米空軍が開発中のステルス爆撃機B-21は初飛行に向けてプロトタイプの製造が順調に推移しており、2号機の組み立ても始まっているらしい。
参考:Second B-21 Under Construction as Bomber Moves Toward First Flight
参考:New Nuclear Cruise Missile Ahead of Schedule for Next Development Phase
空軍の新兵器開発プログラムは全体的に大きな遅延がもなく期待以上の順調さで進んでいる
米空軍が開発中のステルス爆撃機B-21レイダーは現在カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地でプロトタイプ1号機の組立が行われており、空軍関係者によれば「1号機の組み立ては完了していないものの爆撃機としての形が見え始め、2号機の組み立ても始まっている」と言っている。さらにビジネスジェットをアビオニクスのテストベッドに仕立て「B-21に搭載するハードウェアとソフトウェアの不具合を事前に潰すことでリスク軽減を図っている」とも語り、2022年に予定されている初飛行に向けて順調に作業が進捗している様子を伺わせている。
さらに空軍はトランプ大統領が掲げた「核の3本柱(ICBM/SLBM/戦略爆撃機)」の強化・更新の方針に従って核弾頭を搭載可能な新型の空中発射型巡航ミサイル「AGM-181 LRSO」を開発中で、2017年にロッキード・マーティン(YAGM-180A)とレイセオン(YAGM-181A)に対してTMRR(技術的成熟度の評価と開発リスク軽減)フェーズの契約を与えEMDフェーズに進む設計案を2022年に選択するといっていたのだが、空軍は予定よりも2年早くレイセオンを採用すると発表して周囲を驚かせた。
空軍の素早い意思決定のおかげでAGM-181の初飛行は2022年にも実施されると言われており、目標だった2030年までの実用化と初期作戦能力の獲得に向けて順調すぎるほど進捗を見せている。
またプロトタイプの登場や初飛行は10年先だと予想されていた次世代戦闘機についても昨年9月、すでにプロトタイプが完成して秘密裏に試験飛行を繰り返していると米空軍でロジスティックスを担当しているウィル・ローパー次官補が明かしており、空軍の新兵器開発プログラムは全体的に予定通りor予定よりも早く進んでいる=兵器開発を実施する能力やプログラム全体を監視して管理する能力に長けていると評価することが出来るだろう。
ただ米空軍にも頭を悩ませる問題が無いと言うわけではない。
導入中の新型空中給油機KC-46Aは同機を製造するボーイングの品質に問題があり、給油用のフライングブームと空中給油作業システム「リモートビジョンシステム(RVS1.0)」は不具合を解消するためボーイング負担による作り直しが決定するなど実用化に向けて苦難の連続を味わっている最中だ。
さらに空軍もレガシーウェポン維持・改修に予算を喰われ新しい技術や兵器の開発・調達に投資するための予算が限られているのが悩みで、特に2022会計年度予算から国防予算が削減基調に転じる可能性が高いため順調に進んでいるプログラムでさえキャンセルされても不思議でないが、それでも米海軍に比べればマシな方なのだろう。
関連記事:米空軍へのKC-46A引渡しが再び停止、同機の欠陥問題は契約に原因が?
関連記事:米空軍、次世代戦闘機のプロトタイプを製造して試験飛行中だと明かす
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force Courtesy graphic by Northrop Grumman
B21を残すために米軍が削るべきはどこなんだ。
核戦力とみなせば海軍のコロンビア級と競合するが、爆撃機は通常戦力にも振り替えられるし、
何といっても目で見える抑止力だからな、潜ってないと意味の無い潜水艦よりは政治的効果は高い
やはり予定通りB-1B、B-2の30年代中の退役では。
ボーイング支援で大迷走中のKC-46はもう一度破棄して、途中で決定してたA330MRTTにした方がよくね?
まあ空自の次期給油機も道連れになっちゃうけど
もう完成して引き渡しされてるからなー
空軍「A-10やろなあ」
陸軍「陸軍としては空軍の提案には反対である」
空軍が順調なのが唯一の救いよね
アメリカ最大の戦力が航空優勢なのですからここは譲らないでしょう、単独で航空機1万機以上保有してるし。
リンク
【その数、圧倒的!】米軍の戦闘機は一体何機あるのか?”全機種”紹介!
最初に飛行機の保有数出て来て後は機種ごとの紹介動画です。
>さらにビジネスジェットをアビオニクスのテストベッドに仕立て「B-21に搭載するハードウェアとソフトウェアの不具合を事前に潰すことでリスク軽減を図っている」とも語り
スピード重視に見えて、ちゃんと手堅くやっているんだな。
しかし米海軍ならスキップする工程だろうなw
空軍も全てが全て順調とは言い難いですけど、未だ核戦略の要は戦略爆撃機なのでひとまずは安心といったところ。
レイダーね、どうしても某機動戦士の可変機を思い出す
B-21も気になるけど、デジタル・センチュリーシリーズもどんな形なのか気になる。
日本の次期戦闘機も全遊動式のV尾翼だったらいいなぁ。
公式の予想図ではV字尾翼ですね、他だとテンペストとFCASもそうだしこれからはそっちが主流になるかも
私もそう思います!
尾翼としての機能とステルス性のバランスを考えれば
今のとこ戦闘機ではV字尾翼が最適解に思えますね。
高機動を求めないなら無尾翼やへの字尾翼もありなんでしょうけど。
でV字尾翼に舵のヒンジつけるのもRCS的にあまりよろしくないので
全遊動が一般的になるんでしょうね。
F-3の隠し玉としてリトラクタブルな尾翼を密かに期待している、巡航時は水平まで倒して垂直成分を無くし離着陸時や空戦氏はV字型にする。
これなら無尾翼機並みに長波のレーダーにもRCSが小さくできる。
ヒンジ部分がガンダム並みの強度が必要になるが、そこは根性で仕上げる。
空軍が順調というより海軍が酷すぎるだけなような気もしなくもない
ボ ー イ ン グか!
尤も、米空軍も新型の空中発射型巡航ミサイルの開発先を予定より2年早くレイセオンに決める等、結構開発過程をすっ飛ばしている気がするから、油断出来ないと思うけどね
モノが出来た後で、海軍のフォード級空母みたいに「上手く動きません」「予定通りの性能が発揮出来ません」のオンパレードになったら草
B-21はB-2と比較してソフト的に目新しいものがあまりなく
ハード側のみコストダウンと長寿命化・メンテフリー化目指したしたB-2じゃないの?
現在の兵器開発の不具合はソフト面によるものが多いから(ボーイングは除く)
ある程度順調でも特におかしいことはないような気がします。
最近の米軍はおかしな話が多すぎて、順調なのが不思議に見えるんですよ、みんなはw
それだけじゃない
AAMを積んで戦闘爆撃機にする構想がある
>さらにビジネスジェットをアビオニクスのテストベッドに仕立て「B-21に搭載するハードウェアとソフトウェアの不具合を事前に潰すことでリスク軽減を図っている」とも語り
ハイリスクなR&Dでは当たり前の話
米海軍は見習え
空軍が手堅いというより、むしろ海軍は何でそんなわざわざ試験とかすっ飛ばすの!?って感じなのだが
既存の枯れた技術ならまだしも、新規開発のプログラムとか普通まず地上試験で大まかな不具合洗い出そうぜ!ってなるやろ
チョウセンねたじゃないからコメント少ないし
荒れないな、平和で何より
と言うよりチョウセンねたは勘弁だな
文字変換のクセ
クセが強いぃ
お安いステルス爆撃機らしいけどほんとにお安いのかなあ
米海軍はダメな感じで米空軍は比較的いいかんじ、となると陸軍はどんな感じですかね?