の優位性を保持しており、これが戦争で重要なポイントになっている。弾薬不足から解消されたハルキウ方面の砲兵部隊は制限なく攻撃が出来るようになり、ロシア軍の攻勢が再開されたドンバス方面でも血なまぐさい激しい戦闘が続いているが、全体的には約2週間ほど前線の位置に大きな変化はない”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

“ウクライナや西側諸国の軍事アナリストらはハルキウ方面の攻勢について「限られたウクライナ軍の戦力を引き伸ばしてドンバス方面の防衛力を低下させるためのもの』と説明、特に重要な高台に位置するチャシブ・ヤールへの攻撃が懸念されたものの、この方向で発生した戦闘は先週のものが最後で、外交政策研究所のロブ・リー氏は「ハルキウ方面への攻勢がドンバス方面からの戦力誘引を引き起こしたとは言え、このチャンスを上手く活かせているとは言えない」と言及”

“最も血なまぐさく激しい戦闘が続いているのはアウディーイウカ方面で、ロシア軍はアウディーイウカ占領後も集落を次々と占領しながら前進を続けているが、第2防衛ラインがあるカルリブカ付近まで到達していない。ウクライナ軍兵士はロシア軍が水曜から木曜の夜にソキルの近くで小規模な前進を遂げたと言う。ウクライナ軍のブラッドレーはソキルに前進してきたロシア軍の装甲車輌に反撃を加えようとしたが、25mm機関砲が故障したためロシア軍はウクライナ軍陣地の近くに兵士を送り込むことに成功した”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

“ウクライナ軍兵士は「この手の攻撃は防衛ラインの脆弱な部分を見つける戦術の一種で、その多くが兵士にとって片道切符の攻撃になるが、この攻撃結果は『より大規模な部隊による攻撃』に有益な情報をもたらしている。連中はこうやって我々の陣地を常に試してくる。そのためなら兵士や車輌を失うことも厭わない」と述べ、この方向ではハルキウ方面とは異なり500人規模の大規模攻撃も発生している。東部作戦司令部の報道官も「敵は前進を止めず我々の陣地に砲撃を続けている」と語った”

“アナリストらは「西側の援助が到着したことでウクライナ軍は自陣を守りやすくなったものの、まだ戦場で決定的な効果は見られない」と指摘、ロブ・リー氏も「まだロシア軍は兵力と火力において大きな優位性を保っており、今年中は攻勢を続けるだろう」「但し、ある時点で戦車や装甲車の不足に直面する可能性がある」「アウディーイウカ方面では昨年10月以降、本当に多くの戦車や装甲車が失われており、このような損失を伴う攻勢を長期的に維持するのは不可能だ」と指摘した”

出典:Сухопутні війська ЗС України

記事に登場するウクライナ軍関係者やアナリストの証言がどの時点のものなのか不明なため、10日時点の状況と異なる点もあるが、ロブ・リー氏は各方面でロシア軍が前進していることを無視しているのではなく「戦略的に見てハルキウ戦線の開設は戦力誘引に成功したが、ドンバス方面での前進が戦術レベルの成功に留まっているため、戦略的なチャンスを上手く活かせているとは言えない」と指摘しているのだ。

但し、これと同じ基準で昨年夏に実施されたウクライナ軍の反攻作戦を評価すると「バフムート方面や南ドネツク方面で攻勢を仕掛けロシア軍の戦力拘束に成功したが、この戦略的なチャンスを活かせず14km先のロボーティネで前進が止まり、アゾフ海に到達してロシア軍を南部と東部に引き裂くという戦略的な目標を達成できなかった」となり、あの頃「ウクライナ軍がロボーティネ方向に500m前進した」「ウクライナ軍がスタロマイオルケ(人口約800人)を解放した」と戦術的な成功を持て囃していたのは「何だったのか」となってしまう。

出典:Сухопутні війська ЗС України

軍事に興味のある読者には不要な説明かもしれないが、ウクライナとロシアの戦争は陣地戦に発展したため「km」ではなく「m」でしか前進出来ず、攻勢側は「戦いを優勢に進めている」とアピールするため「自軍の戦術的な成功」を強調する傾向が、守勢側は「敵の戦術的な成功」を小さく見せるため「戦略的な目標の達成」を引き合い出す傾向が強く、どちらも言っていることは正しいが、この異なる概念同士で「どちらが成功しているのか」と言い合っても無意味だ。

ロシアの戦略的なゴールは「ドネツク州とルハンシク州の行政境界線に到達する」と予想されており、ドネツク方面で見せている「戦術的な成功」は戦略的目標を短期的に達成させられるレベルではなく、戦争全体を左右するような決定的な突破にも結びついておらず、どれだけの犠牲や損害を被っているのか、この方法が持続可能なのかも不明だが、各方面でロシア軍が前進しているという点だけは間違いない。

出典:Сухопутні війська ЗС України

逆にウクライナは戦略的なゴールについて「1991年に設定された国境線への到達」と公言しているものの、現状の前線維持で精一杯なウクライナ軍に戦略的目標を達成する力があるとは考えにくく、Kyiv Independentも「強固な防衛ラインでの戦いで敵を消耗させ、ウクライナ軍がこれまでの損耗を補充してローテーション用の人員が確保できれば新たな攻勢が成功するかもしれない。しかし、現在のウクライナ軍はそのようなシナリオから程遠い」と指摘している。

仮に人員の問題を解決できても「どうやってロシア軍の防衛ラインを突破するのか」「どうやって優位性のない陣地戦から脱却するのか」という難題に答えを用意しないと「2023年の再現」になるだけで、ウクライナメディア、海外メディア、アナリストらも「新しい反攻作戦」の構想や計画について語らなくなってしまった。

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

F-16とATACMSの投入で状況が一変するという考え方もあるが、個人的には「ロシア軍の優位性を幾らか帳消しにするだけ=決定的な違いにはならない」と予想しており、もうウクライナが戦場で勢いを取り戻すには「何らかの要素(政治、資金、人員、装備、戦術など)でロシアの戦争遂行能力が持続可能なものでなくなる」という展開が必要なのだろう。

関連記事:現地メディア、ウクライナ軍は新たな反攻作戦を実行できる状態ではない
関連記事:ロシア軍の優位性が消滅する条件、欧米の武器供給とウクライナ人の追加動員
関連記事:ウクライナ軍とロシア軍は兵士補充で格差、愛国的動機による補充は有限

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • akiyori
    • 2024年 6月 10日

    しかしまあソ連お得意の戦術の勝利を戦略の勝利に昇華する作戦術は見る影もないな
    ウクライナの属国化という当初の戦略目標を達成するのはほぼ無理だろうけど、今の戦略目標はなんだろうな。とりあえずはドネツク州の完全併合あたりか?

    15
      • うどん粉
      • 2024年 6月 10日

      もうお互い戦力的にカツカツだから大規模な作戦出来なくてバルバロッサ作戦やバグラチオン作戦見たいな目に見えて分かりやす戦果上げれないよなぁ
      (第一次世界大戦の西部戦線より広いのにお互い100万人以下の戦力で戦ってるから戦力不足感ある)

      「とりあえずはドネツク州の完全併合あたりか?」
      これが一番謎でロシアの指導部は統一した安全保障の方針持たないから良くわかんない
      (クリミア併合時も巷で言われる程綿密な計画と言うより場当たり的にやるぐらいだからね)

      11
        • うどん粉
        • 2024年 6月 10日

        追記
        (クリミア併合時も巷で言われる程綿密な計画と言うより場当たり的にやるぐらいだからね)
        安全保障の下り間違えたクリミアじゃなくて
        ウクライナ戦争ね
        (プーチンがラブロフやショイグに何も伝えず軍の指導部とだけ話して侵攻を決めた)

        2
          • art
          • 2024年 6月 10日

          そもそもプーチン自身が初就任以来、戦略的な大局観に基づく政策を実行したことが殆どなく(ある時はリベラル的であったり、ある時は極右的であったりした言動は、ある程度は情報操作の結果であるにせよ、時の世論に迎合しているに過ぎない)、所謂場当たり的な対処を繰り返していたのと符合するコメントだと思います。

          それで失敗しても、時間的・地理的空間の余裕があるロシアの戦略環境がそうなせるのか、余裕があるが故にその空間を維持しようと場当たり的な対処を繰り返すのかは分かりかねますが。後者だとすれば、大陸に橋頭保があった時代の我が国の歴史を見るに、常に脅威がすぐ隣にある大陸国家というのはそういう宿命にあるのかもしれないと感じました。

          6
        • M
        • 2024年 6月 10日

        テクノロジーの進化で戦場の霧が無くなったため大兵力を展開すると一気に叩かれてしまうので分散させるしかできなくなった。
        結果守備側が圧倒的有利の戦場になった。
        火薬のような革命的な発明でもない限り美しい突破は不可能。
        以上ザルジニー論文のとおりでしょ。
        今行われてるのは世界中どこの軍隊も経験してない最先端の陸戦。
        過去の戦争と比べることはナンセンスだよ。

        67
      • Dr.Strangelove
      • 2024年 6月 10日

      確かに大祖国戦争時ほど劇的な形ではないですが、現在のロシア軍も作戦術を思わせる見事な作戦を実行できていますよ。分かり易いのはバフムートの戦いですね。

      あの時は「ロシア軍が巨大な消耗を蒙っているので、このままでは反攻作戦に向けた予備がなくなる」という論調が西側では強かったですが、結果として消耗戦により予備を喪失し反攻作戦に失敗したのはウクライナ軍でした。

      これはつまり、攻勢戦役により防御戦役を支えているわけで、攻守こそ逆ですが、クルスクにドイツ国防軍の攻撃戦力を吸収することでその後のクトゥーゾフ作戦を成功させた赤軍を彷彿とさせる物だと私は考えますね。

      41
      • nachteule
      • 2024年 6月 10日

       当初から戦略目標は縦深防御のための広い緩衝地帯の確保と自国経済にも直結する黒海とアゾフ海のシーレーンの安全確保でしか無いでしょ、それで終わり。

       ウクライナを傀儡にしようがそれが出来ずに支配地域増やして穀倉地帯なりの土地や現地民のウクライナ人を手に入れようがそれは目標達成のオマケであって戦略目標じゃ無い。

      15
      • kitty
      • 2024年 6月 11日

      このままロシアの戦術的な圧倒的優位でウクライナの東側に傀儡・緩衝国家を樹立したといて、残りの寸土で残ウクライナがNATO加盟とかしちゃったら、戦略的勝利ってなんだったんだろうって話ですよね。
      プーチンは、どういう落とし所を考えているのでしょう。

      1
        • 通りがかりさん
        • 2024年 6月 11日

        むしろ、どうするかを問われるのはNATOの方では?
        東方拡大までは許容範囲としても緩衝地帯無しは許容できないというのがロシアの意見でした。すでに勢力地が隣接していますのでウクライナは2箇所目の接点になります。この緊張の中で欧米がさらにアクセル踏んでNATOに引き入れるのかどうか。
        プーチンはNATOと直接対峙は原則しないと言ってはいますが、危険な行動ですよ。
        実施した場合は先ずは米大陸やアジアが荒れますね。

        3
    • 名無し
    • 2024年 6月 10日

    政治面ではドネツク州及びルガンスク州の完全制圧でしょうけど、他所で指摘しているところもありましたが一番の戦略目標はウクライナの人的資源を徹底的に殺傷することでウクライナの継戦能力を低下させて戦意をへし折るか物理的に不可能にさせることであり、その後押しとして徹底的なインフラ攻撃を行っている感じなのではないかと

    反転攻勢に失敗したことでこの戦争に勝利する可能性は潰えた上に、アウディーイウカの陥落でドネツク州の奪還は完全に絶望的になりましたから、ソ連撤退後のアフガニスタンのように成人の大半が死滅して国民の半数以上が子供という惨状になるまで戦い抜くという覚悟が無いのであれば、いずれにせよ現実を受け入れるしかないでしょうし

    あとウクライナ軍の動員が下方修正された件や拉致同然の強制徴兵、防衛線建設や指揮系統の混乱に関しては、正直ウクライナに総力戦に関するノウハウが全く無く、それに汚職や腐敗と政争が合わさった結果グダグダになっているのかなと思いますね

    62
      • ポンポコ
      • 2024年 6月 10日

      同感です。

      今のロシア軍の戦術的目標は、地図上の前進よりも、ウクライナ野戦軍の消耗だと思います。

      それでも長期になれば、ロシア側にとっても、このまま一般人の動員をずっとやらずにすむかというのは疑問があります。

      とにかく、今の焦点は、ウクライナ軍の消耗の動向だと思います。

      3
    • たむごん
    • 2024年 6月 10日

    完全に持久戦ですね。

    WW1陣地戦の終戦は、アメリカ参戦だけでなく、ドイツ国内の革命が終戦のきっかけですからね。
    革命のきっかけは、労働者階級の不満・食糧不足もありますが、完全雇用かつ資源国のロシアに今のところないなと…

    (19:48~)ボグダンさんが、停電について取り上げていますが、『ハルキウの発電量はゼロ』のようです。
    核戦争を考えて、エネルギーシステムを構築しているため、何とか対応できているという解説は興味深いなと(代償は輪番停電の全国土共有かなと)。

    (43:08~)ガス設備破壊についても触れているのですが、小型発電機について触れているのが興味深いなと。
    2kw発電機 1時間に1リットルの軽油
    20kw発電機 1時間に8リットルの軽油
    ウクライナの軽油 1リットル200円超
    ウクライナのガソリン 1リットル240円超

    物不足で、日本よりも燃料の値段が高くなっており、上流階級でなければ小型発電機稼働の維持も難しくなっていきそうですね…。
    お店で発電機を稼働させれば、商品価格に反映されてインフレ要因になる事を解説しており、ボグダンさん末端からの戦争経済についての現地情勢は興深いですね。

    (2024/06/09 深刻な電力危機に直面しているウクライナ。ウクライナの現状について解説します。 Youtube)

    39
      • ヤギ
      • 2024年 6月 10日

      動画内でボグダン氏の意見で気になったところとしては電力不足により夏が本格化した際に食料の貯蔵ができないこと、冬の場合は暖が取れないことが大きな問題とあり復旧の目処後立っていないことですね。
      食料も暖房も国民からすれば死活問題ですし、インフラ周りの役所職員が徴兵され始めているためバランスよく給電することができず、多く電力が使える国民と使えない国民の差が出てきているという話が今後深刻になるのかなと。
      インフラ面での国内格差が広がれば内部抗争の種にもなりますし治安の悪化も懸念されます。

      22
        • たむごん
        • 2024年 6月 10日

        まさに仰る通りです。
        まともに生活する事が難しくなり、ドンドン貧乏生活になっていってますからね。

        管理人様の過去記事に、電気料金2倍とありますが長期化の見込で、日本でもガソリン代・電気代が政治問題化しているためイメージしやすいなと。
        インフラ周りから、仰るような貧富の格差がでてきますから、国内統治が末端からガタガタになっていくでしょうね…。

        >…火力発電所や水力発電所を復旧させる資金を捻出するため6月1日から電気料金を約2倍(kWhあたり2.64フリヴニャから4.32フリヴニャ)に引き上げたが…

        (2024.06.7 深刻なウクライナの電力不足、計画停電を解消するには2年かかる 航空万能論)

        10
    • a
    • 2024年 6月 10日

    実際、ロシア軍とウクライナ軍の内実がわからない以上は、どれだけ軍事的成果を出せば戦略的成功といえるかは判断できないわけで実態のない水掛け論になりがちですよね。
    ただ、時間がかかれば地力の差、欧米の選挙、新たな火種が増えたりと政治の面でロシアに有利になるのは確かですからね。

    27
      • NHG
      • 2024年 6月 10日

      戦略的目標自体は軍の内実を問わず中立な気がする
      去年のウクライナによる反攻作戦だったらトマトクだし、今のロシア軍ならチャシウ・ヤール
      それを次の戦術的成功につなげれたら「戦略的成功」と言えるはず

      15
    • つぐみ
    • 2024年 6月 10日

    ロシアは支配領域を拡大させるだけの軍事的優位に立ってるけど、ウクライナの戦線を崩壊させるだけの実力は無いからウクライナが音を上げるまで戦争は続きそう

    16
      •  
      • 2024年 6月 10日

      戦線の動きをもって能力の彼我の差を見誤る、みたいなことにならなければ良いですねぇ
      まあどこかの段階で判る事だとは思いますが

      4
      •   ad
      • 2024年 6月 10日

      ロシアの要求が過大すぎるからウクライナは停戦できんね
      ウクライナは戦い続けるしか選択肢がない

      プーチンがしぬまでだよ

      6
        • にほんへ
        • 2024年 6月 10日

        そのプーチンの後釜がプーチン以上の強硬派ばかりなのが頭痛の種でもある

        28
        • たむごん
        • 2024年 6月 10日

        プーチン大統領が、死んだとしても、戦争が終わるとは限らないのが難しい所なんですよね…。

        プーチン大統領は、ロシアの中でも穏健派と言われているのが、これまた判断が難しい所でして。

        パトルシェフ大統領顧問・ボルトニコフFSB長官などは、強硬派と言われているのですが、彼らの息子達(次世代)が引き立てられて着実にステップアップしているんですよね。

        17
    • NHG
    • 2024年 6月 10日

    >ロブ・リー氏も「まだロシア軍は兵力と火力において大きな優位性を保っており、今年中は攻勢を続けるだろう」「但し、ある時点で戦車や装甲車の不足に直面する可能性がある」「アウディーイウカ方面では昨年10月以降、本当に多くの戦車や装甲車が失われており、このような損失を伴う攻勢を長期的に維持するのは不可能だ」と指摘した”

    ロシアの装甲車や戦車が枯渇したとしても塹壕まで消え去るわけじゃないから、露軍の弱体化には直接つながらないのがネックか
    作戦行動には相当の制約がかせられるはずだけど、はたしてウクライナ軍がそれを活かせれる状態になるかどうか
    まずは動員、次に欧米の支援が続くかどうか

    9
    • 名無し
    • 2024年 6月 10日

    SWのクローン戦争並に長引きそう

    6
      • kitty
      • 2024年 6月 11日

      調べてみましたが、クローン戦争って3年しかやってませんよ。
      オーダー66で一気に瓦解。

      4
    • 名無し
    • 2024年 6月 10日

    ウクライナの人的資源があとどれだけ持つかですな
    毎月3万づつ減っています
    50万人動員しても一年半でウクライナは使いきります。
    国外への逃亡なども毎月同じくらい発生してると思われるのでこれがつきるまでは維持出来るのでは?

    3
    • 納豆菌
    • 2024年 6月 10日

    確かにロシアとしては、開戦当初のキーウ侵攻による傀儡政権樹立は失敗。ドネツク・ルガンスク州の完全占領は無理とはいえませんが被害、時間共に大変厳しいかと…。
    但し現時点でも戦略的成功は手にしているのではないでしょうか。開戦前より占領地は増え、クリミア半島の緩衝地としてヘルソン・アゾフ海沿岸地域を抑えてます。今直ぐ和平協議が政治的には可能だと思います。(合意には併合や独立が認められればですが)
    対してウクライナは侵略され被占領側であり、諸外国や世論から支持・支援もあり当然2014年以前への失地回復を目指してますが、記事の通り見透しが全くたっていない状況です。
    私見ですが、出来るだけ早く停戦・休戦協議を行うべきで、そしてそのボールはウクライナ側に有ると思っています。
    屈辱的苦渋の決断となり現政権崩壊も有り得ますが、これ以上の国力の衰退は避けるべきかと。一旦立ち止まり再起をと考えます。

    35
      •   
      • 2024年 6月 10日

      正気かな?
      ドンパス戦争を見れば分かる通り、停戦には意味がないね
      西側軍隊による停戦監視団などロシアが認める訳もないし、それがないとウクライナも停戦などあてにできない

      また31カ国がウクライナがNATO加盟するまで支援すると協定結んでいるので、停戦すればウクライナの軍事力はどんどん強力になり逆襲される恐れもある
      プーチンとしても戦い続けるしかなく、停戦しても単なる時間稼ぎでウクライナへの攻撃はやめないだろうな

      20
        • 納豆菌
        • 2024年 6月 10日

        なるほど確かに私も停戦休戦するには、ウクライナのNATO加入が必須だと思います。(戦後の安全保障の為)勿論プーチンが簡単には認めないでしょうが、同じくクリミア半島や占領地の独立・併合等もウクライナとしては到底受け入れられないでしょう。但しお互いに戦略的価値を手に入れないと、協議妥結は難しい筈です。 ロシアも見透し無く戦っており、キツいのは同じだと思いますし、今回の占領地がロシア本土との緩衝地帯になると考えれなくも無いでしょう。(無理くりは承知です)無理でしょうは判りますが、終わらせ方の一案です。
        勝手な妄想ですが、一先ずお互いテーブルについてみないか?
        それでも駄目なら、再度殴り合いで仕方無いと思います。

        7
          • ポンポコ
          • 2024年 6月 10日

          しかし、このウクライナ戦争のロシアの第一の動機は、ウクライナのNATO加盟阻止なので、それは難しいかと思います。

          4
        • 理想はこの翼では届かない
        • 2024年 6月 10日

        停戦合意の条件にウクライナ軍の解体もしくは一定水準以上にしないという条項が盛り込まれるだけでしょう
        過去の色々な停戦・条約などを見ればわかるかと
        ウクライナ側が2国間協定を理由にウクライナ軍の再建をしようとすれば、協定違反だとしてロシア側が攻撃を行う理由を作ってしまいます
        ですので、イスタンブール協議でもあったように第三国による安全保障の締結というが現実的なラインだと思います
        事実上の東西ウクライナの誕生となるでしょうね

        22
          • 納豆菌
          • 2024年 6月 10日

          なるほど東西分割に至るかもは浮かんでおりませんでした。
          下のコメにも書きましたが、仰る通り第三国の安全保障の締結は必須だと考えております。
          武装解除は論外として、ある一定の軍備と安全保障を与えて、うまくウクライナが生き残れないかの一案です。

          7
          • 納豆菌
          • 2024年 6月 10日

          追加で失礼致します。
          解釈として東ウクライナとは、クリミア半島を含む占領地の事でしょうか?ならば西ウクライナと同条件として、緩衝地と成り得る事。ロシア側の東ウクライナにも軍備の制限を設ければ、西側からの攻撃条件となりうるのではないでしょうか。
          これも相互保障の一翼にならないかと。

          5
          • NHG
          • 2024年 6月 11日

          東ウクライナはどこかわ湧いてきたの
          ロシアが併合した4州を独立させたうえで自治させるってこと? それとも割譲を想定してる?

          1
      •   adma
      • 2024年 6月 10日

      停戦すれば戦闘が終わって平和になるって平和ボケのお花畑すぎんか?
      約束なんてその場の方便、知った事ではないって連中もいるんだよ

      ヒトラーやらスターリンやら歴史を知らんのかな

      11
        • 納豆菌
        • 2024年 6月 10日

        では、どの様に終わらせますか?
        ウクライナに勝ち筋は見いだせず、何とか堪え、援助に頼り人命・国力を擦り減らしている。と考えています。
        お互いそんな協議にはのらないよ。なら判りますが、
        ウクライナが勝つ(失地全土回復)と思っていらっしゃるならどちらがですか?というお話です。
        ヒトラー、スターリンの話もわかりますが、それは直後の安全保障をおざなりにしたからだと思います。それこそ反面教師として、核保有国含めた各国が軍事・経済支援までしているんだから、NATOに入れるなり、EUと相互保障するなり、極論の例ですが色々やりようは、あるかと思いますが?

        23
          • 朴秀
          • 2024年 6月 10日

          同感です
          相手を侮り不可能目標を掲げて何かやった気になった結果が現在の惨状ですよ
          勝てない以上は無理な戦争を終わらせるのが指導者の責務だと思いますけどね

          21
        • 2024年 6月 10日

        歩のない将棋は負け将棋

        砲弾と西側貸与兵器の工場が稼働するまで「最低」あと一年
        無理な動員の拒否を「地元住人が援助する」動画の多発
        どこをどう見ても最低1年、できれば3年は戦闘を停止して貯蓄に励まなければ
        それこそウクライナ兵がスコップ一本で神風特攻する姿が多発するでしょうね。

        admaさんがウクライナ兵の自殺的特攻動画を集めたいというなら話は別になりますがそうでないなら無理筋でしょうこの段階での戦闘続行は

        21
    • rak
    • 2024年 6月 10日

    まあ永久に攻勢を継続できる軍隊など存在しないので、ロシア軍もどこかの時点で攻勢を一段落させて再編と休養の期間に入るのは間違いない
    でもそれはウクライナ応援団のいうロシア軍の崩壊に直結するような継戦能力の限界などではなく、単に次の攻勢を発起するためのインターバル期間

    6
    • jimama
    • 2024年 6月 10日

    陣地戦をどうするかというと結局2つしかなくて
    1.そもそも行わないで陣地がない場所を攻撃
    2.火力で正面から破壊する
    そのうち1はもう切れ目がなくなってるので不可能、となると2しかない
    んでウクライナが実現するにはATACMSの大量投入ぐらいか?
    なんだけど、コレ言われてるほどのスンゴイ超兵器でもないしなあ
    こいつNATO版のスカッドでしかなくてこのテの兵器ってむしろロシアとかが本場なとこあるし

    4
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