ウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブダノフ中将はゼレンスキー大統領の訪米に同行、米ディフェンスメディアの取材に対して「我々もロシアも冬場の戦いに慣れているため反攻作戦の継続に大きな問題はない」と明かした。
砲兵システム、対戦車ミサイル、対戦車地雷が行き渡った戦場において装甲戦力は突破口を開く十分な違いを生み出せない
ブダノフ中将が披露した反攻作戦に関する主要ポイントを要約すると以下の通りになる。
誰もが昨年の戦いを目撃したと思うが、我々もロシアも冬場の戦いに慣れているため「戦い自体」は楽しいものではないとしても大きな問題はない。ただ戦いの質については過去と現在で違いを生む重要なニュアンスが存在し、それは現在の主な戦闘が徒歩中心で行われている点だろう。
砲兵システム、対戦車ミサイル、対戦車地雷が行き渡った戦場において装甲戦力は突破口を開く十分な違いを生み出すことが出来なくなっており、対戦車地雷がもたらすダメージは比較的小さいが、これで車輪が損傷すると動けなくなるため戦場に大きな違いをもたらしている。
さらに特徴的なのは双方がFPVタイプの自爆型ドローンを大量投入してありとあらゆる装備と交戦している点で、以上の理由から装甲戦力による交戦は大幅に低下し、これらの装備は特定の地点に歩兵を運搬するためだけに使用され、戦闘に参加することは極めて稀だ。
新たに到着するエイブラムスも従来の概念で使用すれば戦場の寿命は極端に短くなるため、非常に特殊で良く練られた作戦と慎重に調整された方法で使用しなければならないだろう。
実際、マラ・トクマチカ近郊で破壊された装甲車輌は少なかったものの損傷したものは沢山(ウクライナ州オレホボ周辺で反攻作戦の初日にロシア軍のやられた第47旅団のこと)あり、どこかの戦場に大隊規模の戦車を配備しても大砲の射程圏に入れば容易に被弾するという実例だ。
敵も昨年の冬に装甲戦力を投入してヴーレダーを攻撃したものの、この全てが破壊されると作戦を直接指揮していたゲラシモフは責任を部下に押し付けて戦場を去ってしまった。逆にバフムートを占領したワグネルの成功は装甲戦力に依存しておらず、徒歩で前進する歩兵と砲兵の火力支援のみで戦っていた。
正確な犠牲者数を把握していないため現在の作戦コスト(ワグネルと同じ歩兵と砲兵が主体の反攻作戦のこと)が高くつくかどうかは不明だが、作戦開始の前と後で死傷者が増加するのは論理的な結果(守勢側より攻勢側の死傷者が少ないという特殊性にも言及)だ。しかしマンパワーの観点から見ればウクライナとロシアのポテンシャルには大きな差があるため、兵士同士の消耗戦を続けても望む結果は手に入らないだろう。
だからこそ敵の司令部や兵站拠点を叩ける長距離攻撃兵器=ATACMSが必要だ。敵の司令部や兵站拠点の大部分はGMLRS弾(HIMARSで使用するロケット弾のこと)の射程外にあり、敵の航空戦力(占領地域とクリミアに展開する航空戦力のことでロシア領の航空戦力は含まれていない)も同様で、防空システムで敵の航空戦力と戦うのはコストが高くつくため、やはり基地を攻撃するのが効果的だ。
ATACMSの提供は正式な発表を待つ必要があるものの、現時点で言えるのは「100発程度の提供では状況は変わらない」という点で、最低でも数百発のATACMSが必要だ。
以上が反攻作戦に関する要約で、ウクライナ軍のタルナフスキー准将もCNNの取材に「天候の変化=泥濘期が訪れても歩兵中心の攻勢に大きな影響はない」と述べているため、現在の反攻作戦は装甲戦力ではなく「歩兵部隊」と「砲兵装備+無人機」が主体なのだろう。
特に興味深いのはATACMSの必要量で、米ディフェンスメディア(The Warzone)の記者は「何千発も必要になるのか?」と訪ね、ブダノフ中将は「最低でも数百発」と回答しているため、ここでの数百発は4桁に近い方の数百発である可能性が高く、ここまで多くのATACMSを短期間で手放すのは難しいだろう。
因みに米軍が保有しているATACMSの数は不明だが、約4,000発近くを取得し約500発を実戦で消耗、初期型の大部分(数量は不明)が退役しているため、米軍備蓄に眠っているATACMSの数は2,000発強ではないかと言われており、現在もロッキード・マーティンがATACMSを新規生産+旧型の近代化(両方合わせて年間500発)を行っているもものの全て海外顧客向けで、米軍はATACMSの新規取得を行っていない。
ウクライナ軍によるバフムートでの反撃は我々が望む結果をもたらしている
ブダノフ中将が披露した東部戦線に関する主要ポイントを要約すると以下の通りになる。
バフムートの南で確保したクリシェイフカ自体は小さな集落だが、ここは他の地域を見下ろせる丘の上にあるため重要な意味を持っており、次のステップはバフムートに繋がる兵站ルートを全て遮断することだ。私たちの作戦は実質的にロシア軍がバフムートを制圧した作戦に良く似ているが、唯一の違いは都市への正面攻撃を行わないこと点で、我々は都市を包囲してから市街地に入ることになるだろう。
ウクライナ軍によるバフムートでの反撃は我々が望む結果をもたらしている。敵は唯一の予備戦力である第25軍(約1.5万人)を準備が整わない内にバフムート方面に配備せざるを得なくなり、何れ消耗して消え去る運命だ。これ以外にもロシア軍は他の前線から抽出した戦力をバフムートに注ぎ込み続けているため、ウクライナ南部の占領地域を守る戦力が不足している。
これまで攻勢の主体だった空挺部隊も防衛戦で壊滅した部隊の穴埋めに回されており、我々は全ての前線で取り組んでいることを今後も継続しなければならない。
ロシア軍のクピャンスク方面に対する攻撃は単なる局地的な作戦に過ぎず、キャンペーンや攻勢とも呼ぶに値しない。数ヶ月前に一定の成功を収めたものの以降の前進はウクライナ軍の防衛ラインで阻止され、それ以降は何も起きていない。
以上が東部戦線に関する要約で、ウクライナ軍はバフムートを正面から攻撃して解放するのではなく「包囲した上で解放する」と述べているため、バフムート方面の「突出部」を切り取る方向で攻める可能性が高い。
因みにクリミア攻撃に使用されたネプチューン(対地バージョン)はについても「開発途中で新たな改良が随時加えられているものの大規模な生産ラインがないため、利用できるネプチューンの数には限りがある」と、米国民に対しては「提供された援助に関してウクライナは永遠に感謝し続けるだろう」「ロシアに対する勝利はウクライナと米国の共同勝利になる」とも述べている。
ブダノフ中将が披露した反攻作戦や東部戦線の状況は積み上げてきた情報と概ね一致するため、大きな驚きはないものの「砲兵システム、対戦車ミサイル、対戦車地雷、自爆型ドローンが行き渡った戦場で装甲戦力がインパクトを残せない」と改めて言われるとグッと来るものがあるが、戦場の状況はダイナミックに変化するため装甲戦力が今後も不要という意味ではない。
関連記事:夏に繰り広げられたウクライナ軍の反攻作戦、忍耐力と適用力の戦い
※アイキャッチ画像の出典:СВІТ НАВИВОРІТ ブダノフ情報総局長
ウクライナの燃料インフラ攻撃と輸送トラック等の兵站つぶしで
冬になるとロシア軍は燃料不足になるのは間違いないだろう。
ロシア軍にとっては悲惨な冬が待ってる。
資源と食料があっても兵站がつぶされててはどうしようもない。
ロシアにとってはブダノフは悪魔に見えるだろう。
それのしてもウクライナは優秀な人材が多いね。
ロシアの兵站で、今大きな負担になっているのが水だと言われています。
クリミア半島は慢性的に水不足で、水源を確保するために開戦したと言われるほど深刻な問題です。
ダムを破壊してしまったため、水の供給を完全に断たれ、ロシア本土から輸送する必要があるのですが、今のロシア軍で十分な給水を実現するのはかなり困難なミッションだと思われます。
降水量が減少する冬場はさらに苦しくなるでしょう。
ブダノフはかつてはアメリカからも危険人物とみなされましたが、しっかりと成果を上げ、絶好調ですね。
ウクライナ政府も彼を前面に押し出したイメージ戦略を展開しているようで、こういう時こそ、足元をすくわれないように脇を締めて欲しいですね。
ダムぶっこわしたの、ほんま後先考えてなかったんやなって
雪が積もったときの地雷の撤去はどうなるんだ
雪の上から地雷は作動するのかという疑問もあります
なんか1メートルとか積もったら平気そう
どこかの国で、ウクライナの”フリム-2”ミサイルをこっそり(笑)量産はできないでしょうか。
製造の最後の1工程だけ(笑)ウクライナ国内で組み立てて、ウクライナ国産にして。
ATACMSの足りない部分は、そうして補えないでしょうか。
ロシア国内の”ミサイルを撃ち込みたい場所”もあるでしょうし。
何でもロックマートに任せると、時間が足りないような気もしますし。
管理人様
ブダノフ氏のインタービュー記事取り上げてくださりありがとうございます!
別スレにこの話題を書き込んだとき、ネットワークの問題なのか、同じポスティングが3回繰り返されてしまい
スパム扱いされないかとヒヤヒヤしていました。
ここ2日間ほどのウクライナ軍の攻勢には目を見張っていますが、
フランスのニュース番組は全然取り上げず、
連日、英国の王様の初のフランス訪問の話題のみ。
そんなに王族が好きなら自分のところの王族をギロチンで始末せずに
そのままとっておけば良かったのに、と心の中でぼやいています。
(バグで連続投稿が起きる事は)
シュー(週)…うーん…何回っていう感じじゃない、でもティンパニ(頻繁に)、やってますね
気にしないでください
砲弾と違って1発数億円するATACMSを数百発供与は無理だろ。
つくづく思うがWW1みたいな消耗戦と化したウクライナ戦争と高級品である西側兵器の相性は最悪だ。
予算的な話の側面から言えば、ウクライナへの支援額は約18兆円に達していて、ウクライナの軍事予算20年分相当です。ですから、ATACMSを数百発の額というのは、その数%に過ぎないので、予算的には大した話じゃありません。
……が、米軍が所有してるATACMSが全部で2,000発とか言われてる中、そこから数百発となるとキツイですよね。そもそも米軍はもうATACMSの生産ラインを閉じちゃってる状態ですから。
ただ、その効果は絶大で、WW1で言えば、特殊部隊による博打要素だらけの首狩り戦術相当の戦果を、ばんばん叩き出せるのだから、ロシア軍からすれば戦いのルールが変わってしまったような有様かと思います。
今回の件なら、米軍としては在庫としては存在していたけど使うつもりのなかったクラスター弾頭仕様のATACMSですから、それらを数百発なら多分、出せるでしょう。ただ、効果が効き過ぎるので、様子を見ながら少しずつ提供してくのでしょう。これまでと同様に。
Xの一部で死亡したことになっているブダノフさんオッスオッス!
以前、同じ界隈で再起不能の重傷してるってことになったはずなんだが、なんでやろなぁ
距離はともかく着実に前進はしているが
・損害に見合っているか?
・いつまで続けられるか?
が問題だわな
まあウクライナが続けるつもりなら西側も支えるだろうけど
(やる気を失うとアルメニアみたいになりそう)
反攻作戦は有利なポイントであるものの集落や村が多く、ロシア軍が自分で撤退したヘルソン市以外は大規模な拠点をウ軍が落とせたことってありましたっけ?
以前クレミンナを解放しようとしてた記憶があるのですが、失敗してたような・・・
ロシアが大体攻勢をしてウクの国土を数%を奪い、ウ軍がロシア占領地の数%を奪い返すみたいなことがもう何度も繰り返されてる
あと歩兵主体だと無視できないぐらい損害でてますよね?ウ軍も犠牲者を隠してるようですが、どんなもんでしょうかね
バフムートをロシアが攻撃してた時、犠牲の割に合わないって主張してる人がいましたが、同じように結局反攻作戦が成功かどうかは犠牲者の数によるのではないでしょうか
支援国も不況下していく中で同じような支援は期待できません
>ヘルソン市以外は大規模な拠点をウ軍が落とせたことってありましたっけ?
「大規模な」をヘルソン以上にするとロシア軍もマリウポリだけになるんですが
クレミンナ以上でいいならいくらでも
ハルキウとか最初期のキーウ周辺からロシア軍を追い出したのは大規模な拠点の奪還には入りませんか?
ロシア軍が自分で撤退したヘルソンと言いますが結局、撤退しなければならないようにウクライナに追い込まれた結果でしょ。
そう言うのは、まさに負け犬の遠吠えって言うのでは。
>ロシアが大体攻勢をしてウクの国土を数%を奪い、ウ軍がロシア占領地の数%を奪い返すみたいなことがもう何度も繰り返されてる
これは明らかに間違いでは?
ロシアはほぼ守勢に回っているし、極一部で攻勢に出てはいるが殆ど効果が認められない。
概ねウクライナ側だけが支配地域を広げている、と言えるんですけど。
>ロシア軍が自分で撤退したヘルソン市
ヘルソンはロシア軍が確保していた唯一のドニプル川右岸の都市で、ドニプル川以東に侵攻する為の足掛かりでした。
それを放棄したという事はつまり、ロシア軍は守勢に回らざるを得ない状況であるという何よりの証拠です。
そして、放棄した以上の土地どころか、徐々に地保を失うばかりで増やせてはいません。
大都市云々などと、言っていられる状況とは言えないでしょう。
少なくとも現時点での現実は、以上の通りです。
守勢に回るロシア軍っていいますが、エコノミストによりますとウクライナが過去3か月で解放したのはロシアが6月に占領していた領土のたった0.25%未満だったそうです ウ軍というのはほぼ実力がなくて、戦果をあげられるときは、たまたま外部からの支援状況が多かった時がほとんどです おそらく支援量と強い正の相関があり、ウ軍固有の能力はかなり低いと思われます
支援ブースト状態の時でさえ、恐らく「悲惨極まりない」ロシア軍より占領地獲得効率は劣るのではないでしょうか
またテキトーなことを言う
ウ軍に実力がほぼない?
開戦一カ月は外国からの支援がほぼない状況で独力で首都を守り抜いたのだが?
こういうのは長期的に見ないといけないのでは?
結局今は国土の数割を削られ、多数の犠牲者を出しながらも国土奪還は極めてきびしい
0.25%なわけです
結局は西側支援込みでこれがウ軍の実力だということです
マラソンだって最初から100M走みたいな全力で走る人は勝てないでしょう?
まあ首都防衛とバフムートで手持ちの弾薬を大量に使ったから苦戦してるのって面もあるのかも
長期的に見ないといけないと仰るのであれば、「過去3ヶ月」という短期ではなくもっと長期で見ないといけないのでは?
どういう物の見え方してるのか。
ウクライナが弾薬で苦戦してるか ?
弾薬で苦戦してるのは明らかにロシア。
侵攻直後に騙し討ちで格下の相手から2割の土地を奪ってから後は負けっぱなしで、自らバンザイアタックを繰り返して削られて行き、下手したらロシアは北朝鮮化する勢いでは ?
制空権が互いに取れていない戦場で、最終的なカギを握るのが遠距離を含む砲撃能力と歩兵による肉弾戦という古典的な戦い方に帰依した気がしますね。
以前の記事でもありましたがお互いの砲弾消費量の凄まじい事・・・
現状に則したAFVというか過剰な密度の地雷への対応能力の話ですかね。あの第一線防御線を相手では無理なだけで、そこ突破したら機動打撃はいくらも戦果を出せるでしょう。編制の多くが既存AFVでしかなくとも今のロシア相手なら対等以上の戦力にはなる。
しかし将来的な話をすると既存装備のままでは立ち行かないのは目に見えてる。走行装置の脆弱性はIEDでもありましたが、ドローンで散布される対戦車地雷は空中機動で即応性をも持ち得る。道路工事を偽装して埋設する類とは話が違いすぎる。
今後のAFVは機動妨害でドローン散布する地雷が大きな脅威になるでしょう。これを認識しつつ対処する自車自己完結のハードとソフトが必要になる。新型メルカバがSA化しますけど、それが適当な進化と言えそうです。
大変考えさせられる記事でした。管理人さん、インタビュー記事どうもありがとうございます。
ウクライナ軍としては、小兵の戦い方、つまり、相手が実力を発揮できないよう兵站を脅かし、有利な夜戦で損害を抑えつつ遭遇戦を制し、可能な限りドローンを用いて間接的に殺傷していく、そんな戦闘スタイルを続けていく必要があるのでしょう。ガチで削り合うのは人口5倍、独裁国家で無茶しまくれる相手の土俵で戦うことであり、付き合いきれるものではありませんから。
となると西側陣営に必要なのは毎月、万単位で消耗していくという膨大な数の各種ドローンを潤沢に供給することじゃないかと思います。汎用的な部品を大量生産してウクライナ国内で組み立てて、国産ドローンでござい、と。
>> 防空システムで敵の航空戦力と戦うのはコストが高くつくため、やはり基地を攻撃するのが効果的だ。
本邦にも重要な教訓を与えてくれる
理屈の上ではわかっていたことが、実際に証明された結果になった
今後も長距離打撃兵器の取得・開発は加速していくだろう
バフムト落ちたのもソレダルとクリシェイフカのVDVの機甲突破からじゃん
こんな分析で大丈夫か?
大丈夫だ、問題ない
…本文読んでその感想になるとか少将閣下と管理人さんが可哀そうだ
事実として歩兵中心にしたウクライナ側がジワジワと防衛線を切り崩してますね。
あの世のプリゴジンもこの書き込みには顏真っ赤にすることでしょう
両翼のVDVの突破の結果クリシェイフカとヴァシリフカというバフムトを見下ろす高地を奪取されたことがバフムト陥落に繋がった、だからバフムトを取り返すためにウクライナはクリシェイフカの奪取から始めた
そういう理屈でバフムトの南から攻撃してるはずだったけどその場その場で都合よく書き換えられるもんだね
砲兵システム、対戦車ミサイル、対戦車地雷が行き渡った戦場において装甲戦力は突破口を開く十分な違いを生み出せない
と見出しにあるのに、なぜそれを無視する?
別に戦車不要論を唱えているわけではないのは本文を読めばわかると思うが
嫌味を言う前にやることがあるだろう
ショーーィグ!!ゲラァーーーーシモォフ!!!このバカげた書き込みは何だ???!!!
永眠して、どうぞ
ウクライナとしては、これまでの対ロシア戦と欧米供与武器の活用などによる「戦訓」を得て、
「現状はこの戦術がより良い(ベストではなくモアベター)」ということなのだと思う。
この後いわゆる第2防衛線(スロビキンラインの次、トクマクの手前の防衛線)を越えたとしても、
大規模な機甲戦にはならず、じわじわと攻める形になるのではないか。
年内にトクマク近郊にたどり着ければよし、年明けにはF-16も配備されだすはずで、航空優勢の範囲が広がって、
そこからは少しペースが上がるかもしれないが、ロシア軍も馬鹿ではない(戦術面で)と思うので、
また新たな戦術で戦線を維持しようとするだろう。
同感です。
スロビキンラインを超えたら地雷密度低下による進軍スピードアップはあるにしても、機甲戦のような劇的な変化にはならないと思います。
10月末までに最前線がトクマクに辿り着き、トクマクをじっくり包囲して年内陥落できれば御の字でしょう。
攻勢開始時に、米軍も行けるだろうと見込んだ諸兵科連合・大規模連携作戦に連携不足で失敗していることを考えると、仮に火力が同じでも米軍(の訓練済みの兵士)なら機甲戦力を十分に活用できた可能性もある。今のウクライナ軍は民兵に近い地域防衛隊がかなり含まれていることは考慮は要する。
アメリカ軍でも航空支援無しでは無理だったでしょうね。
ウクライナ軍はこれまでにない条件下で柔軟な戦術を取っており、すごいです。
プリゴジンがウクライナ軍は強いと評価したのも自分の功績を最大化したかっただけでは無いと思います。