30万人もの兵士がアフガニスタン防衛の準備を整え終わっているとバイデン大統領は語ったが、殆ど戦闘らしい戦いがないまま首都カーブルが陥落してしまい「どこに30万人もの兵士が消えたのか?」が最大のミステリーとして注目を集めている。
参考:From 300,000 to a Few Hundred: What Happened to Afghanistan’s Army
バイデン大統領は国民に米軍撤退の正当性を信じ込ませるため空想上の産物だった「30万人」という数字を繰り返しだけ?
このミステリー解明に挑んだ米メディアのU.S.Newsは「30万人という数字は米国とアフガニスタンが防衛に必要だと合意した目標値で実際のアフガニスタン軍の総兵力を表したものではなかった」と結論付けており、バイデン大統領が米軍撤退を発表した今年4月時点でのアフガニスタン軍の総兵力は7.5万人~9万人だったと指摘した。
もう少し具体的に説明すると約870億ドル/約9.5兆円を投じて米軍やNATOが育成したアフガニスタン軍と治安維持部隊は2019年時点で約20万人に達していたが、兵士はタリバンとの戦闘で戦死する以外にも汚職や脱走といった問題を抱え、各部隊の司令官は中央政府から資金を巻き上げるため所属兵士数を水増し=書類上にだけ存在する「ゴースト・ソルジャー」を雇用するという悪名高い習慣のため総兵力は減少に転じることになり、この減少を一気に加速させたのが2019年2月~2020年2月に及んだトランプ大統領とタリバンの和平交渉で「米国が完全撤退に合意するのではないか」という噂に見捨てられたと感じて「自分たちの大義に加われ」というタリバンの勧誘に抗えなくなったらしい。
結局、米軍の完全撤退が決まるとアフガニスタン軍と治安維持部隊の兵士は一気に減少して7.5万人~9万人水準に落ち込むことになったが、最も重要なのは同時期にタリバン側の総兵力が12万人に達して立場が逆転してしまった点で米軍撤退を発表したバイデン大統領も30万人という数字と実際の兵士の数が合わないことを知っていた可能性が高く、国民に米軍撤退の正当性を信じ込ませるため空想上の産物だった「30万人」という数字を繰り返しのだろうと分析している。
カーブル陥落を受けて記者会見に応じたマーク・ミリー統合参謀本部議長は「アフガニスタン軍には国を守る能力も装備も規模もあったのに失敗したのは意思とリーダーシップの問題で、私を含め誰が11日間であの規模の軍隊が崩壊すると予想できるだろうか」と語ったが、あの規模の軍隊が30万人を指しているのか7.5万人~9万人を指しているのかについてミリー議長は明かさなかったので謎は残るももの恐らく後者だったとしても数ヶ月はタリバンに抵抗できると思っていたのかもしれない。
バイデン大統領が30万人だと主張したアフガニスタン軍と治安維持部隊は現在カーブル国際空港の警備に500人ほどが協力しており、870億ドルを投資した見返りとしては余りにもささやかな数字だ。
※アイキャッチ画像の出典:DoD News photo by EJ Hersom
これぞ中抜きの極意
日本のブラック企業並み
>恐らく後者だったとしても数ヶ月はタリバンに抵抗できると思っていたのかもしれない。
アフガン兵士が、「いつか必ずタリバンに負ける」と確信していたら、今から戦わない選択をするでしょう。
後ろ盾に見捨てられた上、自軍の上層部は完全に腐っている
その上数も戦意も相手が上回っている
30万人もいるのに無抵抗で逃げ出したと聞いたときは酷すぎると思ったけど、これ聞くと正直逃げたり相手に寝返った兵士に同情したくもなるわ
特に守るべき家族がいる兵士ならなおさら
> 書類上にだけ存在する「ゴースト・ソルジャー」を雇用すると
雇ったのがゴーストリコンなら戦いに勝利できたのに
要するに30万人の案山子だったってことでOK?
OK!
30万のうち20万近くはそもそも存在してないという案山子ですらなかったレベル
案山子すら無かった状態。
書類上にしか存在しない幽霊部員ならぬ幽霊兵士。
行進すら満足にできない連中に期待したのが間違いの元
軍の上級幹部が有力者の縁故で汚職が酷かったという話は理解できる。
理解できないのは、アメリカがその状態を20年も放置したこと。
士官学校などで中堅幹部とかをきちんと育成して、首をすげ替えていく事とか出来なかったのか。
最初から韓国みたいに戦時作戦統制権にぎって米軍を駐在させ続けるつもりはなく、適度なところで自立させて撤退する予定だったから軍上層部に過干渉しなかった
(全部米軍が決めてたら面倒見続けるはめになるから)
イラク戦争の戦後処理に時間と労力が凄い割かれましたからね。
アフガニスタンの育成をする余裕が無かったんだと思います。
こんなの見つけたわ。
リンク
>>米国は2011年にアフガンの汚職問題には関与しないと決定
アフガニスタンの汚職にパキスタンが絡んでて、パキスタンが同盟国だからまともな対応をとらなかったと。
そりゃ無理だ。
これだとすると、パキスタンもタリバンもカルザイも、米国を手玉に取ったってことですか。
カルザイは現地に残ってタリバンと交渉するって流れてましたね。
娘たちと撮った映像貼り付けて。タリバン支配下でも安全は確保されてるんだな。
リンク
ずっと、タリバンとパイプがあったってことでしたが、そういうことですか。
30万の現地人を武装させれば必ず勝てるんです!
幽霊兵士と中抜き給料延滞で士気下がりまくった兵士じゃそら勝てんわな
バイデン大統領「全部トランプのせい」
ペロシ「そうよ!」
バイデンは自分の責任だと(自分を含めた5人の大統領の責任だと)認めている。
創作物でもここまでひどいのは珍しい
銀河英雄伝説のシリウス戦役だったかな
地球軍の指揮官が戦死した兵士の給料を着服してたなんて話あったけど
リアルにこんな軍隊みるとは思わなかったな
朝鮮戦争の時に韓国で民兵組織が作られたんだけど、
その幹部が李承晩の縁故者ばかりで酷い中抜きをやって、
何万もの民兵が飢えて議会で問題なった、という話がある。
その問題から注意をそらすために竹島を占領したとかなんとか。
むしろ逆なろう系として小説にできるレベル
「ウトウトしながらアイス食ってたら大統領になってたので勢いで軍隊撤収させたら国が崩壊してた 〜あれ、またオレ何かやっちゃいました?〜」
おうまたやらかしたんだよ!(おこ)
Wikiの情報(CIA?)を信じるなら去年12月の時点で18万越え、そこから半年以上で11万も増えるか?
流石に特殊部隊はある程度まともな管理がされているとと思うんだが1万人確実に越えてたよね。すごく全体に占める率が高い感じなんだけど。
会議中にうとうとしていたら、アフガニスタンの30万人の兵士が必要って話が、アフガニスタンには30万人の兵士がいると話にすり替わっていた的な。
むしろ意識がはっきりしていたから話をすり替えていたんだろ
アフガニスタンに30万人以上の兵士がいない状態で米軍撤退したら確実に滅びることが分かった上で「必要人数の1/3もいないけど別に崩壊してもいいから撤退するわ」なんて公言できないだろうし
……外に漏れてないだけでサハラ以南のアフリカあたりはどこもこんな感じだと思うけどね実際
イマジナリーフレンドだったのか…
「やったねバイちゃん! アフガン政府軍が30万人出来たよ!」
なお、続編は存在しない模様
20年もかけて育成すべきは軍ではなく統治機構だった。
むしろゼロから構築するには20年じゃ足らんかったんや
国家100年の計とまでは言わんが、50年くらいないと旧時代の指導者層が現代の教育を受けた新世代に入れ替わりきるのは無理だろう
既存の指導者層自体の教育?無茶言うなよ
若い世代はタリバンを知らないネットネイティブに育ってるみたいだから、マジであと10年ありゃ取っ掛かりが出来始めたかもしれんのにな
手放すには遅すぎで諦めるにゃ早過ぎた、どっちにしろ中途半端な切り捨て方には違いない
どうせ放り投げるならビンラディンをあの世に送った10年前にさっさと手を引けば良かったんだ
訂正
タリバンを知らないじゃなくて、タリバンの統治時代を知らないだ
タリバン知らん奴は流石におらんわw
まあ、ある意味撤退の決断自体はトランプみたいなアメリカ人の支持さえ得られれば良いってやつが出てこなければ無かったろうなぁ
つまりトランプが早すぎたか遅すぎた
そしてバイデンは撤退の仕方を間違えたっていう最悪のコンボを決めてくれたわけだが
>つまりトランプが早すぎたか遅すぎた
ラディンは2011年に仕留めたんだから、遅かったのはオバマの責任だわな
そしてその時の副大統領は…
おっと誰か来たようだ
責任と言っても、10年前に撤退したところで結果は大差ないだろうし
アメリカにとっての傷が少なくて済んだって話だから、日本から「オバマが悪い」とか言う筋合いもないけどな
国際社会の一員(というかリーダー?)としてのアメリカにとっては、撤退という選択肢は10年前も今もマイナス評価になるしかない
今はどうか知らんが昔の中国軍とかでも当たり前のようにあった話だしな
架空の兵士で裏金作って上官に賄賂渡して昇進する
賄賂渡さないと退役するまで地位が変わらない
よく見たらまだ500人空港の警備で律儀に頑張ってるのか。。。
乙です
任務終わったらアメリカに連れて行ってもらえ
米軍に再就職しそうだな
自衛隊は本当に25万人も居るのだろうか説
ネタだと思うけど、マジレスすると25万は定数で実数は22万くらい
アフガン政府は、米軍がフリーハンドで活動する権利の代償に、国内の失業対策として
形だけの兵士に米国から生活費を支給する契約を米国と交わしていたのではないかと思う。
アフガン政府は、仕事のない若い連中が、タリバンに取り込まれることを恐れていた
のではないだろうか。
米国がアフガンで20年間に費消した戦費は、2兆ドル(約220兆円)以上。
リンク
年間10兆円も何に使ったのかを考えると、そういう可能性もあるかと。
経済学者のジョセフ・スティグリッツ辺りが
アフガン・イラク戦争の経済損失を総括した本を出版しそう
「1人だろうと10万人プラス1人だろうと、アメリカには南ベトナム人を救出する責務は一切ない」
若き日のジョー・バイデンの発言。
昔からそういう人やったんやなって。
典型的なパワーエリートなんだろうな
自分は相応の努力をして今の地位まで来たのだから他の人物もそうすべきだし、そうしない怠惰なやつは救ってやる必要は無い
っていう
サンデルに言わせれば、パワーエリートと彼らの言う怠惰な連中の差は運に過ぎないわけだが、彼らは絶対認めないだろうし考えが変わるわけもなく
司令官は中抜きで私腹を肥やし、自分らには見合った給料が出ない。敵は戦意旺盛で寝返れば助けるらしい
そりゃ寝返るわ。米軍撤退後の日本で竹中平蔵が中国軍に対して死ぬまで戦えって命令してるようなもんだろ?
アフガン政府軍の軍用車両がパキスタンに運ばれて、
パキスタン国内の諸都市で走っているところを目撃されているそうです。
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片っ端から売り飛ばされ、現金化されているのでは。
追記)東部アフガニスタンで、CIAが運営する”ホースト防衛軍”所有の複数の
ランクル改造車がタリバーンに鹵獲された写真だそうです。
リンク
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ジャパニーズ中抜きなんてかわいいものだな
20年の間に、整備を習得できないとかw
アフガン→兵士の給料中抜き VS 日本→派遣社員で給料中抜き
世界中で中抜きが大流行w