一部の米空軍上層部は繰り返し「運用維持が困難で能力的にも時代遅れな早期警戒管制機E-3 セントリーを更新する必要がある」と主張してきたが、米空軍は正式にE-3をE-7に更新するための取り組みを開始した。
参考:E-3 Replacement Aircraft Studies & Analyses
米空軍待望のE-3交換作業を開始、E-3交換用航空機の研究と分析に関する契約を締結予定
米軍やNATOの専売特許といえば大型で高性能なレーダーを搭載した早期警戒管制機「E-3 セントリー」による交戦空域の監視・管制能力に基づいた効率的な航空作戦が挙げられるが、これに対抗するためロシアや中国は遠距離から早期警戒管制機(AWACS)を叩き落とすことが出来る長射程の空対空ミサイルや地対空ミサイルの開発を進めており、米軍やNATOの戦場認識力を低下させ自軍に有利な状況を作り出すことを狙っている。

出典:U.S. Air Force photo/Senior Airman Brett Clashman
特にロシアは第5世代戦闘機Su-57と空対空ミサイル「R-37M(ブースター追加時の射程は300km~400km)」の組み合わせや、データリンクシステムを使用することで300km以上離れた空中目標を破壊することが可能な地上配備型防空システムS-400を実用化して米空軍やNATOのE-3運用に深刻な問題(今までよりも後方で運用する必要があるという意味)を引き起こしており、NATOは2035年までにE-3を廃止して新しいプラットフォームに置き換える計画を発表、米空軍も開発中の「アドバンスバトル・マネージメントシステム(ABMS)」を活用してE-3なしでも戦場認識力を確保できないか検討中だ。
米空軍もNATOも最終的に高価で高性能な少数のセンサーに頼るのではなく、地上/海上/空中ベースの既存資産に宇宙ベースの監視資産を統合した分散型ネットワークを構築してE-3が提供していた戦場環境の認識力の替わりにすることを目指しているが、一部の米空軍上層部は新しい分散型ネットワークが実現するまでのギャップをE-3で埋めるのは不可能だと主張している。
関連記事:米空軍トップがE-7導入へ前向きな発言、但し本命はレーダー衛星を活用した分散型ネットワーク
関連記事:2035年までに廃止されるNATOのE-3、後継システムの受注にL3ハリスが挑戦を発表
2014年に開始されたアップグレードによってE-3は2030年代まで運用することが出来ると言われていたが、米太平洋空軍司令官のウィルズバック大将は「ボーイング707ベースのE-3は機体が古すぎて2030年代まで飛行可能な状態を維持するのは挑戦に等しい」と語り、米空軍航空戦闘軍団のマーク・ケリー大将も「情報収集・監視・偵察戦力のプラットフォームは古く、特に民間での運用が終了した707のサプライチェーンは撤退するか737などの他機に転身を図ったため全く残っておらず707ベース機の運用維持は危機的状況にある」とE-3やE-8の問題を訴えていた。

出典: Eugene Butler / GFDL 1.2 オーストラリア空軍のE-7Aウェッジテイル
米空軍のブラウン参謀総長は当初E-7導入に否定な立場を表明してたが、今年9月には「空軍内部で検討を行っているE-7はE-3よりも新しく韓国空軍、オーストラリア空軍、トルコ空軍で運用実績がある優れたプラットフォームだ」と語り、ケンドール空軍長官も「E-7は米空軍に必要な航空機かもしれない」と言い出したので来年以降にE-7導入が本格的に動き出すかもしれないと管理人は予想していたが案の定、米空軍は今月19日に「E-3交換用航空機の研究と分析」という契約に関する文書を発行。
この契約は「現行のE-7Aを調査して米空軍仕様に変更するための必要な追加作業を特定する」と書かれているため英国のジェーンズは「米空軍が正式にE-3をE-7に更新するための取り組みを開始した」と報じており、早ければ2022年度の予算編成にE-7Aの調達が含まれる可能性も出来てきた。
参考:USAF launches E-3 replacement effort, notes E-7 intent
因みにウィルズバック大将によれば「E-7Aに搭載されているアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー/MESAほどE-3の空中移動目標機能(AMTI/空中を移動する目標の認識能力)の能力は良くないことを我々は認識しなければならず、第5世代戦闘機を保有する空軍は第5世代センサー(AMTI能力が優れたセンサーシステムのことを指しており“第5世代センサー”という表現は比喩的なものに過ぎない)を整備しなければ真の第5世代空軍にはなりえない」と語っていたので、米空軍待望のE-3交換作業が開始されたと言っても良いのだろう。

出典:U.S. Air Force photo/Airman 1st Class Chris Massey
余談だが、ボーイング737 AEW&C/ピース・アイ(E-7Aのこと)を運用中の韓国では早期警戒管制機を追加で2機導入する話が進んでおり、ボーイングからE-7Aを追加導入するか、サーブからグローバル・アイを新規に導入するか、イスラエル航空宇宙産業からG550CAEWを新規に導入するかで検討が進められているのだが、中々興味深い話を韓国メディアが報じている。
小型のビジネスジェットベースで製造されるグローバル・アイやG550CAEWはE-7Aと比較して運用・維持にかかるコストが安価で、脅威の検出範囲も450km以上に達しており韓国空軍が要求した作戦運用性能(ROC)を満たすと評価されていたが、グローバル・アイやG550CAEWは常時360度の監視能力でE-7Aに及ばないと韓国空軍が指摘しているらしい。
特に両機の搭載レーダーは前方と後方の監視能力に死角が存在するため、この欠点をカバーするにはジグザクに飛行する必要があり韓国メディアは「韓国空軍がROCを引き下げることは無いのでサーブとイスラエル航空宇宙産業が欠点を解消して要求されたROCを満たす必要がある」と主張しているが、最近になって韓国空軍は「早期警戒管制機の追加は2機ではなく4機必要」と言い出したため国防委員会は「2機づつではなく4機まとめて発注すればE-7Aの調達コストも下がる」との見方を示している。
さらに米空軍がE-3の更新用にE-7Aを導入するという話も出てきたので、韓国ではグローバル・アイやG550CAEWではなくE-7Aの追加導入に関心=米空軍がE-7Aを発注するタイミングで韓国も発注すれば「取得費用を抑えることができる」と風向きが変わってきたのだ。

出典:Boeing
恐らく本格的な早期警戒管制機を調達したと考える国にとっては米空軍がE-7Aを発注するタイミングで調達を行うのが最も理想的なので、ボーイングにとって米空軍の決断次第で大商いになるかもしれない。
関連記事:早期警戒管制機「E-3」は時代遅れで運用維持も困難、米空軍司令官が早急な更新を要求
関連記事:米空軍、老朽化が進む早期警戒管制機E-3セントリーをE-7Aウェッジテイルで更新を検討か
関連記事:E-3やF-35問題で迷走する米空軍、参謀総長が問題沈静化のため火消しに奔走
関連記事:英空軍の早期警戒管制機「E-3D」運用が終了、後継機E-7Aの運用開始は2023年予定
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. James Richardson オーストラリア空軍のE-7Aウェッジテイル
韓国はE-7導入して大正解だったな
確か生産中止とかで交換パーツの入手ができないからとか言ってなかったけ?
日本でいえばKC-767とKC-46みたないな関係性なら、ボーイング737 AEW&CそのものがE-7との互換性がどうかを見ないと正解か失敗かが判らないのでは?
E-737=E-7だぞ
オーストラリアが採用して以降は、搭載電子機器の一部変更で、型式がE-7に変わったにすぎない
韓国が保有するE-737も、米空軍が採用となれば、機器については、米空軍が採用する最新機器にアップデートするでしょ
韓国軍にそんな予算があればな
めっちゃ軍事費拠出してるじゃない
自衛隊の方が金のなさじゃ笑えない
そうじゃなくて多分見栄えの良い装備、軽空母とかKF-21関連とか原潜とかに予算回すだろうから、地味な兵器の此方にお金まわさないんじゃない?って感じの事だと思うよ
日本も人この事言える立場か?
とは思いますけどね。
たまに撃つ 弾が無いのが 玉に傷
自衛隊川柳みて、人のこと言える立場だと思えるの?
ポッケナイナイで大半が消えるがな、韓国の慣習で国民も周知の事実。
中抜きは日本のがはるかにひどいだろ
そんなイメージは無いけど
ご冗談をw
中抜き95%とされる某社の鬼畜のごとき所行を、日本の典型例の様に扱われても困ります。
どっちかという比較はまだしも
山田洋行とかあったんだし、日本が清廉潔白だと思うのもどうかと
問題はアップデートの対応が可能かの機体や機材かの問題。
物によっては生産ブロックでアップデート不能という機体とか知らないの?
だからボーイング737 AEW&CとE-7は見た目はイコールであっても、実物や書類では全く別物の可能性もあるけどな。
日本だって何度もそれで失敗しているのだが。
中身もイコールだよ
搭載されてる電子機器が違うだけ
KC-46みたいに設計から違うってわけじゃない
アップデート不能っていう論拠は多分F-15preMSIPとかか?
だったら勉強不足だけど
肝心なのは搭載する電子機器が違うことなんだが…。
これが違うと場合によっては配管が変わるるから同じ配管で載せられるかどうかで、載せるための配管等の改修で馬鹿みたいに金がかかる。
さらに電子機器だと冷却も含めて発電機能力とサイズも絡んでくるから、同じ名前だから簡単に別物が載られるとは限らない。
搭載電子機器を変えると配管が変わるなんて初めて聞いた
米軍の装備とかでも違うものとか結構あるけど…
とりあえず、搭載機器が違うと配管が違うっていうことを証明するソースください
E-737(E-7)を韓国が導入したときは、日本のE-767に比べるとおもちゃだの、所詮韓国はE-737しか買えないとか散々馬鹿にしてた奴が多かったけど、
結局は、E-737を導入して大正解だった
米空軍が採用したとなれば、今後のメジャーアップデートも大いに期待できるしね
既にF-35を共食い整備してる時点で運用なんて二の次よ
自衛隊は共食いしてないって主張してたんだっけ?
現実は自衛隊も共食いしまくりだったんだけど
それどこから出た話?
流石にそれは自衛隊知らなすぎ
尾上元空将の論文読んでみ
オオカミ少佐って元海自幹部YouTuberが共食いし過ぎで哨戒機がろくに飛べんレベルになってるって言ってたわ
空自も軍事研究で共食い酷いって書いてた
それはそれでその尾上氏が仕事できなかった証明なような。まあ関係者だからって話を信用できるかはともかくイラク派遣部隊の詳報みたく、内情をきちんと報道してほしくもある。
自衛隊関係者だからって、海自を敵視してた海原治のような人物もいるので自分は『10時のニュース』よろしく関係者の話を鵜呑みにはできない
元空自補給本部長でハーバード大学アジア軍事上席研究員の尾上氏信用出来ないならもう信用出来る人居ないぞ
それこそ愚民は信じたい事を信じる、って言葉通りになっちまってるよそれ
肩書きで信じるのはもどうかと思うが、自分が言いたいのは誰がどう言ったから〜とか、〜紙に書いてあったから信じるのではなく、アメリカのF-35の共食い整備の話に出てきたGAOのように監査機関による具体的な話を知りたいという事。
退官した人がペラペラ話すのも守秘義務どうなってんのか不安になるので、そういった組織と説明責任を果たしてほしいのです。
そこまでやって信じられないなら、それこそ心の病気を患ってますが
自衛隊の稼働率の問題はずっと前から噂されてたのを、国士様が必死に否定しまわってただけでしょ
その国士様は韓国の稼働率は酷い、それにくらべて日本の稼働率サイキョー!って言ってきかなかったけど
現実は自衛隊は稼働率悪い、弾薬もない、兵站も酷い有様
それを、内情を知る幹部経験者が外に発信することで、ようやく問題提起になり始めたのが今
守秘義務ガーなんて論点すり替えでしかないよ
日本は韓国やアメリカのように国民や政治家が軍事に興味ある訳でなく監査機関も無いんだから…
内部情報を知りうる元高級幹部が宗主国アメリカの研究機関に所属した後に作った論文を信用出来ないってのはちょっと愛国宗教に対する信仰心篤過ぎると思うよ
自レスですが、記事探してきました
リンク
元の記事は東京新聞のですがリンク切れしてました。清谷氏のサイトは残ってるみたいですが。
共食い整備は自衛隊もやっているのは知ってますが、こういった個人や新聞とかでなく、公的機関で(というか自衛隊自身で)調査して議題に上げてほしい。あと災害対策でどれだけリソース使っているかも
狼少年のもじりだろw
そういうことだよ、察しろよ
日本に限らずアメリカでも2年以上前から共食い整備しているし別に隠してもいないよ
F-35導入国共通の問題点
リンク
どうせ何入れてもロクに運用できないから一緒
予算増えたら自衛隊はこれ買うの?と言うよりも買った方がいいのか?わかりやすい正面装備以外ようわからん
AMTI能力てのはざっくり言えば、レーダーの高出力化と高感度化における移動目標のクラッタを効果的に抑制する技術で、結果としてステルス機のような低RCS移動目標の検出能力が高まる。
今すぐE-7Aが必要てわけじゃないが、将来的に何らかの手段で同様の能力向上及び保持が必須になる。
自衛隊は737ベースのAWACS持ってるし、中身もE3と同等だから特段買う必要はないと思う。
737もまだパーツとかあるから当面整備には困らない。
B767ね。E-7がB737
E-3の維持を米空軍が諦めるとなると、空自にとっては痛いよ
E-767の搭載機器はE-3と同一品だから、機器の保守部品が近い将来に枯渇する可能性大
幸いアップデートしたばかりなので今すぐにというわけじゃないけど、10年~20年以内に機器の維持が難しくなると思われる
E-767の寿命は、10年は短くなったと考えた方が良い
それこそ20年後には大型有人のAEW機その物が戦域にいられなくなってるんじゃないかな。
ここはケツに火がついたと思って代替システムの構築に本腰を入れてもらうしかないね。
E-7ってそれを見越したセンサーネットワーク対応だからこそ、米空軍も採用するんだと思う
今導入しても、陳腐化することがない
空自のAWACSは767ベースだよ。(打ち間違いだろうけど)
737ではなく767ですよ
不要だと思う
今あるのは十分現役で使え、それらが老朽化や時代遅れで使えなくなることには早期警戒機より分散型ネットワークが主流になっているだろうし
当面はE-2Dの追加調達で凌ぐだろうね
ただ、E-767の置き換え時期については早まるのも確実なので、
分散センサー群の演算集約機として、B-21といったものでE-737の置き換えをしていくことになるんだろうな
散々言われてるけど、AWACSという機種は消える
地上管制の接続には無線通信である以上限界はあるので、爆撃機や給油機に、一定の管制と処理能力を併設することになるんだろう
分散型ネットワークが実現できたら地上管制の限界は無くなるでしょ、逆に。
AWACSは対AWACS兵装の実現で淘汰されつつあるんだから、爆撃機や給油機みたいに特定のノードに能力を集中させるのは避けるべきだろ。てかそれがネットワーク化の動機なんじゃないの
>地上管制の限界は無くなる
どうやって通信を維持するのって問題にぶち当たる
中継機を介したところで、相手側のジャミングの問題
衛星中継を頼りにしても、衛星を攻撃されたら意味ない
無線通信には限界はある
アメリカの軍事衛星が何百基あると思っているんだ
その中から目的の衛星探し出すのも難しいし、見つけて破壊したところでバックアップ衛星はいくらでもある
第一もうデブリが飽和状態に近づいているのにこれ以上衛星破壊なんていうデブリを爆増させるようなことすれば下手すりゃ自国のも含めて世界規模で衛星ネットワークが崩壊しかねない
アメリカが半世紀前に空対衛星ミサイル完成させていたけど使わなかったのはそういう事情があるし、中国が自国の衛星でミサイル破壊実験やった時に国際的に非難されたのもそういう理由
>アメリカの軍事衛星が何百基あると思っているんだ
それが全部通信衛星だと思ってるのかいな
しかもそれは全世界規模をカバーするためにあるんであって、単一の地域をカバーできる衛星となればそう多くはない
衛星を中継する通信に対する妨害も想定してないし、考えがお粗末でしょそれは。
>デブリが飽和状態に近づいているのにこれ以上衛星破壊なんていうデブリを爆増させるようなことすれば
なんで相手がそんなお行儀が良い相手だという前提に立ってるのか意味不明
>そういう事情があるし
だから、中国は西側が作ったルールが気に食わないから対決姿勢示してるわけで
現状の海洋ルールも無視しまくってる相手に一体なにを期待してるの?
日米ともに、地上部のない大洋での展開をする前提となると、通信の中継の限界上どうしても管制機能を持つ航空機はいる
レーダーを背負う必要もないし、カバーする戦域が狭くはなるから、現状ほどの大型の管制機はいらないにしても…ね。
だったら、戦闘機と共同で展開する給油機や爆撃機にその管制機能を移管するっていうのは当然の帰結だと思うが?
これなら、乗員は操縦士をいれても3名程度で済むし、規模や場合によっては副操縦士が兼任できるかもしれない
ある程度のコンピューターの性能が求められるので、戦闘機サイズと言うわけにはいかないだろうけども
長文乙。防衛省に提言してきてくれや
ステルス給油機作らないとな
>ステルス給油機
実際B-21に給油機能つけようって話でてるよ
ソースは?
B-21には、管制機、給油機能の追加といった可能性もあるだってさ
もともとステルスタンカーは米空軍でも議論されてたんだけども
リンク
なるほど
ステルス給油機関連は17年のサイテックのLM模型で止まってたわ。サンクス
いらないとは思う
E-767はアップデートしたばかりで、問題になってるのも、電子機器ではなく、B707という機体の問題だから
E-767のB767は未だに生産中で、保守面でも問題があるわけじゃないからね
ただし、E-767も搭載されている電子機器についてはE-3と同一品なので、
E-3の運用が早期に終了となると、当然電子機器の保守に問題が発生することになる
今すぐにというわけじゃないけど、確実にE-767の寿命は縮まってる
当初の目論見よりも早く、E-767の代替に取り掛かる必要がある
レーダー性能だけで言うならさらに後発のE-2Dの方が高性能なので
メーカーサイドの提案でE-2Dのお皿をC-130に移植とかできるんならそっちのほうじゃあないかな?
E-2Dで唯一不満なのが規模なわけでそれを解消できるんなら十分ありだと思う。
管制機がレーダー積むことが無くなるって話なんで、
レーダーの移植を高い開発費かけてまでする意味はないよ
今回のE-7導入も、そのレーダーを積む必要が無くなるまでのネットワークの構築までに、E-3の寿命が限界を迎えるから、その繋ぎとしてって意味が大きいから
E-7AとE-2Dの最大の違いは巡航速度でしょ。母機をC-130にしてもその関係は変わらない。
E-2は艦隊防空のための早期警戒網構築が発端の機体なんで高い巡航速度は求められていない。迎撃管制機能は艦側に置けるので機側は限定的能力でもかまわない。
空軍の求めるAWACSは戦場空域の広域警戒管制で、航空侵攻作戦においてはE-3同等の巡航速度が要件になりE-7Aなら分散型早期警戒管制システム実用化までの繋ぎとして運用に問題はない。
アメリカは寿命が尽きるから繋ぎが必要ってだけで
別に日本は母機が新しいからそのままだろう
大型機による索敵管制が時代に合わなくなってるという部分は違いないのだから
わざわざE7で更新する意味がない
ただ、E-7は無人機等とうのセンサーネットワークに対応する予定なので、
当面の間、陳腐化することはない。あと30年以上はE-7も付いていける
E-767の置き換えが必要な時(10~20年程度先)は、E-7よりもっと先進的な物が登場(B-21等々によるネットワーク)しているので、
今すぐにE-7で置き換える必要がないだけで
E-7も前後にビームを振れなさそうなアンテナ形状だけど、他に比べれば死角は無いと。
どういう技術なんだろうなぁ…
単純に垂直平面よりは水平平面からの方が前後正面の走査は格段にし易そうに思うけど。
水平平面アンテナでも、前後正面は直交方向だから難しそう。
修正途中で送信して真逆の事を記してしまいました。
誤﹚前後正面は直交方向だから
正﹚前後正面は断面方向だから
今更だけどE-7もアレーアンテナだよね?
空自が早期警戒管制機を追加購入する際、E-2DとE-737が候補に上がっていたが、レーダーの性能や水上艦との連携能力はE-2Dが勝っているとの選定結果だったと思うが。E-737のレーダーは開発時依頼アップデートされておらず、しかも前後方向の探知距離が短い欠点があったよねぇ
空自の戦域システムは米海軍ベースを流れとしたものだから、
親和性の問題もあると思う
出自の良いE-2Dを選択するのも当然と言えば当然
そそ、イージス+SM-6での超水平線射撃を実現するためにはE-737じゃダメなんだよね。
米空軍仕様なら今後も対応してくれなさそうだし空自はE-2Dにして正解。
贅沢言うならE-2DのシステムをP-1ベースの警戒機に移植したいとこですな。ありゃちょっと狭い。
英国のE-7からは対応するっぽいけどね
既存機もこの使用にアップデートされていくと思う
E-7で大きなトラブルが報告されてないのは、ペガサスの開発時期と比べてまだ設計陣がしっかりしていたからか。
運用実績があるだけに、無理な仕様を詰めこなければトータルで安い買い物になりそうですね。
ここはポンチ絵があるP-1AEWか?(錯乱)
Wiki見たら日本のAWACSはやたら改修してるんだけど
飛んでる時間あるんだろうか
そのための4機体制
改修する時は他の機体が飛んでいる
結局いま、おれには、これしかないんだ!
だから、これがいちばんいいんだ!! でしかないのでは?
革新的なアプローチはどこへやら。
空自のE-2D導入の際にだって、比較検討はしただろうに
E-2C運用インフラを入れ替える程の性能ではなかったろ
>ボーイングにとって米空軍の決断次第で大商いになるかもしれない。
アビオニクスはノースロップグラマン等が製造して、機体は737-700が生産終了しているから中古機改造で、機体の改造も大半が現地国で行われるのに、どこでボーイングが大儲けできるのか。ボーイング自体は改造組み立てラインを設けずに改造を行う他国他社からライセンス料だけ貰うから大儲けになるという話なのか。
あるいは「100億の新造機を改造するより10億の中古機を改造するほうがむしろ高くなる」などと主張してるお方の発言が正しいとすれば、中古の737-700の改造ではなくわざわざ737-700の生産ラインを復活させることになるから、ボーイングはたった30機の737-700の再生産で大儲けするという話なのか。
737-800で作るだけだろ
700ベースのBBJも生産中だし、中古機改造ってどこから出てきた話?
英国のE-7も新造機じゃん
中古機改造とかデタラメ書くのやめましょう
ポセイドンの機体を使うのでは?
なぜか皆あと20年すればAWACS不要って言うけど、絶対なんてないのに不思議だ。
B-52がいつまでも飛んだたり、A-10もまだ現役、時代に適合したはずのズムウォルトやLSCも不調。
もっと昔はミサイル万能論とかもあったよね。
確かに衛星技術やレーダー技術は発達してるけど、システムの冗長性や保険を考えないと、余計に高くつくと思う。
もちろん、新技術には対応が必要だけど、ある程度の保守的な考え方も重要なんじゃないかな?
結果的に自衛隊は、そこそこいい選択をしていると思う。
(ベストじゃないけど、何がベストかは時間がたたないと分からないから。)
>結果的に自衛隊は、そこそこいい選択をしていると思う。
確かに将来は不確定要素の塊だから現時点で正解はわからない。
でもね、可能性が失敗して自衛隊の選択がいい選択だというのは「そうでないと困る」という発想が滲み出てるので賛成できない。
日本は現行の早期警戒機と分散型ネットワークの実現性をきちんと比較して導き出した答えなら紛れもない選択だが、実際には欧米の研究開発速度についていけてないだけで、それ正当化するために失敗する可能性を挙げて「いい選択だ」というのは選択ではなくそれしか選べなかったんだよ。
大体こういう話になると次出てくるのは日本は開発リソースが限られてるから様子を見て上手く行きそうなら日本もやればいいと賢いふりをするけど、その正体は新しい物を発想して挑戦すること逃げてるだけ。
いい加減そこを認めて現実を直視しないと
予算、という現実も見つめてね。
自民党がんばれ
>絶対なんてないのに不思議だ
これが危機感の無さを物語ってる
今の安全保障環境下で、未だに可能性を論じている時点で遅い
今必要なのは、備えることであって、可能性を論じることではない
一定の方向に全振りしてる方が危機感がないってことだろ。
アメリカだってつなぎは必要だって言ってるわけだし、要するに新兵器開発におけるリスクコントロールの事。
中国がA2D2で空母は不要みたいに言ってたけど、自分とこは一生懸命作ってたんだから、必要なんだよ。
無人機も旧ロシアみたいにブラフの可能性や予想できない欠陥もあるかもしれないから、冗長性を持てっていういみだろ。本当に危機感があれば、リスクコントロールや冗長性、多重化を考えるのが普通。但し、予算もあるので難しいのが現実。
それはリスクコントロールじゃなくて、新機軸への転換の遅れなだけ
陳腐化寸前のE-767の転換が迫られてるなかで、今までどおりでいましょうっていうその考え方がもっとも危険だよ
767ベース機でなく737ベース機にするのか、なんか不思議
航続距離や滞空時間で不利になりそうだが…
給油機つければいいだけの話なので
なんで部品の枯渇が早期に行われるであろう737ベースのE-7Aを買うのかねぇ?
つーか繋ぎとしてE-7A買うだけなんだから、アメリカも本命はE-767か又は今後来るであろうE-787でしょ
ここの人達ホントにE-7A好きだな、安いからか?